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先月末にハワイの伝統校Mid Pacific Institute(昨年訪問したときのレポートはこちらから)でプロジェクト型学習を中心に長年の経験を積まれている先生方による研修の企画実施を担当しました。 そこでプロジェクトの設計にあたって、大きな時間が割かれていたのが「本質的な問い」と「評価」です。「本質的な問い」「評価」は現場で繰り返される悩みポイントです。前回「本質的な問い」について振り返ってみましたが、このところ「評価」について、大きく変化の流れがあるように感じていますので、4点まとめておきたいと思います。 その1:総括的評価から形成的評価へ その2:成績とアセスメントを区別する その3:フィードバックの重要性 その4:教師による評価から自己評価・ピア評価へ 【その1:総括的評価から形成的評価へ】 まず、評価の基礎的なことから。「評価」には、総括的評価(Summative Assess
藤原さとです。 このたび、経産省の「未来の教室」事業で、米国サンディエゴをベースとし、教育ドキュメンタリー映画 “Most Likely to Succeed”の舞台 とともなっている世界有数のプロジェクト型学習(以下PBL)校、High Tech High (HTH)の教員研修プログラムを日本に招聘することになりました。今、日本の教育文脈に合わせたプログラムのローカライズと研修実施に向けて準備しています。 ところで、PBLというと「探究学習」のカテゴリーだ、と思われる方は多いと思うのですが、では「探究とは何か?」、「なぜPBLは探究と言えるのか?」さらには「探究と探究でないものはどう分けられるのか?」となると意外と答えにくかったりします。 私自身そんな問いをもって2016年にLearning Creator’s Labをスタートしましたが、先日2期が終了し、この2年間国際バカロレア、こど
こんにちは。藤原さとです。 今日は、無料オンライン学習について書いてみようと思います eラーニングはこの数年で動きがさらに盛んになっています。特に「2020年までにすべての学校で1人1台のタブレットを導入したIT授業を実現する」閣議決定もあって、昨年あたりから教育領域でテクノロジー採用の取り組みが本格化してきています。 MOOC(Massive Open Online Courses:ムークと読みます)はご存知ですか? 2012年にアメリカで複数立ち上がった「オンラインで公開された無料の講座を受講し、修了条件を満たすと修了証が取得できる」講座のこと(定義:JMOOC) です。大学生以上向けにはコンピュータサイエンスを中心とした最先端テクノロジーに関する講座を多く配信するUdacity, 世界中の多くの大学と協力し、それらの大学のコースのいくつかを無償でオンライン上に提供するCouseraや
home > Blog > 藤原 さと > マイクロスクール~学びの個別化と協働学習のミックスの理想を追うアメリカの新しい学校の形とは? 藤原さとです。 前々回のブログで、学習形態を「個別学習」「一斉学習」「協働学習」に分けるとすると、アメリカの学校は、「個別学習」の要素が強い、「個別学習」と「協働学習」のミックスである、と書きました。 個人の個性を尊重するアメリカでは、「学びの個別化」は悲願です。いまでもクラス内を進度別に分けてグループ学習したり、Gifted & Talentedクラスを設けたり、いろいろな工夫がされています。近年増えてきているホームスクーリングも、学校の枠にとらわれず子どもの個性を最大限伸ばしたいという親の強い想いの現れです。 ただ、こうした、子供の個性と学びのペースに合わせた「学びの個別化」は悲願でありつつも、実際のクラスの中では、先生一人に20名以上の生徒という環
こんにちは。藤原さとです。 テキサスは2月も後半に入るともう夏の雰囲気です。今年は特に暖冬で、クリスマスの日もTシャツでよく、今ももう昼間はTシャツで大丈夫です。車に乗るときにはクーラーが必要です。 さて、本日娘の学校に久しぶりにランチをしに行ったら(こちらの学校はランチタイムに親が学校にふらっと行って、一緒にランチを取ることができます。スーツを着たお父さんを見かけることも多い)、斜め前に最近転校してきたAちゃんとそのお母さんがいました。 ランチのあとで、そのお母さんに声をかけられて、いろいろお互いの話をしていると、ミシガンから最近きて、しばらくホームスクーリングをして、その後カソリック系の私立小学校にせっかく入ったのだけど、ご主人の会社の業績が悪くなって学費が払えなくなって今の公立に来たとのこと。(こちらでびっくりするのが、初対面の人に離婚や家庭の経済状況をカラっとしゃべることです。若干
こんにちは。藤原さとです。 先月日本に少し戻りました。基本的には「こたえのない学校」のプログラムのために戻ったのですが、併せて企業研修や講演などもさせて頂いていました。 その中で、「アメリカの教育」について話す・・というお題があって、アメリカで行われている授業や学校とコミュニティの関係、そしてアメリカの教育における社会的課題についてお話しました。そして、その中で、アメリカの学校現場におけるIT導入の現状(ICT:information and communication technology)についても少し触れましたので、当日言及しなかったことも含め、今回特にその内容について書きたいと思います。 まず、アメリカのIT導入の現状ですが、総務省のフューチャースクールなどで先端事例として挙げられているようなものは、こちらでは公立を含めた小学校から普通に導入されていると言って良いかと思っています※
こんにちは。藤原さとです。 お盆の時期ですこしゆっくりされている方もいらっしゃるでしょうか。 さて、先週、IBワークショップという国際バカロレア(IB)の教師向け用ワークショップに参加しました。こたえのない学校のスタッフと私が参加したのは、初等教育プログラム(Primary Year Program: PYP)のカリキュラムモデルを3日間、朝から夕方まで学ぶものでした。 私たちは、IBでも中心に据えている、探究型学習を組み合わせたキャリア教育プログラムを開催しています。しかし”探究”は非常に奥深いもので、ちょっと本を読んだだけで、出来るようなものではありません。実際の実践と振り返り、そして子供に携わる大人自らが学び続け、探究し続ける必要のあるとてもチャレンジングなものです。我々も日々勉強です。 今回、国立・私立・インターナショナルスクールの先生方と同じグループで学んだため、小学校の教育現場
他人の人生ではなく、自分の人生を生きる。そのスタートは、自分と自分の身の回りをとことん探究する子ども時代からはじまります。周辺のちいさな世界、家族、友人、困難、幸せなひととき、仕事、そして、宇宙につながる自然など、さまざまなものに出会い続ける中で、「じぶん」がだんだんとわかってきます。 人生はだれかが「こうだ」と教えてくれるほど、簡単なものではありません。出会いの旅路の中で、だんだんに切り拓かれていくもの。 自分の好きなものはなんだろう。私にできることってなんだろう。そんなことを考えながら歩いていくうちに、見えてくる風景があります。 そのうち、わたしたちは一人だけで生きているわけではなく、たくさんの人や動物や自然に支えられて生きていることにも気がついていきます。 そこにゴールはあるようで、ありません。「これがゴールだ!」「これがわたしだ!」「これが正しかったんだ!」と一瞬思っても、山を少し
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