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衆院選
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ちょっとだけ面倒な話をしよう。こんなことを、こんなふうに書くのは、作家としての僕にとって、なんのメリットもない。けれど、SNSなどのツールが発達した現在に...ちょっとだけ面倒な話をしよう。こんなことを、こんなふうに書くのは、作家としての僕にとって、なんのメリットもない。けれど、SNSなどのツールが発達した現在において、ようやく可能になったことを、試してみたいとも思うのだ。さて、本題に行こう。 僕は書くのをやめるかもしれない。廃業するかもしれない。 本来、こういうのは担当してくれている編集さんにまず、伝えるべきことだ。彼女たちは(女性ばかりなのでこう書くけれど)僕に期待してくれてるし、とてもよくしてくれる。それは本当に、本当にありがたいことだ。ゆえに、自らの思いを最初に話すとしたら、彼女たちであるべきなのだろう。 ただ、告白というのは常に、とても勇気のいることなのだと思う。僕の場合、
今日の娘さんは、なんだか機嫌が悪かった。ありとあらゆるものに怒っていた。家人の作ったお菓子に怒り、弟の行動に怒り、自分が怪我をしたことに怒り、僕にもぶつく...今日の娘さんは、なんだか機嫌が悪かった。ありとあらゆるものに怒っていた。 家人の作ったお菓子に怒り、弟の行動に怒り、自分が怪我をしたことに怒り、 僕にもぶつくさ文句を言った。 誰にだって、そんな日はある。ただ、巻き込まれると、やっぱり困ってしまう。 やがて家人と喧嘩を始めた。悪いのは家人じゃない。娘さんのわがままだ。 「やれやれ、間に入るかね」 なんて思っていたところ、静かな声で、家人がこう言っているのが聞こえてきた。 「あなたがなぜ怒っているのかわからないけど、お母さんが悪いわけじゃないでしょう。 それがうまくいかなかったのは、あなたのせいでしょう。わたしはあなたのお母さんだから、 あなたが楽しく過ごせるなら、謝
知っている人は減り続けているけれど、僕はもともとライトノベルを書いていた。電撃文庫の、第四回の受賞者だ。告白しておこう。ライトノベルに興味があったから、こ...知っている人は減り続けているけれど、僕はもともとライトノベルを書いていた。 電撃文庫の、第四回の受賞者だ。 告白しておこう。 ライトノベルに興味があったから、この賞を選んだわけじゃない。 目当ては「賞金」だった。 当時、僕には好きな女の子がいて、彼女と暮らしたかった。 本当にたくさんの、ろくでもない異性関係を重ねてきたけれど、 ずっと一緒にいたいと思ったのは彼女だけだった。 ところが僕にはお金がなく(預金通帳の残高は378円くらいだったと思う)、 部屋を借りるためには、敷金礼金が必要だった。 それでまあ、小説でちょっと稼ぐかと思い、作品を送ったのが電撃文庫の賞だった。 当時の僕は、電撃文庫も、スニーカー文庫も知
ひとつひとつ質問に答えていたら、一日の投稿上限に達したようです。まだまだ質問をいただいていますが、お返事ができないことはお許しを。ここを見た方、ツイッター...ひとつひとつ質問に答えていたら、一日の投稿上限に達したようです。 まだまだ質問をいただいていますが、お返事ができないことはお許しを。 ここを見た方、ツイッターに流しておいてください。 いや、それにしても書いた書いた。 すっきりしました。 いくらかまずい内容を含んでいたかもしれませんが、 そこら辺は笑ってお許しを(いちおう節度は守ったつもりです)。 ただし電撃文庫さんは嫌だったかもね。 僕がなんで、出身母体である電撃文庫の選考委員をやらず、 コバルトでやっているかといえば、 ひとり勝ちは、誰にとってもよくないと思うからです。 電撃文庫にとってもね。 最近、読者の思考が一極化してるとのこと。 「一番売れてる本を
橋本紡公式blogこうして意見を表明することは、作家としての僕には、なんのプラスもないかもしれない。むしろマイナスだろう。なぜなら、言葉を発すれば、それがいかなる内容であれ、不快に思う人がいるからだ。ゆえにネットメディアでは決して本音は書かないという作家もいる。作家だけではなく、すべての人が同じような恐怖感を持っているのかもしれない。たとえば、一部の人たちは「ツイッターはバカ発見器」と呼ぶ。なるほど。そうなのかもしれない。 ネットが普及し、誰もが言葉を世界に向けて発することができるようになった。それ自体はとても素晴らしいことだし、否定するつもりは毛頭ない。ただ、はたして僕たちは自由になったのだろうか。もしかすると、新たな不自由を抱えたのではないだろうか。 先日、ツイッターでやりとりをしていて、ある方と意見が食い違った。いっこうにかまわないことである。世の中にはたくさん人がいるのだから、
橋本紡公式blog「手を伸ばせるか」ということについて、ツイッターでしばらく、みなさんと話してました。経済状態は厳しいし、税金とか年金とか考えるとあまり楽しくないし、国会では「子ども手当だ」「児童手当だ」なんて名称で揉めてたりする(そんなのどっちでもいいじゃないか)。 未来がそんなに輝いてる気がしない。それでもなお、僕たちは誰かを求めるのか。僕なりの答えはツイッターで書いて、このまま流れちゃってもいいんだけど、ブログのほうにも転載しておきます。 ※ ※ ※ 説明とか解説をしてもしかたないので、もう我が家の話をします。ちょっと長いです。 僕が作家になったのは、家人と暮らしたいからでした。正直に言うと、新人賞に応募したのも、家人と住む部屋の敷金礼金を稼ぐためでした。 それはありがたいことになんとかなって、一緒に暮らし始めた。ものすごく貧乏だったけど、いいことがた
橋本紡公式bloghttp://www17.plala.or.jp/bobtail/formyown/ourlife.html こんなページを作って、ツイッターで意見を募集してました。数字は内閣府の調査から持ってきたもので、「平均的な状況」を設定してあります。なんとかなるように思えますよね。でも、案外と、そうでない部分もあるんです。問題なのは、悲しいことに子供ができたとき。待機児童対策の不備などで、まず奥さんは仕事をやめなきゃいけない。うまく保育園に入れることができても、彼女の稼ぎは保育園代で消えちゃう。 となると、旦那さんの稼ぎだけで食べていくことになるけれど、子供ができるとお金がかかるものなんです。ベビーカー、着るものがたくさん(肌着とか防寒着とか)、おむつ、おもちゃ。あと子供はよく熱を出します。僕も先月の半分は、娘さんの看病で仕事を休んでました。自治体が子供の医療費を負担してくれ
橋本紡公式blogいくらかガタガタしてた方から抗議のメールが届く。 なるほどと思いつつ、納得できない部分があったので、率直にお返事。 「抗議してきたってことは、反論される覚悟もあるんだよね?」 自虐と嫌みだらけのメールが届く。 面倒くさい。 「じゃあ電話で話そうぜ」 「電話で人と話すのは得意ではありません」 「じゃあ会おうぜ」 「人と会うのは苦手です」 メールや、匿名のネットなら、なんでもできるけど、面と向かって話すことはできないらしい。 なぜだろう。 僕には理解できない。文句があるなら、むしろ顔をあわせるべきではないか。 ちょっとした証拠を匂わせる。 途端、メールが来なくなる。 「橋本さんがデマを撒き散らしたことに、僕たちは腹を立てています」 別の方から、こんなメールも。 「デマじゃないことは君たちが知ってるだろう。会ってくれるなら、ちゃんと証拠を示すよ」
橋本紡公式blogこのことを、これ以上引きずるつもりはなかったし、終わりにするつもりでした。しかし、信頼している方から、「橋本君はなぜ、嘘をつくの」という電話をいきなり貰いました。その人のことは本当に本当に信頼していたので、とても悲しい気持ちになりました。僕の話を事前に聞かず、いきなり電話をかけてきて、感情的に捲し立て、しかも先方の言い分を丸呑みしていた(先方とは直に何度も話したようです)。その人に対し、僕自身から連絡を取ったり、都合のいいことを話したことはありません。今までだって、誰かと揉めることはあったけれど、相手と直接話してきたし、意見の相違があっても仲良くなれた。それができないのは、今回が初めてです。 さて、工作のようなものがあったのだろうと、僕が感じた理由を述べます。 そのいち。 ある方から、特定のグループが、匿名の元に、いろいろ書いていると教えられました。彼or彼女はそも
橋本紡公式blog半分の月がのぼる空という小説があって、僕が四、五年前に書いたものなのだけれど、 チャンスがあったので、 書き直しをさせてもらっている。 再刊行なんていうと、ただ形を変えただけということが多いが、 今回は一文一文手を入れ、 ほとんど新刊に近いものになる予定。 正直、オリジナル時の文章は拙い。 直していると、よくわかる。 しかし、その文章にはなにかがこもっていて、 書き直しながら、 心を動かされている自分がいることに気づく。 自画自賛ではない。 だって四、五年前の僕は、今の僕とは違うからだ。 僕は今、戦っている。 過去の自分と。 なかなか手ごわいよ、彼は。 本当に厳しい戦いだけど、負けるつもりはない。僕は負けずぎらいなのだ。 ところで、打ち合わせのため、版元さんに行ってきた。 デザイナーの鎌部さんがアイデアを出してくれた。 すばらしいアイ
橋本紡公式blog「半分の月がのぼる空」の試写会に行ってきました。 前にも準備してもらっていたのですが、風邪で動けず。 みなさんに迷惑をかけてしまって申し訳ないです。 映画はとてもよくできていて、心を強く動かされました。 原作を知っていればいるほど、伊勢を知っていればいるほど、 伝わってくるものがあるはずです。 伊勢の風景、言葉、どれもがあまりに懐かしい……。 僕はたぶん、お金をちゃんと払って、映画館に足を運ぶと思います。 というわけで、映画の影響ですが、半分の月のリライト版は、 台詞が伊勢弁になるかも。 それにしても半分の月は恵まれた作品だなあ。 試写会の翌日、咳がおさまらないので病院に行ったところ、 気管支炎とのこと。 まあ、軽い炎症を起こしてるだけなので、たいしたことないんだけどね。
橋本紡公式blog小説というものは、大まかですが、ふたつに分けられます。 大衆小説。 純文学。 前者はいささか品に欠け、扇情を得意とし、多くの方に読まれることを前提としています。 後者は作家を主とし、大衆への共感よりも、作家の本質を目指します。 もちろん、この定義は曖昧なものです。大衆文学と、純文学の違いを議論したら、それこそ終わりはないでしょう。百人の作家がいたら、百の答えが出るのではないか。 一時期、純文学と、大衆小説の、境界侵犯が話題になりました。1990年ごろでしょうか。議論自体はおおむね好意的に捉えられたのですが、あれから十年以上たった今、結果が好ましい方に進んだとは思えません。結局は、大衆小説の衰退と、純文学の固定を招いただけであるように思います。そう、固定であって、伸張でも伸長でもない。 典型的なやりとりを紹介しましょう。 「君の作品の主人公は、君自身だよね。
橋本紡公式blog少しまじめな話です。 今日、つまり二十日に、福島地裁において、いわゆる大野病院事件の判決が下されます。 2004年、福島県立大野病院において、ひとりの妊婦が死亡しました。 赤ちゃんは助かったものの、お母さんは亡くなってしまった。 亡くなった原因は、癒着胎盤という、極めて稀な症例によるものです。 予見することは難しく、多くの産科医にとって、悪夢と言えるでしょう。 お母さんが亡くなってから二年後、出産を担当した加藤医師は福島県警によって逮捕されました。 手錠をかけられ連行する姿はテレビにも流された。 以後、多くの病院が、産科を閉じてしまいました。 逮捕されるリスクを背負ってまで、出産を扱いたくないと考えたのでしょう。 この逮捕には、いくつかの問題があるように思います。 癒着胎盤という難症例であったこと。 検察側の証人が、周産期、つまりお産が専門の医師で
橋本紡公式blog暑いときには熱いものを食べようということで、ポトフなんざ作ってみました。フィレ肉の表面に焼き目をつけて、半日ほど煮込んだあと(トロトロになります!)、新ジャガと小タマネギを追加。それからさらに一時間弱煮て、できあがり。フレンチマスタードを添えて食べます。スパニッシュオムレツは適当。ジャガイモとタマネギ、それにピーマンを炒めて、卵で固めるだけ。余興でトマトソースを添えたりなんかしてみました。 そろそろいいかということで公表。 今、こんなことやってます。 たぶん空前絶後の企画なのではないかと。 図書館舞台の小説執筆 作家の橋本 紡さん http://www.asahi.com/edu/news/TKY200707300156.html 現在、全国二百校の図書館便りにて、連載小説をやっています。 これはあくまでも私見であり、正しいのかどうか確信を持つには 至っていませんが、大
諸事情により今日(十八日)はメールの送信受信ができないかもです。明日には復活予定。 とか書いて一時間後にチェックしたら普通に送受信ともできるらしい。 なぜだろう。 よくわからないけど、まあいいか。できて困ることはないし。 ついでに愚痴。 ライトノベルだけ書いてるころからずっと感じ続けてることだけれど、どうして僕は地味な話しか書けないんだろう。ここでアクションシーンを入れれば展開が楽なのになとか、銃撃戦やれば派手になるんだろうなとか、謎や殺人があればSF畑やミステリー畑の人も読んでくれるんだろうなとか思うものの、どれひとつとしてできない。 今朝、そんなことを考えて、ちょっとしょんぼり……。 だけどまあ、ないものを望んだってしかたないので、 手持ちの戦力で精一杯頑張ります。 この貧弱な武器でも、どうかちゃんと戦えますように。
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読売新聞の二十日付け夕刊に、この前の取材が載ったようです。興味がある方は、読んでみて下さい。教えてくれたYさん、ありがとう。 あと新潮社の書籍ランキングで流れ星が六位とのこと。教えてくれた玉ぼうさん、ありがとう。 ここら辺の情報って人に教えてもらうまで気付かないんですよね。この前も児童文学誌を読んでたら、書評コーナーに猫泥棒が載っててびっくりしたし(あとで聞いたらMWの担当さんは知ってたらしい)。まあ、こういうことを気にするより、自分の原稿書くことの方が大切。レシピ集……じゃなくて、長編頑張ろう。 写真はこの前打った生パスタ。平麺ですね。平麺はわりとうまく打てるのだけれど、細麺は難しい。まあおいしいんだけど。たぶん慣れが足りないんだろうなあ。あと四、五回打てばうまくなる気がする。 >新しい学校に通うのが不安だというSさんへ。 読んでいただければわかるように、僕も不安だらけです。 うまくいく
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