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33 第4章 医療保障政策と医療団体の政治経済学的位置 執筆担当者 権丈 善一 委員 およそ 1 年半前、日本医師会医療政策会議は、会長から「医療を営利産 業化していいのか」との諮問を受けた。当時、日本では医療ツーリズムが 賑やかに言われていた。また、医療保障政策については、かつてから病院 の株式会社化、混合診療の全面解禁等、絶えず、医療を市場に開放し、営 利産業化を求める圧力を受け続けてきた。そして、今、国民皆保険 50 年 の歴史をもつ日本の医療を市場に開放するように説くいくつもの要求が、 TPP という大きな流れにまとまろうとしている。本稿では、なぜ、医療に 民間企業の新天地を求める圧力が絶えず存在するのか、 これと併せて医療 を市場から外して医療保障政策下に置くことと、 市場に乗せることの経済 学的意味を考察したい。 ここで、経済学的意味という言葉を用いたのは、経済学は、その発祥の
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