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ノーベル賞
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僕が注目しているこれからのジャーナリズムのあり方のひとつに、「ソリューション・ジャーナリズム」というものがあります。これは問題解決型のジャーナリズムのこと。 ニュースと言うと、犯罪や災害などの悪いニュースを想像しがち。それらを報道することはもちろん大切ですが、ソリューション・ジャーナリズムは「悪いニュースをどうやったら解決できるか」というアイデアや方法を伝えることに力を入れたものです。下のビデオがわかりやすく説明しているのでぜひ見てみてください。 間違ったところだけを指摘して子どものしつけをしようとする親や、部下の欠点だけを挙げる上司は最悪です。それと同じことがジャーナリズムにも言えるのではないか、とビデオでは説明しています。世界にはたくさんの問題もあふれていますが、それと同時に問題をクリエイティブなアイデアで解決している人々や団体もある。その「ソリューション」にスポットライトを当てて伝え
サンフランシスコを拠点とするスタートアップTimelineが、同名のニュースアプリ「Timeline」をリリースしました。タグラインは「News, in context」。歴史をたどることでコンテクスト(文脈)がわかるニュースアプリです。 Timelineでは政治・国際・ビジネス・テクノロジー・カルチャーといったさまざまなジャンルのニュースと、それに関連する歴史を知ることができます。文字通りタイムライン(年表)が表示され、各ストーリーがカード形式でまとまっています。 ジャーナリズムはしばしば、今日や明日のことにフォーカスしすぎて、過去のことを忘れがちです。そうすると、大事なコンテクストも忘れられてしまいます。読者は時間とエネルギーを使って自ら調べない限り、簡単に物事の全体像を見失ってしまうでしょう。 Timelineでは、少なくとも100年・1000年単位で人類の歴史を見ることができます。
AmazonのUXデザイナー、Etsyのプロダクトデザインマネージャーなどのキャリアを持つデザイナーのCap Watkins(キャップ・ワトキンス)さんが、BuzzFeedに加入しました。BuzzFeedでは初となる「Vice President of Design」(デザイン部長)という役職に就き、デザインチームをリードしていきます。 2015年に、少なくともニュースと動画の2つのアプリをリリースする予定のBuzzFeed。すでにそれらのプロダクトを作るべくデザイナーチームは動いていますが、彼らをまとめる存在としてワトキンスさんが選ばれたといいます。 ・BuzzFeedがキュレーションアプリを企画中:”どう”ニュースを届けるかがより大事に ・BuzzFeedのニュースアプリチームにFTのコミュニティマネージャーが参加 BuzzFeedではいま、編集・テクノロジー・広告に比べれば、デザイ
Atlantic Mediaが企画している新メディア「This.」。タグラインは「Your Digital Shelf.」(あなたのデジタル棚)で、「おすすめのコンテンツへのリンクを集めたプラットフォーム」になると伝えられています。 ・This.:Atlantic Mediaの新キュレーションメディアがもうすぐ公開 そのThis.を率いるAndrew Golis(アンドリュー・ゴリス)さんが、Mediumで新たなメディアについてのより詳しい情報を明かしました。 アンドリューさんによれば、This.では、ユーザーは1日に1つだけおすすめのニュースのリンクをシェアできるとのこと。また他のユーザーをフォローしたり、良いリンクをシェアしてくれた人に対して「ありがとう」を言うことができるそうです。 フィードバックを得るためにベータ版を使ってもらっている160人のユーザーに送ったメールで、彼はThis
NYTが、アーカイブを活かすtwitterアカウント「@NYTArchives」を開始しました。 アカウントは、現在起きている事象に関連する過去のニュースへのリンクをツイート。過去のニュースは1851〜1980年の新聞紙面を記録した「TimeMachine」、1980年以降のオンライン記事、写真や動画、そして最近ローンチした「The Upshot」などの中から選ばれるとのこと。通常は有料購読者しか利用できないTimeMachineも、ツイートのリンクからは1週間誰でも見ることができます。 NYTは以前から「TimeMachine」や「Times Topics」といったデータベースを持っていますが、BBCの「iWonder」やWall Street Journalの125周年特集ページなど、他のメディアでもアーカイブを活用したサービスが増えつつあるように思います。 ・iWonder:BBCの
BuzzFeedがキュレーションアプリを企画中:”どう”ニュースを届けるかがより大事に BuzzFeedが、新たなアプリの制作を企画中だそうです。すでにBuzzFeedの記事を読むことのできるアプリはありますが、新たなアプリはBuzzFeed以外のサイトのニュースも扱うキュレーションアプリになるとのこと。 まだまだ詳しいことは決まっていないものの、編集長のBen Smith(ベン・スミス)さんは、いくつかのアイデアを持っているといいます。ひとつはニュースをフォローできる「Circa」のように、情報の伝え方を工夫したいということ。もうひとつは、通知機能が大切だということ。通知機能に関して、ベンさんはNBCの「Breaking News」に興味を持っているといいます。 ・proximity alert:ユーザーの位置情報と連動する、NBCの速報通知サービス 起きたことをただ羅列したもの以上のこ
Storyline:政策を”ストーリー”で解説するWashington Postの新メディア Washington Postが、アメリカの政策を人々のストーリーとともに解説する新メディア「Storyline」をローンチしました。 タグラインは「People, policy, data.」。経済、環境、健康保険、移民といった人々の生活に影響する政策について、データに基づいたストーリーテリングを行うことで解説します。チームには記者はもちろん、ビデオジャーナリストやデータビジュアライゼーションの専門家もいて、ビデオや写真、チャートなどを用いて伝えることに力を入れていくそうです。 データに基いて解説を行うという点で、ネイト・シルバーさんの「FiveThirtyEight」やNYTの「The Upshot」に似たアプローチと言えるでしょう。解説ジャーナリズムを行うメディアがまた1つ増えたことになりま
イギリスの新聞 The Independentが、コンテンツをウェブ向けに再利用するサイト「i100」をローンチしました。The Independentとその姉妹サイトであるi Newspaperのコンテンツを、インタラクティブ、イメージ、マップ、リストといったウェブで親しみやすい形にパッケージし直して届けるサイトです。 サイトの左側には「The List」というカラムがあり、100個の記事が並んでいます。この並び順は人気によって変わり、読者が多く”UPVOTE”(投票)した記事が上に来るとのこと。サイトの右側には大きなイメージとともに記事が並んでおり、「PEOPLE」「SPORT」「TECH」といったカテゴリー別に記事を選ぶことができます。 ▲タイトルのすぐ下に”UPVOTE”ボタン。記事ページにはタイムライン型のデザインを取り入れています。 i100をつくった背景には、i Newspa
メディアのコメント欄は、かつてのように記事の終わりにおまけのように付いているものではありません。議論を活性化し、コミュニティをつくるものとして各メディアはコメント欄を進化させ、ときにはコメント欄がそのメディアの特徴にもなっています。たとえばコメントの管理を徹底的に行うハフィントン・ポストや、有識者による良質なコメントが集まるニュースアプリNewsPicksは、そのコメント欄が評価されていると思います。 今回は、各メディアのコメント欄における取り組みを3つのジャンルに分けて紹介します。 モデレーション(適切にすること) “Moderation”とは、不適切なコメントを除き、健全なコメント欄をつくること。 そのような議論を活性化させるためのコメント欄づくりに、いち早く取り組んできたのがハフィントン・ポストでしょう。「JuLiA(Just a Linguistic Algorithm)」という人
世界中にネットワークを持つ大手通信社のAP通信が、記事は300〜500語で書かなくてはいけないという新たなガイドラインをつくりました。 AP通信はその理由を2つ挙げています。1つは、AP通信のニュースを受け取る世界中の新聞やテレビといったメディアに、通信社から送られてきた記事を媒体に合わせて編集する人材が足りていないから。2つ目は、記事が長いと読まれにくいという傾向があるからです。とくに今増えているモバイルでニュースで読む人に、その傾向は強いのでしょう。 例外は認められて、その日のトップニュースなどの重要なニュースでは500〜700語を目安とするなど、臨機応変に対応するそうです。 そして同じく大手通信社のロイターでも、記事は500語以内で書くように指示するメールが最近記者たちに送られたとのこと。理由はAP通信とほぼ同じです。 Reuters wants to keep stories un
▲リニューアル後 NYTやBloomberg View、TIMEなど、News of Newsではこれまでにもニュースサイトのリニューアルを紹介してきましたが、今回紹介するのはLos Angeles Timesのリニューアルです。 2009年に行った前回のリニューアルから5年。L.A. Timesが実践する、モバイル&ソーシャル時代のデザイン戦略を紹介したいと思います。 ▲リニューアル前 Visual Browse 新しいサイトの左上には、「Visual Browse」という赤いボタンが。これをクリックすると、写真のイメージから記事を探せるデザインに変わります。これはモバイル・タブレットからの読者が増えていることを反映した結果だそう。 もちろんビジュアルブラウズを使わないこともできるので、それぞれの読者が好みに合わせてどちらのデザインを使うかを選べるというのは良いポイントだと思います。 3
NYTが、動画コンテンツのハブとなるサイト「Times Video」をリニューアルしました。 スマホやタブレットでも利用しやすいよう、レスポンシブデザインを採用。ニュースと政治、国際、オピニオン、ドキュメンタリー、ビジネス、テクノロジー、カルチャー、スタイル、ヘルス、フード、トラベル、スポーツ、家、サイエンスの14のチャンネルを用意し、ユーザーが好みのコンテンツをより簡単に見つけられるようなサイトになっているとのこと。「Branded Playlists」という動画のネイティブ広告も最近導入し、マネタイズ面での戦略も見られます。 ショートビデオから長めのドキュメンタリーや特集まで、Times Videoは世界最高クラスの動画を届けます。 と、ビデオ部門のジェネラルマネージャー Rebecca Howard(レベッカ・ハワード)さん。 NYTがもはや文字だけのメディアではないことを、正式に断
世界で最も有名なファッション誌のひとつ『VOGUE』が、オンラインコンテンツの大幅拡大を計画中であることを明かしました。 オンライン専門のチームを20〜25人に増やし、ウェブ限定のコンテンツを充実させていくとのこと。紙版と同じようにビューティー、ファッション、カルチャーといったジャンルごとにスタッフを配属し、1日10記事ほどアップしていく予定だそうです。 元『Harper’s Bazaar』のAlessandra Codinha(アレサンドラ・コディナ)さんをファッションニュースエディターに、元『The New York Times Style Magazine』のEdward Barsamian(エドワード・バルサミアン)さんをスタイルエディターに起用するなど、すでに計画は進行中。 Vogue.comのリニューアルは、2014年9月。ニューヨーク・ファッション・ウィークの期間中にローンチ
情報のスピードが速い今こそ、”スローニュース”が必要? インターネットの発達により、ニュースは24時間届けられるようになりました。世界の裏側のことをリアルタイムで知ることができるのはすばらしいことですが、情報のスピードが速くなりすぎたことで、じっくりとものを考える時間が少なくなっているのかもしれません・・。 そんな問題意識を持つシティ大学ロンドンの2人の学生は、ニュースをスローダウンするウェブサイト「The Charta」を今年9月に立ち上げる予定です。 The Chartaのコンセプトは「INFORM, NOT NOTIFY(ニュアンスの違いが難しいのですが、ただ事実を知らせるのではなく詳しい情報を提供をする、という意味でしょうか)」。その編集方針は、事件や事故の速報を伝えるのではなく、2週間じっくりと調べてから報道をするというもの。 twitterは「何が起こったのか」を教えてくれるけ
SXSWで、NYTが「NYT Now」というキュレーションアプリを始めることを発表しました。 NYTの記事の中から、アルゴリズムではなくスタッフの手によってニュースが集められるアプリ。ニュースはモバイルで読みやすいように、短く、ビジュアルを増やし、箇条書きなどを使って要点がわかりやすいように編集されるとのこと。NYTの記事以外にも、「Our Picks」というセクションではスタッフが選んだオンラインの記事がキュレーションされるそうです。 アプリの利用は月額$8で、NYTの有料購読料($15)の約半分。「NYT Now」のトップ・Clifford Levyさんは、アプリを始める理由を「新たな読者を獲得するため」と説明しています。料金の低い「NYT Now」を入り口に、NYTの有料購読者を増やすことが狙いだとか。 以前Washington Postが「Trove」というニュースアプリをつくった
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