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佐藤一郎 2001/10/11 お知らせ AgentSpaceとMobileSpacesの公開を近々止める予定です。 JDKのインストール方法や環境変数とは何かなどの当方が 関知しない質問が非常に多く、 これ以上を公開を続けることは困難と判断しました。 ながらくのご利用ありがとうございます。 はじめに このページは当方(佐藤一郎)が 設計・実装したモバイルエージェントシステムに関するページです。現在、3 種類のシステム(AgentSpace 1, AgentSpace 2, MobileSpaces)を公開しております。 モーバイルエージェントの研究開発用フレームワークを目的に開発されました。このため、ソースコードをすべて公開するとともに、単純なシステム構成をとることにより、モーバイルエージェントシステムの動作原理の解析や、システム改造が容易になっています。他のモーバイルエージェントシステ
HTTP(HyperText Transfer Protocol) World Wide Web(WWW)の登場により、何百万の人がインターネットを利用する ようになっています。Microsoft Internet Explorer や Netscape Navigator などに代表されるWebブラウザを使えば、マウスでクリックするだけで世界中 のホームページにアクセスできるようになります。本章では、その背後で動い ているWeb技術について概説し、そのWebクライアントやサーバの作成方法を示 します。 ところで、Webブラウザが遠く離れたホームページサイトからどのようにホーム ページをダウンロードしてくるののでしょうか。それを実現しているのが 「Hyper Text Transfer Protocol(HTTP)」とよばれる通信プロトコルであり、 電子メール送受信で利用するSMTPやPO
POP (Post Office Protocol) POPはIETFにより標準化されている電子メールの受信プロトコルです。 現在はPOPのバージョン3、通称POP3が広く利用されています。ここではこの POP3の動作を説明した後に、POP3を利用したメール受信プログラムについて 解説します。 電子メールはメールサーバ間をSMTPを使って転送されます。従って、メールの 受け取り側もSMTPを使って受信すれば簡単です。しかし、受け取り側は常時接 続されているは限りません。例えば電話回線により接続されている場合もあり ます。従って、届いたメールはメールサーバ上で一時的に保持してもらい、必 要に応じて、そのメールを取り出す機構が必要となりました。それがPOPです。 POPによるメール受け取りでは、POPに対応したサーバとクライアントのあ いだで行われます。両者はTCPを利用して通信を行い、その際
(1)のソケット生成ではsocket()システムコールを使ってソケットを 生成しますが、その引数にはソケットの種別を指定します。これにはソケットが TCP用であるのか、UDP用であるのかなどが含まれます。そして、ソケットの生 成が成功したときは、socket()はその生成したソケットの識別子を 返します。 ただし、socket()はソケットを作るだけであり、この段階では、サー バ側コンピュータと通信接続は行われていません。そこで、(2)の connect()システムコールを使って、(1)で生成したソケットをサー バ側プログラムのソケットと通信接続を行います。このとき、 connect()の引数には、ソケット識別子の他に、接続先となるサーバ 側コンピュータ(正しくはネットワークインターフェース)のIPアドレスとポー ト番号などの情報を与えます。 通信接続完了後は、(3)のread()システム
以降では、TCPを利用した通信プログラムの作成方法を説明していきます。 コネクション型通信であるTCPは、コンピュータ間に仮想的な通信路を作って 通信をします。この仮想的な通信路は水道管のようなものであり、入口から流 し込んだ順番に出口から出てきます。つまり、データは送信した順番で受信さ れますし、通信失敗時には再送信などが自動的に行われます。従って、WWWや メールなどの多くのインターネット上の通信は、このTCPにより実現されてお り、インターネットの通信の基礎となる通信方法であるといえます。 TCPを利用した通信では前述のソケットを利用します。ソケットは、ファイル の出力・入力プログラムと同じやり方でコンピュータ間のデータの送信・受信 プログラムを書けるようするものです。ただし、ソケットを使うためには、ま ず準備作業として(1)ソケットの生成と、(2)そのソケットを通信相手のソケッ ト
TCP/IP通信とは TCP/IPはインターネットを含む通信ネットワークで広く利用されている通信プ ロトコルです。TCP/IPが利用できるオペレーティングシステム(OS)は、 SolarisやHP-UX、Linux、FreeBSDなどのUNIX系OSだけでなくWindowsやMacOSに も広がりを見せています。ハードウェアに関してもLAN用機器やモデムを備え たワークステーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)だけでなく、PDAや 家電製品でもTCP/IPが利用できるようになりつつあります。 コラム:TCP/IPの歴史 1960年代に遡ります。当時、アメリカの国防総省はARPANETという通信ネット ワークの構築を支援していました。ARPANETは軍関連機関、大学、研究機関な どを結び、軍事技術、計算機科学などの共同研究に利用されていました。その ARPANETのデータ通信のため
HTTPサーバはTCP/IP通信のサーバの一つです。HTTPサーバはホームページの用 サーバとなるだけでなく、インターネットにおける汎用的な情報発信サーバと して利用されつつあります。実際、HTTPサーバを組み込んだ情報家電製品など が登場してきていてます。インターネット上のすべてのコンピュータにHTTPサー バが組み込まれる時代も遠い未来ではないかもしれません。 ここでは、HTTPサーバプログラムの作成方法について解説します。取り上げる 例題は最も簡単なHTTPサーバであり、HTTPリクエストのメソッドのうち「GET」 にしか対応していません。また、重要なエラー処理以外は省略されています。 しかし、簡単な情報発信であれば十分に使えるものです。他のメソッドや例外 処理は読者の皆様にお任せすることにします。 #include <sys/fcntl.h> #include <sys/socke
(1)のソケット生成ではsocket()システムコールを使ってソケットを 生成します。socket()を呼び出すときは、その引数にはTCP通信に利 用するプロトコルの種類を与えます。ここでプロトコルの種類とはインターネッ ト用のものであることや、TCPやUDPの種別も含まれます。また、socket() の返値はソケット番号という整数値を返します。これは各ソケットの識別 子となります。 socket()を実行した段階ではソケットが作られただけであり、ポー ト番号などは未確定です。そこで、(2)ではbind()システムコールを 使い、(1)で生成したソケットにポート番号など割り当てます。 TCP通信のサーバ側はクライアントから通信接続を待つ側になります。このた め、通信接続を待つための準備作業が必要になります。これには(3)の listen()システムコールを利用します。 ここで準備が整いまし
TCP/IPプログラミング 佐藤一郎 TCP/IPプログラミング(仮称、ソフトバンク刊)の原稿。 出版用の原稿のため、コピー及びリンクは御遠慮ください。 目次 0章 はじめに 1章 インターネット技術入門(各種通信技術の概要説明) インターネット 通信プロトコル TCP/IP ソケット通信 2章 TCP:コネクション型通信 TCP通信 クライアントプログラムの作成 サーバプログラムの作成 3章 SMTP&POP3:電子メール送受信 電子メール メール送信(SMTP)クライアントの作成 メール受信(POP3)クライアントの作成 4章 HTTP:World Wide Web技術 Hyper Text Transfer Protocol HTTPサーバの作成 付録A TCP/IP通信用システムコール 付録B Java言語版プログラムリスト
Tiny RMI 佐藤一郎 大学院講義の教材用に作成したJava言語用RMI。なお、以前作ったプログラムを組み合わせて、のべ7,8時間で作った2000行強の短いプログラムですが、ソースコードも公開しますし、比較的素直に作ってありますから分散オブジェクトやモバイルエージェントのお勉強用にはなるでしょうし、修論レベルであればこのRMIの拡張で何とかなるでしょう。拡張可能性というか、研究ネタも示しておきますので参考にしてください。 ソースプログラム&バイナリのダウンロード なお、電子メールなどで問い合わせ頂いて結構ですが、研究などを目的にこのシステムの拡張などに関わる質問は歓迎しますが、Java言語のインストールの仕方とか、Classpathの設定方法などの初級レベルの質問はご勘弁下さい。Java言語の初学者が扱える代物ではないと思います。また、このRMIはJava言語の標準でついてくるjava
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インターネットはTCP/IPと呼ぶ通信プロトコルを利用しますが、そのTCP/IPを プログラムから利用するには、プログラムの世界とTCP/IPの世界を結ぶ特別な 出入り口が必要となります。その出入り口となるのがソケット (Socket)であり、TCP/IPのプログラミング上の大きな特徴となっています。 このため、TCP/IP通信をソケット通信と呼ぶこともあります。 ソケットとは ソケットとは、簡単にいえばコンピュータ間の概念的な電話機であり、郵便ポ ストです。つまり、プログラムはソケットに喋りかけたり、手紙を投函すれば、 通信相手のコンピュータの受話器または郵便受け、つまりソケットにその喋っ た内容や手紙が届くことになります。従って、プログラムは通信相手のソケッ トに自分のソケットを繋ぐことができれば、コンピュータ同士がどのようにデー タを送受信しているかなどは考える必要がないのです。 ソ
チュートリアル:π計算 日本ソフトウェア科学会 FOSE'97, 1997年12月 講師:佐藤 一郎 お茶の水女子大学理学部情報科学科助教授 Totorial on pi-calculus at JSSST FOSE'97 by Ichiro Satoh
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) SMTPは、IETFにより標準化されている電子メールの転送プロトコルであり、 インターネットではもっとも広く利用されています。ここではSMTPの動作を 説明した後に、SMTPを利用したメール送信プログラムについて解説します。 SMTPの動作 SMTPは、電子メールをメールサーバとメールクライアント間でやり取りをする プロトコルであり、メールサーバ間転送するときは送信元がメールクライアン トの役割を演じる。メールサーバとメールクライアント間のやり取りをしなが ら、メールの転送を実現するものであり、その手順はIETFによるRFC821に規定 されています。そのやり取りは、クライアントから送られるコマンドと、メー ルサーバの応答の組からなっており、これをRFC821に与えられた順番で実行し てメールの転送を行うものです。 そ
AgentSpace ver.3 佐藤一郎 (国立情報学研究所) はじめに 旧版AgentSpaceは1997年秋に開発された Java 言語を利用したモバイルエージェントシステムです。そもそもJava言語の手習いを兼ねて短時間で作ったシステムであしたが、結果として多くの方々にご利用頂くことになりました。1999年以降同システムの更新は行っていませんでしたが、ここ1,2年は再び多くの問い合わせをいただいておりました。ただ、その問い合わせの多くが、J2SE上で動作するようにして欲しいというものでした。古いシステムのメンテナンスはしたくないのですが、2005年5月に10日間ほど欧州出張をしていたときに暇を見つけて新規に書き直しました。 2020年代になっても利用者(卒論や修論向けなど)がおられることから、2020年の年末にメンテナンスを行いました。また、UDPマルチキャストを利用して、近場のA
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