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画力アップ
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「女には射精がないから、終わりがない、ずっと続く」「絶頂に達したからすべて満たされるものではない」「正体が見えないぶん、男よりも厄介で、どうしようもない性欲」。そう語るのは『花祀り』『女の庭』などの代表作で知られる作家の花房観音さん。性と向き合い続けてきた作家が今改めて考える、女性の性欲とは――。 私は気持ちの悪い女だ。 そう思われることが多かったし、自分でも自分のことが気持ち悪かった。昔は性への興味が強いことで、今は小説家として性的なことを書いて、たまに気持ち悪がられる。 その「気持ち悪い」には、どこか恐れが混じっていることも知っている。本来、隠すべきこと恥ずべきこと、世の中でなかったことにされているものを剥き出しにしているからだ。 私が書いているのは、女の欲望だ。美化されない、醜い、それこそ「気持ち悪い」かもしれない欲望。深く、底なしの、欲望。美しい女だけではなく、美しくない女たちも強
もしもあなたの大切な人が、あなた自身が「依存症」だと告げられたらどうすればいいだろうか。厚生労働省が発表したデータによると、アルコール依存症に限った話で言えば、女性の社会進出や、高齢化を反映して、女性・高齢の患者数が増加傾向にある。 1月17日に開催された「私たちが依存症になる理由」というテーマのもと開催されたトークセッションには、約20年もの間、依存症の臨床に関わってきた斉藤章佳(さいとう・あきよし)さんと、自身も過去に買い物依存症だったと話す作家の中村うさぎさんが登壇した。 前半では、依存症の根底には、性の問題が潜んでいると斉藤さんは語ったが、ここでは、その性の問題の根っこにある男尊女卑的な価値観に触れながら、依存症からの回復モデルについて探っていく。 前半の記事はこちらから 【斉藤章佳×中村うさぎ対談】私たちは痛みを抱えて生きている。「依存症」の根底にある”性の問題” 出演者プロフィ
出産後、募るイライラと、増える夫婦喧嘩。救ってくれたのは「夫を育てる」という考え方ではなく、自分にとって一番しっくりとくる選択をすることでした。 息子が生まれてからの、この1年の間にした夫との夫婦喧嘩の数は、それまでふたりで暮らしていた7年間のトータル数を軽く上回っている。 妊娠中から、「産後は夫婦喧嘩が増える」というようなことをよく耳にしていたし、実際、子持ちの友人ばかりが参加しているグループラインには、彼女たちの配偶者への愚痴ばかりが送られてくるが、産前は「なぜそんなに怒っているのだろう」といつも疑問に思っていた。 夫婦なのだから、不満があればその都度、きちんと話し合い解決の手段を探ればいいと考えていたし、わたしはそれを実行もしていた。そもそも家のことは、互いに無理なく分担できて、ストレスなく生活していたので、喧嘩する理由もなかった。 ところが、いざ子どもが生まれた後になっては、子持ち
素敵な異性と出会うこともあれば、長く付き合っていた人と別れることもある。仕事で大きなプロジェクトが成功することもあれば、入社以来一番大きなミスをしてしまうこともある。ライターのカツセマサヒコさんが、生きていくうえで訪れるたくさんの喜びや悲しみにそっと寄り添うエッセイをお届けします。 まだ20代にもなっていない頃の話だ。 ある種の罪悪感からか、自分から別れを告げた人に、手紙を書こうとしたことがある。 恐らく、「ごめん」とか「一緒にいて楽しかった」とか、そんなしょうもないことを書くことで、「フッた自分を嫌いにならないで」とでも伝えたかったのだろう。 もしくは、「この恋を忘れないで」か。 「便箋ってあったっけ?」 母親に尋ねると、見透かされた。 「自分から別れを告げたなら、形に残るものを送るのは、やめなさい」 「復縁する気がないなら、それは優しさでもなんでもない、自己満足だよ」 母は、アイロン台
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