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コンウェイの法則は、コンピューター科学者のメルヴィン・コンウェイが提唱した法則です。 システムの開発には組織・メンバー同士の密なコミュニケーションが不可欠なので、関係性の遠い組織間を密に統合するようなシステムを開発するのは非常に難しい。よってシステムを設計する組織は、その構造をそっくりまねた構造の設計を生み出してしまう、というわけです。 コンウェイの法則が提唱された1968年は、1963年に世界初のGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)であるSAGEというアメリカ空軍の防空管制システムが発明された5年後にあたります。「UIデザイン」というデザイン領域が存在することすらほとんど認知されていなかった時代でしょう。 ですが、コンウェイの法則は当然システムの一部であるUIデザインにも大きな影響を与えます。この記事では、良いUIデザインをつくるためにどんなチームを目指すべきか、またその中でU
Notion使ってますか? こんにちは、デザイナーの石井です。みなさん、Notion(ノーション)使ってますか? Notionはメモ、タスク管理、カレンダー、データベースなどなど…なんでもできるワークスペースアプリです。ですが機能が多すぎてとっつきづらいという声もよく聞きます。 A.C.O.のデザイン部ではNotionを活用して部署内のナレッジ共有やプロジェクト管理に役立てています。この記事では、Notionの活用方法と、挫折しないコツを紹介したいと思います。 Notionの活用方法 まずは、Notionの基本的な活用方法を紹介します。 01:ナレッジ共有、オンボーディング Notionをチームで使うならやっぱりナレッジ共有ですよね。Sketchの使い方、アイコンの作り方のコツといったデザインの基本から、デザインでよく使う英語リストまでいろいろなページがあります。数はまだまだ少ないですが、
インタビューがうまくいかない原因はリクルーティングにあるかも?意外と知らないリクルーティングのポイントをご紹介 昨今のUXデザイン案件や新規サービス開発案件では、プロセスの中にユーザーインタビューを組み込む場合も多いかと思います。 そんなユーザーインタビューを実施した際に、「聞きたいことを経験している人を呼んだはずなのに、いざ話を聞いてみると経験の度合いが不十分だった」「そもそも経験の認識が食い違っていた」などのような経験をしたことがある方はいませんか?心当たりがある方はもしかしたらインタビュイーを選定する「リクルーティング」がうまくいってなかったのかもしれません。 ユーザーインタビューにおいてリクルーティングは実は非常に重要なプロセスです。にも拘わらず、リクルーティングについて書かれた記事はそれほど多くありません。そこで今回は意外と知られていないリクルーティングのポイントについて、前編と
絞り込み検索の具体例。いくつかの条件を指定することで条件に当てはまるものだけをピックアップしてくれる。(https://www.uniqlo.com) 情報設計を担当している長谷川です。情報設計やUIデザインのプロセスでは限られた時間の中で画面構成や機能要件を作らなければいけないシーンがよくあると思います。 その際、毎回ゼロイチで設計をしているとクリエイティブに割く時間がなくなってしまうので、画面の要素や検討手順などパターン化されているものについては外部の記事や社内の過去プロジェクトのナレッジを参考にして時短化する必要があります。 私も以前クライアントワークでアプリの設計を担当した際に「絞り込み検索」の機能(フィルタとも呼ばれる)を短時間で設計しなければならないことがありました。 しかし、その当時、外部の参考記事を探してもフロントエンド向けの記事ばかりで、設計に関する記事がなかなか見当たな
前回の記事はこちら 好きなデザインってなんだ? #2 デザインとリスペクト 「好きなデザインとは何か?を考え続けることが、好きなデザインを増やすというチームの目標につながる」「だからそのために一人ずつ、自分の好きなデザインについて文章を書こう」 …この企画を聞いて、正直こんな難しいテーマやめて〜、と思った(笑) ACOは、自社サービスを開発しているわけではなく、受託で仕事を受けるスタイルだ。それをこなすためには、どんなオーダーにでも応えられるデザイナーであることが求められる。そうやって自分は前職とあわせて4年間、受託するスタイルのデザインをやってきた。だから自分が好きなデザインは何?なんてそもそも聞かれる機会がなかったのだ。 新人デザイナーの練習として、他の人が作ったデザインをひたすら上からなぞって作る、トレースという方法がある。私が初めてコーポレートサイトをトレースしたのは、働き始めて間
ESG時代のブランドコミュニケーションで企業の提供価値を拡張させる、A.C.O.流メソッド「バリュー・コミュニケーション・ピラミッド」 企業の多くが「We Problem(私たちの問題)」を抱えてコミュニケーションをしている A.C.O.Journal編集部です。 今回は、これまで携わってきたコーポレートサイトのプロジェクトで、主にB2B企業に向けて提案してきたコミュニケーション戦略について、私自身のナレッジを紹介したいと思っています。 これまで関わってきたクライアントの多くは、コーポレートサイトにおいて共通したコミュニケーションの方法を用いていることが分かりました。それは何かといえば、自らのWebサイトで自分自身について語っているということです。 ちなみに、それはどういうことかというと…、 能力や実力について話す。 例えば「総合的なコンサルティングを提供しています」 強みについて話す。
前回の記事はこちら 好きなデザインってなんだ? #1 デザインとロジック 「好きなデザインとはなにか?」を考え続ける ─ それを思いついたきっかけは雑誌『POPEYE』の〈シティボーイ〉という言葉だった。『POPEYE』のなかで、〈シティボーイ〉という言葉は常に定義が更新され続けている。 「これからは、こんな人もシティボーイと言えるんじゃないか?」「君もシティボーイならこんなことを試してみたらどう?」そんな問いかけの連続。だからこそ〈シティボーイ〉という言葉は常にフレッシュでポジティブな印象を保ち続けている。 一方で〈デザイン〉という言葉を取り巻く環境は、そこまで牧歌的ではない。〈UXデザイン〉や〈デザイン経営〉といったバズワードとともに、〈デザイン〉という言葉の定義がどこまでも広がる一方で、「これはデザインとは言えない」「これこそがデザインだ」というような、言葉の「領土争い」がいつまでも
「Staff Stories」では、ACOのパートナーを紹介しています。今回登場するのは、デザイン部の小林 拓也。小林は2018年5月にACOに入社。明るい性格と圧倒的な向上心を武器に活躍しています。 Takuya Kobayashi 小林 拓也・法政大学キャリアデザイン学部卒業。UIデザイナーとしてキャリアをスタートし、ブランド開発や体験設計フェーズまで携わる。現在は、Monstarlabグループ海外拠点のプロジェクトへの参加など国内外の案件を推進。好きなことは、レコード収集、キャンプ、NBA、シーシャなど。 社会学とビジネスを学んだ濃密な大学時代 「国際経験はあと5年で確実に必要になるから、とりあえず留学しなよ」そんな言葉をかけてくれた田中研ノ輔先生との出会いが、今の僕の土台となっています。 大学のゼミで出会った田中先生は、プロティアンキャリア論(環境の変化に応じて自分自身も変
好きをふやす—— これが会社の目的であるなら、デザインチームのミッションは好きなデザインを増やすこと。 それをそのまま今期のチームオブジェクティブの一つとして設定したはいいが、「好きなデザイン」とはなんだろう?答えがないし逆に答えがありすぎる。チームの一人に相談したら「それを考え続けることに意味があるのではないか?」と言われて腑に落ちた。 そもそもいつも考えていることのような、でも言葉にしていないような、今一度それぞれが各々の角度で「好きなデザインとは何か」を考え続け、定義を繰り返す。デザインチームのリレー形式の連載です。 ACOのデザイン現場は、とてもロジックを重要視する。このことは、私が入社した10年近く前の当時から一貫している。ただ絵を描くのが好きな若手のデザイナーだった私はこれがとてもとても苦手だった。 よく「いいけどこれはなんで?ここはどうして?」と質問された。その度に言葉に詰ま
UXリサーチで価値観をアップデートさせ、報告書を企業資産にしていく。 国立大学法人 JAIST×A.C.O.による、共同研究の途中報告 定性データの価値を生み出すには、リサーチの“質”が重要 A.C.O.と国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)は、UXリサーチにおける報告書=アウトプットの理想的な方法を模索するため、昨年から共同研究を開始しました。 研究の第一歩として、社内とグループ会社からメンバーを集めてワークショップを開催。複数のチームに分かれ、スマートフォンユーザー調査をまとめた一般的な紙資料・報告書をもとに、アウトプットのアイデアやバリエーションを提案し合いました。 今回は、そのワークショップの結果をもとに、JAISTの助教で人類学者の比嘉夏子さんとA.C.O.のUXディレクターである川北奈津が、共同研究の途中報告を兼ねて考察します。 登場する人 Natsu Ka
ジャーニーマップに落として見ると、メンバーのあれやこれやが見えてくる? こんにちは。UX ストラテジストの岡本です。ACOは30人程度の会社でほぼ毎日全員と顔を合わせますが、プロジェクトがかぶらないとあまり話す機会がないため、どんな人なのかあまり知らないということも少なくないです。そんな彼らが、普段、どんなことを考えて仕事に取り組んでいるのか、プライベートでは何をしているのかなど、メンバーの事をもっとよく知りたいなと、常日頃から感じています。 ところでUXデザインには、サービスやプロダクトの利用者に共感をし、利用者の思考や不満を読み解き、具体的な解決案などを考える仕事があります。それを行うためのメソッドとしてデプスインタビューなどがあげられます。 今回、過去にあまりプロジェクトで一緒になることが無かった同僚、長谷川 大輔に被験者となってもらい、UX調査のメソッドを使って長谷川を理解してみま
みなさま、こんにちは。 昨年に引き続き、10月に開催されたビジネスエスノグラフィの国際会議である『EPIC』に参加してきました。 今年の開催地はハワイということで、昨年と比べ日本を含むアジア地域からの参加者も増えるかと期待したのですが、今年もやはり北米からの参加が大半でした。なかでも、西海岸の企業の活発さが目立った印象を持ちました。 ちなみに、今年のカンファレンステーマは「エビデンス」です。リサーチ業界に限らず、近年では”客観的”な「エビデンス」の提示が求められる機会がしばしば見受けられます。 ただ、その一方で「エビデンス(とされるデータ等)」の扱い方、より具体的にいえば、そうしたデータの解釈の仕方や意味づけ方は、実は無数にあることにも多くの人が気づいているのではないでしょうか。データ収集の技術がめざましく向上した世界の中でこそ、そのデータを分析するための視点や拠りどころも、いっそう必要と
Google, Apple, Audi ── デザインシステムのメニューを見比べれば、企業とデザインの関係がわかる なんのためにデザインシステムをつくるのか?メニューを見ればわかる こんにちは、デザイナーの石井です。最近、「デザインシステム」という言葉を耳にすることが多くなりました。デザインシステムとは、フォントやカラーなどのスタイルガイド、UIキット、ブランドガイドラインなどを組み合わせたものです。「目的達成のためのデザインの仕組み。また、そのデザインの考え方を構造化したもの」(※1)と定義してる人もいます。 デザインシステムは「UIデザインのクオリティを上げるため」「ブランディングの意思統一のため」「コーディングの効率化のため」……などなど、さまざまな目的のためにつくられます。とくに大人数のデザイナーやエンジニアが関わる大規模サイトやアプリにおいて、その重要性は多くの方が感じていると思
+1の価値を生み出すことが大事なこと 「Staff Stories」では、A.C.O.のパートナーを紹介しています。今回登場するのはUXデザイナーの大橋恵。デザインスプリントの運営やUX改善プロジェクトの最前線で活躍しています。 Megumi Ohashi 大橋 恵・多摩美術大学生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻卒業。採用コンサルティング会社・システム制作会社勤務を経て現在に至る。一児の母。UXデザイン、情報設計担当。UX/IA部所属。 徹底的に問題を追求することを繰り返した大学時代 ー まず大橋さんの今までを教えてください。A.C.OでUXデザイナーとなるまで、どのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか? 大学はプロダクトデザインを専攻していました。工業製品や車のデザイン、素材研究をする仲間がいる中で、私は問題を追求することに重きを置いたゼミに所属していました。 ゼミでは見つかった
スタッフの進化に驚きながら、変化を楽しんでおります 先日、あるきっかけで10年前に在籍していた元社員たちに会う機会がありました。 就職氷河期に大学を卒業し、初期の危なっかしい経営だったACOに入社した彼らは、今では有名企業に転職してそれぞれの専門分野で活躍をしている様子。「自分の足で立つ人をつくる」を理念としてきた身としては感慨深いものがありました。 近年はデジタルデザインを追求する会社に焦点を絞ったACOですが、彼らと久しぶりに話しているうちに10年以上前の記憶が蘇り、当時「こうなりたいなぁ」と妄想していた会社の姿に今頃ようやく近づいていることに気づかされたり。そんなことがあった今日このごろです。 皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 最近、ACOが増やしているUX関連事業は、私よりも多くの知識と経験を持つ人が増えてきました。UXあたりのことはみんなにとっくに抜き去られ、どんどん変わるニー
なぜ記事がバズったのかを解析視点から振り返ってみます どうもこんにちは、A.C.O. Journalのグロース・アクセス解析担当の池野です。A.C.O. では、良質な記事をみなさんに届けるために、オウンドメディアを成長(グロース)させようと日々、試行錯誤を繰り返しています。 A.C.O. Journalのコンセプトは「A.C.O.のカルチャーとノウハウを伝えるためのオウンドメディア」としていて、「A.C.O.の価値観を知ってもらうこと」を目的としています。評価指標の一つとしてFacebookのファン(いいね)数の向上も評価しています。メディアの平均的な数値ですが記事あたりの平均PVは700 、facebookのいいねは50ほどになります。 今年のはじめに投稿した「人類学者のUX研究コラム:ポストイットには危険性が潜んでいます」は、5,800いいね、PVが約25,000(2018/10月時点
こんにちは、情報アーキテクトの曽(ソウ)です。うちの家庭は夫婦共働きで小さい子供もおり、仕事と家事の両立に日々励んでいます。 ところでみなさん、お皿洗いはお好きでしょうか? 我が家では今年の年始に食器洗い機(以下、食洗機)を導入したのですが、導入を決めたときの考え方が仕事における時間やタスクの管理の考え方に似ているという気づきがありました。 ということで食洗機を起点に、タスクマネジメントについてお話していきます。 「手で洗う方が速い。食洗機なんて時間の無駄」…? 実は、数年前まで住んでいた実家にはビルトインの食洗機があったのですが、家事を主導していた母を含め、家族の誰も使っていませんでした。使っていない理由は、母いわく「食洗機で洗うより手で洗うほうが速いから」とのことで、つい最近まで私もそう考えていました。 洗う食器の数が少ないときに、この差は特に顕著になります。例えば、手洗いであればお皿
グローバルブランドのあるべき姿は、ブラックボックスからグラスボックスへ 昔からブランドとは、商品やサービス、組織や企業を包み込むための徹底的に管理されたファサードのようなものでした。つまり、ビジネスを完成品へと導くために研磨された外壁のようなものです。 しかし近年、グローバルカンパニーの多くは、そのようなバリアを取りのぞき、透明性を帯びているように感じます。 例えば、そのブランドで働く従業員は、自分たちの職場で起こっていることをブログに書いてシェアしています。組織としても、働き方の仕組みや取り組み、提供しているサービスのバックステージを積極的に開示して、ファンとの交流につなげています。 一方で、そのブランドを取り巻く外側の人たちは、ビジネスのプロセスや価値を簡単に見ることができています。まさに、ソーシャルメディアによる見える化が一般的になったおかげです。 だからこそ、自分たちの価値を様々な
【後編】日本の社長は海外にいた方がいい。1年の2/3海外にいるMonstar Lab代表 鮄川の世界視点 現在12カ国21都市に自社拠点を設置し、グローバル展開を加速させているデジタル・プロダクト開発組織のMonstar Lab。最近ではデンマークのNodes社やデザイン領域を担うパートナーとして私たちA.C.O.ともM&Aを実現したのは、すでにご報告した通りです。 個性的なタレントを数多く有し、ユニークな集団を構築しているのが代表の鮄川宏樹さん。1年の約2/3は世界各地へ出向き、自らをIT商社と名乗り勢力的に動き続ける自身。前編ではアメリカ、ヨーロッパ、アジアの実情を語っていただきましたが、今回は私たちの拠点である日本について。俯瞰的な視点から見えてくる、日本・東京のいまの姿とは? 前回の記事:【前編】日本の社長は海外にいた方がいい。1年の2/3海外にいるMonstar Lab代表 鮄川
【前編】日本の社長は海外にいた方がいい。1年の2/3海外にいるMonstar Lab代表 鮄川の世界視点 先日、ACOとMonstar Labがパートナーになったことをお伝えしたと思います。日々交流を重ねながらお互いの理解を深めていますが、まだまだ知らないことだらけです。 デジタル・クリエイター集団である彼らは、2006年に音楽配信サービス「monstar.fm」を立ち上げ創業しました。2014年からは、グローバルソーシング・プラットフォームの「セカイラボ」をスタートさせ、サービス、人材、拠点、市場において正真正銘のグローバル化を進めてきた背景があります。現在は、12カ国21都市に自社拠点を展開。昨年に、デンマークのデジタル・プロダクト開発会社のNodes(ノーズ)ともM&Aを実現したばかりです。 さらに世界展開を加速させているMonstar Labですが、その先頭で舵を取っているのが代表
日本にとって 2020年は重要なマイルストーン。しかし世界の各企業の意識は…? ここ数年の間、私たちは日本企業のグローバルサイトの立ち上げやリニューアルを数多く支援してきました。もちろん、それぞれのゴール設定は違いましたが、1つ共通していたニーズは「私たちが何者であり、何をしているのかを正しく伝える」ということでした。 約5年前までは、この基本的なメッセージを効果的に伝えられている企業は少なかったと思います。しかし今では、どの企業も素晴らしいWebサイトを持ち、自分たちの価値を発信しています。その中で、どの企業も今まさに伝えようとしているメッセージが「2020年に向けたビジョン」です。 日本企業は2020年の東京オリンピック・パラリンピックを軸に、積極的な活動を行なっています。スポンサーにとっては大きな宣伝効果を見込めるチャンスであり、企業にとっては中期的な戦略を結びつけるための便利なマイ
デイトレーダーからプロジェクトマネージャーへ。異色の経歴は意外なところで活きてくる? 「Staff Stories」では、ACOのパートナーを紹介しています。今回登場するのはプロジェクト・マネージャーの須田亘。Web業界未経験ながら、コーポレートサイトのグロースハックプロジェクトや、Webサービス改善のプロジェクトなどで活躍しています。 Wataru Suda 須田 亘・武蔵野美術大学大学院工芸工業デザインコース修了。建設機械メーカーの設計、AIスタートアップのビジュアルデザイナーを経てACOに。プロジェクトマネジメント担当。グロースマネジメント部所属。 ユーザーファーストの考え方は自分のベースになっています – まずは今までの須田さんについてお伺いします。どのような経歴を歩んできたのでしょうか? 学生時代は車や家電といった工業デザインの制作・研究をしており、卒業制作では椅子をデザインしま
あれ、このテキストダミーじゃね? 日々忙殺されるweb制作者の間で存在が囁かれる「webモンスター」を皆様はご存知だろうか。懸命に働く労働者に突如として襲いかかる者もいれば、そっと手を差し伸べてくれるありがたいヤツもいるといわれている。「webモンスター」ではそんなモンスターたちの攻略方法を考えるぞ。 ダミー箇所:★★★★★★★★★ 「ダミーン」はサイトの画像やテキストをダミーにしてしまう恐ろしいモンスターだ。本番公開されているサイトでダミー画像やテキストがあるのは「ダミーン」の仕業だ。web制作者は胸に手を当てて思い出して欲しい、、テストサイトやデザイン時にダミーのまま製作を進めていって、気づいたらそのまま本番公開してしまったという覚えがあるweb制作者も少なからずいるのではないだろうか?そんなweb制作者を影から操っているのが「ダミーン」だ。 本番サイトで「あれ、、こんなところに突然意
コーポレートコミュニケーションはもっとリラックスしよう こんにちは、A.C.O.Journal編集部です。僕は毎日、ブランドがオンラインでコミュニケーションするための新しい方法を探しています。 企業のコミュニケーションは大抵、隅々まで管理されていますよね。文章やコメントの内容を一言一句チェックして、間違いやリスクはないか慎重に確認します。ですが僕は、最近そんな確認作業なんて止めたほうがいいんじゃないか?! と、考え方を変えてくれるようなブランドをいくつか見つけたんです。 ブランドがもっとリラックスして柔らかくなったら、コミュニケーションのあり方にどんな変化が生まれるでしょう? 今回は、そんなおもしろい試みをしている、3つの企業を紹介します。 CASE 1 歴史の“建築家”たち 企業サイトにある歴史(沿革)のページは、そのほとんどがとてもドライです。タイムライン上に淡々と史実が並んでいますが
童話をカスタマージャーニーマップにすることで、役割を考えてみました こんにちは、UXディレクターの川北です。A.C.O.ではユーザーリサーチをする際、ユーザーを理解するために、カスタマージャーニーマップなどのツールを取り入れています。ユーザーの体験をマップとして可視化することは、物事を客観的に分析して全体像の把握をしたりチームメンバーが共通の認識を持つためにとても有効な手段です。 しかし、マップで可視化すると満足感があるため、仕事をした気分になってしまったり、そもそもの目的を見失ってしまうことがあります。マップは次のステップへの1つの手段で、マップを元に考えて分析をして発見のために役立てるものですが、実際にどのような役割があるのでしょうか? 本記事では2つの物語「幸せハンス」と「わらしべ長者」それぞれをカスタマージャーニーマップに可視化し、マップの役割について考えてみたいと思います。物語を
皆さまいかがお過ごしでしょうか。まずはご報告です。ACOはこの度、モンスター・ラボの一員になりました。ちゃんとした説明はこちらのプレスリリースを読んでみてください。このリリースが公開されてからというもの、何故この選択を?と知人からよく聞かれます。どうやら周囲には意外な選択だったようです。であればここに、デジタル化を追い風にまずまずの成長をしているけれど、今後のさらなる変化と複雑化するニーズに独立系企業のまま対応できるだろうかと正直不安を覚えている40代のオーナー経営者に向け、体験したことを書いておきます。 その前に一つお伝えしておきたいのは、ACOの経営に事業継承の課題はありません。業績も順調だし人材も集まってきています。色々とキレイです。だからこれは救済型M&Aではなく、成長を目的とした戦略型M&Aと言うそうです。 M&Aという道を選んだ理由 M&Aを初めて意識したのは2011年春、fa
みなさまこんにちは、比嘉夏子です。 私はもともと、海外で長期異文化フィールドワークを実施して人間の価値観や行動について研究してきた人類学者です。最近では人類学の研究で用いられてきた調査手法、いわゆる「エスノグラフィ(人間を経験的・包括的に理解するための記述と手法)」を用いた定性的なリサーチに従事する機会を、研究以外の場でもいただくようになりました。本年度からは北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)に拠点を移し、研究や教育、実践といった活動を続けています。 前回のコラムで人類学を企業価値に応用する活動の手始めに書いたこの記事が、予想外の反響をいただきとても驚いているところです。 エスノグラフィをビジネスに応用するための世界会議 昨年秋、私はモントリオールで開かれたEPICというカンファレンスに初めて参加しました。(今年はホノルルで開催) EPICを一言で言うと「エスノグラフィをビジネスに応
複雑に入り組む東京の路線 路線図のデザインはどうなっている? こんにちは。A.C.O. Journal編集部です。突然ですが、私は地下鉄の路線図が大好きです。部屋には路線図のポスターが貼ってありますし、東京の路線が全て網羅されているクリアファイルを愛用中です。最近欲しくてたまらないのはガチャガチャの「東京地下鉄立体路線図」です。 東京の地下鉄は世界的にも複雑に入り組んでいることで有名です。私は東京の地下鉄の複雑さに慣れず、よく迷っていました。乗り換え案内のアプリは行き先を教えてはくれますが、土地勘を覚えることはできません。またアプリはスマートフォンを持っていることが前提ですよね。 どこの駅にも掲示されている路線図は複雑な情報がわかりやすくデザインされ、電車に乗る多くの人々に利用されています。そのため、路線図からはさまざまな情報を得ることができます。 たとえば、「渋谷駅には銀座線と半蔵門線と
ローストビーフとアジの干物の共通点は?料理には隠れた構造がある こんにちは。UXデザインの業務には、ユーザーを様々な視点から理解するために、リサーチから集めた体験をモデル化することがあるかと思います。実はこのモデル化のプロセスが、料理にも当てはめることができることを知りました。 モデル化が料理にも適用できると知ったのは、玉村豊男 著「料理の四面体」を読んで。料理法とは無数のバリエーションがあるようだけど、実は限られたパターンにモデル化できるという内容です。 そこで今回は、料理をモデル化することで新しい料理を作ることができるのか、美味しいものを食べたい一心で試してみたいと思います。 料理というプロセスを可視化した「料理の四面体」というモデル 著者は様々な食体験から料理というプロセスを、火、空気、水、油、からなる4つの基本要素が関係しあって生まれるものとしています。 「料理の四面体モデル」は、
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