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COLUMN木崎伸也のシュヴァルべを探せ 第9回 フリックもエンリケも対応出来なかった森保カメレオン戦術、そのヒントは別競技にあり? By 木崎伸也 ・ 2022.12.3 これはある種の「発明」かもしれない。 カタールW杯のグループステージにおいて、森保一監督は試合に向けて異なる戦術を用意し、前半と後半で使い分けるという戦略を実行した。 必殺『超攻撃アタック』は時間限定 ドイツ戦では前半を4―2−3−1でスタートすると、後半から冨安健洋を投入して3−4−2−1にシフト。さらに後半12分に三笘薫と浅野拓磨、後半26分に堂安律、後半29分に南野拓実を送り込み、アタッカータイプ6人が同時にピッチに立った。 スペイン戦では前半を5−4−1でスタートして、後半から3−4−2−1にチェンジ。三笘と堂安を投入してハイプレスを仕掛けた。 ただし、「超攻撃的アタック」を45分間続けるわけではない。あくまで
ホーム コラム 川端暁彦のプレスバック 意思統一された戦いを次代に示す。スペイン戦の勝利は日本サッカーの蓄積であり、明日へ繋がる成功体験になる COLUMN川端暁彦のプレスバック第66回 意思統一された戦いを次代に示す。スペイン戦の勝利は日本サッカーの蓄積であり、明日へ繋がる成功体験になる By 川端 暁彦 ・ 2022.12.2 「サッカー常識」のようなものが、揺さぶられる経験が続いている。 ドイツに勝ってコスタリカに敗れ、最後はスペインを下し、FIFAワールドカップ優勝経験国2つと同居したグループを1位抜け。誰がこんな展開を予想できただろうか。 サンパウロから来たと言う記者が「支配率は1000対1くらいだったが?」と冗談めかして言っていたが、前半の日本が見せた基本軸は「どうぞどうぞ作戦」。 昨季のヨーロッパリーグで、フランクフルトがバルセロナを破ったゲームをモデルケースにした3-4-2
COLUMN川端暁彦のプレスバック第61回 FIFAワールドカップ戦士のうち、7名が中学校の部活動出身。「カタール以後の育成」を考える By 川端 暁彦 ・ 2022.11.15 世界がFIFA ワールドカップに伴うオフに突入したタイミングで、U-17・18・19・21と、各年代の日本代表が欧州へ武者修行に出かけている。 U-21日本代表・大岩剛監督の言葉を借りれば、「できるだけアウェイで強いチームと戦いたい。それで初めて分かることがたくさんある」という趣旨である。 10日と12日には、U-18代表が同年代のベルギー代表と親善試合を2度行い、それぞれ2−0、4−1のスコアで快勝を収めた。 もちろん、親善試合の結果にことさらフォーカスする必要はない。ただ、U-18は一つ年長のU-19代表と違い、直接的に目標とする世界大会が存在しない世代で、常設の代表ではない。(欧州は一歳刻みでUEFA U-
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 第169回 「森保ジャパンは戦術がない問題」について、田中碧に直接聞いてみた By 清水 英斗 ・ 2022.8.30 【サッカー日本代表 独占スペシャルインタビュー】「W杯に向けて SAMURAI BLUEの現在地」田中碧①はコチラ 【サッカー日本代表 独占スペシャルインタビュー 】「日々成長を続けるデュッセルドルフでの挑戦」田中碧②はコチラ 【サッカー日本代表 独占スペシャルインタビュー 】「優勝を目指す カタールW杯に向けて」田中碧③はコチラ 戦術がない。就任半年後、おそらく2019年アジアカップの頃からか。ファンやメディアから「戦術がない」と言われるのは、森保ジャパンの常になった。 この件、中の人はどう感じているのだろうか。8月初頭にレジェンドスタジアムで行った田中碧インタビューでは「森保ジャパン戦術がない問題」について質問を投げてみた
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 第159回 6連勝でW杯予選突破! 日本代表を救った、川崎フロンターレのDNA By 清水 英斗 ・ 2022.3.26 カタールワールドカップ最終予選、日本はアウェーで初めてオーストラリアに勝利を収め、最終節に持ち込まれることなく、本大会出場権を獲得した。 4年前の最終予選は、ホームでオーストラリアに勝って出場決定。今回はアウェーでオーストラリアに勝って出場決定。何の偶然か、スコアは共に2-0。そもそも4大会連続で最終予選が同グループになること自体、縁が深すぎるわけだが、いつまで続くのやら。 三笘薫の2ゴールは本当にブラボーだった。 1点目の起点は山根視来だ。右サイドでボールを持つと、しゃくり上げた浮き球をエリア内の守田英正へ渡す。すると、山根は一歩縦へ行くふりをして、すぐに中へ。対峙したDFの裏ではなく表側を通り抜け、それから縦へコースを変
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 第69回 なぜ、Jリーグのパススピードは上がらないのか? イニエスタとポドルスキに見る認知の差 By 清水 英斗 ・ 2018.8.17 アンドレス・イニエスタとルーカス・ポドルスキの共演デビューとなった、J1第21節ヴィッセル神戸対ジュビロ磐田は、2-1で神戸が勝利を収めた。 その直後、サッカー代理人の田邊伸明氏が興味深いツイートを行っていた。おそらく試合を受けての感想だろう。 『欧州サッカー見てる人はみんなパススピードの違いをかなり昔から知ってる。指導者の皆さんが、バルサ、バルサって騒いでいるわけだから、指導者も知っている。でも少なくとも前後にチーム全体が早くなっただけで15年経ってもちっともパススピードは上がらない。なんでだ。』(ツイートより引用) とても重要な指摘だ。 対戦カードにもよるが、やはり私もロシアワールドカップが終わって日本に
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 W 杯特別企画 ロシアW杯 総括 河治良幸×清水英斗 現地対談(10)「どうだった? ロシアW杯」 By 清水 英斗 ・ 2018.7.15 1ヶ月に渡って熱戦が繰り広げられたワールドカップも、フランスとクロアチアの決勝戦を残すのみとなった。開幕から現地で取材を続ける河治良幸氏と清水英斗氏は、決勝の行方ならびに今大会をどう見ているのか? 好評対談の最終回をお届けします。 清水:いよいよワールドカップも大詰めということで、決勝戦を前に、ロシアワールドカップを改めて振り返りたいと思います。 河治:勝ち上がってきたのは、フランスとクロアチアでしたね。 清水:どちらかと言えば、似たタイプの2チームかな、という気はしています。準決勝は2試合とも構図が似ていました。ポジショナルプレーやパターン戦術を得意とするチームと、システムや形よりも局面の連係で柔軟に対
COLUMN河治良幸の真・代表論 W 杯特別企画 日本代表総括 河治良幸×清水英斗 現地対談(9)「ロシアW杯の日本代表総括と4年後に向けて」 By 河治良幸 ・ 2018.7.8 日本代表はベルギーに敗れ、ラウンド16で姿を消した。大会前の予想を覆す躍進だったが、ベスト8に進むためには何が必要なのか? 現地で取材を続ける河治良幸氏と清水英斗氏が、日本代表の戦いとこれからについて語り尽くす。 河治:今大会の日本は、「ベスト8」という大目標はベルギーに逆転負けをして果たせませんでしたが、決勝トーナメント進出という結果は出しました。各試合の内容については、前回までの対談を読んでもらえればと思いますが、サッカー自体は「ボールを繋いで攻める」という型にはまったものではなく、コンビネーションやクイックネスを発揮し、カウンターからゴールを奪うこともできました。一方で、ベルギーのフィジカルの強さと高さを
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 W 杯特別企画 日本 vs ベルギー レビュー 河治良幸×清水英斗 現地対談(8)「どうだった? ベルギー戦」 By 清水 英斗 ・ 2018.7.5 ラウンド16でベルギーと対戦した日本。戦前の予想を覆し、強豪相手に2点リードを奪ったが、フェライニの登場で流れを変えられると、立て続けに3失点を喰らい逆転負けを喫した。現地で取材を続ける河治良幸氏と清水英斗氏は、ベルギー戦の戦い方をどう捉えているのか? 好評対談の第8弾をお届けします。 河治:試合の立ち上がりは、日本が引いて守るよりも守備でハメに行き、ベルギーも思ったよりもパスをつないで来ましたね。 清水:最初はそうでした。ただ、日本も前から行くというよりは、試合の状況が落ち着いたら、ミドルゾーンで構えて守備をする形になりました。 河治:そこで、デ・ブライネが日本のディフェンスの間にパスを通して
COLUMN戸塚啓 ロシアW杯スペシャルコラム 混沌の4年を経て、日本サッカーがついに見出した未来への指針 By 戸塚啓 ・ 2018.7.4 あのときの僕には、想像もつかない着地点だった。14年6月24日のコロンビア戦で、完膚なきまでに打ちのめされた直後の自分には──。 『適任者』アギーレ、まさかの解任 ブラジルからロシアへの歩みは、いつもの日本代表とは違った。かなり異質なものだった。ザックことアルベルト・ザッケローニから監督を引きついだのは、メキシコ人のハビエル・アギーレだった。日本サッカー協会にとっては、長くアプローチしてきた対象である。彼の母国は98年から6大会連続で、W杯の16強入りを果たしている。彼自身も選手、監督として、決勝トーナメントの舞台に立っている。ザックにはなかったW杯での経験を持つ指揮官として、日本はアギーレを迎えたのだった。 彼は選手を縛らない。この点は前任者と同
COLUMN河治良幸の真・代表論 W 杯特別企画 日本 vs ベルギー プレビュー 河治良幸×清水英斗 現地対談(7)「どうなる? ベルギー戦」 By 河治良幸 ・ 2018.7.2 薄氷を踏む思いでグループリーグを通過し、2大会ぶりに決勝トーナメント進出を決めた日本。次なる対戦相手はタレント軍団のベルギー。昨年11月には親善試合で対戦し、エースのルカクにゴールを決められ、0対1で敗れた相手でもある。現地で取材を続ける河治良幸氏と清水英斗氏は、ベルギー戦のポイントをどう考えているのか? 好評対談の第7弾をお届けします。 河治:グループGは2試合を終えた時点で、1位と2位がベルギーかイングランドになることが決まっていました。そして3試合目でベルギーがイングランドに1対0で勝ち、3連勝で1位通過。グループH2位の日本と戦うことになりました。いざ、ベルギーが相手に決まってどうですか。 清水:ベル
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 W 杯特別企画 日本 vs ポーランド レビュー 河治良幸×清水英斗 現地対談(6)「どうだった? ポーランド戦」 By 清水 英斗 ・ 2018.6.30 ポーランドに0対1で敗れたが、コロンビアがセネガルに勝ったため、決勝トーナメント進出を決めた日本。この試合は内容もさることながら、終盤での時間稼ぎに注目が集まった。現地で取材を続ける河治良幸氏と清水英斗氏は、ポーランド戦の戦い方をどう捉えているのか? 好評対談の第6弾をお届けします。 清水:ポーランド戦の終わり方については、賛否両論。むしろ、非難轟々という状況ですかね。 河治: W杯の歴史に載りましたね(笑)。史上初めて、フェアプレーポイントで決勝トーナメントに行くことになりました。 清水:フェアプレーポイントで勝った日本が「フェアプレーじゃない」と批判される。見事なねじれ現象が起きていま
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 W 杯特別企画 日本 vs セネガル レビュー 河治良幸×清水英斗 現地対談(4)「どうだった? セネガル戦」 By 清水 英斗 ・ 2018.6.26 「グループH最強」の呼び声高いセネガルに対し、2度に渡って追いつく展開で引き分けに持ち込んだ日本代表。現地で取材を続ける河治良幸氏と清水英斗氏は、セネガル戦のポイントをどこに見たのか? 好評対談の第4弾をお届けします。 清水:まず、試合の入り方はどうでした? 日本のキックオフは、ボールを後ろに下げて始まりました。セネガルのプレッシングの様子を、見極めようとしたのかなと。 河治:そうですね。セネガルは4-3-3という布陣ではありましたけど、3人のMFの1人がセカンドトップ気味のところまで来て、4-4-2のような形でハメようとしてきました。そこをどう扱うかを判断するためにも、キックオフは深みを取っ
ホーム コラム 川端暁彦のプレスバック “団体行動”が得意で“組織力”に乏しい日本。セネガル、ポーランド戦に向けて必要なのは、状況変化に対応する術 COLUMN川端暁彦のプレスバック第54回 “団体行動”が得意で“組織力”に乏しい日本。セネガル、ポーランド戦に向けて必要なのは、状況変化に対応する術 By 川端 暁彦 ・ 2018.6.23 「組織」か「個人」か。それが問題――なのか??? しばしば二者択一、あるいは二律背反の命題として掲げられる「組織」と「個人」。日本人は前者に秀でているという認識がある一方で、近年はそこに疑問を投げかける声も多い。「日本人は組織的な動きが得意」なのだろうか。 筆者は日本人が得意としている(傾向がある)のは組織力ではなく、「団体行動」なのだと思っている。全員が同様のタスクを課されるのは得意だと言えるだろう。そういう訓練を受けてきてもいる。手を繋いで信号を渡っ
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 W 杯特別企画 日本 vs コロンビア レビュー 河治良幸×清水英斗 現地対談(2)「どうだった? コロンビア戦」 By 清水 英斗 ・ 2018.6.21 ロシアW杯初戦のコロンビア戦直後、現地で取材を続ける河治良幸氏と清水英斗氏が対談を行った。日本とコロンビアを分析し、多くの媒体で発信を続けてきた二人は、コロンビア戦勝利のポイントをどこに見るのか? 河治:W杯初戦のコロンビア戦は、立ち上がりのプランがはまりましたね。PK&退場までは思ってないだろうけど、ねらいはね。コロンビアのセンターバックやボランチの状況を考えたら、あれしかなかったくらいの立ち上がりでした。 清水:香川がテンポ良くパスを出して、大迫が飛び出して行った場面ですね。トッテナムのダビンソン・サンチェスは、あっさりと大迫に入れ替わられました。 河治:あの裏ループみたいなパスは、香
COLUMN河治良幸の真・代表論 第10回 西野ジャパンに猶予はない。求められる“反ハリル”ではないチーム作り By 河治良幸 ・ 2018.4.27 ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が解任されて、2週間が過ぎた。4月9日に日本サッカー協会(JFA)の田嶋会長が会見を開いてその事実を明かし、12日には前技術委員長の西野朗新監督が就任会見を行った。 西野新監督は“オールジャパン”と言われるスタッフをJリーグの各会場に派遣するなど、開幕まで2ヶ月を切ったロシアW杯に向けて始動しているが、27日には唐突の解任通告を不服とするハリルホジッチが来日し、記者会見を開く予定であり、筆者もすっきりと新体制の準備に集中できないのが正直なところだ。 ただ、すっきりしないのは解任の理由が曖昧で、ロジカルに整理できないといった理由だけでなく、3年間のチーム作りが本大会の直前に途切れてしまったこと、さらに本大会での
ホーム コラム 清水英斗の世界基準のジャパン目線 ハリル解任により、日本代表はカオス的状況に。“失われた4年間”を取り戻すために、今からできることとは? COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 第63回 ハリル解任により、日本代表はカオス的状況に。“失われた4年間”を取り戻すために、今からできることとは? By 清水 英斗 ・ 2018.4.19 西野朗が率いる日本代表=インスタント・ジャパンは、目先の試合、つまりW杯で勝てる可能性が充分にある。 火事場のクソ力というやつだ。ハリルホジッチ解任は選手と監督のコミュニケーション不足。そして信頼関係が崩れたことが原因であると、日本サッカー協会の田嶋幸三会長によって説明された。つまり、原因の片側が選手にあり、責任は重い。そういう結論になった。 しかし、実際はそこまで単純ではない。以前から日本のサッカー関係者、Jクラブの強化担当者には、ハリル
COLUMN河治良幸の真・代表論 第9回 オールジャパンでリスタートに挑む日本代表。西野新監督の言葉から読み解く、現時点での見通し By 河治良幸 ・ 2018.4.13 4月9日、日本サッカー協会(JFA)はヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、後任にJFAで技術委員長を務めていた西野朗氏が就任すると発表。また、12日にはスタッフを全て日本人で固めた“オールジャパン”で編成することを表明した。 前監督の解任については田嶋幸三会長が「選手とのコミュニケーション不足」という、この時期の解任としては非常に曖昧な理由をあげていたが、西野新監督の会見で1つ共通するキーワードが出てきた。田嶋会長は「日本らしいサッカーをやりたい」と語っていたが、西野新監督も「日本化した日本のフットボール」と語ったのだ。 「先月(3月)末に会長から、今回の打診をいただきました。そのときは正直、私自身も間違いなくハリル
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 第62回 ハリルホジッチの解任は“戦略なき戦術”。広がり続ける、日本と世界の差 By 清水 英斗 ・ 2018.4.10 ハリルホジッチの解任によせて、兵法書『孫子』から一文を引用する。 『戦術なき戦略は、勝利に至るもっとも遠い道のりである』 『戦略なき戦術は、敗北の前の戯言である』 戦略とは? 長期的な目標に基づく計画のこと。戦術とは? 目先の場面で最善の手を探すこと。もっと簡単に言えば、戦略とはプラン、戦術とは手段だ。 どちらも大事だ。戦術がなければ、勝利を得るのは長い道のりになるし、戦略がなければ、最初から敗北は決まっている。そのように孫子では説かれている。 今回、日本サッカー協会が発表したハリルホジッチの解任は、戦略を捨てた戦術だった。ザッケローニで敗れた反省を生かし、後任のアギーレ、ハリルホジッチの選定には、過去のワールドカップで指揮
ホーム ニュース 【清水英斗の世界基準のジャパン目線】長期競争と短期熟成。ハリルホジッチの強化プランはW杯にフィットするか? 清水英斗の世界基準のジャパン目線 第61回 【清水英斗の世界基準のジャパン目線】長期競争と短期熟成。ハリルホジッチの強化プランはW杯にフィットするか? 2018.3.26 ・ 日本代表 「縦に速いだけじゃダメ」「監督に言われたままやってもダメ」 ベルギー遠征中のハリルジャパンにおいて、2015年の東アジアカップから語られてきたことが、W杯の3カ月前になっても同じように繰り返されている。この気持ちを表す言葉は、“もどかしい”以外にない。 ハリルジャパンは常に競争しながらチーム作りを進めているため、一度消化したつもりの課題が、フレッシュなメンバーや組み合わせに変わった瞬間、また目の前にやってくる。進んでは戻り、進んでは戻る。そんな感覚だ。その状態を「テストしすぎ」と評す
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 第51回 FC東京の監督解任劇とハリルホジッチに見る、リーダーに必要な資質とは? By 清水 英斗 ・ 2017.9.11 「よほどのことがない限り、(監督を)支えていく」 川崎に大敗してルヴァンカップの敗退が決まった後、FC東京の立石敬之GMが発したコメントが話題になった。すでに天皇杯も敗退し、リーグも2桁順位に沈む。FC東京にタイトルの可能性はほとんど無い。しかし、あの時点では篠田善之監督を解任するつもりはなかったようだ。 ヨホドノコト、が起きた場合を除けば。 それは何を指すのだろうか。監督が不祥事を起こすとか、選手にボイコットされるとか、残る公式戦で10連敗するとか? しかし、そんなヨホドがなくても、そもそも現状自体がヨホドなのに今さら何を言うんだと、危機感の薄さを嘆くサポーターは多かった。 そして1週間後のJ1第25節。C大阪に1-4で
ホーム ニュース 【清水英斗の世界基準のジャパン目線】 昨年のJ1上位5クラブが監督交代。“選手の心に寄り添う”監督が注意すべきこととは? 清水英斗の世界基準のジャパン目線 第47回 【清水英斗の世界基準のジャパン目線】 昨年のJ1上位5クラブが監督交代。“選手の心に寄り添う”監督が注意すべきこととは? 2017.8.9 ・ Jリーグ 昨年のJ1“トップ6”のうち、鹿島、浦和、川崎、大宮、広島と、G大阪を除く5クラブで監督交代が起きている。異変と言えば、異変だ。 このうち、鹿島、浦和、大宮には一つの共通点がある。それは今季が、結果を残した年の翌シーズンであること。そして、監督が選手の心に寄り添うタイプだったことだ。 ここでの「結果を残した」とは、タイトル云々に留まらない。目標を達成し、チームが達成感を得たかどうか。その意味では鹿島のみならず、浦和と大宮も当てはまる。 浦和は昨季ルヴァンカッ
COLUMN清水英斗の世界基準のジャパン目線 第40回 GK中継チャンネルで明らかになった、西川周作と林彰洋の異なるスタイル By 清水 英斗 ・ 2017.4.19 J1第7節のFC東京対浦和レッズで、NHKがトライしたGK中継チャンネルは、期待以上におもしろかった。専用カメラが90分間、GKをストーキングする。そんな斬新すぎる企画がうまくいったのは、いくつかの理由があるだろう。 ひとつは、副音声的なサブ中継に徹したことだ。 メイン中継は別のチャンネルがやっているので、GKチャンネルでは、試合中に尺を取ってタッチペン付きの解説を行ったり、長めのGKリプレイをたくさん挟んだりと、チャンネル独自のGK情報を惜しみなく詰め込んでいた。試合の流れは断ち切られてしまうが、あえて割り切り、サブ中継の個性を出している。この点が良かった。中継スタッフの成功だ。 また、画面は分割されており、GKカメラと並
COLUMN川端暁彦のプレスバック第30回 スタンドで応援するのは、試合に出られなかった控え部員ではない。通年リーグ、26986試合の持つ意味 By 川端 暁彦 ・ 2016.12.20 12月17日、埼玉スタジアム2002にて高円宮杯U-18チャンピオンシップが開催され、青森山田高校がサンフレッチェ広島ユースを0-0からのPK戦の末に破り、“真の日本一”に輝いた――と言ったところで、ピンとこない人も多いことかと思う。 1万人を超える観衆が詰め掛けてBS放送ながらTV中継もされていたので、注目度は相応にあったとは思うが、一般層へ広く認知されるほどの大会ではない。 ただそれは、大会の価値の高低を意味するわけでもない。正確に言えば、この1試合の価値よりも、年間を通じて行われた“26986試合”に、より大きな価値がある。 簡単に大会のレギュレーションを説明しておこう。高円宮杯U-18サッカーリー
COLUMN川端暁彦のプレスバック第29回 アジアで勝てたからOKなのか? U-16、U-19日本代表の戦いに見る成果と課題 By 川端 暁彦 ・ 2016.11.30 11月28日、日本サッカー協会にて、今年秋に開催されたAFC U-16、U-19選手権を振り返るメディアブリーフィングが行われた。これは、技術委員会の中で行われている大会の総括を外部に公開するためのもので、これまでも継続して実施されてきた。今回はA代表と五輪代表を担当するナショナルチームダイレクターの霜田正浩氏と、2年間にわたってアンダーエイジ日本代表の担当ダイレクターを務めてきた木村浩吉氏が出席し、大挙して集まった報道陣に1時間を超えるプレゼンを行った。 まずは、2年前のチーム立ち上げ時のブリーフィングで発表した内容の確認である。大きな軸は、年代別代表からA代表に至るカテゴリー間でのサッカースタイル、考え方の不統一を認め
ホーム ニュース 【川端暁彦のプレスバック】ストライカーは5年待て。大迫勇也のブレイクに見る、FWが大成するまでに必要な“熟成期間” 川端暁彦のプレスバック第28回 【川端暁彦のプレスバック】ストライカーは5年待て。大迫勇也のブレイクに見る、FWが大成するまでに必要な“熟成期間” 2016.11.24 ・ 日本代表 高校サッカー選手権の京都府予選決勝を観に行ってきた。終わった後でライター仲間たちと夕食を共にしていると(適当に入った京料理店は安くて美味しかった)、当然ながらちょうど観てきたばかりの京都橘高校FW岩崎悠人の話になる。来季の京都加入が内定している、U-19日本代表のストライカーである。果たして、Jリーグでどこまでやれるのか――。 が、この話自体は大して膨らまなかった。一人のライターが唐突に切り出したからだ。 「前に川端が言ってたよな。『FWは時間が掛かるものだから。まだ待て』って
COLUMN清水英斗の「世界基準のジャパン目線」第22回 意外だった城福監督の解任。混迷を極める小倉グランパスの行方はいかに? By 清水 英斗 ・ 2016.7.27 Jリーグで監督解任が相次いでいる。後半戦の序盤、この時期の解任ならば、まだチームの内容的にも立て直す時間があるとの判断だろう。 しかし、城福浩監督の解任は意外だった。セカンドステージのFC東京は、1勝4敗と結果が出ていないが、鳥栖戦と福岡戦の負けは、アディショナルタイムの衝撃的な失点によるもの。監督の責任をどこまで問うべきか。また、絶好調の柏と川崎に敗れたからといって、それが解任の引き金として適当とは思えない。 多摩川クラシコは、川崎に圧倒的に攻め込まれたが、試合内容はそれほど悪くなかった。ファーストステージでは最終ラインの裏をあっさりと突かれて失点したが、今回は慎重に深く守った。その分、中盤にスペースが空きやすい状況だっ
川端暁彦のプレスバック 第12回 若手はどこに消えた?日本サッカーの“黄金世代”に見る、競争力の本質 2015.11.10 ・ 日本代表 10月31日、ヤマザキナビスコカップ決勝。ガンバ大阪と鹿島アントラーズというJリーグを代表するチーム同士の戦いとなったこの舞台で、先発のピッチに立った外国人選手は両チーム1名ずつだった。G大阪がFWパトリック、鹿島がDFファン・ソッコである。たまたま故障者が出ていたといった特異な状態ではなく、元々そういう陣容である。 若い読者の方にはピンと来ないかもしれないが、現在のJリーグは各クラブにおいて戦力になる外国人選手の数が、10年前、20年前に比べて明確に減少傾向にある。中国や中東諸国が資金力を付けて有力選手(特にブラジル人)を確保できるようになったことと、ブラジルサッカー自体の経済力が向上したことに加えて、日本経済の低空飛行もあってJクラブ自体の国際移籍市
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