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7年ぶりのアルバム『EXTRA』が映し出すトリプルファイヤーの低音論 トリプルファイヤーのベーシストとして活躍しながら楽器のリペアマンとしての顔も持つ山本慶幸が、約7年ぶりの新作アルバム『EXTRA』を引っさげて久しぶりにベース・マガジンに登場! 本作で山本はフラット・ワウンド弦や自作のスポンジ・ミュートを駆使し、デッドな質感を追求したベース・サウンドを構築。ヒップホップ作品も数多く手がけるサウンド・エンジニアのillicit tsuboiがじっくりとミックス処理を施したことで(ミックス作業には1年ほど費やされたそうだ)、そのベース・プレイはウーファーを震わせるようなロー感をカバーしながらも現代的な軽やかさやタイトさも兼ね備えたような、実に心地よい低音感をまとって届けられている。本誌の連載『全米ヒットの低音事情』の執筆者としてもお馴染み、同バンドのギタリストでありコンポーザーの鳥居真道(g
“ベーシスト×声優” 未来につながる夢への軌跡 2024年4月よりTOKYO MXほかにて放送されたアニメ『ガールズバンドクライ』は、まっすぐに音楽と向き合う少女たちの奮闘を描いた作品だ。作中に登場する劇中バンドがトゲナシトゲアリであり、アニメと連動するリアルなガールズ・ロック・バンドとして精力的に活動を展開している。作中にて各キャラクターの声優を務めるのは、リアル・バンド、トゲナシトゲアリのメンバー。オーディション“Girl’s Rock Audition”にて選ばれたバンド・メンバーが声優にも挑戦していることで注目を集めている。 ここでは、ベーシスト“ルパ”の声優を務める朱李にインタビューを敢行。声優としての歩みのほか、8月28日にリリースされる2ndアルバム『棘ナシ』の注目ポイントを聞いた。7月19日発売のベース・マガジン8月号【SUMMER】では、オーディションの裏側のほか、ベーシ
ZAZEN BOYS加入からの5年間と、 アルバム『らんど』に込めた鉄壁のグルーヴ 前作から約12年ぶりとなるアルバム『らんど』を1月24日にリリースした、向井秀徳率いるZAZEN BOYS。本作でベーシストを務めるのは、2018年に吉田一郎の後任として加入したMIYAだ。ここでは彼女に、バンド加入後初のオリジナル・アルバムとなった本作を中心にZAZEN BOYSでの制作やライヴについて語ってもらった。1998年に結成したハードコア・バンドBLEACHで国外でも高い評価を集め、解散後は地元沖縄で385のベース・ヴォーカルとして活躍していた彼女が、どのような経緯でZAZEN BOYSに加入することになったのか?……まずはそこから話を聞いた。バンド加入時の逡巡から、ステージ哲学、使用機材、奏法(実演動画も!)まで、たっぷりと明かしてくれた本インタビューをお楽しみいただきたい。 ちょうど“ベース
“テトリス”と“トランス”の相関関係、神秘のテトリスハイ【クリープハイプ長谷川カオナシのレトロゲーム喫音堂】- 第20回 2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。今回は、言わずと知れた世界的パズルゲームを紹介していきます。 “テトリスハイ”と“トランス”の共通項 お世話になっております。 レトロゲーム喫音堂第20回。 毎月、基本的に最終木曜日が更新日となっておりますが、今月11日は“ベースの日”とのことですので、やや早い投稿とさせて頂きました。 11月11日。1が4つ、1が4つねえ……。 あ、テトリスか! そんなわけで今日はテトリスをやっていきましょう。 『テトリス』(1988年/BPS)(※1) テトリス。“ドクターマリオ”や“ぷよぷよ”等といった、あらゆる落ちものパズルゲーム達の元祖であり、歴史あるタイトルです。 落下してくるI、O、L、S、Tといった形のブロック
2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。今回は、まるで絵本のような世界観に心温まる、不朽の名作RPGの音楽を紹介していきます。 旅先でのあなたの朝にはどんなSEが鳴るでしょうか? お世話になっております。 旅って良いですよね! 例えそれがヴァーチャルな世界の中の話だとしても。 特にRPGというジャンルのゲームは、 私達をいろんな土地に連れて行ってくれました。 今日は個人的にも思い入れの強いこちらのゲームを喫音していこうと思います。 『ポポロクロイス物語』(1996/ソニー)(※1) 主人公は若干10歳のピエトロ王子。 彼は母を救うため、世界中を冒険します。 プレイヤーもポポロクロイスを旅していく中で、 次第にこの絵本のような世界に惹き込まれていかれることでしょう。 冒険を盛り上げるのはやっぱりBGM! 『ポポロ』では、街ごとに専用のBGMが用意されています。 さらに戦
『スペランカー』上機嫌と不機嫌の違いは16分音符ひとつの差だったりする【クリープハイプ長谷川カオナシのレトロゲーム喫音堂】- 第12回 2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して始まった長谷川カオナシによる本連載コラムも1年がたちました。多彩な趣味を持つ長谷川が、特にハマっているという“レトロゲーム”のベースの世界を引き続きご案内します。 ほんの一瞬がすべてを変える お世話になっております! 今月、我々クリープハイプは幕張メッセと大阪城ホールにて初のアリーナ・ワンマンを2デイズ敢行してまいりました。 お越しくださった皆さん、ありがとうございました! さらに先日29日は久しぶりの音源である、5曲入りのEP『だからそれは真実』をリリースいたしました。 私が作詞作曲歌唱した楽曲「朝にキス」も収録されております。 こちらのほうもぜひチェックしてくださいませ。 さて
寒さに打ち勝つ健康法!レトロゲームのウォーキング・ベース4選【クリープハイプ長谷川カオナシのレトロゲーム喫音堂】– 第9回 2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して始まった長谷川カオナシによる本連載コラムでは、多彩な趣味を持つ長谷川が特にハマっているという、“レトロゲーム”のベースの世界を案内します。 いっぱい歩いて健康に! お世話になっております。 今年もいよいよ大詰めですね! 師走も佳境に差しかかってまいりました。 日本列島は本格的な寒波に見舞われておりますが、お身体にご不調はございませんか?? 皆様が元気に新年を迎えられますよう、弊堂では健康法のひとつとしてウォーキング・ベースのプレイを推奨していきたいと思います! 朝一番のウォーキング・ベースはセロトニンの分泌を促すと云われています ウォーキング・ベースとは。 コードとコードの間を四分音符で進行し
2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して始まった長谷川カオナシによる本連載コラムでは、多彩な趣味を持つ長谷川が特にハマっているという、“レトロゲーム”のベースの世界を案内します。 最新ゲームの温故知新 あぁ^〜、ハリネズミがぴょんぴょんするんじゃあ^〜。 どうも、レトロゲーム喫音堂です。 久しぶりに最新ゲーム遊んでます。 ソニックフロンティア(※1)おもしれー! 普段レトロゲームばかり遊んでるせいで、 3Dゲームのカメラワークを自分で制御するのが苦手ではあるのですが、 そんな私がプレイしても爽快感があるというのが素晴らしい。 今回はソニックのゲームの原点に還ってみましょう! 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(1991年/セガ)(※2) 音楽はなんとDREAMS COME TRUEの中村正人先生(※3)! 大御所ベーシストの作るゲーム音楽とは一体どんなものな
2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して始まった長谷川カオナシによる本連載コラムでは、多彩な趣味を持つ長谷川が特にハマっているという、“レトロゲーム”のベースの世界を案内します。 お酒のお供に……“しりとり”はいかが? “りんご”、“ゴリラ”、“ラケット”、“とまれ”…… うっ、“レ”で始まるのがひとつも、ない!! いえ、あります! こちらレトロゲーム喫音堂です。 4月から始まったこの連載も今回で7回目。 今年度も折り返しですね。 先日、弊堂の半年間の連載突破を記念して、友人夫妻からこんな粋なものをいただきました。 アッもう飲んでる! 純米大吟醸“黒狐”。ありがとうございます。 私によく似た狐さんがラベルに描かれていますね。 製造は富士酒造株式会社、使用酒米は美山錦、酵母は山形酵母、必ず冷やしてから御賞味あれ、とのことです。 早速いただいてみましょう。
2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して始まった長谷川カオナシによる本連載コラムでは、多彩な趣味を持つ長谷川が特にハマっているという、“レトロゲーム”のベースの世界を案内します。 あなたは何にチャレンジしていますか!? 1本で4倍楽しめるハラハラドキドキゲーム! ひとりで4本の命綱を手繰るエレキ・ベース・プレイヤーは皆チャレンジャーだ!……かもしれない。 どうも、レトロゲーム喫音堂です。 皆さんはチャレンジしていますか? 私は、そうだなぁ。 『ラーメン二郎』も麺半分でオーダーするようになったし、『蒙古タンメン中本』もせいぜい北極2倍までしか。 いつかまた、チャレンジしてみたいものですね。 本日はファミコンの名作アクション・ゲーム、『チャレンジャー』のお話をしたいと思います。 『チャレンジャー』(1985年/ハドソン)(※1) 私とチャレンジャーの出会いは
『タートルズ イン タイム』散りばめられたテーマが複数の曲に統一感を持たせる【クリープハイプ長谷川カオナシのレトロゲーム喫音堂】– 第5回 2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して始まった長谷川カオナシによる本連載コラムでは、多彩な趣味を持つ長谷川が特にハマっているという、“レトロゲーム”のベースの世界を案内します。 祝! タートルズ新作ゲーム発売! われにひかりを! どうも、レトロゲーム喫音堂です。 本日はニューヨークのマンホールよりお届けいたします。 何故ならば! 本日8月25日は『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』の新作ゲームの発売日! さらに月末には旧作ゲームのコレクションパックが発売されるからです(※1)。 これは買ワバンガ! キツネ男はマンホールからやって来た そもそもタートルズとは何なのか。 始まりは1984年、アメリカ。
奥深き弦楽器“チャップマン・スティック”の魅力 1969年にアメリカのジャズ・ミュージシャン、エメット・チャップマンによって発明された“チャップマン・スティック”は、両手タッピング奏法に基づいてデザインされた、ギターとベースをルーツとする弦楽器だ。ベース・ライン/リード・メロディ/コード/リズムなどを同時に組み合わせ可能で、自由度の高い奏法、そして多様性に優れた唯一無二のサウンドは世界中で多くの愛好者を生んでいる。今回、キング・クリムゾンのトニー・レヴィンが率いるチャップマン・スティックとドラムによるロック・バンド、スティック・メンの来日にあたり、トニー・レヴィンの大ファンでもあり、チャップマン・スティックを用いたソロ・プロジェクト、sticoとしても活動するBase Ball Bearの関根史織が、インタビュアーとしてトニーと邂逅。関根の“トニー・レヴィン愛”とともに奥深いチャップマン・
レトロゲームのベース・ラインを弾いてお友達を作ろう!【クリープハイプ長谷川カオナシのレトロゲーム喫音堂】– 第4回 2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して始まった長谷川カオナシによる本連載コラムでは、多彩な趣味を持つ長谷川が特にハマっているという、“レトロゲーム”のベースの世界を案内します。 緊張の時間……ライヴハウスのサウンドチェック! おお! わたしの ともだち! おまちしておりました。レトロゲーム喫音堂はこちらです。 早速ですが今日は特にベーシストの皆様に向けてお話をしたいと思います。 題して“レトロゲームのベース・ラインを弾いてお友達を作ろう!”。 自分が出演するライヴの当日。あなたはまず、“おはようございます”と会場入りをしますね。 セットリストを記入したらサウンドチェックとリハーサルです。 眼前には初対面の対バン(※1)の皆さん。 お互いに
2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して始まった長谷川カオナシによる本連載コラムでは、多彩な趣味を持つ長谷川が特にハマっているという、“レトロゲーム”のベースの世界を案内します。 名曲が導く冒険の記憶 ここは……時の果てか……? いえ、レトロゲーム喫音堂です。まぁ時の最果てみたいなもんです。 どうも、長谷川カオナシです。 『クロノ・トリガー』 (1995年/スクウェア) 第3回目の今回は『クロノ・トリガー』(1995/スクウェア)※1を喫音していこうと思います。 1990年代。スーパーファミコン全盛期。名作RPG群雄割拠の時代と言っても過言ではないでしょう。なかでもドラクエ・シリーズのエニックス社、FFシリーズのスクウェア社はブームの台風の目でした。 そんな2社から有名クリエイターらが集いチームを組んだ“ドリーム・プロジェクト”。制作されたこの『クロノ・
鋭利な言語感覚で注目を集めてきたシンガー・ソングライターの柴田聡子がニュー・アルバム『ぼちぼち銀河』を完成させた。同作でベーシストを務めるのは、1991年にSuper Junky Monkeyのメンバーとして活動を開始し、現在は“柴田聡子inFIRE”のほか、大友良英スペシャルビッグバンドなどでも活躍する、かわいしのぶ。前々作の『愛の休日』(2016年)のレコーディングへの参加に始まり、“inFIRE”としての近年のライヴ活動、そして前作『がんばれ!メロディー』(2019年)では全篇でベースをプレイするなど、彼女は現在の柴田聡子の活動を語るうえで欠かせない存在だ。ここでは『ぼちぼち銀河』をリリースしたばかりの“柴田聡子inFIRE”の現在地に迫るべく、かわいしのぶと柴田聡子の対談をお届けする。“ソロ・アーティストとそのバック・バンド”というただの関係性では到達できないような濃密なアンサンブ
2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して始まった長谷川カオナシによる本連載コラムでは、多彩な趣味を持つ長谷川が特にハマっているという、“レトロゲーム”のベースの世界を案内します。 私もロックンローラーの端くれですから 子供の頃の愛読雑誌はボンボンとガンガンでした。その思い出は億千万にもわたるという……。 そんな長谷川カオナシによるレトロゲーム喫音堂はこちらです。どうも。 第2回目の今回はロックマンの話をしていきましょう。私もロックンローラーの端くれですから。 ロックマン。人気アクションゲームです。 当時『コミックボンボン』では本筋の『ロックマン』シリーズ(池原しげと先生※1)をはじめ、さまざまなロックマンが連載されていました。同誌に同じキャラクターの別漫画が存在するってスゴイ! それぐらい当時から人気ゲームだったということですね。 主人公“ロックマン”は
2022年にメジャー・デビュー10周年を迎えたクリープハイプ。それを記念して、同バンドのベーシストである長谷川カオナシの連載コラムがスタート! 多彩な趣味を持つ長谷川が、特にハマっているという“レトロゲーム”のベースの世界を案内します。 奥深きレトロゲームBGMの世界 人生で初めて買ったCDはドラクエのサントラでした。 どうもはじめまして、クリープハイプのベーシスト長谷川カオナシと申します。ビデオゲームって良いですよね。 私め、元来の陰の者故、学生の時分は当然スクールカースト下層に属してました。スポーツはできない。コミュ力はない。女子と目を合わせて話すなんてもってのほか。が、家に帰ってゲームの世界に潜ればどうでしょう。私はそこで何人もの魔王を倒してきたし、いくつもの世界を救ってきました。善良な店から高級な壺を盗み出したこともあるし、かわいい女忍者と遊園地デートしたことだってあるぞ! 私がゲ
<祝!デビュー30周年&映画大ヒット>柏原譲 フィッシュマンズ時代のアーカイヴ・インタビューを特別公開 今年デビュー30周年を迎えたバンド・フィッシュマンズのドキュメンタリー映画『映画:フィッシュマンズ』が7月9日の公開以降、動員1万5000人を記録しミニシアターランキング1位を獲得するなど大きな反響を呼んでいる。クラウドファンディングにて制作され、過去の貴重な映像から現在のライヴ映像や関係者らの証言までを織り交ぜながら170分という時間をたっぷりと使いバンドの軌跡をドキュメントした本作。ヴォーカルの佐藤伸治が1999年に逝去してから22年が経った現在においても新たなファンを獲得し続け、リアルタイムで体感できなかった世代や海外の音楽ファンをも魅了するフィッシュマンズの物語に触れるため、連日劇場にはさまざまな世代からなるオーディエンスが駆けつけている。今回、バンドのデビュー30周年と『映画:
1990年代初頭、イギリスを起点に新たなロックの形式として一大ムーブメントを巻き起こした“シューゲイザー”。深いリヴァーブと過激に歪んだギター、そして“フィードバック・ノイズ”を駆使した浮遊感漂うサウンドは、現在にいたるまでロック・シーンに大きな影響をもたらしてきた。このシューゲイザーにおける金字塔を打ち立てたバンドがアイルランド出身の4人組、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインだ。シューゲイザーを定義づけたと評され、彼らのサウンドを追いかけるバンドは今でもあとを絶たない。このたび、彼らの過去4作品がCD/LPで再発されることを受けて、シューゲイザー特集企画を前篇と後篇の2回に分けてお届けする。前篇となる本記事では、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが歩んできたこれまで軌跡と、そのベース・サウンドを振り返り、ベーシストのデビー・グッギが2018年8月の来日公演時に使用した機材群も紹介。轟音の最深
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