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ノーベル賞
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一九六十年代に奇妙な味というものが流行した。ほんのりと薄気味悪いような、あり得ないけれどももし現実にこうだったら嫌だな、と思いつつもなぜか面白い、小味のきいた怪奇趣味ふうの、ごく短い短編小説が、奇妙な味、と総称された。ロアルド・ダールやロッド・サーリングたちの作品を、当時の先端的な読書人たちは好んだ。 カートゥーンの世界にも、奇妙な味の人たちが、何人かいた。僕がペーパーバックで一冊だけ持っているこのゲイアン・ウィルスンも、そのなかのひとりだった。一九六十年代なかばの東京では、アメリカの月刊雑誌『プレイボーイ』に人気があった。なかでも需要が高かったのは、アメリカからの乗客が機内で読んで捨てていった『プレイボーイ』が、東京の古書店へとまわって来たものだった。カラー印刷されたヌードのページを無修正で鑑賞することが出来たからだ。通常のルートで輸入された『プレイボーイ』は、ヌードのページが黒い油性の
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