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シリコンバレーのサムライ・ウルフが、イノベーションについてつぶやきます。(時々吠えることもあります。) 去る5月25日、アメリカで最も歴史ある大学、ハーバード大学で卒業式が行われた。異例だったのは、招待された講演者の年齢が、卒業する学生と10歳ほどしか離れていないことだった。講演者の名前は、マーク・ザッカーバーグ(33歳)。世界中で19億人が使うフェースブックの創業者でありCEOである。現在のフェースブックの企業価値は40兆円以上あり、トヨタ自動車の企業価値の3倍近い。そんな若き起業家が、これから大学を巣立ちアメリカを引っ張っていくであろう約2000人の若きエリートたちを前に発した言葉は衝撃的だった。 それは、「大人」たちの価値観から決別し、自分たちの世代--「ミレニアム世代」--の目的意識を醸成すべきだ、という宣言だった。大学は先輩の培ってきた価値観を継承していくかび臭いイメージがある。
シリコンバレーのサムライ・ウルフが、イノベーションについてつぶやきます。(時々吠えることもあります。) 去年(2014年)から、「シリコンバレーにオフィスを開きたい」「駐在員を送りたいのだが」といった相談を日本企業から多く受けるようになった。イノベーションのメッカに目を向け、自社でのイノベーション活動や新規事業創造の参考にするのは大変いいことだ。しかし、シリコンバレーで20年以上活動してきた私には「また過去の失敗の繰り返しにならなければいいが・・・」と心配が先に立ってしまう。なぜなら、せっかく前向きな考えでシリコンバレーを利用しようと考え、優秀な人材を駐在員として投入するのに結果が出ないことが多かったからだ。このような事業探索のための駐在員は、会社の製品の販売活動をするわけでもなく、あるいは既存顧客のサポートをしているわけでもない。シリコンバレーのベンチャー情報や新規事業情報を収集し、多く
シリコンバレーのサムライ・ウルフが、イノベーションについてつぶやきます。(時々吠えることもあります。) シリコンバレーのベンチャーキャピタル銀座を言われるメンローパーク市サンドヒルロードにある宴会場で、先日同窓会が開かれ、300人ほどの卒業生が集まった。と言っても学校の同窓会ではなく、レジス・マッケンナ・インク(RMI)の同窓会だ。RMIは、「シリコンバレーを作った25人」のひとりと言われるレジス・マッケンナが1970年に創業したコンサルティング会社だ。私もRMIのパートナーとして、レジス始め多くのアメリカ人と一緒に仕事をした。レジスとは何度も日本に出張するなど深く関わり、今でも友人であるのは私にとって宝だ。 本当のシリコンバレーの秘密を知るには、現在の姿だけでなく、シリコンバレーで先人がどう道を切り拓いてきたかを理解するのが重要だ。その意味で、RMIの同窓生の面々と旧交を温めるのは興味深
シリコンバレーのサムライ・ウルフが、イノベーションについてつぶやきます。(時々吠えることもあります。) 先週、関西経済連合会(関経連)と関西経済同友会共催の関西財界セミナーに招待された。場所は素晴らしい環境の京都国際会議場。私は、分科会の「Innovate Kansai」で話した。大阪市のイノベーション施策をベースに、ストレートな発言をしたつもりなのだが・・・。 私はこう主張した。産業イノベーションを進めるためには、「既存体制」の経営者、有識者、メディアには主役意識を棄てて横に控えていただき、「これからの体制」を築く次世代の人たちに道を譲り主役になってもらうしかない、と。 しかし、財界としての「宣言」では、私の主張は跡形もなく消えてしまった。一部の経営者やメディアには響いたようだが、公の場で賛成を唱えるほどではない。私の主張についてはともかく、「宣言」はいろいろな意見の中でも最初から想定さ
シリコンバレーに本拠を置くNSV Wolf Capital代表。戦略的ファンド・オブ・ファンズという世界初めての仕組みを立ち上げ、数多くの米国最先端ベンチャー・キャピタルへの投資・育成を通して、日本企業への事業イノベーションの支援、アドバイスを行なっている。(現在3号ファンド。) 在シリコンバレー28年の間、一貫してイノベーションを啓蒙・実践。 1995年ー2002年:シリコンバレーのテクノロジーマーケティングの祖レジス・マッケンナとジャパンプラクティスを立ち上げ、数多くの日本企業に新事業コンサルティングを実施。 2002年ー2011年:NSV Wolf Capitalの母体となるNetSevice Ventures Groupを創業。実践までつながる新事業コンサルティングを行う。現在の「リーンスタートアップ」「オープンイノベーション」「スピンイン」など革新的な取り組みを行う。 2011年
シリコンバレーのサムライ・ウルフが、イノベーションについてつぶやきます。(時々吠えることもあります。) 日本のテレビで学校の地震訓練風景を放映していたが、先生の指導で生徒が机の下に潜っていた。これが間違いかもしれない、ということを以下の記事で知った。が、その後の読者からのコメントで、この説には賛否両論あることが判明。私は専門家ではないので判断は控えるが、以下のコップ氏の理論は、地震に脆弱な発展途上国の建物により有効で、日本のような耐震構造のしっかりした建物では今までの方法の方が有効かもしれない、という印象だ。今までの常識を疑うという意味で注目したいと思うが、読者のお叱りの通り、命に関わることなので「参考意見」としてお読み頂きたい。 「命の三角空間」― ダグ・コップ氏(原文の翻訳にはConyac社のご協力をいただいた。誌面を借りてお礼申し上げる。) 私は、世界で最も経験豊富と言われるアメリカ
シリコンバレーのサムライ・ウルフが、イノベーションについてつぶやきます。(時々吠えることもあります。) 今年は日本に何回も出張し、新しい事業開発プラットフォームの提案をするために多くの大企業を訪問してきた。そこで見てきた日本企業の病状は想像以上に悪い状態だった。表面的に見える「安泰」な雰囲気とは逆に病気は深く進行しているように見える。癌で言えばステージIIIくらいではないだろうか。症状の自覚はあるのだが、まだ病院に行かなくても自然に治るかもしれない、と問題を先送りしているが、実は手術できないくらい病巣が転移している。そんな状態だ。大企業がコストカットに明け暮れた2009年から年が明けて、今年からは再成長のシナリオづくりが企業の課題であることに異論を挟む経営者はいない。しかし、現実は未だに道筋が見けられないでいる企業ばかりだ。と言うより、正直言ってどう道筋を見つけたらいいかもわからない、とい
シリコンバレーのサムライ・ウルフが、イノベーションについてつぶやきます。(時々吠えることもあります。) 私の会社は日本の大企業へのコンサルティングをしています。シリコンバレーをベースにしながら日本企業にどんなコンサルティングをするかというと、新しい事業のビジョンと戦略プランを提供するのです。なんで私の会社が次々と将来ビジョンが描けるかというと、私たちが優秀だからというわけではありません。(私の部下たちはすばらしく優秀ですが。)シリコンバレーというイノベーションのメッカで活動することにより、この地で一旗揚げようと頑張っている何千社というベンチャー企業の集合知を利用しているのです。 集合知を利用する、と言っても通常の市場調査では普通に買える調査レポートと何ら変わりません。外から見て情報を得るのではなく、コミュニティの内側に入り、双方向のやりとりがあって初めて深い示唆が得られる。コミュニティに入
シリコンバレーのサムライ・ウルフが、イノベーションについてつぶやきます。(時々吠えることもあります。) 校條と書いて「めんじょう」と読みます。よく聞かれるので先にお答えしておきますが、父は岐阜県多治見市の出身で、その地域ではこの名前はめずらしくありません。ただし、多治見では「毛受」と書くめんじょうの方が圧倒的に多数派だそうです。私自身は、東京で生まれた東京移民二世ということになります。 20年ほど前にアメリカのシリコンバレーに移住しました。よく「なぜ移住したの?」と聞かれるのですが、逆に「では、あなたはなぜ日本に留まっているの?」という質問と同じくらい重いものですので、一言では難しい。それは追々語ることにしましょう。 私がどんな生活かと言いますと、シリコンバレー7割、日本3割くらいでしょうか。年10回日本に来ます。シリコンバレーでは、ベンチャー企業をインキュベーションしています。インキュベ
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