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フランスのテクノ・パイオニア、ロラン・ガルニエによる来日公演ツアー「LAURENT GARNIER JAPAN TOUR 2023」が開催されることが発表された。4年ぶりの来日公演となる本ツアーは大阪公演を皮切りに、東京、札幌、ニセコで開催され、東京公演はオープン〜クローズのオールナイトセットを披露する予定となっている。 アシッドハウスがヨ-ロッパを席巻した1987年に伝説のクラブ、マンチェスタ-のハシエンダでキャリアをスタートしたロラン・ガルニエは、DJとして史上初めてフランスの最高位勲章であるレジオンドヌールの栄誉を授かったアーティストとして知られる。長い活動を通じてレジデントパ-ティを行っている地元フランスのクラブREXでは、彼がプレイする夜の行列はもはやパリのクラブシーンの名物。デトロイト・テクノの巨匠からも、ラジオやDJセットで獲得してきた若いファン達からも、同様にリスペクトされ
1980年代。インド南西部に位置するゴアに大きな変化が訪れる。パーティーの主流はライブ演奏からエレクトロニック・ミュージックに。持ち込んだのは世界各地から集まったトラベラーたちだった。彼らがパーティーに持参したトラック群は、この地に70年代から続く資本主義のカウンターとして生まれたヒッピー&サイケデリックカルチャーと結びつき、その後ゴア特有の雰囲気を内包しながら独自の変化を遂げていく。ボディミュージックをはじめとするダンスミュージックを前身に、融合、変遷を繰り返し、90年代には再度トラベラーを通じて世界中にトランス・ミュージックの芽は広まっていった。 一方、90年代前半の日本では、西麻布のYellowなど主要な箱が続々と誕生し東京にクラブが定着していく。当時はまだトランスという音楽がシーンに浸透していなかったが、YellowやCAVEで行われていたテクノ/トランスDJの先駆的存在であったD
世界の音楽シーンを変えた「TR-808」のプロジェクトリーダー、菊本忠雄氏との対話を中心に執筆された書籍『TR-808<ヤオヤ>を作った神々 菊本忠男との対話──電子音楽 in JAPAN外伝 』 の発売が決定。開発者としてこれまで公式にインタビューを受けなかった菊本氏の開発背景に迫る。 企業より個人の開発者が重んじられる海外では、「ミスター・キクモト」として知られ、トリビュート盤も出る菊本氏。豪華アーティスト出演でも話題となったドキュメンタリー『808』へも出演をしていない最後の巨人が、初めて「TR-808」「TB-303」「TR-909」、そして、今や世界的音楽通信規格となった「MIDI」の開発秘話を設計者本人の立場から語る。 巻末には、菊本氏が関わった機材の実際の使用例をまとめたディスクガイドも掲載。 メーカーが配布していた貴重なデモレコード、アフリカ・バンバータ、808STATE、
「GLOBAL ARK 2020」フルラインナップを発表。KEN ISHIIやDJ EMMA、須永辰緒などが出演 8月28日(金)〜30日(日)の3日間にわたり、群馬県・菅沼キャンプ村で開催される野外パーティー「GLOBAL ARK 2020」が、フルラインナップを発表。新型コロナウイルスの感染拡大の影響による渡航制限を受け、国内アーティストのみで開催されることが決定した。 出演者には、KEN ISHIIやDJ EMMA、高橋透、DJ MIKU、須永辰緒、DJ KENSEI、井上薫、MAYURI、A.Mochi、DJ YOGURTなど日本のクラブシーン黎明期から活躍するトップアーティストをフィーチャリング。若手から中堅、そしてレジェンドまで総勢41組の国内アーティストの出演が決定した。 クラベリアは、「GLOBAL ARK 2020」の開催にあたり、国内勢のみで構成された今回のラインナップ
電子音楽&デジタルアートの祭典「MUTEK.JP 2019」の開催まで残り1ヶ月を切った。12月11日(水)~15日(日)の5日間にわたり、大規模な再開発が進む渋谷を舞台にして開催される。「MUTEK」は最新のテクノロジーを駆使した電子音楽、オーディオヴィジュアル・アートの芸術フェスティバルとして、カナダ・モントリオールに始まり世界各地で開催されてきた。今年もデジタルアートの可能性を探求する日本と世界のアーティストが一挙集結。最先端の技術を用いたオーディオビジュアルライブパフォーマンス、 カンファレンス、ワークショップ、エキシビジョンなど、革新的なプログラムが展開される。 前売チケット絶賛発売中! チケットはイープラスで MUTEK 2019は渋谷エリアの7つの会場で開催 今年のMUTEKは前年度までメインの会場として使われてきたお台場・日本科学未来館から渋谷の7つの会場に移って開催。今年
お陰さまでこの連載も不定期ながらも色々な方々から「見たよ」といわれ、ありがたい限りですが、今まで登場した方々はパパさんばかり。そこで、記事の内容が男性目線に偏らないよう、今回はモジュラー・シンセを操る女性アーティストのgalcidに登場願いました。 わたくしKOYASも彼女と同じ千葉県在住なので、自宅まで伺ってモジュラー・シンセの手ほどきも受けつつ、お話を聞いてきました。最近では、彼女のプロデューサーでもありパートナーでもある齋藤久師さんが、自宅の庭先でテント生活していることでも知られていますが、そのご家庭では子育てと音楽活動をどう両立させているのでしょうか。 あるお三方が繋いだ縁 KOYAS : 今回はママさん側の視点から、育児と音楽の両立についてお話を聞きたいと思って登場頂きました。まずは簡単に普段どんなことをやられているのか教えてください。 galcid : 音楽活動自体はずっとやっ
子どもを授かったときに、自分の音楽活動やライフスタイルはどうなるのか? 子どもを持ちながら音楽活動を続ける生活とは? そのノウハウを4歳になる娘を持つ私、Koyasが伺う連載です。 今回の取材相手はDJのShhhhh(シー)さん。南米や東南アジアなどのワールドミュージックからテクノまで幅広い音源を掘り起こす選曲が特徴的なDJですが、なんとお子さんが障害をお持ちだということ。じつは私も交通事故で障害者手帳をもっていますが、障害者の子どもを持ちながらDJ活動を続けることは、どういった側面があるのでしょうか? 子どもに音楽をやらせてもっているっていうのは、すごくあります。 Koyas:ShhhhhさんのDJは辺境系のイメージがありますが、普段は何をしていますか? Shhhhh:週末はだいたいDJの現場が入っていますが、いわゆるワールドミュージックのCDを輸入する会社にも所属していて、ラテン音楽と
スウェーデン最大規模の音楽フェスティバル「Bråvalla」。このフェス、2016年に5件のレイプと12件の性的暴行、2017年には4件のレイプと23件の性的暴行事件が起きたと伝えられています。この状況を重くみて、同フェスは、2018年の開催が中止となっていました。 そういった背景から、2018年の8月31日〜9月1日に同国のイエテボリにて、女性、トランスジェンダー、そして自身の性別を男性にも女性にも限定しないノン・バイナリージェンダーの人々のみ参加可能な音楽フェスティバル「Statement Festival」が開催されました。要するに“男性入場お断り”のフェスティバルです。 しかしこのフェスティバル、今後の開催に暗雲が立ち込めています。というのも、同国には性差別法が存在し、男性が参加できない点を理由に裁判で有罪判決が出されてしまいました。「Statement Festival」はこの判
「MUTEK.JP 2018」にコーネリアスや初音ミクなど出演決定! ドームシアターコンテンツ、出演者日割り、各1日券の発売など 11月1日(木)~4日(日)に東京で開催される「MUTEK.JP 2018」の出演者第2弾、ドームシアターコンテンツ、出演者日割りなどの詳細が発表。各1日券の発売も開始された。 追加出演者にはまず、コーネリアスが決定。アルバム『Ripple Waves』の国内リリースツアー直後という絶好のタイミングということもあり、MUTEK.JP 2018では、どのようなパフォーマンスをみせてくれるのか期待が高まる。また、海外版初音ミクのアートプロジェクト「Still Be Here ft.Hatsune Miku」が日本初公開。これは、日本人開発者Mari Matsutoya、音楽プロデューサーLaurel Halo、サウンド / ビジュアル / 3D テクノロシ
テクノ×アニメの名盤「攻殻機動隊~ビデオゲーム・サウンドトラック」アナログで復活。石野卓球、デリック・メイらテクノ界のレジェンドが集結
イギリス・BBCのニュースによると、同国の中学校でクラシックなどの音楽教育同様に、DJが正式なカリキュラムに追加された。生徒たちが受ける中学校卒業時の試験「GCSE」(The General Certificate of Secondary Education)の音楽試験科目としてDJプレイが用意され、単位も認定されるという。 気になる授業の方だが、音楽活動に必要な基礎知識を学べる講義とDJミキサーなどの機材に触れる実技が用意されており、指導はもちろんプロのDJたちが行う。 1回の授業料は学生一人当たり£15で、早くも授業を受けた学生からは、DJを通じて音楽に情熱を注ぎ込みたいなどの好評なコメントが寄せられている。 カウンターカルチャー「レイブ」を初め、エレクトロニック・ミュージックシーンに欠かせないダブステップやドラムンベース発祥国ならではのこの取り組み。今後は英才教育を受けたイギリス出
スウェーデン発祥の世界最大・家具量販店IKEAが、同郷のオーディオテクノロジー会社・Teenage Engineeringと組んで、今後本格的に音楽産業に参戦することを発表した。 発表によると、このコラボレーションラインは「FREKVENS」と呼ばれ、 DJ/プロデューサー用のハイクオリティな家具製品のみならず、レコードプレイヤーなども含む22の製品が企画されているとのこと。 2019年2月より世界中のIKEAで販売予定となっており、今後はIkeaを訪れれば、パーティーを開くために必要なもの全てが揃えられる時代がくるのかもしれない。
さまざまな楽器メーカーが新製品を発表することで有名な、アメリカで開催されるNAMM Show。2018年のNAMM Showで、レコード針やタイムコードレコードを使用せずに、DVS(Digital Vinyl System)タイムコードをワイヤレスで送信し、DJソフトウェアをコントロールすることができるシステムが発表された。 その製品名はPhase。パリのMWMというデジタルDJ用のアプリなどを得意とするメーカーが製造したようだ。そのシステムは動画を見てもらえれば分かる通り、レコードの上にUSBスティックくらいの大きさの発信器を置き、ワイヤレスでDVSタイムコードの情報をレシーバー側へ送信、レシーバーからタイムコードの信号がDJミキサー(DVS対応機器)にラインで出力される仕組みのようだ。RekordboxやTraktor、Serato などのDJソフトウェアに対応しているとのこと。 この
東京・東日本橋にある、“音がいい”と噂が絶えないホステルの「CITAN」(シタン)をご存知だろうか? CITANは2017年3月にオープン。客室38部屋のホステルで東日本橋駅から徒歩5分のところに位置する。地下一階がバー/ダイニングスペースとなっており、ここは、宿泊者だけでなく誰でも利用できる共有スペースとして、会社員や近隣に住む人など、さまざまな人の憩いの場所となっている。そしてここが、毎週木、金、土曜日にはDJを入れてラウンジスタイルで営業している。DJも豪華で、これまでに沖野修也、DJ NORI、MURO、クボタタケシ、DJ KANGO、DJ MAARなどが出演。そして関係者からCITANは音がいいという情報をよく聞くようになった。本特集ではCITANの音の良さの秘密を探るべく、関係者に取材を行った。 CITANは、エントランスロビーから階段を降りると目の前に一枚板を使った大きなハイ
CDJを前に拳を突き上げる女性DJ、日本の政治の世界なら、どちらかというと良くないイメージを持たれてしまいそうだが、れっきとしたニュージーランドの新首相である。彼女の名前はJacinda Ardern(ジャシンダ・アーダーン)、現在37歳で、今年7月に労働党党首に就任し、10月26日からは首相を務めている。 彼女は主に、子どもの貧困問題や持続可能な環境政策の促進、住宅事情の改善などに取り組んでいる。その政策や行動力に惹きつけられた“ジャシンダマニア”と呼ばれる人々を生み出すほどの人気を獲得。 そのジャシンダさん 、すでに国会へ参加し政治活動も行っていた2014年頃まで、アマチュアDJとして活動していた。選曲リストを見る限りポップス好きな印象であるが、レコードショップ〜コンサートやフェスティバル会場までのDJ活動歴が、彼女のInstagramに記録されている。 最近はもっぱら公務が忙しく、活
今回の記事の主役は女性クラブスタッフだ。取材に協力してもらったのは、写真左からちむさん(Organ bar)、しおさん(AOYAMA ZERO)、NANAさん(AiSOTOPE LOUNGE)、タマさん(LOUNGE NEO)の4名。彼女たちはクラブの何に魅せられて、職場として選んだのだろう? ――この座談会はしおさんからの持ち込み企画なんですよね。 しお:クラベリアさんでもクラブスタッフにフォーカスした記事をやってもらいたいなって思って。私たちはクラブお女子会という名で3年くらい活動していて。マックスで集まると16人ぐらい。それで、クラブを練り歩いたり。企画のことをLineで、みんなに送ったら大好評で。今日はそのメンバーから、この3人に声をかけて。 ――クラブスタッフってクラブが好きだから働いているはずだから、クラブの魅力を語ってもらうのに一番相応しいんですよね。それで、みなさんの話から
「聴いたことのない音楽、見たことのない映像を求めて」 日本科学未来館に集う、デジタルアートの探求者たち。 MUTEK.JP 2017いよいよ開催 「聴いたことのない音楽、見たことのない映像を求めて」が、昨年のMUTEK.JPのキャッチコピーだった。だが、今年の「MUTEK.JP 2017」を表現するには、言葉が足りなくなっているかもしれない。それほどMUTEK.JPは、わずか1年で拡張した。その大きな理由として、日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)での開催がある。規模の拡大はもちろんだが、国立の科学博物館であり先端の科学技術を紹介している、日本科学未来館だからこそ出せるムードをMUTEK.JPに加えることができたと思う。それに最先端技術を用いたパフォーマンス、インスタレーション、ワークショップといったコンテンツが揃うMUTEKにとってうってつけの場所なのだ。昨年がX軸(音楽)とY軸
コペンハーゲンでBPM 10縛りのパーティーが開催されようとしている。それに伴い、パーティーでかけるための音楽を公募している。公募をしているのは、コペンハーゲンのパーカッシブ・アンサンブルG-Bop Orchestraの作曲家であり、創立メンバーのGreta Eacott。 彼のコンセプトはこうだ。 “もし私が、BPM 10の速さの音楽がかかるダンスクラブを始めたら、誰か来る人はいるでしょうか? それはどのように聴こえるのか? その音楽で人々は踊ることができるのか? それを楽しむことはできるのか? と問いかけています。そして、その音楽を用いてコペンハーゲンのすべてのクラブでプレイすることも望んでいます”。 BPMは、1分間あたりに刻む拍の数を示す単位。ハウスやテクノのようなダンスミュージックだと、ドンッ・ドンッ・ドンッ・ドンッとバスドラムが規則的に鳴っているので、それを数えるとわかりやすい
取材・文:Yanma(clubberia) 写真:Satomi Namba(clubberia) 協力:zero ハウスファンにとっては嬉しい対談が実現した。ひとりはDJキャリア約40年に及ぶ職人、DJ NORI。ひとりはDJキャリア約20年に及び、今年待望のファーストミックスCDをリリースしたNagiとKeiによるDJユニットDazzle Drums。長い時間、ダンスフロアと向き合い続けた両者にそれぞれの視点でハウスミュージックやクラブ談義に花を咲かせてもらった。 DJは始めることも続けることも実は大変 ——みなさんGWは忙しかったんじゃないですか? Nagi:NORIさんはギグが多かったですよね。「Gallery」もあったし、(marunouchi) HOUSEの10周年、「Tree」、「Rainbow Disco Club 2017」もあったしDJ Bar Bridgeも。「Rain
ヒップホップが誕生した1970年代のニューヨークを描いたNetflixオリジナルドラマ『The Get Down』の制作が打ち切られることとなった。 『ロミオ+ジュリエット』、『ムーラン・ルージュ』などの監督として知られるBaz Luhrmannが原作・制作を手がける本作『The Get Down』は、2016年8月に配信が開始。シーズン1はパート1、2に分けて配信され、現在12のエピソードが視聴可能となっている。 制作打ち切りの主な理由として、低視聴率とプロダクション内のトラブル、破格の制作費が挙げられている。米メディアVarietyによると、『The Get Down』シーズン1のパート1は、同時期に配信された人気ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』シーズン4のわずか5分の1の視聴率で、脚本が何度も変更されるなど制作トラブルが続いたそうだ。また本作はNetflixドラマ史上最も高
神奈川県川崎市にアーティストの楽曲に魔法をかけてくれるスタジオがある。そこには全国から多くのアーティストが訪れ、理想の曲へと仕上げてもらう者が後を絶たない。川崎市内のとある駅から車で15分。iPhoneを頼りにタクシーで向かうが道に迷ってしまった(これも魔法の影響だろうか…)。あたりが薄暗くなったころやっとの思いでスタジオに到着。部屋には見たこともない音響機器が所狭しと並べられている。このスタジオの持ち主は熊野功雄さん。日本を代表するマスタリングエンジニア(※1)であり、音響ブランドPHONONの代表、さらにはアーティストとしても活躍している人物だ。彼がどのように魔法をかけているのか取材を行ったが、助っ人として若手DJ/プロデューサーとして目覚ましい活躍をみせるSekitovaさんに同行してもらった。理想的な音を作りだすためにクリエイターは何を考え、またエンジニアは何を考えているのだろうか
「新譜ってどうやって探しています?」 取材対象者の大沢伸一から聞かれて回答に少し困った。編集部に届く情報はmp3データやCDの音源データやリリース情報が書かれた冊子やメール。しかしそのほとんどはアルバム作品だ。DJでもしていれば新譜と接する機会は格段に多いはずだが、みんながみんなDJをしているわけでもない。それに私もアルバムばかりチェックしていることに気がついた。大沢は、サブスクリプション型(定額制)音楽ストリーミングサービス「AWA」でHAYAMIMIという新譜を紹介するプロジェクトを始めたが、その背景はユニークな名前以上に挑戦的な内容だ。HAYAMIMIのプレイリストは下記よりチェックできる。 HAYAMIMIのプレイリストをチェックする>> 今の日本は結果が伴ったものにしか着目されない。 それを変えるためのプロジェクト。 ——レーベルから送られてくる資料がメインですが、アルバムばかり
今後SoundCloudにアップしたミックスが著作権問題で削除されることがなくなる。 2010年から、SoundCloudはクリエイターの権利を守るためアップされた楽曲を自動的にデータベースと照らし合わせ、一致すると瞬時にミックスを削除するシステムを取り入れていた。しかし多くの著名DJや楽曲を作った本人の音源が削除されるなど問題も多く、SoundCloudから離れた人も多かった。 先週Groove magazineで公開されたSoundCloudの創始者Eric Wahlforssのインタビューによれば、今後ミックスが削除される心配は必要なくなるという。理由は、SoundCloudがドイツのGEMAを含む複数の著作権管理団体と契約と合意したからで、今後著作権取得済みのトラックを含むミックスをアップしても、問題なくSoundCloud上に公開できる。今年日本でもサービスを開始したSpotif
“kiki vivi lily”という言葉を聞いて、何をイメージするだろう。宮崎駿作品の主人公、女性ファッション雑誌、ユリの花。そのどれもが当てはまらないか、あるいはすべてが当てはまる、そんな謎めいた新人女性アーティストkiki vivi lilyが今年デビューする。彼女は、これまで“ゆり花”というアーティスト名で、都内のアコースティックシーンを中心に活躍。柔らかい歌声と、どこか心が温まるような甘いサウンドを特徴とする彼女の楽曲は、全国的人気アイドルにもカバーされるほど高い支持を獲得していた。活動が勢い付いてきたかに思えた彼女は、昨年突如活動を休止。そして今年、“kiki vivi lily”という名で復活を遂げ、今年10月19日(水)にデビューアルバム『LOVIN' YOU』をリリース。ラップアルバムではないが、ヒップホップ要素が強く、同時にシティポップ感やソウル感がうかがえる、なんとも
今年5月に、テクノ風にアレンジした音楽法要「極楽音楽花まつり」を本堂で行い話題を呼んだ、福井県福井市にある浄土真宗本願寺派の寺院、照恩寺。“若い世代にもお寺に足を運んでもらいたい”との想いから開催された本行事には、子どもからお年寄りまで約60人が訪れた。その照恩寺が、同宗の宗祖とされる親鸞をしのぶ年中行事「報恩講」に合わせ、10月25日(火)にテクノ法要「極楽音楽報恩講」を開催する。 法要を執り行うのは、同寺17代住職の朝倉行宣さん。前回開催された「極楽音楽花まつり」でも法要を行い、テクノ法要を企画した張本人だ。彼は大の音楽好きで、20代の頃に京都で舞台照明の仕事や、DJ活動をしていたという。昨年に住職継承を受けたのを機に、「自分の好きなことをやらせてもらおう」と、長年考案していた「お経とテクノを融合した法要」を行うこととなった。 御堂内には、ステージ照明やプロジェクターなどを設置。法要で
RAW TECHNOのオリジネイター、オランダの奇才「LEGOWELT」。アナログ機材を駆使したドープなオールドスクール・ハウス~アシッド・テクノ・トラックでカルトなファンを獲得しているベテラン・クリエイター。 オランダ・ハーグ在住。90年代初頭より活動を開始。Legoweltの他に、Nacho Patrol、Polariusなど数多くの名義を使い分け、その多彩な音楽性でカルトな支持を得てきた重鎮である。URやBlake Baxter、Mr. Fingersといったデトロイトやシカゴのアーティストたちに感銘を受け、これまでにオリジナル・シングルやEPをリリースするほか、Bunker、 Clone、 CremeやGhostlyなどにリミックスを提供。長きに渡り使い古されたノイズメイキング・マシーンをこよなく愛し、彼のトラックはアナログな風合いやクラシカルな雰囲気だけでなく、ロウなアシッド感や
世界No.1フィメールDJ、NINA KRAVIZ(ニーナ・クラヴィッツ)。レーベルтрип(トリップ)主宰。2014年に世界最大のダンスミュージック配信サイトBeatportが選ぶ「DJ OF THE YEAR」を受賞。ここ日本でも、国内最大級のクラブ系ポータルサイトClubberiaの「ARTIST AWARD」において2年連続第1位を獲得(2014/2015)、また昨年の「PARTY AWARD」では、約15,000ものイベントの中で年間第1位、2位を独占。さらに彼女のレーベルтрипは、世界有数のダンスミュージックメディアMixmagで「THE BEST RECORD LABEL OF 2015」を獲得。DJそしてレーベルオーナーとして、世界のエレクトロニックミュージックシーンの頂点に立った。 シベリア出身のDJ、プロデューサー、シンガーソングライター、そして熱心なレコードディガー
カナダ・モントリオール発祥の電子音楽とヴィジュアル・アートの祭典「MUTEK」が日本に初上陸。2016年11月2日(水)~4日(金)までの3日間、「MUTEK JP 2016」として渋谷のShibuya WWW、Shibuya WWW X、Red Bull Studios Tokyoの3会場で開催される。 「MUTEK」はオーディオヴィジュアル・アートの文化芸術活動の普及を目的とした、非営利団体による芸術フェスティバル。2015年、本国モントリオールでは43,350人を動員するほど大規模に開催された。現在では、メキシコシティ(2004年~)、バルセロナ(2010年~)でも開催され、「MUTEK」の理念に沿ったアーティストのパフォーマンスを有名、無名、新人を問わず舞台に送り出してきた。 開催の発表と同時にプログラムも公開された。 ●11月2日(水)@ WWW X CARSTEN NICOLA
ベルリンのクラブ、ベルグハインがドイツの政府によって文化施設に認定された。 毎週世界各国の人々が訪れるベルリンのクラブ、ベルグハイン(Berghain)。出演アーティスト、サウンドとも世界最高峰と位置付けられる要素は多数あるが、なんといっても入場の難しさが有名。バウンサーと呼ばれる門番がドア前に立ち、ベルグハインにふさわしい客かどうかを見極める。長蛇の列にもかかわらず半数以上跳ね除けることも多々あるうえに、その判断基準は謎に包まれている。そんなバウンサーに認められたものだけが踏み入ることのできる楽園ベルグハインが、エンターテイメントの枠を越え、文化的に重要な施設としてドイツ政府に認められた。 ドイツを含む欧州連合EUでは、VAT(付加価値税)が共通税制として採用されているが、そのなかでVATの税率を軽減できる対象がいくつかある。エンターテイメント施設は19%のVATを収めなければならないが
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