久しぶりにLPレコード再生ができるところまでを前提に、中古でオーディオシステムを組もうと思った。それがコロナ禍の前の話。かつて魅力的であった高性能機が、中古価格で安く流れているのを見ていろいろ考えることになった。猫小屋的我が家は、広い居間や、好き勝手にモノを増やせる個人スペースがあるわけではなく、なるべくミニマムなシステムを組もうと考えた。当然、振動対策や押し出しのすごさで高性能機アピールした10kgを超えるモデルは対象外。 それでかつて、自分には垂涎の的だったTechnicsのリニアトラッキングプレーヤーの眷属に目が行った。SL-DL1はクオーツ化されたSL-QL1や選曲機能を入れたSL-QL15など派生モデルも含め、フラグシップ高級機SL-10でアピールしたジャケットサイズではないシリーズだが、リニアトラッキングの優位性をアピールするため、基本設計はよくできたものと考えられる。それを最