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パリ五輪
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米国ロサンゼルスにある高級スーパー「エレウォン」がカルト的な人気を得ている。一杯3000円のスムージーを買う客も列が絶えない。その大きな人気を得ている背景にはビジネス上の戦略があった。 噂は本当だった。絶大な人気を誇るロサンゼルスの超高級オーガニックスーパー「エレウォン」で買い物している客は皆モデルのようにおしゃれで美しい。 その美しい客たちはハイリー・ビーバーやケンダル・ジェンナーがデザインした20ドル(約3000円)のスムージー、エレウォンのロゴが付いたトートバッグを買うために次々とやってくる。まるで客はみな、芸能人やTikToker、ニポベイビー(親のコネクションでセレブの名声を得た人たち)のようだ。
銃を持った監視員もいなければ、塔も塀ない。代わりにあるのは、菜園と工房、鶏小屋。モアイ像で有名なチリ、イースター島で、12人の囚人たちが暮らす「世界の果ての刑務所」を訪れた。 島の人々は、そこを「大人のための幼稚園だ」と言う。あるいは「ホテル」、または「農場」。だが、「刑務所だ」と言う人はいない。 南太平洋に浮かぶ、チリ領イースター島。この、世界でもっとも孤立した有人島の一つで、一握りの犯罪者たちが刑に服している。見張り小屋もなければ、銃を携帯した看守もいない。さらには刑務所の内外を分ける明確な塀も見当たらない(その役割は太平洋が果たしている)。 いっぽう、そこにあるものといえば、民芸品を作る工房だ。受刑者たちはその工房で丸ノコやチェーンソー、ノミなどを使って木製のモアイ像を作る。ヤスリをかけ、ニスを塗ったら、店の棚にきれいに並べる。そこへ観光客が、土産物を物色しに訪れる。店員も受刑者で、
開幕から一週間足らずで、すでに数々のドラマを生んでいるパリ五輪。7月30日(現地時間)には、開催国フランス代表を相手に、バスケットボール男子日本代表が激戦を繰り広げた。 延長戦の末、日本が僅差で敗れたこの試合に熱狂したのは、スタジアムにいた観戦者や日本から見守ったファンだけではなく、現地メディアも同じだった。各紙がそのドラマチックすぎる展開を、日本代表への評価、特に「取り憑かれたような」河村勇輝への高い評価とともに伝えている。 日刊紙「フィガロ」は、詳細に時系列を伝える記事のなかで、「残り8分31秒、悪魔のように鬼気迫る河村が炎を守り続けていた」。会場の声援は最高潮に達し、その展開に「窒息しそうだった」と伝える。 「20ミニュッツ」も、耐えられないほどの緊張の後の勝利について、まさに「奇跡だ」と見出しを打った。 高級紙「ル・モンド」は、「アンドルー・アルビシの言葉を借りれば、『型破りなバス
北半球は夏本番、海や川や湖で人々が水遊びする光景を各地で目にすることだろう。そうした光景は現代ならインスタグラムなどでシェアされるが、長らくは絵画やフィルム写真で表現されてきた。それらの芸術作品に反映されたさまざまな「眼差し」を、美術史の専門家が読み解く。 昔の絵画または写真で、海や川や湖などに入っている人を捉えたものがあるとする。そこには何が見えるだろうか。 まず十中八九、誰かがそこで泳いだり、水浴びしたりしているだろう。しかしよくよく見てみるとこうしたイメージは、その社会の人体に対する見方、西洋や「新世界」に対する認識、政治的な優位性など多くを語っているかもしれない。 手始めに、裸体の問題がある。芸術家は人体をどれくらい、また何のために露出させたいかを決める必要があるからだ。 人前で半裸や全裸になるのは現代的な現象だとわれわれは考えがちだが、中世・近世の西ヨーロッパでは生活の一部だった
料理で世界的に名声を博し、かつ気候変動を意識したオリンピックの開催にも注力するパリは、最高のパフォーマンスを求める大勢の選手たちに何を食べさせるのか。 ケータリング業者が1日に4万食を準備するパリ五輪の選手村では、そうしたさまざまな思惑のバランスを取ることが難度の高い課題となっている。 そのメニューの考案にはミシュランシェフらが関わった。またパリ五輪の組織委員会は、野菜中心でしかも地元産の食べ物を提供して、今大会のカーボンフットプリントを最低限に抑えると強調してきた。 選手村の大食堂内やその周辺で提供されているものとしては、アーティチョークとトリュフのツイストクロワッサン、レンズ豆のカレー、牛肉抜きのブルゴーニュ風煮込みなどがある。 だが、もっと肉を欲しがる選手もいるのだ。 最も声高な不満は英国の選手団から… 選手村や競技会場の多くにケータリングする地元企業「ソデクソ・ライブ」は7月29日
米フロリダで、タクシーの車内でカラオケをしている動画がTikTokに投稿され話題になっていると、米メディア「ニューヨーク・ポスト」が報じている。 動画にはタクシーの中でマイクを持った乗客たちが楽しそうに歌を熱唱している様子が映っている。このタクシーでは、客がSpotifyのプレイリストから曲を選べるようにし、後部座席には歌詞を表示するタブレットを設置しているという。 タクシー運転手の女性は「客が私の車に乗ったとき、宗教や政治については意見が合わないけれど、音楽は人々を団結させるものであり、すべての人の魂に触れるのだと気づいた」と語っている。 このタクシーでは乗客のおよそ80%がカラオケに参加しているといい、運転手の女性は「喜びを広げていきたい」と話している。彼女は、バス停で見かけた子供や年配者には無料で乗車させるなど慈善活動も行っているそうだ。 動画を観た人たちからは「これは史上最高のUb
数多のコンテンツのなかから、いま見るべき映画・海外ドラマを紹介する連載「いまこの作品を観るべき理由」。今月のおすすめは、名門ピクサーの第28作にして同社史上最大のヒットとなっている『インサイド・ヘッド2』だ。 世界中で大ヒットしているピクサー・アニメーション・スタジオの最新作『インサイド・ヘッド2』がようやく日本で公開される。今回は、『アナと雪の女王2』を超えてアニメ史上歴代ナンバーワンのヒットとなった理由を分析したい。 アカデミー賞受賞作の続編 まずは、前作の『インサイド・ヘッド』から振り返ってみよう。この映画の主人公ライリーは11歳の女の子。都会に引っ越してきて、新しい生活に馴染めずにいる。同時に、彼女の頭のなかの指令部では、「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」という5つの感情が奮闘していた、というイマジネーション溢れる作品だ。エンタメとして機能しながらも、感情の理
かつて他社を寄せつけなかったテスラだが、いま同社の売り上げがEV市場全体の50%以下に落ち込んでいることが明らかになった。テスラ失速の原因を米紙「ニューヨーク・タイムズ」が分析する。 米国ではシェアが50%以下に 研究機関コックス・オートモティーヴによれば、4~6月までのテスラのEV売り上げはいまだ市場全体の49.7%を占めている。だが、前年の59.3%に比べると、大幅な減少だ。テスラはいま、ゼネラルモーターズ(GM)やフォード、ヒュンダイ、起亜などの競合他社にその地位を脅かされている。 コックスによると、テスラのシェアが3ヵ月間で50%以下まで下落したのは初めてだ。2012年にモデルSセダンを売り出し、EV市場の覇権を握ったテスラ。しかし今回の調査結果は、もはやテスラがその地位を失いつつあることを示している。 モデルS以前、米国内でのEV販売数はきわめて少なかった。だが米国全体で見るとE
幼少期に誘拐されたメキシコ系米国人のアントニオ・サラサール=ホブソン(69)はその後、小児性愛者の餌食となり、悪夢のような少年時代を送る。現在は著名な人権弁護士として活躍する彼が、60年以上前に我が身に起きたおぞましい経験と、逆境を克服して成功をつかむまでの軌跡を英紙「ガーディアン」に語った。 いまも消えない「恐怖の記憶」 アントニオ・サラサール=ホブソン(69)は、4歳で誘拐された日のことをいまでも克明に覚えている。 1960年のあの暑い日曜日の午後、彼は米アリゾナ州フェニックスの郊外にある自宅で、きょうだいたちと一緒に赤い土ぼこりの舞う裏庭に立っていた。 家の前の道路には、エンジンをかけたままの車が1台停まっていた。白人の男が窓から身を乗り出し、アイスクリームを食べにこないかと誘う。アントニオは、その男と助手席にいる女が怖かった。 きょうだいたちも身構えた。農場に働きに出ている両親から
見て見ぬふりをする大人たち 前編のコートニー・コズニックは、お金が必要だからという理由で結婚を選んだ。そして、それは夫からの「絶え間ない肉体的、精神的暴力にもかかわらず結婚生活を継続した」理由でもある。 「私は結婚から1年もしないうちに完全に打ちのめされてしまいました。まだ18歳にもなっていませんでした」と彼女は回想する。 「出口はありませんでした」 サラ・タスニームも、15歳の時に児童婚に陥り、抜け出すことができなくなった。1997年の夏、彼女はロサンゼルスで父親と過ごしていた。父親は離婚しており、タスニームは母親とデンバーで暮らしていたが、父親は、タスニームが過激派と呼ぶ「スーフィーカルト」に入信していた。そこでは、男性は若い女性と結婚することが推奨されていた。 タスニームに恋人ができたことを知ると、母親はタスニームを父親のもとに送ったのだ。父親は、婚外性交渉の罪について説教した。 そ
中国のパリ五輪競泳チーム、およびそのファンらが怒りを露わにしている。 理由は、中国チームに課された厳しいドーピング検査だ。 この処置に対し、男子200メートル平泳ぎの世界記録保持者である覃海洋(タン・カイヨウ)は、オリンピックのドーピング検査員は「中国チームを混乱させようとしている」「欧米人の陰謀に加担している」などと発言したと報じられている。 英紙「ガーディアン」によれば、中国競泳チームは、「パリに入ってから10日間で、選手ひとり当たり5~7回もの検査を受けさせられた」と、微博(中国で最も影響力のあるSNS)に書き込んだという。 さらに、中国の「飛び込み女王」こと高敏(ガオ・ミン)元選手が、いまのところ中国競泳選手たちの成績が冴えないのは、「1日7回もの執拗なドーピング検査を受けさせられているからだ」と投稿したことで、この厳戒処置に対する議論は熱を帯びている。
阿部一二三や角田夏実などの柔道選手がパリ五輪で金メダルを獲得し、世間を賑わせている。だが日本生まれのこの競技は現在、衰退の一途を辿りつつあるという。これに危機感を募らせている日本の「アニメ」を使った対策について、仏紙「ル・モンド」が報じた。 日本の柔道人口は半減した 日本における柔道の競技人口は減少の一途を辿っており、この懸念がメディアを賑わせている。1990年代には25万人いた競技人口が、2022年には12万4060人にまで減少していた。 その原因の一つに、日本の人口減少もあるだろう。だがそれよりも主に、柔道のイメージを損なうスキャンダルや、若者の興味がeスポーツやサッカー、スケートボードのような都会的なアクティビティに向いていることが理由にあげられる。 柔道は、1964年にオリンピック競技に加わった日本の代表的なスポーツだ。これに対する関心の低下は、日本マスターズ柔道協会(JMJA)に
AIの活用によって人間の能力は失われる ──AIが飛躍的に発展したことで、多くの決断がAIに委ねられるようになっています。そうすることで、私たちの脳はチャンピオンのものから遠ざかっているのでしょうか。 大多数の人にAIツールが及ぼすのは悪影響ばかりです。機械にある作業を委ねたら、私たちはそれをする能力を失います。ChatGPTを多用する学生は、記憶力が低下するという研究結果もすでにあります。だからこそ、AIツールの使用には注意が必要です。ある能力を使わなくなると、脳内でその能力は眠ってしまいます。 AIとChatGPTの普及により、これからさまざまなことの意義が失われるでしょう。機械が人間より1000倍優れたものを作れるなら、人間が何かを学んで生産する意味はなくなります。大ヒット曲が簡単に生成できるなら、ギターの練習をしても何の得にもなりません。これは費用と便益を比較する考え方です。 この
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年7月28日(日)の「CNN」に次の見出しがありました。 US to revamp military forces in Japan in ‘historic’ move as regional tensions mount
陸上競技用のトラックといえば「レンガ色」が定番だが、パリ五輪で使用されるトラックは、オリンピック史上初めてのラベンダー色である。 製造したのは、イタリアの「モンド」社。同社は、前回の東京オリンピックはもちろん、1976年のモントリオール夏季オリンピック以来、すべての夏季オリンピックでトラックを建設してきた老舗メーカーだ。 同社は、東京オリンピックでは「以前のバージョンと比較して1~2%の優位性をもたらした」と主張していたが、当時の最新のスパイク技術との相性や暑さもあり、期待されていたほど多数の世界記録は出なかった。 今回のバージョンは、ポリマー素材の新しい顆粒が使われた「東京オリンピックのバージョンをさらにアップグレードしたものだ」と、英紙「ガーディアン」に述べている。 「フランスのアール・ド・ヴィーヴルを体現している」
【今回のお悩み】 「他人を『羨ましい』と思う気持ちをどうやって抑えることができますか?」 嫉妬まではしなくても、日々のなかで誰かが贅沢な生活をしていたり、楽しそうだったりする様子をSNSなどで見て「いいなぁ」と思ってしまうことはあるでしょう。それほど致命的に害のある感情ではないようにみえますが、いつも誰かを羨ましがっていては自身の幸福につながりません。 アドラー心理学に詳しい岸見一郎先生が解説します。 他人を羨ましいと思う気持ちは、自然に起きる感情ではありません。自分よりも給料が高い人を見ても、SNSで旅先の写真を見てもいっこうに我関せずと、別に何とも思わない人はいます。 自分が持っていないものを持っている人、幸運に恵まれているように見える人がいても、まったく羨ましいとは思わず、妬んだりしません。そのような人は羨ましいという気持ちを抑えているのではなく、そもそもそんな気持ちがないのです。ア
日本でいまだFAXやフロッピーディスクなど旧来のテクノロジーが使われている「本当の理由」を米紙が探ってみた。すると、「安全第一」や「ものづくり」など日本独自の価値観が関係していることが見えてきた──。 フロッピーディスクに勝利宣言 河野太郎デジタル相は2022年、ある時代遅れのコンピュータハードウェアに宣戦布告し、注目を集めた。フロッピーディスクだ。 河野は、日本政府はいまだに約1900件もの行政手続きにフロッピーディスクやCD-ROMの使用を求めているとソーシャルメディアに投稿し、それを廃止すると誓った。 そして2024年7月初め、河野はロイター通信に対し、こう勝利宣言をした。 「6月28日、我々はフロッピーディスクとの闘いに勝利しました!」 そんな闘いが必要だったこと自体が驚きかもしれないが、フロッピーディスクがなかなか手放せないのは日本だけではない。ノルウェーの医師らは2015年時点
日本では悩みの種となっている空き家だが、価格が格安ということもあり、過去に「クーリエ・ジャポン」でも紹介したように、自国の住宅価格に手が届かない外国人を魅了し続けている。 こうした需要を見込んで、日本に留学経験のある北米出身の2人が英語の購入仲介サービスを立ち上げた。だが、その過程では「本当にもどかしかった」という経験もあったと米メディアに語っている。 インスタで空き家の写真を見続けて 東京の南東に位置する日本の海岸沿いの地域では、海の見える小さな家を3万7000ドル(約580万円)で買える。京都では、歴史ある寺院から徒歩圏内の家を8万ドル(約1250万円)で買える。北九州市の近くでは、森と広大な庭に囲まれた1868年に建てられた伝統的な家を5500ドル(約86万円)で買える。 これらの物件はすべて空き家だ。日本全国にはこうした物件が何百軒もあり、その大半は地方にある。「アキヤマート」と呼
女性の著者が、男性の性機能について話す理由 ──さて、ここからは少し視点を変えます。あなたの本を広めるためには、批判的意見についても見解をうかがう必要があるように思います。私が実際に聞いた否定的意見をさらに発展させて、あなたのご意見をおうかがいしたいと思います。 はい、わかりました。 ──まず、生殖機能についての事柄は、とてもセンシティブな話題です。女性であるあなたが、男性の生殖機能について発言することは差し出がましい行為だと思いませんか? 男性が女性の生理についてあれやこれやいうのと同じです。その意見について、どう思いますか? ご指摘はもっともだと思います。 若い男性は、私のような、中年で、6人もの子供を持つ女性の話なんて聞きたくないでしょう。それで、いいんです。 というのも、私はこの問題について「男性自身が話をしてほしい」と思っているからです。男性から、避妊や中絶の負担の不公平、責任あ
東京でモデルをしている24歳の田中が中学生の頃、母親はよく、早く孫の顔が見たいと冗談を言っていた。いつか自分も出産するのだと思うと、彼女は怯んだ。 第二次性徴が始まると、彼女は極端な食事制限とエクササイズによって、体の変化を食い止めようとした。自分はジェンダーレスだと思うようになった。「一人の人間として認識される以前に、出産可能な子宮として認識されることが、私は嫌でした」と彼女は言う。そしてついには、妊娠する可能性をゼロにするため、不妊手術を望むようになった。 ところが日本では、女性が卵管結紮(けっさつ)術や子宮摘出術のような不妊手術を希望する場合、世界で最も厳しい条件を満たさなくてはならない。すでに出産経験があり、妊娠によって母体の健康が危ぶまれると証明しなければならないうえ、配偶者の同意も必要なのだ。ゆえに、多くの女性にとって不妊手術はハードルが高く、田中のような独身・子なしの場合は事
トップアスリートが持つ特別な力 6月、フランスで、認知神経科学者ジャン=フィリップ・ラショーが『チャンピオンたちの脳の中身』(未邦訳)という本を刊行した。 ラショーはリヨン神経科学研究センターの研究部長で、注意力に関する研究で世界的に知られている。彼はここ10年間、トップレベルのスポーツ選手から話を聞いてきた。調べたのは、彼らが競技で成果を出すための秘訣やコツに加え、心に迷いが生じたときの対処法、限界を超えるための日々の努力などだ。 ラショーによると、一流のアスリートは次の7つの特別な力を持つ。 1. 完璧に習得した技術 2. 鍛錬によって得られた抜群の運動能力 3. ゲームを読む非凡な戦術眼 4. 対戦相手の狙いを見抜く力 5. 周囲の環境を自分の一部として感じる力 6. 進むべき道に対するビジョン 7. 目に見えないエネルギーを操る力 ただし、これらの7つの特別な力を身につけるには、「
千葉県松戸市にある常盤平団地地区は、2000年代初頭に立て続けに起こった孤独死をきっかけに、日本でもいち早く孤独死対策を始めた地域だ。高齢化が進み、人知れず亡くなる高齢者が急増するこの国で、彼らが実施する最先端の孤独死対策とは──。 孤独死の現場から漂う臭い 「たまに挨拶はしますが、それ以上の付き合いはありません。近所の誰かが亡くなっても、気づかないんじゃないかしら」と、76歳のシカマ・ノリコは言う。 都心への通勤圏にある千葉県常盤平団地で一人暮らしをしているシカマは、ボランティアが出してくれるコーヒーを飲みながら住民たちと情報交換するために、地域の交流の場である「いきいきサロン」を訪れていた。 ここでは、白髪染めの是非のような日常的な議論に混じって、最近の孤独死に関するニュースも話題になる。孤独死とは、正式には「誰にも看取られることなく息を引き取り、一定期間経過後に遺体が発見されること」
起業家やセレブのあいだで「朝5時起き」の人気が高まりつつある。その影響を受けて、SNSでもこうした超早起き生活をシェアする人々が増えている。では、果たしてその効果はどれほどのものなのか? 記者が実践し、さらに専門家にも聞いてみた。 時刻は午前5時15分。私は自己満足にひたりつつ、近所の通りを歩いている。建物は夜明けの桃色の光を浴びている。「朝を制する者、一日を制す」と、生産性のグルであるティム・フェリスは提唱している。“賞品”は視界に入っている。一杯のオーツミルクラテ──馬鹿みたいに早起きした自分へのご褒美だ。電車はまだ動き出しておらず、沈黙のおかげで、これまで聞こえなかった音が大きく聴こえるようだ。カモメが摩訶不思議な叫びをあげている。 おそらく、とても早い時間に起きて出歩くことの一番辛い点は、「ロンドンは24時間眠らない街である」という嘘を暴いてしまうことだ。私が一晩中開いているものだ
ペレルの批判者たち 「不倫をやめなさいと言う前に、まず相手のことを知りたいと思うのです。あなたにとって不倫とはなんですか。どれくらい不倫にハマっていますか。不倫しているときのあなたはどんな感じですか」 ペレルは、不倫した人のわがままな考え方、心の弱さ、自制心の欠如を批判したりしない。その代わりに、こんな質問をする。なぜ不倫したくなったのか。なにを求めて不倫していたのか。不倫までして探し当てられると思っていたものはなんだったのか。ペレルは言う。 「物事はそれほど単純ではないんですと言うと、いつもそれは価値相対主義だと批判されます。しかし、不倫問題に取り組むのということは、誓約や信義、貞節や愛情などに関する人生のジレンマに取り組むことでもあるんです」 相談にきたカップルがセックスについて語り、それがきっかけでカップルとしての結びつきを回復させることもある。そのためには、適切な質問をして相手の答
※同書と本記事は異性愛者の視点から、生殖能力のある異性愛者同士の関係性を対象として書かれていますが、力関係や責任といったテーマを取り扱っており、特定の性自認にかかわらず役立つ内容となり得ると考えております。 何が書いてあるのか 「望まない妊娠は、セックスが原因ではない。男性が無責任な射精をした場合にのみ、望まない妊娠が起きる。彼自身と、彼のパートナーが妊娠を望んでいない状況なのに、男性が精子を女性のヴァギナ(膣)に放出した場合にのみ、それが起きるのだ──」 衝撃的な序章からスタートする『射精責任』。 展開される全28の項目では、妊娠の原因である男性の生殖機能は安易にコントロール可能であるにもかかわらず、避妊と妊娠に伴う精神的・身体的負担を女性のみに背負わせ続けている実態について、赤裸々に書き出す。 さらに、それらの負担が社会内で「当たり前のこと」として軽視され、女性の痛みや生命の危機が適切
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年7月25日(木)の英「ガーディアン」紙に次の一文がありました。
人気の理由 春の曇った日曜日の午後、マサチューセッツ州の静かな農場に約50人が集まった。彼らのほとんどがお互い「はじめまして」だったが、ある1つの情熱で結ばれていた。その情熱の矛先は、日本の軽トラックだった。 米国の通常の大きなトラックとは対照的に、コンパクトで燃費が良く価格も手頃であるため、過去10年間、軽トラは米国でカルト的な人気を博してきた。農家のマルカヒは、1991年製の三菱ミニキャブを6500ドル(約100万円)で購入。ブルーベリー畑の狭い間を移動しながら農具を運ぶことができ、燃費も良いとその人気の理由を語った。 軽自動車や軽トラは、日本国内市場だけでなく、海外でも人気が高い。日本政府の貿易統計によると、軽トラの輸出は過去10年間で4倍以上に増加し、2023年は約7万台が輸出された。特にトヨタ、ダイハツ、スズキ、ホンダの中古の軽トラックは人気だ。アウトドア用にも重宝され、その人気
2024年11月の米国大統領選に向けて、カマラ・ハリス副大統領が民主党の大統領候補指名争いに名乗り出た。そこで、米国初のセカンドジェントルマン(副大統領の夫)であるダグ・エムホフが、米国初のファーストジェントルマンになる可能性が出てきた。エムホフとはどんな人物なのか、米紙「ワシントン・ポスト」が紹介する。 その名前の連呼が始まったのは、カマラ・ハリス副大統領が7月22日、デラウェア州にある選挙事務所で、次期大統領選に向けた民主党の大統領候補指名争いへの出馬を表明する直前のことだった。 ダグ・エムホフ(59)が彼の妻を紹介するべく演台の前に出ていこうとするときに、ハリス陣営のスタッフが彼の名を連呼したのだ。米国で初めて副大統領の男性の配偶者として歴史をつくり、ハリスが11月の大統領選で勝った暁にはまた歴史をつくることになる男の名だ。 何世紀にもわたるジェンダーの固定観念を覆してほぼ4年が経っ
7月に入ってから、バングラデシュで大規模な抗議活動が起きた。デモ隊や警察を含め、少なくとも160人が死亡したとされている。 原因はなに? 抗議活動のきっかけは、バングラデシュの雇用制度だ。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、同国における若者の失業率は2022年時点で16.1%だった。そんななか、公務員の仕事を求める人は多い。「安定している名誉ある仕事」であり、福利厚生も手厚いからだ。毎年約4000の募集枠があり、30万人以上の学生がこの職を求める。
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