サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ノーベル賞
diary.nda.jp
犯罪担当 ハッカージャパンでの「インターネットツール構築論」の連載が終了し、僕はレギュラーから解放されたかと思いきや、編集長からノルマだけを台割(本の設計図面)で提示されるという、すごい状況になった。だいたい毎号16~20Pだが、どだいムリな話でそれをかわすためにあらゆる方策を考えた。 そのひとつが「連載マンガ」である。 もともと僕は女性誌で原作を書いていたこともあり、三才ブックスでの同企画の成功もあって、これを斉藤編集長に提案したら あっさりOKだった。 PCに造詣があり白夜書房の他誌でも実績のあったモリ淳史先生を作画に迎え、原作・橋本和明先生のペアで『ハッカーダイオヘッド』がはじまる。 このおかげで、僕は すーーっと、16Pの縛りから抜けることができた。 僕はこの頃メンタルダウンしていたので、とにかく休養が必要だった。 このハッカーダイオヘッドが終了して、次のマンガをどうするか、となっ
Hagexの原点 日本では2003年ぐらいから本格的になった「ブログ」だが、この当時 ハッカージャパンでは非公式BBSという掲示板が存在し、放置されていた。 ただ誰も参加してなくて、たまに書き込まれるとすれば、記事に対する悪口だったので、 「前向きな意見が書かれていないうえに、それを放置されちゃったらライターは萎えるよ。これやってるの誰?」 と不平を述べると、編集部は「そういえば誰がやってるんだっけ?」という反応だった。 2003年4月16日である。 動いたのは岡本さんで、きっちり手続きをとって消してくれた。 「あの掲示板がライター諸氏のモチベーション低下の原因になるとは、僕も気が付いていませんでした。」 このとき僕は 岡本さんが何を優先して仕事をしているかに気がついた。 ライターが「書く気になる」ことを、原稿の内容よりも 上位においていたのである。 書く気になってもらうために、原稿を掲載
ハッカージャパン ハッカージャパン (略称HJ)は、1998年7月に創刊したハッキング情報誌である。 敬称は略する。 斉藤編集長の発案で(と思う)、1998年4月17日(金曜日)に venus(現:石川英治)・ しば・Vlad・マダム神風・神岸あかり(現:橋本和明)そして僕(山崎晴可)が、新宿に集まって立ち上がったムック企画だ。 後にセキュリティ情報誌という建前にはなったが、立ち上がり当時は だれもそんな おためごかしはこいていなかった。だれがどうみたって、ハッキング情報誌である。 僕は当時、自身の電話研究所というWebページとともに、石川英治氏主催の「UGTOP」に参加しており、多段プロキシ射出ツール「プロキシランチャー」や、User-Agent偽装ツール「なりきりブラウザ」を 同サイトから、フリーウェアで流していた。 その絡みで、僕は 同誌のプログラミングコーナーを、橋本和明氏のPer
そんな岡本さんに変化があったのは、おそらく2018年1月ごろである。 「お疲れ様です岡本です。実ははるかさんに相談があってご連絡しました。」 2018年1月31日に届いたメールはそのように始まっている。 会社が3月いっぱいで現状のメディア事業を終了する見込み。なので独立か転職を考えている。はるかさんは事業をしているので詳しいと思うから相談にのってほしい。 そういった主旨である。 現状の話を聞いた限りでは、岡本さんのやりたいメディア展開について、いまいち経営陣と認識がかみあっていない印象を受けた。 たとえば ピンク・ハッカー というページがある。 週刊ピンク・ハッカー http://www.pinkhacker.com/ ※(ドメインは本稿執筆時点で2018年10月18日ころまで有効となっている) 会社の本業への導線にぴったりの内容だと僕には見えるのだが、経営陣から停止指示が出たと岡本さんは
2018年6月24日夜、福岡市中央区大名の「福岡グロースネクスト」(元は校舎)で岡本顕一郎さん(41)が亡くなった。 友人がこの世を去ったことについて、未だ僕は受け止めてきれていない。 「胸は痛い」のに「悲しくならない」のである。 おそらく 僕は「悲哀の六段階」のうち、ショック の次、否定 のステージをうろうろしているのだろう。 つまり この後、怒り、抑うつがやってくると思うから、それまでに、できるだけ自分を冷静にさせる情報に接しておきたい。 にもかかわらず、この事件について、社会では ただの推測を あたかも事実のように述べる記事・言説があまりに多く、学術的な考察・あるいはそれに耐え得る資料が少なすぎることに、僕はうんざりした。 いや考えてみれば、17年間・彼と仕事をしていたのだから、社会の側が持っている情報量が、自分たちより少ないのは当然なのだ。そこに期待するのが誤りなのだ。 犯罪被害者
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『DIAMOND APRICOT | 「DAブラックホール」と「KONDERU-NDA」を作っているというお話』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く