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今日はまた、冬に後戻りした感じだが、春が近づくにつれ、日本各地で続々とブックイベントが開催される。そして、どのイベントも予想以上の人が訪れ、盛り上がっているようだ。本離れ、活字離れと言われ、本が売れないと言われるようになって、もうだいぶ経っているが、今でも、面白い本を読みたい、自分の好きな本と出会いたいと思っている人は、まだまだたくさんいるということだと思う。 確かに、若い世代がケータイやゲームの影響で、昔よりも本や雑誌を読まなくなっているのは事実なので、「趣味は読書」といった層が減り続けるのを止めることはできないだろう。 しかし、本当だったらもっと本を読みたい、本や雑誌の面白さをもっと味わいたいと思っている人まで、今の書店からは、様々な理由から足が遠ざかるようになっているのも事実だと思う。これは言うまでもないことだが、本屋さんだけのせいではなくて、今の本をつくり、本を売る仕組みやかたちそ
ちょっと前のニュースだが、小学校時代からケータイを使っている「ケータイ世代」が、自分で本や雑誌を買えるような年齢になったとき、本と雑誌の世界はどうなるか、というテーマに一度触れてみたいと思っていたので、この機会にメモしておく。 10代ケータイ依存症…中2の2割、メール1日50通(2月26日・読売新聞) 文部科学省は25日、小中高生の携帯電話に関する初の利用実態調査結果を発表した。 中学2年の約2割が1日に50通以上のメール送受信を行っており、100通以上やりとりする小学生もいた。 入浴中や食事中も携帯電話を手放せない子供もおり、子供の「ケータイ依存」が進んでいることが改めて浮き彫りになった。一方、児童買春に悪用されているプロフ(自己紹介サイト)について約7割の保護者がよく理解していないなど、親が子供を守るための基本的な知識を持ち合わせていないことも分かった。 2月17日のエントリ「Cawa
このニュースについては、 ◎講談社過去最大の赤字決算〜続々・「出版敗戦」後を構想する必要:海難記http://d.hatena.ne.jp/solar/ ◎しがらみもみえてくる 講談社が過去最大の赤字:tx別館(本とネットの話限定) http://d.hatena.ne.jp/urashinjuku/20090224/1235438981 ◎気になるニュース・講談社、過去最大の赤字決算に:空想書店 書肆紅屋http://d.hatena.ne.jp/beniya/20090223 で詳しく分析、解説されているので紹介させていただく。いつも参考にさせていただき、ありがとうございます。 かつて出版社売上げトップだった講談社の2007年度の決算が相当深刻な数字になっている。12月以降の今期はさらに厳しい状況であることは間違いない。雑誌の広告収入と、コミック誌およびコミックスの売上げで高い収益を上
昨日(22日)は、用事があって、東急田園都市線の青葉台駅に久しぶりに降りた。 帰り道に気がつくと、駅近くにあった文教堂書店青葉台駅前店の明かりが消え、ガラスには2月15日で閉店したことを知らせる貼り紙が。そういえば、1月の業界紙「新文化」で、文教堂書店の閉店計画と希望者退職者のニュースがあったことを思い出した。 記事によると、1月16日の取締役会で、今期の閉店計画を14店舗から32店舗に増やし、100人の希望退職者を募集することを決めたという。 文教堂書店というと、東急田園都市線の溝ノ口本店を皮切りに、東急沿線を中心に神奈川県から関東中心に出店、現在は北海道から奈良県まで、214店(08年8月31日現在・HPによると)を展開、店舗数・売場面積ともに全国の約3%を占める日本最大の書店チェーンに成長した。94年(平成6年)には、店頭市場(現ジャスダック)に株式公開し、その後、首都圏に展開するブ
海外雑誌日本版にも不況の波! 「エスクァイア」日本版が休刊へ! さらにコンデナストの新雑誌も......(サイゾーウーマンより) エスクァイア マガジン ジャパンが発行する情報誌「エスクァイア」日本版が休刊するという情報が入ってきた。 「エスクァイア」は、1933年にアメリカで創刊された伝統ある雑誌。"世界初の男性誌"と言われており、87年には日本版が創刊された。以来、日本国内でも男性向け高級雑誌としての地位を確立してきたのだが、ここにきて関係者に休刊の報が通達されたという。 ちょっと前から、「エスクァイア 休刊」の検索で、当ブログに訪れる方がいたので、近いうちに発表があるのかと思っていたら、まだ正式な発表ではないらしいが、関係者には休刊の通達があったという。 「エスクァイア」といえば、87年の日本版創刊の当時は話題になったし、かっこいい雑誌だったので
いろいろなサイトでご紹介いただいたこともあり、「Cawaii!(カワイイ)休刊」と「エスクァイア休刊」のエントリには、それまでの30倍以上のアクセスがあり、雑誌休刊に対する関心の高さに改めて驚いている。 私の書いたエントリは、ネット上で検索したデータや、書籍や雑誌誌上ですでに発表されている公式数字やニュースをもとに書いたり、数字を整理し直したりしたもので、業界関係者の生の声を直接聞いているわけではないので、出版業界内の方や当事者の方から見ると、今さらの話だったり、突っ込みが甘いところも多いと思う。 ところが、当ブログのようなエントリにアクセスが多数あるということは、ネット上では思っている以上に、出版界についての情報や数字というのは公表されていないということかもしれない。私自身も、今回ネットで情報を検索してみて、出版界の情報や数字というのはネット上では、あまり公表されていないことを感じた。
雑誌休刊のニュースが続き、雑誌の未来への不安ばかりを強調するかたちになってしまったが、昨年6月17日にエントリした記事「本と本屋さんの話:雑誌は決して死なない!! 生き残れる雑誌考1」で書いた思いは、出版界や雑誌業界を巡る状況がますます悪化してきた今でも変わっていない。 ネットやケータイがいくら普及しようとも、私自身はメディアとしての雑誌は永遠に不滅だと信じている。 くりかえしになるが、今、休刊や廃刊に追い込まれたり、存続が難しくなっている雑誌というのは、 はじめに広告クライアントありきの広告収入に依存した雑誌 ネットでも手に入ってしまう一次情報のカタログ誌 つくり手の高齢化により読者のニーズに応えられなくなった雑誌 読者対象を年齢や大まかなテイストで切り、ターゲットがあいまいな雑誌 もともと赤字だった看板雑誌を、経営的にもささえられなくなったために休刊する雑誌 雑誌が売れていた時代からの
本はどこで買って読んでも同じじゃないかという人は多い。 アマゾンで買って読んでも、図書館で借りて読んでも内容は変わらない。 でも自分の好きな本屋さんで、自分の好きな棚で見つけた本は、より面白く感じる。 どこの本屋さんで、どの棚から買うかは、本をもっと面白く読むためには 欠かせない、とっておきのスパイスになる。 本を読みたくなる本、本屋さんに行きたくなる本・2021年 本を読みたくなる本、本屋さんに行きたくなる本・2020年 本を読みたくなる本、本屋さんに行きたくなる本・2019年 本を読みたくなる本、本屋さんに行きたくなる本・2018年 本を読みたくなる本、本屋さんに行きたくなる本・2017年 本を読みたくなる本、本屋さんに行きたくなる本・~2016年 本のエンドロール (講談社文庫) 作者:安藤 祐介 発売日: 2021/04/15 メディア: 文庫 本のエンドロール 作者:安藤祐介 発
主婦の友社発行の10代ギャル系女性誌『Cawaii!』が、5月1日発売の6月号で休刊することがわかった。 主婦の友社によると部数が伸び悩み、今回市場の拡大は困難だと判断したという。 “ギャルブーム”火付け役の雑誌『Cawaii!』が休刊 昨年から雑誌の休刊が相次いでいるので、ニュースとしては、またかという感じで、ケータイとネットの影響による部数減と広告収入の減少が休刊の理由ということで終わってしまうだろう。 しかし、このニュースは今後の女性誌市場の将来、ひいては広告媒体としてのビジュアル誌の今後を考えるけっこう貴重なきっかけになると、個人的には思うので、勝手に考察してみた。 『Cawaii!』は平成8年(1996年)に創刊。“読者モデル”として一般の女子高校生をモデルとして起用する読者参加型雑誌の先駆けとして注目され、いわゆるギャル系雑誌としても話題になり、最盛期の2000年には、約40万
本屋さんというのは、店を開けていれば自然にお客さんが入ってくる(もちろん立地や品揃えにもよるが)、一般的には、いわゆる集客力の高い業種だと言われてきた。でもそれは、本や雑誌を日常的に買う層がある程度存在していることが前提であり、今後はその数は減ることはあっても、増えることはないだろう。 本屋さんの多くが日々努力している、その地域やそのお店の顧客層に合った品揃えをしっかりしていれば、自然にお客さんはついてくるという時代では、ますますなくなってくる。 本屋さんだから、いらっしゃい、いらっしゃいという呼び込みはそぐわないというイメージはあるが、雑誌の創刊号キャンペーンやハリポタの発売のようなときにやるようなワゴンセールなどの、呼び込み的なものを日常的にもっとやってもいいのではないかと思う。 そのほか、例えば、よくレストランの店先に、手書きのランチメニューや新メニューなどをチョークで書いた黒板や看
前回の「こんな本屋さんなら〜6」のエントリで、「書店員の目」で店内のいたるところで、ブックガイドしてくれるような本屋さんなら、用がなくても通ってしまうだろうと書いた。 本を扱うプロとしての「書店員の目」を活かしてブックガイドしてくれると同時に、一読者としての「お客さんの目」や「お客さんの声」もすくいとって活用したり、直接読者の声を伝えてもらえると、もっといいと思う。 本を選び、本を買うために参考にする情報や判断基準というのは、人それぞれだと思うが、いつからか本を読むプロである書評家やその道の専門家である人の意見よりも、自分の周りの友人や先輩、ブロガーやアマゾンのカスタマーレビューなどの、本読みのプロではない、どちらかというと読者に近い、フツーの人の意見を参考基準にする人の割合が増えてきた。 特に、小説やエッセイ、コミックなどの、エンタテイメント系の本は、読者として読んで面白かった人の声が一
ブックガイドしてくれる本屋さんとは、どんな本を読めばいいのか、どんな本を買えばいいのかのヒントや選ぶための情報やきっかけが店内にある本屋さんである。 本をたくさん読む、いわゆる読書家と呼ばれるような人たちは、自分で情報を集め、自分で書店のあたりをつけて探し、なければネット書店で注文したり、古書店やブックオフで買ったりと、「本を探し、選ぶ技術」を持っているし、逆に自分で探すことが楽しみでもある。 ところが、私を含めた読者の大半は、面白い本を読みたいと思っても、これだけ毎日、多くの本が出版されていると、そこからどの本を選び、どう読めばいいのか迷ってしまう。 また、これだけ社会全体の景気が悪くなり、業界を問わず収入は頭打ちか減少し、生活費をあの手この手で節約しているわけだから、大半の人の本に回せるお金というのは減ってきているのは当然で、以前なら新刊書を月10冊買っていた人が月5冊に、月5冊買って
日曜朝放送の「がっちりマンデー」(TBS)は、今儲かっている会社やビジネスを取り上げ、なぜ儲かっているのかをわかりやすく分析・解説してくれる番組だが、12日は「儲かる〇〇限定ファッション誌」という特集だった。 この番組は色々な業界の裏事情がわかり、けっこう参考になるので、人気番組のようで、見れるときはできるだけ見ているのだが、12日は用事があって見逃してしまった。ただ、番組のHPで詳しく内容がアップされており、取り上げた内容はわかるようになっている。 がっちりマンデー(TBS)http://www.tbs.co.jp/gacchiri/ 当日、取り上げた雑誌や会社は、 ・「ニコラ」(新潮社)=小・中学生限定で成功 ・「エクラ」(集英社)=アラフィー限定、通販と連動で成功 ・(株)スタートトゥデイ=女性誌12誌と提携、誌面で紹介されたファッションを「ZOZORESORT」というサイトで注文で
今年に入って、雑誌の廃刊・休刊のニュースが相次ぎ、インターネットの普及などにより、雑誌の未来は明るくないという記事が目立つようになった。 確かに、現在の雑誌全体の売上げは減少を続けていることは確かであるが、廃刊・休刊に追い込まれた雑誌というのは、 1.読者よりクライアントに顔が向いている広告主導型の雑誌(女性誌など) 2.ネットで検索可能な情報を中心にした情報誌 3.単体ではもともと利益が出ていなくても、出版社の看板雑誌(総合誌)であったり、関連書籍の発行で利益が出る雑誌(コミック誌など)で、会社全体の経営的な判断で休刊する雑誌 4.読者層の高齢化により読者が減少し、読者の世代交代に失敗したり、新たな読者を開拓できなかった雑誌(編集部の高齢化や世代交代の失敗も) などで、ネットの急速な普及により淘汰されるスピードは速まったかもしれないが、遅かれ早かれ、休刊に追い込まれる可能性があった雑誌だ
「出版ニュース」の10月中旬号に掲載されている「2007年出版物販額の実態と分析」の中で、販売ルートごとの伸び率や構成比が出ている。 この記事によると、2007年の書籍・雑誌実販売額の総計2兆1983億4680円の内訳は、 ・書籍: 9746億6435万円(前年比96.6%)・返品率40.3% ・雑誌:1兆2236億8245万円(前年比97.6%)・返品率35.3% で、構成比は書籍44.3%:雑誌55.7%。 書籍と雑誌実売金額の販売ルートごとの内訳は、 ・書店ルート:1兆4503億8900万円(前年比3.7%減) ・CVSルート:4044億9100万円(前年比16.6%減) (ほかに卸売、生協、鉄道弘済会、スタンド販売、輸出、その他のルートがある) 販売ルートごとの構成比を見てみると、 ・書店ルート:66.0%(前年比0.6%減) ・CVSルート:18.4%(前年比3.0%減) 全ルー
「偏りのある本屋さん」というのは、どんなジャンルもまんべんなく、ある程度のレベルで品揃えしているという、大手書店のミニチュア版的な本屋さんとは違う、見方によっては「バランスの悪い本屋さん」というイメージだ。 言い換えると、まったく充実してないジャンルがいくつもあったとしても、その規模の本屋さんにしては、いやに充実しているなと思わせるジャンルがあったり、一人の作家だけは異常に品揃えがいいとか、品揃えとしてはいびつというかバランスが悪いのだけれど、その偏りに何か、お客さんにまた来てみようと思わせる魅力のある本屋さんだ。 その本屋さんの立地や客層にもよるので、お店全体を専門化したり、何かのジャンルに特化するのは難しいことだと思うし、そこまでする必要はないと思う。 たとえば、コミックの品揃えだけは同規模の書店には絶対負けないとか、そのコミックでもこのジャンルだけはとか、この作家の作品だけはとか、全
トラックバックいただいたcaramelaquaさんの「書店システム勝手に改善提案」で、参考になるヒントがいくつかあったので、早速メモしておきたい。 登録しているお客さんへの、登録している作家や作品のコミック発売日のお知らせメール、コミックだけでなく話題の写真集とか小説、雑誌なんかも、あればいいですよね。システム的には、そんなに難しいものではないと思うけど、やっている本屋さんてあるのかな。ブログやHPで発売日一覧を見れるようにしている本屋さんはあると思うけど。 TSUTAYAからは、毎日のようにケータイにメールが来るが、DVDやCD中心だから、あまり読んでいないけど、本・雑誌であれば読むし、そのメールをくれる本屋さんで、できるだけ買おうと思う。 一書店でやるのは大変だけど、前回のエントリで書いた「地域ネットワーク書店連合」のようなかたちでやってもらえるといいと思う。 棚の検索システムについて
本や雑誌という商品は、改めて言うまでもなく、どこで買っても価格は変わらないし、たくさん買うと大きな特典をもらえるということもないし、サービスがすごくいい本屋さんというのもないのがフツーだ。 早く読みたい本ほど、見つけた本屋さんで買ってしまう。 雑誌も急いでいれば、キオスクや駅前の本屋さんで買ってしまう。 これは、本が再販の対象商品である限り変わらないので、本屋さんて、努力が確実に実を結ぶとは限らないというか、徒労に終わる場合が多いというか、ある意味厳しい商売だなあと思う(長い眼で見れば、ムダなことはないとは思うが)。 本が好きだとか、好きな本をすすめたいとか、といった気持ちがないとやれない商売ではないか(どんな商売でもそうだとは思うが、利益率だけを考えたら、書店専業というのは厳しくなるばかりだと思う)。 でも、単行本を買うなら、この本屋さんで買おうとか、この雑誌は毎号この書店で買おうと、思
このブログを始めるにあたって、書店についての本を本棚から引っ張りだしたり、古書店で手に入れたりして読んでみた。 10年ぐらい前から数字は多少変わってはいるが、出版業界や書店の抱える問題や課題はあまり変わっていないようで(先送りされており)、書店や本を巡る環境はどんどん悪くなっているようだ(業界内の状況や議論はあまり一般的には出てこないので、本当のところはわからないが)。 1990年代後半から2008年までに出版された「書店に関する本」を出版順に整理してみた(古書店に関する本は別にした。データは順次追加していく予定)。 【2008年】 『ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像』小田 光雄 (論創社)2008/05 『出版社と書店はいかにして消えていくか―近代出版流通システムの終焉』小田 光雄(論創社) 2008/03 『石塚さん、書店営業にきました。』石塚 昭生 (ポット出版) 2
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