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コーヒー沼
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Louis Cole Photographer: Toshio Ohno Writer: Hiroyoshi Tomite その音楽は、まるで種明かしのされないマジックのようだった。2018年、名門レーベル Brainfeeder (ブレインフィーダー) から『TIME』をリリースし、来日公演を行った Louis Cole (ルイス・コール)。ライブでは1人でシンセで楽曲の輪郭をつくり、ドラムスで色を付け足していく。マルチプレイヤーで異端児のような存在である彼は、圧倒的なドラムスとしての技量も相まって、時代やジャンルを越境するスタイルで、Brad Mehldau (ブラッド・メルドー) や Larry Goldings (ラリー・ゴールディングス) など名うての音楽家から支持されてきた。 その音楽は、まるで種明かしのされないマジックのようだった。2018年、名門レーベル Brainfeed
北村道子さんが手がける衣裳や彼女の言葉に触れると見えてくるのは、北村道子という生きる哲学のかっこよさだ。その哲学が、服になり、仕事になり、彼女そのものを形づくっている。唯一無二の個性を持ちながら、約40年、一切の妥協をすることなく、今目の前にある人物とその人が着る服と対峙してきた。そんな彼女が、前著『衣裳術』から10年ぶりに、俳優34人、写真家6人との10年にわたるコラボレーションを記録した『衣裳術2』をリリースした。2000年代初頭に角田純氏がアートディレクションを手がけていた雑誌『X-Knowledge HOME』にて、北村さんを撮影したことをきっかけに出会い、以降、コラボレーションを続けるフォトグラファーの鈴木親氏を聞き手に迎え、型破りで刺激的な北村道子さんの仕事術について語ってもらった。 鈴木親(以下、鈴木):僕が、北村道子さんという存在を初めて意識したのは、大学のときに観た映画、
国立新美術館 (東京・六本木) 開館10周年記念として今秋開催される「安藤忠雄展」。The Fashion Postだけに語った、建築家・安藤忠雄の独占インタビュー。 国立新美術館 (東京・六本木) 開館10周年記念として今秋 (2017年9月27日〜12月18日) の開催が発表された安藤忠雄展。「挑戦」と題した個展の記者発表会場で、安藤はこの数年にわたるガンとの闘いを明かした。元ボクサーの経歴を持ち、独学で建築を学んだという異色の“闘う建築家”は、「挑戦」という言葉にどんなメッセージを託しているのか。建築とは「身体で体験しないとわからないもの」「ファッションと同じく人間がそこにいて初めて生きるもの」と『The Fashion Post』に語った安藤。記者発表時の講演抜粋と独占インタビューからテキストを構成してお届けする。 個展開催の記者発表を終えた安藤が、別室で待機していた我々のカメラの
1976年に設楽家が原宿の閑静なエリアの一角にオープンさせた、6.5坪のインポートショップ「American Life Shop Beams (アメリカンライフショップ・ビームス)」。41年がたった現在、BEAMS (ビームス) は日本を代表するセレクトショップとして確固たる地位を確立している。国内外に約160店舗を展開しながら約30のレーベルを抱え、独自の目線で編集したファッション、アクセサリー、ライフスタイルグッズを幅広い年代の男女に向けて提案する最重要セレクトショップのひとつだ。 BEAMS のストーリーは、ただ単純な会社のサクセスストーリーではない。「日本のファッション業界全体の成長を理解する上で欠かせないストーリー」といっても過言ではないだろう。カリフォルニアの学生の部屋をコンセプトにした、ファッションを軸としたライフスタイルグッズの取り扱いからスタートした BEAMS はその後
みずみずしくて、野性味があって、壊れてしまいそうなほどの繊細さも見せる。俳優、満島ひかりが持つ魅力をいかんなく発揮するのが4年ぶりの単独主演映画『海辺の生と死』だ。小説家の島尾敏雄、ミホ夫妻の出会いを描いた作品をベースに越川道夫が脚本、監督をつとめた本作。満島は太平洋戦争の最中、死と向き合いながら狂おしいほどの愛へと走る島尾ミホをモデルにした主人公、大平トエを演じる。20代最後の作品として挑んだ本作への意気込みや役者の、自身のルーツでもある奄美大島への思いを聞いた。 みずみずしくて、野性味があって、壊れてしまいそうなほどの繊細さも見せる。俳優、満島ひかりが持つ魅力をいかんなく発揮するのが4年ぶりの単独主演映画『海辺の生と死』だ。小説家の島尾敏雄、ミホ夫妻の出会いを描いた作品をベースに越川道夫が脚本、監督をつとめた本作。満島は太平洋戦争の最中、死と向き合いながら狂おしいほどの愛へと走る島尾ミ
'Screen Tests / A Diary' by Andy Warhol And Gerard Malanga Reissue Only In Japan
ファッションをアートの一分野として位置付け、これまで数多くの服飾展覧会を世に送り出してきたニューヨークのメトロポリタン美術館コスチュームインスティテュート。5月4日からは存命デザイナーとしては1983年のイヴ・サンローラン以来、という COMME des GARÇONS (コム・デ・ギャルソン) の川久保玲をテーマとした展覧会「Rei Kawakubo / Comme des Garçons: Art of the In-Between」が開催されることになっている。展覧会を企画したキュレーターの Andrew Bolton (アンドリュー・ボルトン) に話をきいた。 ファッションをアートの一分野として位置付け、これまで数多くの服飾展覧会を世に送り出してきたニューヨークのメトロポリタン美術館コスチュームインスティテュート。 特にここ数年は記録的な入場者数をたたきだし、2016年の「Manu
もはや Netflix (ネットフリックス) がなくともチル出来るんじゃないか?というほど動画コンテンツがますます一般的になる昨今。ファッション界隈も例外なく、ブランドのシーズンキャンペーンからアーティストコラボ、”BTS (Behind The Scene=いわゆるメイキング映像)” などありとあらゆる手法が試され、さながら動画全盛の様相を呈している。 『The Fashion Post (ザ・ファッションポスト)』の連載『The Play』では、ファッション、ミュージック、アート、カルチャー分野から独断と偏見でピックアップした「今見るべき」動画を週替わりでご紹介。暇を持て余した時、作業に行き詰まった時、インスピレーションが必要な時の息抜きになれば、これ幸い。では今週の一本を、レッツプレイ。 大事なことをお伝えするので良く聞いて下さい。Jamiroquai (ジャミロクワイ) が帰ってき
Martin Scorsese が監督を務めた映画『沈黙-サイレンス-』は、まさに難産そのものだった。ジャパンプレミアが迫った1月16日の記者会見で本人は「映画化の権利をとってからあまりに長い間映画が完成しなかったので、もともと権利を保有していたイタリアの会社に訴えられた。僕はずっと《もうすぐできるよ》とごまかし続けていましたが」と笑っていたが、当時はさぞ大変だったに違いない。 「若い頃に撮っていたらぜんぜん違う映画になっていたと思います。本格的に脚本を書き出したのは、2002年に『ギャング・オブ・ニューヨーク』が公開された頃。プライベートでも再婚して女の子が産まれました。自分がある程度成熟した状態で父親を務めることになったのです。そのような体験の一つひとつが映画に昇華されています」
For Fashion Students; You Can Now Download Simone Rocha's Actual Patterns For Free
窪塚洋介、彼がマーティン・スコセッシの新作映画でハリウッド俳優をもなぎ倒す名演を見せることを、誰が予想し得ただろうか。映画『沈黙』の中で原作のキチジローは見事に更新される。そして、今の時代の文脈と鮮やかにリンクするのだ。 これを快挙と呼ばずして何と呼ぼう。Martin Scorsese (マーティン・スコセッシ) がはじめて原作を読んだ時から映画化を願い続けて約30年、ここ日本でもいよいよその映画『沈黙-サイレンス-』が封切られる。小説では、Andrew Garfield (アンドリュー・ガーフィールド) 演じるパードレ (司祭) のロドリゴの目線から物語が描かれており、それは映画でも変わらない。自らの師匠である Liam Neeson (リーアム・ニーソン) 演じるフェレイラが日本で棄教したとする知らせを耳にした彼と同僚の Adam Driver (アダム・ドライバー) 演じるガルペは、
— なるほど。今この場で実際に声を大にして言ってくれたわけですね。 こういう場でしか中々言えないからさ (笑)。知ってる人の前で言ってたら、あいつ頭おかしくなったって思われちゃうし。こういうことは自分を知らない人達とか、初登場の媒体のところで言っておくっていうね。 — 逆に知り合いレベルじゃなくて、近い人との間でこういう話はされないんですか? 近い人とはそういう話しかしない (笑)。そういう話しかしないっていうのは大げさだけど、そういう話のできる人だから親しくできるんじゃないかな。 — ある種の共感覚というか。 うん。今回ジャケットをやってくれた宇川 (直宏) 君とはそういう話はしないけど、アーカイブしてきたサブカルチャーで共通するものがあったりとか。必ずしもそういう話ができる人達が音楽も同じ趣味だとは限らないから、自分の中にも色んなチャンネルがあるというか。 — 少なからず共通言語がない
セクシーロボットのイラストやAIBO のデザインで世界的に知られ、「エアブラシ技法のゴッドファーザー」の異名を持つ日本人アーティストの空山基が、自身のキャリアやフィロソフィー、最新作、そして日本のアートシーンについて肉迫。 人体と機械の美を追求した作品を次々と世に送り出し、国内外で伝説的な存在となっているアーティスト、空山基 (そらやま・はじめ) 。「エアブラシ技法のゴッドファーザー」の異名を持つ彼だが、その活動はアートのみにとどまらず、ファッション、音楽などの他分野からも高い注目を集めている。2016年には既に5つもの展覧会を予定している同氏に、自身の生い立ちから、作品制作に対する想い、そして今後の活動までを伺った。 — エアブラシを使うようになったのは、小さい頃に遊んでいたプラモデルがきっかけだったと伺いました。この世界に入ることになった原体験はありますか? 当時は、ただただ絵が好きで
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