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fjhiro3.hatenablog.com
毎日新聞によれば、文部科学省は負担が大きい教員に手当の増額を検討しているという。 授業が成立しにくい教育困難校の校長や部活動顧問ら負担が大きい教員に対し、文部科学省は手当増額の検討を始めた。公立小中学校を対象に、部活動手当は倍増させ、現在最高で給料の17・5%ついている管理職手当を20%までアップ。一方、主任教諭や休職教員の手当は減額する方針だ。 (中略) 土曜、日曜など休日を部活動の指導に充てて、尽力する教員には、現在1日2400円(4時間)の部活動手当を同4800円に倍増させる。管理職手当の増額対象は、教育困難校のほか、地域のリーダー的役割を果たす学校長で、副校長や教頭も同様に加算する。 (中略) 早朝出勤など不規則な勤務に対応するため、管理職を除く教員には時間外勤務手当の代わりに「教職調整額」として月給の4%が一律支給されているが、文科省は休職中の教員など時間外勤務への配慮の必要がな
現在、安倍内閣を揺るがしている抗議行動の中心的なものの一つとして、SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)という学生主体の運動が注目を集めている。 安倍政権・安倍支持者側からの批判 かれらが台風の目となるなかで、安倍政権寄りの立場からSEALDsを批判する人たちが湧いてくるのは当然のことだろう。SEALDs運動の拡大に焦ったのか、嫉妬してるのか、2ちゃんねる等では、内輪同士で批判話に花が咲いている。 あからさまな批判で一番笑えるのは、磯崎陽輔首相補佐官によるデモ参加者の過小評価(6万、10万という報道があるのに5000人とつぶやき)や百田尚樹や「デモ参加者はバイト」というものだ。これについては、デモをなめるな!(リテラ記事)に詳しいのでご参照いただきたい。 ちょっと手が込んでくると、彼・彼女らのことを心配しているようなフリをしながら運動から遠ざけようとするものも現れる。 この場合
自民党が次々と、教育の条理に反することをやってくる。条理に反するだけでなく、科学に反するから、現場が混乱するだけで、子どもたちの成長・発達にとってマイナスなことが多いのだが、いずれにしても、その基本骨格は、ほぼ、「教育の中央集権」と、「教育の政治利用」の2点に集約できるのではないかと思う。 今日は、「道徳の教科化」の問題について指摘しておきたい。あらかじめ内容を予告しておくと、第一に、「何が道徳的に正しいのか」という道徳の内容を誰が決めるべきなのかという問題であり、国家が決めることがいかに危険であるかという問題である。第二に、道徳を教科にすることが、いかに非道徳的な人間を育てることになるか、という問題である。 国家が道徳の教師になる資格があるか。 国家が道徳内容を決定することは危険きわまりない 政府がしばしばウソをついたり(先の民主党がほとんどの主要な公約を反故にしたこととか、自民党が選挙
愛知教育大学主催の「いま『いじめ』問題を考える」という公開シンポジウムに参加してきた。忙しいのでメモとして書き留めておく。 後々、加筆修正するとして、とりあえず書き殴り。 基本的に、フロアから3人の子どもを持つ母親から教師の人権感覚を問う意見が出されたことへの応答、および、年配の再雇用されている教員O氏が「いまの教師の子どもに寄り添う力が落ちているのではないか」と述べたことついての応答として、考えたことを書いておく。 1.教師は「善く生きる」ことではなく「上手く生きる」ことを奨励されている環境にある 松原信継氏の提案で最後に述べられたように、教師の負担が多く、一人ひとりの子どもに寄り添っている余裕がないということはその通りだと思う。とりわけ、海外の教師と違って勉強だけ教えておけばよいのではなく、給食・掃除・生徒指導まですべて請け負う日本の教師が、海外の2倍近い学級定員を受け持っているのは、
毎日新聞がいくつか自民党の教員養成政策について報じている。これがあまりにひどいので、久しぶりだが、ブログに整理しておきたい。 まず記事をいくつか引用しておこう。 教員希望者に「准免許」を与えて学校に配属、「数年の試用期間」を経た上で「本免許」を与える「インターン制度」を導入し、指導力向上を目指す。本免許を与えた教育委員会が任免権を持ち、責任を負う。現在の制度を抜本改革する内容で、党の教育再生実行本部や政府の教育再生実行会議の議論を経て制度設計に入る。指導力向上を目指して民主党政権時代に打ち出された「教員の修士レベル化」は事実上、凍結される見通しとなった。 現在の教員免許制度では、大学などで教員養成課程の単位を満たせば、卒業時に免許が与えられ、採用試験に合格した自治体の学校で勤務する。1年間は試用期間になっている。中央教育審議会は昨年8月、指導力不足解消のため、教員を「大学院の修士レベルを修
自殺が起こらなければよいということではなく、体罰は教育上有効ではないどころか有害だし、教育力の点からしても稚拙であるということは大前提である。 しかし、今回は、自殺防止という観点から見ても、橋下市長の考え方がいかに間違っているかを指摘しておきたい。 まず第一に、大阪の桜宮高校の体育科での生徒募集に関して、橋下市長は、私が決めたのではなく、教育委員会が決めたのだと責任転嫁していることは論外だろう。募集するなら予算執行を停止すると、議会で承認済みの予算の執行まで独断で変更するとの脅しで、教育委員会に圧力をかけたことにはダンマリで、最終的に教育委員会のせいにするとは卑怯としか言いようがない。以前、日の丸・君が代で教員に強制したときの言いぐさとまったく同じ構図だ。事実上自分で決めておいて、形式上、他人に責任をなすりつけられるようにするとか、どれだけ潔くないんだろうと思う。まあ要するに、今回の生徒募
先日、知人の紹介で、レイバーネットTVというものに出演した。テーマは、大阪の橋下知事。維新の会とともに、教育基本条例などというとんでもない条例を提出したのだが、番組の中で私に与えられた役割は、なぜ橋下知事の支持率が高いのかという分析だった。 そこでの主張についてまとめておきたい。 一番主張したかったのは、橋下知事は、学力テストの成績を上げたいなら、教育委員会や学校や教師バッシングを扇動したり、学校間競争、教師間競争を激化させるのではなく、国内有数の大阪の貧困問題を解決するのが筋でしょう、ということ。 番組で示した図を掲載する。学力テストの結果と貧困率が関係することを示そうとしたのだが、都道府県別の貧困率のデータはどうやら存在しないようなので、厚生労働省から、生活保護率に関するデータをとってきた。それと同じ年の学力テストの中学校の結果の都道府県別順位と関連づけてみた。なぜ中学校かというと、貧
ガイチ on Twitter: "日本代表が不採用だった段階でこのプロジェクトは失敗終了だった。しかしこの会見の中で明らかになってる様にこの段階で関係企業100社、国からの助成金含め億を超える額が投入され、しかも官邸-経産省といういつものコンビが「国策事業」に仕立てていたため、降りることができなくなっていたという事だ"ガイチ on Twitter: "【参考記事】「目の前真っ暗」「途中でやめることはない」 下町ボブスレー、日本代表不採用で製作者ら会見 - 産経ニュース https://t.co/2U9e5nJqYL @Sankei_newsさんから"ガイチ on Twitter: "【参考記事】「目の前真っ暗」「途中でやめることはない」 下町ボブスレー、日本代表不採用で製作者ら会見 - 産経ニュース https://t.co/2U9e5nJqYL @Sankei_newsさんから"ガイチ
ハシモトが庶民感情を投影しているとするなら、日の丸・君が代強制を主張するハシモトを支持する庶民感情とは何かを明らかにするという課題が残されていた。 さて、やや遠回りしたが、ここでその問題を論じてみたい。 まず、貧困であれば貧困であるほど、自信もなくなるし、様々なことを達成する力も意欲もなくなるということを確認しておきたい。 湯浅誠が書いているが、金持ちの子どもは、何か習い事などやりたいことがあったときに、親から「やってみたら」と言ってもらえる。お金持ちは、母親が家にいる可能性が高く、親子のコミュニケーションが豊かになり、できれば誉められ、できなければ励まされるという経験が多くなる。(この辺りは、経済格差と親子のコミュニケーションの調査研究の結果をみれば分かる。)当然、マクロに見れば、金持ちの子どもは、いろんなことに意欲的になるとともに、塾や習い事などで学力もその他のこともいろいろとできるよ
さて、どのような世俗の人々がハシモトを生み出したのであろうか。 それは何よりもまず、自己肯定感の低い現代日本人であろう。日本の子どもたちが自己肯定感が低いというのは、従来から言われてきたことで、様々なデータでも裏付けられている。 たとえば、直近では、今日ネットで報道されていた次の記事が参考になる。 日本の高校生は自分の能力に自信が持てず、親や教員からも認められていないと感じている―。財団法人日本青少年研究所(東京)が昨年、日米中韓の高校生7233人に実施し、24日、公表した調査でこんな傾向が明らかになった。 調査によると、 自分は価値のある人間だと思うかとの質問に「全くそうだ」と答えた生徒は、 米国57・2%、 中国42・2%、 韓国20・2% に上ったのに、 日本は7・5%。 日本の生徒は「まあそうだ」と合わせても36・1%にとどまった。 「自分を優秀だと思うか」との問いに「そうではない
君が代起立強制条例を作った大阪の橋下府知事と大阪維新の会。彼らの意識と行動を分析しながら、その支持率の高さも含めた日本の病理を、何回かにわたって明らかにしてみたい。初回は、批判の基本的構えについて論じてみたい。 以下、橋下徹の幼児的万能感に基づく言動とそれへの熱狂的支持の傾向を、一部ですでに用いられている「ハシズム」という用語を用いて話を進めていくこととする。 ただし、あくまでハシモトは、彼を支持する人々の写し絵に過ぎないことも忘れてはならない。このことを考えるに、マルクスの「フォイエルバッハにかんするテーゼ」が参考になる。テーゼ4の冒頭には、次のように書かれている。 フォイエルバッハは宗教的自己疎外、すなわち宗教的な、表象された世界と現実的世界への世界の二重化、の事実から出発する。彼の仕事は宗教的世界をそれの世俗的基礎へ解消するところにある。(『全集』大月書店 3巻、593ページ) これ
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