執筆者 児林 聡美 九州大学で農学修士、東京大学で公衆衛生学修士、保健学博士を取得。現在はヘルスM&S代表として食情報の取扱いアドバイスや栄養疫学研究の支援を行う. 食情報、栄養疫学で読み解く! 児林 聡美 2024年2月11日 日曜日 2023年の秋に「現在出回っている食事と健康に関する日本語で書かれた情報は、一般書籍でもオンライン情報でも課題が多い」と指摘した論文が立て続けに発表されました(文献1,2)。 論文によると、半数以上の情報に課題があると説明されています。 かなり残念な結論になるのですが、その論文の内容を解釈する前に、どんな情報なら信頼ができるのか、反対にどんな情報は課題があって信頼できないのか、今一度確認してみたいと思います。 ●論文というエビデンス 食情報を含む健康情報のうち、どのようなものであれば信頼度が高くて日常生活に活用できるかは、以前のコラム「『エビデンスに基づく