26日の朝日新聞の朝刊です。4面の下段に,ほぼこの大きさで掲載されていました。記事の中の「経団連主催の会合」とは経団連の評議委員会のことと思われますが,安倍首相の挨拶は珍しく,至極まっとうなものです。 内容は,安倍首相が「収益を上げている企業の皆様が,企業から家計に所得が移っていくようにご尽力をたまわりたい。みんなが実感できる景気にしていかなかければならない」と経営者らに求めたというものです。 企業だけが潤っているというのが「超いざなぎ景気」への疑問のひとつですから,首相が「収益を上げている」という限定付きながらも,企業に賃上げを求めたものともいえるこの挨拶が,なぜ4面の,いわばベタ記事に近い扱いなのでしょうか。ちなみに産経新聞はこの首相挨拶については何も触れていませんでした(読売,毎日,日経については未確認)。 この「首相の異例の呼びかけ」は新聞にとってニュース価値がないということなので