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座りっぱなしの生活は死亡リスクを高めることが知られていますが、毎日8時間以上座ったままで過ごしている人でも、中強度から高強度の身体活動を週に150分以上行えば死亡リスクは上昇しないことが、糖尿病患者を対象とした研究(*1)で示されました。中高強度の運動の例としては、早歩きや階段の上り下り、自転車、軽い筋トレなどがあります。 座りっぱなしが避けられない仕事でも、週末や隙間時間の運動で悪影響を相殺できそうです。(写真:metamorworks/stock.adobe.com) 座位時間が長い人は糖尿病になりやすい 1日のうちで座っている時間(座位時間)が長いことが健康に悪影響を及ぼすことはよく知られています。また、座位時間が長い人は糖尿病を発症しやすく、糖尿病患者はそうでない人に比べ不活発である傾向が高く、座位時間が長い糖尿病患者は血糖のコントロールがさらに不良になることも示されています。 そ
第1回 人は股関節から老いる――若さを保つには? 2024/10/29 中野ジェームズ修一=フィジカルトレーナー 年齢を重ねると、「股関節」にちょっとした違和感を覚えたり、痛みを感じたりする人が増えてきます。「人は股関節から老いるといいます。それでも、自分で股関節の状態を良くすることは可能です」――そう語るのは、日本を代表するフィジカルトレーナーである中野ジェームズ修一さん。書籍『すごい股関節』を出版した中野さんに、股関節の状態を自分で確認し、改善していく方法について教えてもらいました。
腰痛の多くは病気ではない 体の動かし方のコツを習得しよう ちょっと離れた場所にある物を取ろうとして腕を伸ばしたときや、急に立ち上がろうとした瞬間、腰に負担がかかって痛めてしまった…こんな経験はないだろうか? 腰痛を起こす頻度は、年を重ねるにつれて上がっていく。マッサージに通っても一時しのぎにしかならない、整形外科を受診したが悪いところはないと言われた、とりあえず湿布で様子を見ている、という人も多いだろう。 アスリートから高齢者まで、さまざまな人たちの腰痛を診てきた早稲田大学スポーツ科学学術院教授の金岡恒治氏は、「腰痛の多くは病気というより、体の使い方が間違っているというサインです」と話す。 「飲み過ぎると二日酔いで吐き気や頭痛が起こるのと同じように、余計な負荷がかかる動き方をしているために腰痛が起きていると考えてほしいのです。しびれが出るような場合は医療機関を受診するべきですが、そうでない
筋肉研究の第一人者で、“筋肉博士”として親しまれた東京大学名誉教授の石井直方氏が、8月20日、胆管がんのため亡くなりました。日経Goodayにも連載や特集など様々な形でご協力くださった石井氏。数ある記事の中から、自身の闘病について語ったインタビュー記事をピックアップ、その一部を紹介します。 はじめに 軽い負荷なのに高いトレーニング効果が得られる「スロトレ(スロートレーニング)」の開発者で、筋肉博士としてもおなじみの、東京大学名誉教授の石井直方氏。石井氏は大学生時代からボディビルダー、パワーリフティングの選手としても活躍し、日本ボディビル選手権大会優勝などの実績を誇りつつ、研究者として筋肉のメカニズムについて研究を続けてきました。今や筋トレは、子どもから高齢者まで多くの人に浸透。石井氏はまさに筋トレを日本中に広めた立役者といえます。
首が重だるくて痛みがある、五十肩で腕が上がらない、腰痛がなかなか治らない…。年齢を重ねるほど、こうした首、肩、腰のトラブルに悩む人が増えてくる。「いよいよ俺もガタがきたか」「年のせいだから仕方ないかな…」と、半ばあきらめてしまっている人もいるかもしれない。 首、肩、腰は、起き上がる、着替える、物を持つといった基本動作に欠かせない部位であり、痛みやコリなどの不快な症状があると、生活の質は大きく下がってしまう。そしてこれらの症状は、マッサージや湿布で何となくことはできても、根本的に治すのは難しい。どれも体の外側から働きかける対症療法にすぎないからだ。 それなら筋肉を鍛えて増やし、首、肩、腰にかかる負荷を減らせばいいのではないか?と思う人もいるだろう。だが、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の金岡恒治氏は、「筋肉の量を増やすよりも、筋肉を正しく使うことで『動きの質』を変えることのほうが重要です」と
第1回 CTやMRI画像を分析した加齢研究 脂肪や筋肉はどうゆるんでいる? 2024/9/17 日経ヘルス 筋肉は年齢とともにどんどん薄くなり、たるみやシワの原因になっていた――外からは見えない筋肉の加齢変化を画像診断で見続けてきた医師が、老けない筋肉のつくりかたを突き止めました。
加齢とともに低下していく目の機能。視力を失う原因となる目の病気の多くは「初期には全く自覚症状が出ない」という厄介な特徴がある。しかし、定期的な検査やセルフチェックツールによる早期発見も可能なので活用したい。一生お世話になる大切な目の機能を守るために知っておきたい5つの重要な目の病気について、順天堂大学医学部眼科学教室先任准教授の平塚義宗氏に聞いていく。
朝スッキリと目が覚めない。目が覚めても疲労感が残っている。眠ろうとしてもなかなか寝付けない。夜中にトイレで目が覚めてしまう――。睡眠に関する悩みを持つ人は多いが、睡眠の科学研究が進めば、こうした悩みも解決する日が来るかもしれない。睡眠中は心身が休んでいるイメージが強いが、最新の研究から睡眠時の方が脳は活発に活動しているという逆説的な事実が明らかになったという。東京大学大学院医学系研究科教授の上田泰己氏に話を聞いた。 試験管の中で眠る脳の神経細胞 30代から東京大学大学院医学系研究科の教授を務める第一線の研究者・上田泰己氏が、新刊『脳は眠りで大進化する』(文春新書)を刊行した。近年急速に進んだ睡眠研究の歩みを振り返り、最新の研究からどんなことが分かってきたかを解説した一冊だ。中でも驚くべき発見がある。睡眠といえば心と体が休む時間、覚醒が「動」とすれば睡眠は「静」と思われていたが、実は睡眠は単
「見えにくさ」を放置すると視機能の低下、全身の老化につながる 近くを見るときにぼやける、目が疲れやすい、本を読むのが苦痛になってきた、細かい文字を読み違える、夜間の運転が怖くなってきた――このような変化を「年のせいだから仕方ない」と放置していないだろうか。老眼鏡やコンタクトレンズを使っている人は、最後に眼科を受診してチェックしてもらったのは何年前か、覚えているだろうか。 「ふと感じた見えづらさを『年のせいだろう』で片付けていると、緑内障、加齢黄斑変性など、視力を失う原因となる目の病気を見逃すことになります。見えづらさを放置せず、目の機能の低下に気づくチャンスにしてほしい。目の病気の治療法は年々進歩しています。今からでもできることはたくさんある、とポジティブに捉えていただきたいのです」と言うのは、順天堂大学医学部眼科学教室先任准教授の平塚義宗氏。 確かに、血圧や血糖値、コレステロールなどの数
認知症の前段階とされる軽度認知障害(MCI)、または初期のアルツハイマー病は、健康的な食事や運動、十分な睡眠などの生活習慣の工夫や、ストレスの軽減によって改善する可能性があることが、米国で行われた無作為化比較試験で明らかになりました(*1)。 生活改善は認知症進行を抑制する? 初めての無作為化比較試験 アルツハイマー病の発症と進行には、不健康な食習慣や座りがちな生活、感情的ストレス、社会的孤立などのライフスタイル要因が関係することが分かっています。また、生活改善が認知症予防に役立つことを示す研究結果も複数報告されています。しかし、軽度認知障害または初期アルツハイマー病の患者を対象に、生活改善を行った場合の認知機能への影響を検討する無作為化比較試験は行われていませんでした。 そこで米Preventive Medicine Research Instituteの研究者らは、積極的な生活改善が認
正解は、(1)以外すべて です。 どんな楽器に超高周波は含まれるの? 人間が聞くことのできる周波数よりもはるかに高い、聞こえない領域の音が「超高周波」です。国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第七部 部長の本田学さんは、この超高周波を含む音による体への未知なる働きについて30年近くにわたって研究しています。 では、その超高周波はどんな楽器に含まれているのでしょうか。 本田さんが計測したところ、図1のように、ガムラン、チェンバロやバグパイプも超高周波が豊富である一方、ピアノでは超高周波は出ていないことが分かりました。 「オーケストラでは、シンバルがジャーンとなった瞬間には出ますが、時間平均でとるとあまり出ていません」(本田さん) 本田さんは、「少人数から大人数で聞かれるようになった過程で、楽器から超高周波が失われたのでは」と推測しています。「バロック時代に宮廷音楽だったチェン
食道がんのリスクを大きく左右するのは「お酒」 毎日約3kg、年間で換算すると1トンにも及ぶ飲食物を胃へと送り続けている「食道」。他の消化管と同様に、食道にもがんができる。そして食道がんには、同じ消化管のがんである胃がんや大腸がんと比べて、一筋縄ではいかない性質がある。 それは、「転移しやすい」「食道の複数の場所にがんができることが多い」「のど(咽頭・喉頭)や胃などにも同時にがんができることが多い」「進行すれば大手術となり、術後の生活に大きく支障をきたす」――といった点だ 第1回参照 。 ただし、食道がんの発症リスクを高めるもの(リスク要因)の中には、避けられるものもある。その1つが、食道がんにおける最大のリスク要因である「お酒」だ。 実は、お酒によって食道がんになりやすいかどうかは、生まれつき備わった体質で決まる。「食道がんになりやすい体質の人が長期にわたってお酒を飲み続けると、確実に食道
第1回 最大の要因は「お酒」と「たばこ」 顔が赤くなる人は少量でも危険 2024/7/16 田中美香=医療ジャーナリスト 大腸がんや胃がんなどと同様に、食べ物の通り道にできる「食道がん」。著名人が食道がんにかかったという話を耳にすることはあるものの、このがんについてよく知っている人は案外少ないのではないだろうか。食道がんは進行すると治療が難しくなるが、早期発見であれば内視鏡による治療が可能で、生活習慣を見直せば発症リスクを減らすこともできる。本特集では、食道がんの治療を専門とする、東邦大学医学部外科学講座教授の島田英昭氏への取材を基に、食道がんの現状や、食道がんとも関係がある逆流性食道炎の改善ポイントを紹介しよう。
「ギャンブル依存は進行性でどんどん悪化していく」「一度陥ると回復できない」といった固定観念で語られがちな「依存」。しかし、近年この分野の研究が進み、疾患レベルで治療が必要なものと、そうではない段階は明確に区別され、健康的に遊ぶ有効な手立てがあることも分かってきた。「ギャンブル障害」を長年研究してきた公立諏訪東京理科大学工学部教授で脳科学者の篠原菊紀さんに、いわゆる依存に関する最新の知見をアップデートしてもらおう。 障害レベルとそれ以外のレベルは区別すべき 今回は「依存」をテーマにしたいと思います。パチンコやゲームにハマったり、お酒を飲み過ぎたり、ということがあると、「依存」という言葉にドキッとするものです。この連載でも2年前に「スマホ依存」について先生に伺いました SNSに中毒性? 脳の「スマホ依存」真偽のほどは… 。スマホの使用について、日常生活に支障が起こるほどハマっていれば注意が必要
油は体に悪いと思われがちだが、それは誤解だ。適度な油の摂取は細胞膜をつくる上で欠かせない。一方、とりすぎによって悪い影響を与えることもある。今さら聞けない健康的な油のとり方を、慶応義塾大学医学部化学教室教授の井上浩義氏に解説してもらった。 油は体に悪いからできるだけ控えたほうがいい──。そんなふうに思っている人は少なくないのではないだろうか。だが、それは大間違い。適度に油をとることは、体にとって実はとても大切だ。慶応義塾大学医学部化学教室教授の井上浩義氏は「よく、私たちの細胞一つ一つをつくるのにはたんぱく質が必要だといわれています。ですが、実は油も必要なのです。細胞を包んでいる細胞膜は脂質からつくられているからです」と話す。 細胞を包む細胞膜は、脂肪酸とリン酸が結合したリン脂質という分子が2層に並ぶことで形成されている。油をとることは細胞膜をつくるのに欠かせないのだ。 ちなみに、私たちの脳
マスクを外す日常が戻ってきて久しぶりに自分の顔をまじまじと見て、「老けた…」と実感していないだろうか。同年代と比べて自分の老け顔が気になる、オンライン会議の画面に映った自分の顔から目を背けたくなる、ということはないだろうか。顔の老化には内側から起こるもの、外側から起こるものがあり、若いころから紫外線対策が手薄になりがちな男性は、見た目の老化進行リスクが高いという。本特集では、紫外線が強くなるこれからの季節こそ始めたい男の「老け顔対策」を、近畿大学名誉教授の川田暁氏に聞いていく。
20代のときよりも10キロ、20キロと太ってしまった「中年太り」の正体とその怖さを解き明かしてきた本特集。最終回の今回は、いよいよ「脱・中年太り」のために何を実践すべきかを国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所身体活動研究部運動ガイドライン研究室長の山田陽介氏に聞く。食べ方、運動、いずれも無理なくできることから始め、継続していくことが大切だ。食事改善と運動を組み合わせることで、リバウンドも防ぐことができる。
ぽっこり突き出したお腹はなかなかへこまず、健康診断の数値も芳しくない。若い頃よりも15キロ、20キロと増えた体重を減らそうと、ダイエットに挑むも失敗。こうした現実に、「だって仕方がない。年齢とともに代謝は低下する。年を取ると痩せにくくなるんだ」などと言い訳をしていないだろうか。だが、その言い訳は通用しないと考えた方がいい。 それは、なぜか。実は、「20代半ばから60歳までは代謝はほぼ変わらない」ということが明らかになっている。そのメカニズムを、基本的なところから見ていこう。 私たちが生きていくためには全身を機能させるためのエネルギーが必要で、そのエネルギーは食事によって得られる。これを「摂取エネルギー」という。一方、得たエネルギーは体を動かすことなどで消費する。これを「消費エネルギー」と呼ぶ。 どちらもエネルギーは「カロリー」という単位で示される(1リットルの水の温度を1℃上げるために必要
約200人のボランティアが血糖を2週間測定 こんにちは。大阪大学大学院で生活習慣病予防の研究をしている野口緑です。今回はちょっと番外編といいますか、多くのボランティアの方たちにご協力いただいて進めている「食事内容と血糖値(*1)の変動の関係」に関する研究で分かってきたことをチラッと報告したいと思います。 参加してもらったのは東京・大阪在住で、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー*2)がやや高めを示すけれど治療する段階にはない高血糖の方々約200人です。この方たちに持続的に血糖を測定するセンサーを2週間つけてもらい、同時に食事や運動も記録していただき、どのような生活習慣が血糖の変動とどのように関係しているかを調べました。 使用した持続血糖測定センサーとは皮下の間質液中のグルコース値を持続的に測定することで、ほぼリアルタイムで血糖の変動を知ることができる計測器です(血糖値と間質液中のグルコース
1セット30秒以内のエクササイズ まずは1カ月試してみよう 年を取るのは避けられないとしても、せめて実年齢以上に老け込んで見えるのは避けたい――。これは男女問わず誰もが願うことだろう。「老け見え」の要因はさまざまあるが、遠目からもすぐ分かるほど特徴的なのは全身のシルエットの変化だ。 その一例が、体の柔軟性を失って背中や腰が丸くなり、ひざも曲がってピンと伸びなくなった高齢者特有の姿勢だ。この姿勢が定着すると、筋肉がうまく使えなくなって筋力が落ち、体のバランスが偏って不安定になる。だが、逆から考えると、加齢によって衰える「柔軟性・筋力・バランス」という3つの運動機能をキープすれば、若々しく見えることも可能になってくる。転倒によるケガで寝たきりになるリスクも減り、健康寿命を延ばすことにもつながるだろう。 第1回では「大人の運動機能テスト」と題し、この3要素の現状チェック法を紹介したが、試してみて
丈夫な足腰を維持することは健康寿命の延伸につながる。足腰の維持には、十分な筋肉や滑らかに動く関節はもちろん、強い骨も欠かせない。どうしたら強い骨をつくれるのだろうか。本テーマ別特集では、骨を守り、強くするための3つの食事と3つの運動についてコンパクトに紹介していく。 テーマ別特集「骨」 この記事の主な内容 骨粗しょう症は、健康寿命を縮める主犯格の1つ 骨を強くする3大栄養素は、カルシウム、ビタミンD、ビタミンK かかと落とし・ゆるスクワット・おへそ引っ込み 3つの運動で骨を強くする 健康寿命を延ばすために、欠かせないものの一つとして忘れられがちなのは「骨」。筋トレ、脳トレなどをしている人は多いだろう。だが、骨はどうだろうか。高齢になれば骨折が死に至ることもある。それなのに、骨を鍛えるのは見落とされがちだ。 だが、鍛えるのに遅すぎることはない。骨は何歳からでも強くすることができる。本テーマ別
実年齢よりも生物的年齢が高い人(健康状態が悪く体の老化が進んでいる人)は、認知症や脳梗塞の発症リスクが高いことが、英国の中高年32万人余りのデータを解析した研究(*1)で明らかになりました。 実年齢が同じでも体の老化が進んでいる人のほうが、病気のリスクも高いようです。(写真:Марина Демешко/stock.adobe.com) 同じ年齢でも老化の程度は個人差が大きい 認知症や脳梗塞のような神経疾患は、年齢の上昇とともに発症率が高まることが知られています。しかし、同じ年齢でも、人によって老化の程度にはかなりの差があります。 加齢に関連する健康状態の個人差を反映すると考えられているのが、生物学的年齢です。生物学的年齢は、テロメア(*2)の長さ、DNAのメチル化(*3)の程度や、さまざまなバイオマーカー(*4)の値を基に算出されます。 今回、スウェーデン・カロリンスカ研究所の研究者たち
日本古来の古武術は、無理なく合理的に体を使うことで人間の体が持つ力を最大限に引き出す術を磨き上げてきた。この技術は実は戦闘時だけでなく、日常生活動作にも応用できる。つまり古武術の動き方を覚えると、筋トレや走り込みで体を鍛えなくても、日常生活で疲れにくく楽に動けるようになるわけだ。また、全身を連動させて、てこの原理や重力を利用する古武術の動きは、肩・腰・膝などにピンポイントで負担がかからないため、筋肉や関節を痛めにくい。体力に自信のない高齢者や膝の痛みなど故障を抱えた人にこそお勧めできるテクニックだ。 今回は、大きな反響をいただいた2023年8月特集「古武術に学ぶ! 楽で疲れない体の使い方」に続き、理学療法士・介護福祉士として古武術を応用した合理的な体の使い方を研究する岡田慎一郎氏に、古武術を日常生活動作に取り入れる方法について、さらに詳しく紹介していただこう。
第3回 骨盤底筋トレーニングと膀胱訓練、2大行動療法のやり方のコツ 2024/2/13 柳本操=ライター 年を重ねるとともに、多くの人が頻尿、尿漏れ、尿がなかなか出ない、といった尿トラブルに悩むようになる。症状タイプごとの対策のなかでも、排尿に関わる膀胱や尿道の機能に働きかける行動療法が「骨盤底筋トレーニング」「膀胱訓練」だ。特に、急な尿意や頻尿、くしゃみや咳をしたときの尿漏れの場合は、これらの行動療法によって改善効果が得られやすいという。骨盤底筋トレーニングと言えば女性向けのイメージもあるが、実は男性にも効く。どのような方法で、効果を得るポイントはどこにあるのかを詳しく見ていこう。
第1回 加齢とともに増える尿トラブル 原因を知り、正しい対策につなげよう 2024/2/1 柳本操=ライター 急な尿意で漏れそうになる、トイレが近い、尿が出にくい、用を足した後に“ちょい漏れ”する――人には言いにくい尿のお悩みは、それぞれの症状によって起こる原因が異なるため、原因に即した対策を実践することが解決への早道になる。本特集では、尿トラブルに悩む人の治療現場で数多くのリハビリ指導経験を持つ東北大学大学院医学系研究科保健学専攻教授の吉田美香子氏に、症状解決の極意を聞く。
第2回 全身のエネルギーを生み出す筋肉は、筋トレで増やす! 2024/1/9 田中美香=医療ジャーナリスト 健康の土台となる筋肉を維持するため、あるいは引き締まった体を作るため、せっかく筋トレを始めたのに3日坊主で終わってしまった…そんな経験はないだろうか? 途中でリタイアせず続けるためには、なぜ筋トレが必要で、筋トレにより体の中で何が起こるのか、といった根本的なところをしっかり理解し、腹落ちさせておくことが大切だ。そこで今回は、筋トレを始める前に知っておきたい筋肉の知られざる特性や、鍛えるべき部位について見ていこう。
男性は40代前後から、女性は更年期を迎えて急激にLDLコレステロール値が上昇することがあります。LDLコレステロール値が高いと動脈硬化になりやすく、心血管疾患や脳梗塞などの発症リスクが高くなるため、対策は必須。でも、中には運動ではLDLコレステロール値は下がらないということを知らない人もいるようです。なぜ運動では効果がないのか、コレステロール値を下げるためにすべきことは──?医師と栄養の専門家に聞きました。 LDLコレステロール値のコントロールには運動は効かない 生活習慣病対策には運動が有効なものが多いが、LDLコレステロール値を下げるには運動よりも食事の見直しが重要だ。東海大学医学部総合診療学系健康管理学准教授の岸本憲明さんは、「コレステロールは脂質の一種ですが、エネルギー源として使えないので運動しても消費されません」と話す。 血液中にはコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)、リン脂
年齢を重ねても丈夫な足腰を保つためには、下半身を中心に全身の筋肉を維持することが欠かせない。さらに近年、筋肉は脳のようにホルモンを分泌し、さまざまな病気から体を守っていることも明らかになってきた。筋肉を増やせば、血糖値を下げる、血管の若さを保つ、大腸がんや認知症を防ぐ…など、万病を予防する効果が期待できるのだ。健康への最大の投資は筋肉を維持することと言っても過言ではないだろう。本特集では、万病を防ぐ筋肉を効率良く増やすための基礎知識や、その方法などを紹介していく。
なんだか老けたなあ……。自分の写真や鏡を見て、ため息をついた経験はないだろうか。同じ年齢でも10歳以上若く見える人もいれば、かなり老けて見える人もいる。そんな、人の見た目と体の老化には、「糖化」が大きく関わっていることが国内外の研究で分かってきた。糖化の影響は、顔のシミやシワといった見えやすい場所だけではなく、血管、心臓、内臓、骨、脳にまで及ぶ。30年以上にわたって糖化の研究を続けてきた昭和大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科学部門教授の山岸昌一氏に聞く「糖化の真相・老けない人の習慣」。第1回は、「糖化の正体」「どんなダメージを体にもたらすか」について解きほぐしていただいた。
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