アルス・コンビナトリア―象徴主義と記号論理学 作者: ジョンノイバウアー,John Neubauer,原研二出版社/メーカー: ありな書房発売日: 1999/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (3件) を見る 「天が下に新しいものはなし」という。すべてのオリジナリティは既知の要素の組み合わせである。とすると、この「要素」と「組み合わせ方法」を用意することで、世界のすべてを記述することができるのではないか。 そんな観点から世界を読み解こうとした「機械主義の系譜」(訳者あとがきより)がヨーロッパにはあった。それがアルス・コンビナトリア(結合術)である。本書は、その詳細な歴史を追った一冊だ。 アルス・コンビナトリアの歴史は古く、古代ローマのルクレティウスにさかのぼる。しかし、実際に中世ヨーロッパで支配的となったのは、ライムンドゥス・ルルスによって築き上げ