竣工時の橋長435メートルは道路橋として当時四国最長、連続トラスの長大道路橋としては四国初の施工例となりました。 四万十川下流のこの地点は、広い川幅と氾濫を繰り返す激しい流れにより橋を架ける事が困難で、東西方向の往来は渡し舟に頼る不便を長らく強いられていました。 時代が進んで大正期を迎え物流が増大する中で、県南西部と県都高知市を結ぶ幹線道を分断するこの不便を解消したのが近代土木技術の進歩で、当時実用化が成されたコンクリート橋脚と鋼製トラスの組み合わせによってそれまで不可能だった500メートル級の架橋が実現されます。