私が当ててあげようと思ってたんだよ? でももうあたっちゃったね。 嬉しくないのかって? なんで? 嬉しくないよ、そういうのじゃないし。 私があてたかったの。私が輝かせたかったの。私が覗くファインダーの中でだけ光ってたらそれでよかったのに、なに。 あのおんな超むかつく。何勝手にスポットライト当ててんの、でなんでキミ拒否らないの? 私じゃなくてもよかったんでしょ、だってそうじゃん、嬉しそうな顔してたよね。何あれ、ああいうこと言われるの嫌だって言ってたじゃん。 は? そりゃいたけど、なに、お客さんの前だとああいう扱いされてもニヤニヤして許しちゃうタイプだったんだキミ。なんか、ダサいね、それダサいと思う。 ごめんってなに? ねえ、なんで謝るの? 謝る必要ないじゃん、だってやりたかったんでしょ? 掴んだチャンスじゃん、そりゃ掴むよね。私だって掴むと思うよ。でもね、それ私が差し出したかったの。 私が差