サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
円安とは
i18nandl10ninmylife.hatenablog.com
私はAtlassianというオーストラリアのソフトウェア企業の社員として、日本で働いています。Atlassianはソフトウェア開発ツールやコラボレーションソフトウェアを開発していて、世界百数十カ国に20,000社以上の顧客がいます。開発、サポートも世界の複数拠点で行なっているグローバル企業です。 日本にも数多くのユーザーがおり、その中には楽天、DeNA、GREE、ドワンゴ、Yahoo! Japan、NHN Japan、サイボウズ、任天堂、キャノン、デンソー(敬称略)といったエクセレントカンパニーや勢いのある企業も数多く含まれています。そしてデベロッパー、エンジニアというエンドユーザー数にすると、いま挙げた企業を合わせただけでも数万人の単位になります。 時々「Atlassianさんは日本に社員は何人いるんですか?」という質問をされます。日本には私一人しかいないので「一人です」と答えます。そう
今日「ソーシャルイントラ」というブログ記事を読みました。「ソーシャルイントラ」製品の一つであるConfluenceについて書かれています。その記事を読んで、「ソーシャルイントラ」製品の機能などについていくつか思ったことがあるのでここに書きます。*1 ソーシャルイントラ 以下、ブログ記事から引用します。 日経コミュニケーション5月号に、「社内のコミュニケーションを変える」 急速に広がる “社内向けFacebook” というサブタイトルでConfluenceと同じカテゴリである”ソーシャルイントラ”活用の研究という特集が組まれていた。 ※IT Proでは社内SNSというキーワードだ。 記事で紹介されていた製品は、 Yammer IBM SmartCloud for Social Business ChatWork Chatter Talknote ….なぜ、Confluenceがない????
組織でビジネスをする上でミーティングは必要不可欠なことです。ですがやり方によってはミーティングは時間をムダにするものになります。効率良くミーティングを行う方法はあちこちで提案されていますが、私がいつも参考にしている本をご紹介したいと思います。 「Read This Before Our Next Meeting」(Al Pittampalli 著、2011年8月出版) です。もし邦題をつけるなら「これを読まずにミーティングに参加するのはやめなさい」といったところでしょうか。 特に日本のビジネスパーソンに 何も決めていない状態でミーティングを行うことは時間のムダです。決められない日本人は、何かを決めるために多くの人をミーティングに参加させたはずが、結局決められずに参加者の貴重な時間を奪っています。この本は日本向けに書かれたものではないのですが、日本人ができていない多くのことを主張しているよう
私は幸いここ4年ほど欧米人と会話をする機会に恵まれております。また自分以外についても、日本人が欧米人と会話をする機会を比較的多くみてきました。その中で、日本人が心がけた方がいいなと思うことがいくつか分かってきましたので、ここでまとめてみたいと思います。これはスキルうんぬんというよりは心がけ次第で改善できるものです。 参考までに自分の英語の実力について説明しておくと、初めて海外に行ったのが大人になってからなので帰国子女ではありません。ただし、日本人は自分しかいない海外企業に3年ほど勤務しているので、基本的なビジネス会話は大丈夫というレベルには達していると思います。英語が得意ではない方からは、英語ペラペラですね、と言われることもありますが、自分ではカタコトだと常に感じています。(英語に接すれば接するほど、自分の英語のできなさが分かってくる、、、)英語について語るにはまだまだ早いと思っていますが
先日FacebookがIPOしましたが、次のTech企業の大型IPO候補の13社としてTwitterやEvernote、DropboxなどとともにAtlassianがあげられていました。Mashable記事 Which of These 13 Companies Will Be the Next Big Tech IPO? をご覧ください。 私は以前AtlassianのSFオフィスで働いており、「全米トップ25に入る「働きがいのある職場」ってどんなとこ?」という記事でその様子を紹介しました。 人数の増加に伴いAtlassianは最近、SF市内でオフィスを引越し、新しくなりました。今日からそのオフィスに来ているので、その様子を少し紹介します。 一番の特徴はこの大きなスタジアムシーティング。二階へあがる階段なのですが座れるようになっており、全員でのミーティングなどはここを使います。 上から見る
受託開発の課題管理に用いられるツールとしてExcelはとても人気があります。しかし必ずしもExcelに満足して使っているわけではなく、ベストな選択だと思われていないケースが多いようです。笑ってはいけないSIerシリーズにもたくさんのExcel逸話がでてきます。Excelは課題管理のために設計されたアプリケーションではないので当然といえば当然なのです。 では、満足していないのになぜExcelは使い続けられるのでしょうか?この疑問をもった私はTwitterで問いかけたところ、多くの回答が集まりました。受託開発の課題管理にExcelが使われる理由、としてまとめましたが、ここではその理由を大きく3つに分類してみました。 便宜上、Excelに相対するツールとしてITS (Issue Tracking System 課題管理システム) という言葉を使っています。バグ管理やプロジェクト管理も含め、専用の
3月23日に経済産業省から情報通信業基本調査の結果が報告されていた (調査は総務省と共同) 。調査対象は平成22年度 (22年4月〜23年3月) なので1年以上前のものであり、やや古い感じもするが、大きな流れを読む参考にはなるだろう。なぜ調査が平成23年度ではなく22年度のものであるかというと、平成23年度は1年間を使って調査を実施し、結果をまとめているからだ。 私はソフトウェア開発に携わる仕事をしているので、この調査結果の中での興味対象はソフトウェア開発である。ソフトウェア開発に関わる調査結果を順番に抜粋していく。詳細は調査結果の原本 (平成23年情報通信業基本調査確報−平成22年度実績− PDF) を参照のこと。なお、この調査結果は何でこんなに分かりづらいんだと思うほど分かりづらい。理解に間違いがないよう努めたが、もし間違っている部分があったらご指摘ください。 全体概要 まず第1章のア
このブログ記事「人月は悪どころか、ものすごい善かもしれない」を読んでとても違和感があった。 筆者は、スマフォアプリは安いからヒットしても500万円程度で、かかる手間に対してリターンが少なすぎる、人月商売でかかった時間に対してお金をもらえる仕組みの方がもしかしたら善なのではないかと言っている。 それは違うと思う。価格はコストや競争で決まる。 コスト(原価)が100円だから利益を50円のせて150円にしようとか。ライバル会社が150円で販売しているからうちは140円で販売しようとか。 価格を決める根拠が人月であるか他のものであるかはどうでもいい。そこに競争があれば、自然と価格は決まっていく。あるいはその価格で作れないメーカーは勝てないだけだ。 日本のSI業界、受託業界で人月計算がまかり通っているのは本当の競争がないからだ。一方、スマフォアプリは世界中のデベロッパーを相手に、オープンなプラットフ
日本人の英語力は高くないのですが、読み書きに関してはそれほど悪くないと思います。弱いのは、「聞く、話す」の部分です。私自身もそうです。上司の外国人に、私は英語がうまくできないと言った時に、そうではなくて会話がうまくできないだけ、と言われました。文字によるコミュニケーションには問題がありませんから。 これは私だけの問題ではなく多くの日本人に共通する問題だと思います。では会話がうまくできない原因はなんでしょうか? 原因の1つはカタカナにあると思っています。英語の発音は日本語とは異なるのに、無理やり日本語にしてしまったのがカタカナです。間違った音で単語や文章を認識してしまうので、実際に耳から聞いた時に、知っている単語でもそれと認識できないのです。 たとえば「website→ウェブサイト」。一見、英語とカタカナの発音はあまり変わらなさそうな単語にみえますがそうではありません。 最後の t の音は「
デブサミで開催した「チケット管理システム大決戦第一弾」の続編として、昨日 Shibuya.trac にて「第二弾」を開催いたしました。日本でよく使われているチケット管理システムである4製品、Trac、Redmine、JIRA、Backlogのユーザーを2名ずつ集め、その良し悪しについて意見交換し戦おうという企画です。 第一弾では大決戦と銘打ったわりには「戦いになっていない」というご意見をいくつか頂いたので、今回の第二弾は「ガチで戦う」方針で企画を立てました。モデレーターの @ryuzee さんが素晴らしく、時に「煽り」を交えながらディスカッションは進行しました。おかげで特に前半はパネリスト同士、チーム同士が戦っていたのではないかと思います。 ITSへの注目を集めたい、役立つ資料を作りたい この企画の目的は2つありました。1つは、チケット管理システムに対する注目を広く集めたいということです。
先日、JoiさんとPivotal LabsのIanさんのセッション「ONLive! Special 伊藤穰一とPivotalのIan McFarlandが語る」が開催された。気付かなかったので参加はできなかったんだけど、ビデオがアップされたので今日見てみた。アジャイル開発の話が中心で、セッションの内容全部が面白かったけれど、最後の方に特に一箇所すごく同意できる点があったのでメモ。 同意できることであるし、私が今の会社(アトラシアン)に入ってすぐに気づいたことで、日本の会社とすごく違うなと感じた点でもある。 アトラシアンでは、戦略からウェブサイトからメールまでほとんど何でもデータ重視、データドリブン。アンケートもとるし、A/Bテスティングもものすごくやる。 そしてデータを取るために必要になるのがデータベース言語だ。なのでうちのマーケティングのメンバーは自分で SQL を書ける人が多いし、そも
@daipresents さんが「アジャイルなレビューをサポートするツールを5つ」というブログ記事を書かれていました。 コードレビューによりコードの品質を改善することは知られていますが、@daipresents さんのチームのように実際にコードレビューを行っているチームはそれほど多くないと思います。 アトラシアンにおいては、基本的に全てのコードをレビューしています。その方法やヒントなどを説明したブログを以前にいくつか公開しておりますので、参考までに抜粋して下記します。 アジャイルチームにおけるコードレビュー - パートII コードレビューを行う際に留意すべき点として以下の9つを挙げています。 軽量に保つこと 強制しないこと 細かく管理しないこと 非同期のレビューを奨励すること コードレビューを通して、興味深い発見、構成、設計上の決定を積極的に共有すること - チャンピオンになりましょう コ
4月13日昨晩、Shibuya.trac第11回勉強会〜プロジェクトの可視化〜に参加してきました。私はTracの競合製品であるJIRAの開発元に勤務しているのですが、Shibuya.tracの活動は好きで勉強になりますし情報交換もできますから、しばしば参加させて頂いています。 日本においてはTrac、JIRA、それからRedmineといった課題管理システム(ITS = Issue Tracking System)の普及率が海外と比較してとても低いのが現状です。なので、競合製品とはいえ、Tracコミュニティは、私からするとITSを日本に普及させ、日本の開発を効率化し、ひいては国際競争力を上げるために注力する同志、という風に「勝手に」思っています。(2011年2月のDevelopers Summit 2011で「チケット管理システム大決戦 JIRA vs Redmine vs Trac 〜ユー
この夏にサンフランシスコから東京へ引越してきたときのこと。家具は全て向こうで処分してきたので、東京で住む部屋の家具は一から揃える必要があった。この時に私の取った手法は、アジャイル開発に似ていると思った。開発者が自分、顧客も自分、のアジャイル開発である。 条件 住みながら部屋づくりをする。(寝場所など常に必要なものがある=常にリリースをする必要がある) 考えられる方法 1. 間取りに合わせ、紙の上で配置を考え、家具をまとめて買ってしまう 2. 毎週末、少しずつ家具を買いそろえていく(アジャイル型、反復型) 私は 2. の方法で進めた。 ベッドや机といった、すぐに使うもの、絶対に必要なものをまず購入して配置した。(最初のリリース) 残りのスペースを見て、ロッカーやチェスト、書棚などを購入して配置した。これらは壁際に配置するものである。(イテレーション。以降、何度かのイテレーション。) それから
ソフトウェア開発を行う上で必要なこととして、バグや課題の管理があります。それについて以前このブログで、このように書きました。 課題を管理するには課題管理ツールを使おう! それからこんなことも書きました。 なんでExcelでの課題管理をやめられないかって?単なる習慣!日本人は隣の人と同じことをするのが大好き。 多くの日本企業がバグや課題の管理をするのにExcelを使い、メールでやり取りをしています。私はこれは深刻な問題だと思っています。 彼らがExcelを使うのは、習慣だからというとちょっと言い過ぎかもしれませんが、すくなとも「Excelが一番いい方法だから」という理由ではありません。 Excelだったら(見かけ上)導入費用はかからないし、(導入に限って言えば)手間もかからないし、誰もが(一応)使い方を知っているし、何よりも、皆が課題管理にExcelを使っているので、使用を開始する上で抵抗が
Intercom のブログ記事 "A marketer’s guide to localization" にこんな実験結果がありました。 ブラジル、ドイツ、メキシコ、フランスと比較し、日本では、コンテンツが英語だと Impressions も Visits も非常に少ないです。 ローカライズされると Impressions は5カ国中ダントツのトップに躍り出ます。Visits もかなり増えて5カ国中3位になります。 もちろんこの傾向は実感としてはありましたが、実際の数字もそうなんだなぁということが分かり、納得です。 外資系企業の日本法人でマーケティングを担当される方にとって、とても役に立つ実験結果ではないでしょうか。 :) 今週、米国サンフランシスコにてアトラシアンの年次カンファレンスである「Atlassian Summit 2015」が開催されています。本日 11 月 5 日午前 2:0
先日からサイボウズさんが展開されている「No-Emailワークスタイル」キャンペーンに関し、以下のようなTweetを見かけました。 メールじゃダメな点として「引き継げない」とか「経緯を追いづらい」とかいろいろ書いてあるけど、こうした際に過去のやり取りを全部読めという考えがダメなんじゃないの。メールにせよグループウェアにせよ全部読ませてたら負担は同じ。ちゃんと引継書なり報告書なりを作れば解決する話じゃんか。 この部分「メールにせよグループウェアにせよ全部読ませてたら負担は同じ。ちゃんと引継書なり報告書なりを作れば解決する話じゃんか。」に関して、その通りで、メールにせよグループウェアにせよ、引き継ぐ人はちゃんと引継書を作ってあげないといけません。 メールとグループウェアの決定的な違い グループウェアにはメールと決定的に異なる点があります。情報が共有の場におかれているという点です。(メールにも、
以前に、続:SIerについて。そして「なぜ日本のソフトウェアが世界で通用しないのか」という記事を書きました。そこで中島聡さんの記事に触れました。今日、ふと気になってまたその記事を見返してみました。その記事というか、700以上もブックマークされている、はてなブックマークのコメントを読んでみました。 記事の内容に同感というコメントが概ねなのですが、中には批判的なコメントもそれなりにあります。いろんな考えの人たちがいるんだなと思いました。 ベイエリアのソフトウェア企業って良いよ 私はソフトウェア技術者ではないし、米国企業で働いた経験もまだ1年半ぐらいで、1社だけです。だけど、これはかなりの確信をもっていえます。米国ベイエリアのソフトウェア技術者たちの方が、東京で働くソフトウェア技術者よりも絶対に楽しそうに生きている!これは仕事だけではなくてオフの時間も含めて。(もちろん東京でも楽しく生きている技
昨日、10月1日(金)、花金(死語?)の夜に、Shibuya.trac 第8回勉強会に初参加しました。 感想を言うと、楽しかったです。スイーツおいしかったです。小学生並みの感想でごめんなさい。 会の内容はうまくまとめられないので、他の方のブログやTweetsなどを参考にしてください。こちらのShibuya.tracのページにいろいろあります。 主張 初参加のくせに、LTしてきました!言いたかったことは、、、 課題を管理するには課題管理ツールを使おう!ということです。 日本国内において、課題を管理する機会を100とすると、なんと65 (%) において Microsoft Excel のスプレッドシートが課題の管理に使用されています(数字はオレオレ推定による。2010) Tracやアジャイルコミュニティの勉強会に参加者は課題管理ツールを使用している方が多いので錯覚してしまいますが、普通の開発現
THE GREAT PLACE TO WORK® INSTITUTE という組織 (日本語の説明もありました) があり、毎年、Best Companies を選んでいます。こんな感じでリストになっています。Fortune 100 部門と Small & Medium 部門にわかれています。 私の勤務先が今回、2010年度の小規模企業部門の21位に選ばれました。パチパチパチ。 これはエリアが米国なので、サンフランシスコオフィスだけが対象になっています。(弊社本社はオーストラリアにあります) 私は7月に東京に引っ越してくるまでの1年間、このサンフランシスコオフィスで勤務していました。たしかに「働きがい」がありました。「働きがい」と日本語に訳すとちょっとニュアンスが違う気もするので、原文通り "Great Place to Work" と言った方がいいかもしれません。 何がグレートか人によって違
先日、「SIerという謎の業種」についてブログを書いたが、その後も気になっていた。グローバル企業で働いているので、この、おそらく日本特有の業種がどうして存在するのか、などを知りたかった。同僚に説明するときに必要だ。というわけで、海外との違いという観点を中心に今日は少しググったりしてみた。 ちなみに私が販売しているソフトが海外と同様に、日本でもメジャーになるかどうかの一つのポイントは、この謎の業種にいかに浸透させられるかどうかにかかっているのではないかと思っている(まだ仮説だけど)。 ウィキペディアの「システムインテグレーター」 しかしシステムインテグレーターの隆盛は、日本特有の現象である。実は米国のユーザー企業は独自のシステムを開発する場合は、システムを内製する傾向が強い。情報システム部門がエンジニアを抱えて、社内でシステム開発から運用までを行なう、インハウス開発である。 なお「エスアイア
今年初めて RubyKaigi (8月27-29日) に参加しました。1日目と2日目に参加しました。 そのときにつぶやきましたが、コミュニティを大事にしているイベントだと感じました。参加者同士、またスピーカー、事務局、参加者間の交流ができるような仕組みづくりが図られていました。 なぜコミュニティを大事にするイベントだと思ったか 名札がはがき大で大きくて見やすい。裏オモテに書ける これはすごくいいことだと思いました。その人が誰なのかわかりやすいし、自分もアピールできる。相手がだれだかよくわからずに話すより全然いい。小さなことだけれど、イベントの姿勢を示す大きなことだと思いました。参加者にもそれが伝わっているので、交流がしやすい。 RubyKaigi 終わるんだ で、今日知りました。RubyKaigi は来年が最後なんですね。RubyKaigi日記をご参照ください。理由は書いてありません。 察
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Sean_SF’s blog』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く