格差が問題とされることがある。格差是正。機会平等。公平。 無理でしょ。大金持ちから税金取るの。教育格差でも金持ちは私立に行くでしょ。だいたい親の文化資本が違う。環境が違う。機会平等は形式論に過ぎない。機会平等でも能力や個性に差があるから、格差是正などという効果はない。 貧困問題は深刻だ。そこには数字のトリックもある。貧困線は等価可処分所得の半分だが、等価可処分所得が500万円の時は250万円、これが400万円に下がると200万円になるのだ。相対貧困率という考え方だから仕方ないのだが、それでも貧困率が上昇している日本は極めて異常なのである。精緻ではあるものの複雑奇怪さを増す社会保障制度が重大な課題であることは言うまでもない。 さて、タイトルを「格差分断社会の到来」としたが、これはSF的なシナリオである。背景には必要の無い労働を低賃金で行わないと富を配分できない現行システムの大問題がある。これ