英国・ロンドンでは治安の悪化が深刻となっている。 人通りの多い繁華街などで強盗やひったくりなどを行う犯罪集団・スクーターギャングの数が急激に増えていて、その犯罪は年間約2万3000件、5年前と比べると約30倍にまで増えている。 去年盗まれたバイクは1万4000台以上、歩行者からスマートフォンや財布、時計などを次々にひったくるなどやりたい放題。 こうした状況を受けロンドン警察も対策に本腰を入れている。 ヘリを使って空からの追跡や渋滞でも追跡できる幅の狭いバイクの投入、タイヤをパンクさせる装備なども導入した。 さらに宅配業者に変装した警官も巡回している。 しかし市民の不安は消えない。 政府の緊縮財政の影響で警官の数は2009年から16%減らされ、過去最低水準に。 ロンドン警視庁は被害額が8000円以下の窃盗などは捜査しない方針。 また不法侵入も暴力行為を伴わない場合は原則として捜査されないなど