2024年5月7日(晴) 今期最後の種まきをした───よつぼし苺である。苺はランナーと呼ばれる茎を伸ばして、己の分身をつくり出す。それを太郎さんと呼んでいる。太郎さんから伸びたランナーは次郎さん。次郎さんから伸びたのは三郎さん、四郎さん、五郎さん……。折角だけれど、太郎さんにはお引き取り願って、次郎さんを育てるのが苺栽培の定石なのだが、去年は条件が悪すぎた。だから、太郎さんにも頑張ってもらった。おかげで僕のお胃袋だけは満たされ続けている(笑) そんな苺を種から育てることは少ない。てか、そもそも苺の種など売られていない。ただ、例外も存在するらしい。偶々、僕が選んだよつぼしに、大興奮した友人が言っていた───よつぼしは種から育てることできるのよ(笑)……と。その記憶はあるのだけれど、よつぼしの種と出会うことはなかった。需要と供給とのバランスを考えれば、苺を種からの発想が非効率なのだから、とうぜ