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大谷翔平
kininarukotoba.hatenablog.com
ふと「もぬけの殻」の「もぬけ」が何なのか気になった。そう、50年間、知らずに生きてきたのだ。 「蛻の殻」という漢字であることも今日はじめて知ったところ(下の写真は『新明解漢和辞典』)。 よくもまあ知らずに平気でいられたもんだな、とは思うんだけど「もぬけ」ってのは「もぬける」(ないし古語では「もぬく」)という動詞から生まれた言葉なんだそうだ。 まあ順を追って「もぬけの殻」から引いておこうか。『日本国語大辞典』をみる。 もぬけ の 殻(から) (1)セミやヘビのぬけがら。もぬけ。 (2)人の抜け出したあとの寝床や住居などのたとえ。 (3)魂が抜け去った体。死骸。 そういえばぼくは、(2)の意味の「もぬけの殻」が「たとえ」であることも意識したことがなかったな。 上の「もぬけの殻」は「もぬけ」の子項目となっている。「もぬけ」をみてみよう。 も‐ぬけ 【蛻・裳脱・藻抜】 〔名〕 (動詞「もぬける(蛻
「なるほどそういうことか!」がわかる(はずの)『三省堂国語辞典』で「春雷」を見てみる。 こんな語釈なら立項しなくて良いと思うな via 三省堂国語辞典 「春雷」 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/jq3TFerioH— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 9月 27 これ、「春雷」の意味を求めて辞書を引く人の役には立たないよなあ。まあ、電子辞書で「読み方」を知りたい人の役に立つくらいがせいぜいか。 なぜ「雷」に「春」をつけた言葉が広まっているのか。 もしかすると「夏雷」や「秋雷」、あるいは「冬雷」なんて言葉もあるのかどうか。「春雷」はそもそも珍しいのか、それとも一般的なものなのか。そうした説明も全くなしに「春の雷です」と言われても困る。 しかし、こんな役立たずをしているのは『三省堂国語辞典』だけじゃない。たとえば『広辞苑』。 しゅんらい【
「彗星」というものを、昔の人は今以上に不思議な目で見たんだろう。その過去からの歴史を伝える(?)のが『三省堂国語辞典』だ。 謎と起源の秘密 最新・彗星学 (カドカワ・ミニッツブック) 作者: 渡部潤一,阿部新助 出版社/メーカー: ブックウォーカー 発売日: 2013/11/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 第四版をみて「ほう」と思ったが、第七版も基本路線は踏襲中。第七版を引く。 すいせい【彗星】 (名) 〘天〙突然(トツゼン)あらわれ、長くて白いほうきのような尾(オ)を引きながら、太陽のまわりを回る星。ほうきぼし(以下略) つい最近出版された第七版でも「突然あらわれる」としているのが気に入った。比較のため、同じ小型辞典から『明鏡』を引いてみよう。 すい‐せい【彗星】 〖名〗 太陽系に属する小天体。多く楕円軌道を描いて運行し、太陽に近づくと明るく輝くガス雲の尾を
本日のKindle日替わりセールは『妖怪辞典』だった。これはちょっと面白そう。 妖怪事典 作者: 村上健司出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2000/04/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る まず興味を引いたのが目に着いたのは「青鬼」だ。 次のように書かれている。 アオオニ(青鬼)。加賀中納言が死んだ時…奥から現れて、玄関から門を出て行った。…何をする妖怪かはよくわからないが、中納言の死に関係があるのであろう via 『妖怪事典』(村上健司/毎日新聞社) — maeda hiroaki (@torisan3500) August 26, 2013 かっこいい。登場して、出て行った。何者なのかよくわからない。なるほどなあと思いつつ、辞書で「青鬼」をみると、なんと載ってるじゃないか。手元の辞書で立項しているのは『日本国語大辞典』と『
今、話題になっている漫画。ぼくは小学生の頃に読んで、その場でモドしてしまったり、その後も何度も夜中に起きてモドしてしまったりした。ひとつの事象の受け取り方は人それぞれだ。 現代「死語」ノート (岩波新書) 作者: 小林信彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1997/01/20メディア: 新書 クリック: 6回この商品を含むブログ (2件) を見る それはともかく。「死語」にすべき言葉ってのはあるんだろうか。 あるとするならば、個人的に「かったい の 瘡(かさ)うらみ」なら候補になって良いかなと思う。ほとんどの辞書も同意してくれそうだ。 たとえば『日本国語大辞典』で「かったいの瘡うらみ」を見る。 大差ないものをうらやむこと。また、ぐちをこぼすことともいう。 これが記されている語釈のすべて。『大辞泉』第二版も同様だ。 大差ないものを見てうらやむこと。また、ぐちをこぼすことともいう。 なんの
中学生の社会の問題集を見ていたら(趣味なのだ)、「富岡では国の肝いりで産業が興されましたが、行われたのはどんな産業でしょうか」という問題があった。 選択問題だけど、そんなもん「製糸業」に決まってる。 富岡製糸場事典 (シルクカントリー双書) 作者: 富岡製糸場世界遺産伝道師協会出版社/メーカー: 上毛新聞社事業局出版部発売日: 2011/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る ただ選択肢に「紡績」もある。はて、「紡績」と「製糸」の違いはなんだ。 恥ずかしいことだというのはよくわかるけれど、なんとなく違いを意識せずに生きてきたな。 「製糸」を『広辞苑』第六版で引いてみた。 糸をつくること。特に、繭から生糸を製造すること。「—業」 ふむ。まあそれは知ってる。「紡績」との違いはなんだ。 糸をつむぐこと。動植物などの繊維を加工して糸にすること。神皇正統記「女子は—をこと
数学の話を国語辞典で引くと、まずたいていは笑ってしまうとしても、思わぬ発見があったりもして面白い。 Newton (ニュートン) 2008年 12月号 [雑誌] 出版社/メーカー: ニュートンプレス発売日: 2008/10/25メディア: 雑誌購入: 3人 クリック: 9回この商品を含むブログ (11件) を見る たとえば「虚数」なんてものを引いても、混乱だけ感じることも多いのではないか。 [虚数] 実数以外の複素数の称(以下略) via 新明解 / 実数でない複素数。 via 明鏡国語辞典 & 大辞泉 /複素数のうち実数でないもの via 大辞林 / 負数の平方根として規定された数 via 岩波国語辞典 等々。 — maeda hiroaki (@torisan3500) July 26, 2013 なるほどなあと、いろいろと「数字」の話を見てみようと思い立った。最初は「自然数」かな。基
ふと「はんごうすいさん」って言葉を思い出した。子供時代にはよく聞いた言葉だ。「はんごう」を用いてごはんを作ることを言ったと思うんだけど、そもそも「はんごう」とか「すいさん」ってどういう意味でどういう字を書くんだっけ? キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 飯盒 メスティン 兵式 ハンゴー 4合炊き カーキ UH-4119 幅180×奥行110×高さ135mm(本体のみ) キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) Amazon 続きを読む 岩波国語辞典の八版をみていてちょっと驚いた。「銛」の項目だ。 もり【銛】 先がとがり、斜め後ろに向かって左右にかぎが出ている漁具。投げ、または突いて鯨・魚をとる。 続きを読む 恥ずかしながら。「粉食」(ふんしょく)という言葉を使ったことがない気がするな。ちなみに「粉食」の反対語は「粒食」(りゅうしょく)。いずれもUbuntu標準の日本語入力
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