自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件の裁判で、安倍派の会計責任者が、収支報告書の虚偽記載について「派閥の幹部にやめるよう、何度か話したことがある」と説明しました。 自民党安倍派の会計責任者・松本淳一郎被告(76)は、派閥のパーティー券収入や議員へのキックバックなどの収支、あわせておよそ13億5000万円を収支報告書に記載しなかった罪に問われていて、起訴内容を概ね認めています。 きょうの検察側の被告人質問で「安倍派幹部に虚偽記載をやめた方がいいと言い出したことはあるか」と問われると、「今の幹部ではなく、5年間仕えてきた幹部には何度か話したことはある」と明かしました。 松本被告は前回の裁判で、議員へのキックバックが継続した経緯について、「ある幹部」から打診があったと説明していましたが、検察官が「それは誰か」と問うと、「ご本人が話していないので、差し控えたい」と明らかにしませんでした