あらすじ武田や上杉を退け、日の出の勢いの織田信長に叛旗を翻す男がいた。 伊丹郷の有岡城城主、荒木摂津守村重は体が大きく、細く落ち窪んだ目を持つ武士。 その村重を説得しようとやってきたのは共に戦ったこともある良将、黒田官兵衛。 村重は官兵衛の言葉を受け入れず、彼を捕らえ地下の土牢へつなぐ。 人々が立て籠もる場内で、いくつもの事件が起こる。 事件の解決と部下たちの士気を気にかけた村重は、その真相を地下牢の官兵衛に問うのだが…。 囚われの知将が解く事件の真相大和田城を守る安部兄弟が織田に降った。 その知らせに有岡城はざわつきます。 人質として預かっている安部二右衛門の息子、自念は通常は成敗となるところ村重の判断により牢に繋ぐことに。 なぜ殺さぬ、と軍議の場はどよめきます。 牢が完成する明日まで、自念は蔵に閉じ込められさらに見張り数名がつきました。 ところが朝方、自念は死体となって発見されます。