『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』原田 ひ香 (著) 中公文庫 あらすじ実家の母親から送られてくるのはお米に野菜、隙間に詰めるのはタオルや靴下や肌着など。 時代は移り変わっても母からの小包の中身はなぜかあまり変わらない。 野菜を売る農家から買った荷物を「実家から」と嘘をつく女性、父が毎年受け取っていた小包の理由、そして母から届いた最期の荷物。 箱に詰められた様々な「思い」を家族に届ける物語。 小包と家族の関係石井愛華は恋人の野々村幸多と同棲中。 東京で生まれ育ち、一流企業の役員をしている父親と専業主婦の母という両親を持ち、性格も良くモテそうな彼がどうして自分と交際しているのか。 大学は奨学金とバイトで通い、夜の店で働いたこともある愛華は、彼と結婚することはあまりにも釣り合わなくてあり得ない、と考えています。 それでも彼に提案され同棲を始めると、愛華はひとつの嘘をつきます。 定期的に