『スキマワラシ』恩田 陸 (著)集英社文庫あらすじ古い建物があれば出向き、品物を引き取り販売する古道具屋を営む太郎と散多の兄弟。 弟の散多は物に触れると、そこに宿るイメージを見るという能力を持つ。 そんな彼はある一枚の古いタイルからこれまでにない強烈なイメージを受け、そこに幼い頃亡くした両親の姿を見る。 タイルと両親の関わり、そして廃ビルに現れる謎の少女という二つの出来事が交わるとき、新たな扉が開く。 タイルに宿った両親の思いとは幼い頃両親を事故で亡くした散多は、八つ上の兄、太郎とともに暮らしています。 以前は東京で働いていましたが、その仕事を辞めて、兄の古道具屋を手伝っています。 散多が物に触れるとそこにある「思い」が見えるという能力を持っており、それはいつ感じるのかも予測がつかず、感じ方も強かったり弱かったりと様々です。 ある日、仕事の帰りに太郎と立ち寄った喫茶店でコーヒーテーブルに敷