前回は少し音楽理論のことに触れましたが、今回はその続きです。 西洋音楽の作曲理論はおおざっぱに言って、和声法、対位法、楽式に分かれます。クラシックの作曲を目指す人は、これを勉強するわけですが、まずは和声法からやって、対位法、楽式に進むといいのかもしれません。でも私が思うに、和声法を2年、対位法を1年、楽式1年を順番にやるよりも、まずはさらっと読めるくらいのテキストを一通り読んでみて、それから深く勉強する方が、音楽を総合的に学び作曲するという点ではよいのかもしれません。 では、最初のテキストとすればどれが良いのかというとこれもまた難しい。最低限の楽譜のルールをまずは覚える必要があって、これには楽典を読むことからはじめないといけません。でもこれを全部やるとかったるいですね。大事な部分は、長三度とか完全5度とか増4度とかいった音程の読み方と、エンハーモニックチェンジとかいった少しテクニカルな部分