僕が高校生のころは格ゲー全盛期でストⅡを始め、餓狼伝説やワールドヒーローズなどが流行っており、あまり向上心がなく下手糞な自分ですらどっぷりハマっていました。 日々対戦でコテンパンにされ、月の小遣い(3000円)のほとんどを消費してしまう見事な雑魚養分です。 街中の路地裏にたたずむ2階建てのゲーセンには所狭しと格ゲー筐体が並んでおり、 1PLAY50円と比較的リーズナブルだったため、連日のように猛者が集う盛況ぶり。 そこのゲーセンの片隅には30~40歳くらいの長髪ヒゲ眼鏡店主がいつも座っており、店内を整頓したり、時折空いている筐体でプレイしていました。 高校の時から既に働くことに対して夢も希望も持っていなかった僕は、次第にその店主の日常を羨ましく感じるようになっていったのです。 「自分もこんな風に労働らしい労働もせず、まったりゲーセン管理して、空いた時間帯にゲームプレイする人生を送りたい!」