サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
衆院選
plaza.rakuten.co.jp/12months365days
2010年12月31日 原発の放射線管理区域内作業 カテゴリ:原子力 こんにちは。 原発反対派の中で昔の放射線管理の酷さをネタに今の原発反対を唱えている人がいるやうなので、経験者としていくつか。 私は、平成4年に放射線作業従事者として登録、その後、当直研修も含めて10年位、現場工事監理の担当をやってました。 主な担当は原子炉まわり。再循環配管、炉水浄化系、非常用系とその水源であるサプレッションチェンバー。液体廃棄物処理系も経験し、放射性廃液の流れ込む(←止められないので)タンクの中を点検のためにジャブジャブ歩いた事もあります。 原子力発電所の保全部門として作業量が多くなるのは、運転中よりも定期検査時です。 定検期間の一日は、その日のグループ内の作業内容の確認から始まります。 前日の残件の報告や連絡事項について20~30分ほど打ち合わせの後、中央制御室に系統の状況を、協力企業に作業内容を確認
2010年06月20日 トンデモは放置すべき? (3) カテゴリ:死ぬまで理工系 こんにちは。 今回は異動前の最後の書き込みです。 最近、トンデモウォッチャーとして悩んでいる(と言うほどのものではありませんが)ことがあります。 それは、「トンデモやニセ科学を放置すべきか否か」と言ふ点。 昔、自称「原発反対活動家ではない」方によるトンデモ文書について、当時のボスと話した際に、「(反論する価値もないから)放っておきなさい」と爆笑されたこともあり、基本的にこれまでは「トンデモは反論などせずに放置、日常と乖離した理論を楽しむ対象」との考えでいました(まあ、たまに相手をすることもありますが)。 しかしながら、これらニセ科学やトンデモを商売として儲けている者もおり、現実にそれに騙されて経済的な損失を被っている方もいます。 これを「知らなかった方が悪い」として自己責任論にもって行ってもよいものなのかどう
2010年05月22日 クレイジークレーマー カテゴリ:最近の報道 毎度,馬鹿馬鹿しい小噺を・・今回は放射線照射ジャガイモのお話。 食品への放射線照射は、海外では多くの国で複数の品目に対して行われていますが、我国で認可されているのは、発芽防止を目的としたジャガイモへの照射のみであります。 たまに間違って海外で照射した魚介類が我国に輸入され、新聞の紙面に掲載されることもありますが、勘違いしてはならないのは、ここで問題とされているのは「危険性」ではなく、「我国では未認可」であること。 もし誤って(?)照射された冷凍エビを買って食べてしまっても、あまり気にする必要はないでしょう。なんせ、他国では普通に食されているわけですから。 我国で(正式に認可を受けて)流通しているのは、北海道士幌町でコバルト60を用いてガンマ線照射が行われたジャガイモのみですが、最近になって複数の食品小売企業が市民団体からの
2010年04月24日 毎日新聞のリンク先のトンデモ文書 (5) カテゴリ:原子力 こんばんは。 今日は東京ドームの広島×巨人戦を見てきましたよ。 故・木村拓也コーチの追悼試合と言ふことで、セレモニーと始球式では少し涙目に。 こういふ生き方って良いよね。 試合の方は、広島もしつこく食いついて頑張ったと思うのですが、大事なところでチャンスを生かせずに逆転満塁ホームランを食らってしまい(さらにその後にも続いてホームランって・・・)、残念でありました。 頑張れ、広島カープ! さて、前回書いた毎日新聞のリンク先の文書ですが・・・どこがどうトンデモなのかについて少しだけ。 ●私は原発反対運動家ではありません。 →北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。 ・・・なんですね。いや、別にここはトンデモで
2010年04月17日 トンデモさん (1) カテゴリ:個人的なこと こんにちは。 他の方ブログを見ていると、様々な考えの方がいて面白いな、と思います。 中でも楽しいのが「陰謀モノ」。 「アメリカの9.11テロは当時のブッシュ大統領の陰謀である。」 「9.11テロのWTCビル破壊には核兵器が使われた。」 「アポロ月着陸は虚構で、世界中の天文学者は口裏を合わせてそれを隠している。」 「厚労省は生活習慣病の危機感を煽り、国民を痩せさせて早死にさせようとしている。」 ・・・・等、いろいろありますが、最近見つけた素晴らしい作品はこれ。 「H14年の東電の原発全基停止は炉内点検が目的ではなく、アメリカに買わされたLNGを火力発電所で使うため。」 これはすごい! なんでも、アメリカのイラク侵攻に関連してLNGを買わされた日本が、その使い道に困って東電に原発を止めさせたのだそうです。 他国のエネルギー政
2010年02月05日 悲しき発言 カテゴリ:原子力 最近読んだある方の個人ブログに、非常に残念なことが書かれていました。 その方は原子力慎重派による主張を読まれたらしいのですが、その上で「原子力発電所の地域住民は発電所のことを何も知らされずに『安全である』と騙されているのだ。」と、ご自身のブログに書かれていたのであります。(・・・・その根拠が誰も相手にしない「あの怪文書」なのですから困ります。) これは一見、原子力発電所を所有している電力会社への批判に見えますが、実は立地地域の方をも馬鹿にした発言でもあると感じました。 地元の方はすぐ近くに発電所があるわけですから、非常に敏感です。 何か疑問があれば発電所の広報や関係者に尋ねます。(そもそも発電所で働く所員や関連企業の方の多くは地元出身者・在住者です。) 中には、発電所の状況をチェックして自分達でも考えようと、「推進派」や「慎重派」にカテ
2009年09月26日 「推進」対「反対」対「立地県」 (2) カテゴリ:最近の報道 こんばんは。 本日は近所の皆様を招いて天体観望会を開きました。 ターゲットは見ごろの木星と月(半月)。 口径8cmの小さな屈折望遠鏡でしたが、初めて見る木星の模様やガリレオ衛星、月のクレーターに皆さん大喜びでありました。(ただ、子供たちは後半は飽きて懐中電灯で遊び始めましたが・・・(^_^;)) 天体観望会はこれまで転勤で引っ越す度に開いており、わざわざポスターまで作ったこともあったのですが、10人以上集まったのは今回が始めてでした。 私が単身赴任で留守の間にご近所付き合いに頑張ってくれている愛妻に感謝!です。 「次回は月のない夜に星雲や二重星を見ましょう」との予告をして今回はお開きとなりました。 さて、書こうかどうか迷ったのですが、やはりここは書いておかないと・・・・ 上関原子力発電所の建設地での中国電
2009年09月21日 これがッ!人形峠残土レンガの放射線! カテゴリ:原子力 こんばんは。 本日は家族で筑波山へ行く予定だったのですが、途中、渋滞のため予定を変更し、久しぶりに「つくばエキスポセンター」へ行ってまいりました。 そこで見つけたのが、人形峠レンガ。子供たちと「お~、うちの庭のレンガだ!」と盛り上がりました。 と言ふわけで、(たまたま昨日の話題にも関連することになりましたが)本日は「つくばエキスポセンター」において、実際にガンマ線ポケットサーベイメーターで測定した人形峠残土レンガの放射線量を紹介します。 サーベイメータは瞬時値が表示されるので、30秒ほど測定して最大値を小数点以下2桁まで記載しています。(平均値は×0.8位です) 比較のため、他の複数の試料も測定しました。 全てガラス板を隔てており、距離も1cm程度離れていることもあってか、実際の表面線量よりも低目の値となってい
2009年07月24日 KK-7の燃料ピンホール・・・だからどうした? カテゴリ:原子力 こんばんは。 柏崎刈羽7号のオフガスモニタでごく微量の放射性物質が検出されたわけでありますが・・・まぁ、何と申しますか・・・とりあげるのもばかばかしい、非常に軽微な不適合であります。(笑) 燃料棒が破損したと言ふなら別ですが、ピンホールは珍しくも何ともない事象。こんなものを大きなトラブルのやうに取り扱う毎日新聞にはあきれて物も言えません。 さて、原子力発電所の燃料棒は二酸化ウランの焼結体を金属の細いパイプ(被覆管)の中に詰めて作られるわけですが、製造の過程でこのパイプに極微小な欠陥が発生することがあります。 原子炉の運転に伴い、この微小欠陥から核分裂によって生じた放射性ガスが漏れ出すことがあるわけですが、これを検知するために発電所には超高感度の検出器(オフガスモニタ)が設置されています。 「燃料から放
2009年07月18日 原発を見学しよう (2) カテゴリ:原子力 こんばんは。 7/17の電気新聞のエッセイ「ウェーブ」に、エネルギー業界誌によく登場するジャーナリスト、新井光雄氏の文章が掲載されておりました。 タイトルは「閉じられた小さな原子力の『窓』」。 内容は、残念ながら先月廃止されてしまった原子力委員会市民参加懇談会に関するもの。(新井氏は6年間に渡り専門委員として同懇談会に関わっていました。) 同懇談会は、原子力委員会の(反対派も含めた)地域の住民との直接の意見交換を目的として行われていたものでした。 以前、廃止の報道を電気新聞で読んだ私も、何故そんな大事なイベントを廃止するのだ!と怒りに震えました。 「意味がある意見がなく、費用対効果がない」と言ふのが廃止の理由らしいのですが、広報や公聴って費用対効果で推し量れるものなのでありましょうか?! さらに、この大きな問題を記事にした
2006年02月27日 六ヶ所再処理工場からの放射性物質による被ばく カテゴリ:原子力 こんにちは。 本日の電気新聞に、フランスのピィティエ・サルペトゥリエール大学病院センター核医学部のアンドレ教授へのインタビュー記事が出ていました。 ネタは、六ヶ所村の再処理工場の運転によって周辺住民が受ける年間0.022mSvの被ばくに関するもの。 --------------------------------- 「アクティブ試験 放射線の影響は?」 「ごく低線量 合理的判断を」 <概要> ・六ヶ所再処理工場による「年間0.022mSv」という値は、取るに足らない無視してもいい線量。 ・パリ・東京間の飛行機搭乗1回で被ばくする量と同じ。 ・平地に住んでいた人が標高100m高いところに引っ越すと、受ける放射線は年間0.02mSv増える。 ・フランスではその50倍高い線量の水を飲料水として飲んでいるが問題
2009年06月14日 「ロッカショ」と併せて読むべき本(Rev.1) カテゴリ:原子力 こんにちは。 約1年前、 「「ロッカショ」と合わせて読むべき本」として何冊か紹介いたしました。その後、新たに関連書籍が1冊発行されましたので追加します。その他、楽天ブックスへのリンク、紹介文についても一部追記しております。 「ロッカショ」を読む際に冷静な判断のために併せて読んで頂きたい書籍として、私は以下を推薦します。 お勧め度: ★★★ 「核燃料サイクル20年の真実-六ケ所村再処理工場始動へ (塚原晶大 電気新聞) 原子燃料サイクルに関連する電気新聞記事をまとめ、加筆・修正したもの。 むつ小川原開発から原子力施設の誘致、着工、試験開始に関する地元青森の動き、リサイクル先進国であるフランスの状況、関係者へのインタビューなど。 賛成、反対の前に、青森県(そして勿論日本)と原子燃料サイクルの関係を知るため
2009年06月13日 皆、CO2を05年比-15%なんて出来るの? (2) カテゴリ:エコだよ、それは! こんばんは。 6/10、麻生総理が地球温暖化ガス削減中期目標を発表した訳ですが。 なんと、2020年までに2005年マイナス15%!! しかも国内削減分のみ! うわ・・・これ、結構難しいですよ。 斉藤環境相が強く主張していた「海外に金ばらまけばなんとかなるでしょ」を排除したことは個人的に評価している(CDM等による削減は、国内分とは分け、別に目標を設定すべきと考えています)のですが、それでも「2005年-15%」の達成はかなり厳しいのではないでしょうか。 しかし、実はこの「2005年-15%」、国民の意見をそれなりに反映した結果だったりします。なんせ、国民へのアンケートでは、「1990年-7%」、つまり「2005年-14%」が多数派で、半数近くを占めていましたから。 その割に「月に1
2008年12月20日 原子力報道を考える(2/2) カテゴリ:原子力 前回の続きです。 「エネルギーレビュー」12月号、「報道ルネッサンスは来るか」より、本件に関する石川さんの体験談を抜粋させていただきます。(※石川迪夫さん、およびエネルギーフォーラム編集部は事前了承済) --------------- 「百姓の泥発言」で大騒ぎ (略) 再処理工場で試運転が始まったばかりの頃、プルトニウムを体内に取り込む事件が再度発生した。弊協会はそのレビューを依頼された。結果はベテラン運転員のミスであった。例えて言えば、引っ越したばかりの新居で、勝手の違いから主婦が台所仕事を間違えるに似たミスで、手順さえ慣れれば再発は防げる。 この報告をした後、僕は敢えて知事に申し上げた。「体内取り込みをゼロにすることはできない。原子力は放射能が存在する環境下での仕事であるから、ゼロにせよと言うことは例えば、お百姓さ
2008年12月19日 原子力報道を考える(1/2) カテゴリ:原子力 おはようございます。 エネルギー業界誌「エネルギーレビュー」の12月号の特集は、「原子力報道を考える -間違い報道や偏向報道を無くすために-」でありました。 執筆者は、元読売新聞論説委員の中村政雄さん、元朝日新聞科学部長の尾崎正直さん、元北海道大学教授/日本原子力技術協会最高顧問の石川迪夫さん、元放射線医学総合研究所養成訓練部長の阿部道子さん、元共同通信社論説委員の村上浩さん。 私、中村さんの講演は何回か聞きに行っています。尾崎さん、阿部さんの書かれた文章は読んだ記憶あり。石川さんは以前大変お世話になったことがあり、面識のある方。・・・という訳で、村上さん以外は名前を知っておりました。 それはさておき、興味深いのが、5名中3名がマスコミOBであることです。 文章は三者三様ですが、中村さんはどちらかと言えば原子力推進の立
2008年12月13日 九電、驚異のメカニズム (4) カテゴリ:エコだよ、それは! こんばんは。 九州電力さんが新技術実験用住宅「インテリジェントハウス」を作りました。 九州電力の最先端実験用住宅が竣工-環境・通信技術を結集 V2Hとは"Vehicle To Home"、つまり電気自動車やプラグインハイブリッド車を電池として使おうとするものであります。 安い夜間電力で車の電池に充電しておき、昼間はここから電力を得るやうにすれば、家庭の電気料金の削減と需要の平準化(=原子力発電の有効利用)に寄与します。 九州電力の実験からは外れますが、さらにもう一歩進め、昼間に太陽電池で発電した電力をここに貯めておけば、夜もある程度は原子力の電気に頼る必要がなくなります。これは反原発環境派の皆様にも超お勧めのシステムですね。 電気自動車は殆ど電池のカタマリのやうな代物ですので、これを走るためだけに使うのは
2008年11月15日 「電気代値上げ反対・原発ヤメレ」デモ (9) カテゴリ:エコだよ、それは! おはようございます。 今日は午前中はネスパスで新潟県産品購入運動を展開、午後から「科学技術と報道」セミナーに参加の予定のため眠るつもりだったのですが、パソコンの電源を切る直前、非常に「イタイ」記事を見つけてしまったので、急遽取り上げることにしました。 ↓これです。 ラムちゃんコスプレなど50人弱 「電気代値上げ反対・原発ヤメレ」デモ よりによって電気街・秋葉原で、「電気料金値上げ反対! 原発ヤメレ!」デモ! これは実は自虐的なギャグで、ウケを狙ってやったのでありましょうか? 現在の我国では原発ヤメたら化石燃料に頼らざるを得ないわけで、電気料金がもっと上がるのは明らかでありましょう。 それとも、まさか社民党のように原子力の代わりに自然エネルギーを、などとホントに本当に本気で考えているのでしょう
2008年08月15日 エセだよ、それは! (1) カテゴリ:エコだよ、それは! こんばんは。 数日前の読売新聞に、敬愛する天文学者の一人である渡部潤一氏がエコブームに対する批判文を寄せておりました。 「マイ箸と割り箸」については、間伐材利用の観点からの問題提起。よく言われる「割り箸は間伐材から作られているのでむしろエコの可能性も」との話を紹介しておりました。(間伐材でない木から製造されている割り箸やプラ製の使い捨てスプーン類の代替としての「マイ箸」はある程度有効だと思いますが、だうでせうか?) また、趣味で紙パックから葉書を作って「エコ」と称している人に対しては、「加工に要するエネルギーの生成時に発生するCO2が大きい可能性」を指摘。 渡部先生の書かれている通り、「地球に優しそう」とのイメージだけで行動することが、実はそうなっていない可能性があるのであります。 面白かったのが、「地球に優
2008年07月27日 太陽電池,NHKインチキ報道,電力危機,電気自動車 カテゴリ:個人的なこと こんにちは。 今月から単身赴任となりブログ書込不能な状態となっているわけですが、久しぶりに自宅に帰って来ましたので書き込みます。 1.太陽電池 今度の職場では、自宅に太陽電池を付けている方が数人いることが判明。その一人から早速意見やアドバイスを聞くことが出来、いろいろと参考になりました。 「少しでも利益を出そうと考えるのは諦めた方が良い。」 「4kw以上の設備を付けているが、普通に電気を使っていては電気代を相殺できない。」 「太陽電池自体の寿命は充分長いが、関連機器が劣化するので交換費用がかかる。」 「ある意味、自己満足かも知れない。」 「地球のためのボランティアと考えるべき。」 結論としては、 「政府の補助がないと、導入はすすまない。」 つい先日、政府が太陽発電設備の価格の半減を目指すとの
2008年06月29日 「ロッカショ」と合わせて読むべき本 (5) カテゴリ:原子力 こんにちは。 近々、異動に伴い個人的にインターネットへアクセスできる環境から離れてしまうため、環境が整うまではこのブログもお休み、と言ふことになりそうです。 その前にだうしても書きたかったことがあります。 例の「ロッカショ」に関する件であります。 月刊誌「エネルギーフォーラム」(以下、EFと略)の6月特大号において、 「報道特集 間違いだらけの『ロッカショ』への反論」との特集が組まれておりました。 この雑誌には原子力や電力業界よりの記事も勿論掲載されますが、「オール電化はCO2排出量が少ない」と言いながらエコキュートに一本化せず効率の低い電気温水器も売り続ける電力業界を批判したり、また、エコキュートの実際の使用環境でのCOP値に疑問を呈したり、となかなか辛辣な記事も載せる、中立的な雑誌です。 EFは電気、
2008年06月22日 観光資源か迷惑施設か? 生かすも殺すも地元次第 (3) カテゴリ:原子力 こんばんは。 最近の報道によると、新潟県観光協会が中越沖地震で被災した柏崎・刈羽地区の状況や原子力発電所の視察を行おうとしたところ、地元原子力反対派の一部から「待った」がかかり、取り止めになったとのこと。 視察の目的の一つに「世界最大の原子力発電所を観光資源として生かせないか」があったことが問題視され、「運転再開を後押しする行為」との批判があったらしいですね。 しかし、この「待った」は、地元の方にとっては複雑な心境のようです。 県の観光協会が柏崎地区を訪れる目的は、発電所の視察だけではなく、町の(観光資源の)被災状況の確認も含まれていました。 原発のみならず、地震で倒壊した家々や文化財の状況を確認し、今後の観光の戦略を練ることが観光協会の主要目的のはず。 マスコミによる赤方偏移フィルターのかか
2008年05月20日 小さな掲示板の「原子力論争」 カテゴリ:個人的なこと こんばんは。 今回は、タイトルを見ての通り、以前紹介しました田嶋裕起氏の「誰も知らなかった小さな町の『原子力戦争』」に関連した話題。 同書籍の中で紹介されている甘利経済産業大臣の下記の言葉を見て、思い出したことがありました。 > 「安全性は120%確保されている。正確な情報が届いていないで >判断を下すと、正しくない情報に左右される。誤解したまま賛否が >はかられると、こういう結果が出る」 私は若い頃、某パソコン通信の掲示板において、『原子力反対』の方と少々やりあったことがありました。今考えると、「若かったなぁ・・・」と。(笑) 大体、下記のような内容でした。 W氏:「放射能出していない、なんて言ふけど、目に見えないし、本当は沢山出しているんだろ。」 私:「自然放射線に比べて数十分の一です。排水や排気は確認してい
2008年05月17日 小さな町の「原子力戦争」 (1) カテゴリ:原子力 こんばんは。 最近、職場に入った本。 田嶋裕起氏の 「誰も知らなかった小さな町の『原子力戦争』」 (WAC) 田嶋氏は前・東洋町長。 氏は、町の財政再建と国のエネルギー政策への貢献のために高レベル放射性廃棄物処分場の文献調査に応募。しかし、町の内外からの反対運動の盛り上がりにより、町民の意識を問うために町長を辞任。出直し町長選にかけたものの、町の外から来た沢山氏に大差で敗退してしまいました。 私、東洋町からの応募の話が表に出る前に、さる筋から「最近になって、NUMOへあちこちの自治体からの問い合わせが相次いでいる。」との話を聞いていたのですが、この東洋町もその中の一つであったのでありましょう。 この本は以前から買おう買おうと思っていたのですが、近所の小さな本屋にはなく、「昼休みに駅前まで買いに出るしかないな」と思
2008年05月16日 今日の報道ステーション(六ヶ所村) (3) カテゴリ:最近の報道 こんばんは。 本日は古舘氏の「ごめんなさい間違えていました」が見られると言う噂を聞き、仕事を早めに切り上げて帰宅いたしました。 報道ステーションの六ヶ所村再処理工場の第二弾であります。 冒頭の「4月の放送の、『フィンランドが原発をやめた』との表現は誤っていました。」との謝罪に始まり、「これが報道ステーション?」と言ふ内容でありました。 前回のおかしな報道とはうって変わり、六ヶ所村の村長さん(すごい勉強家らしいです)や地元レイクタウンでコンビニを営む方、モニタリングポスト脇で無農薬野菜を作られている方、漁師の方などへのインタビュー。 再処理工場から放出される放射性物質が周辺住民へ与へる線量値と国の規制値(どうでも良いけど1mSvは大甘だと思う)を画面に出して「周辺への影響は極めて低い」ことを報道するなど
2008年05月08日 再処理工場は1日で原発1日分の放射能 (1) カテゴリ:原子力 こんばんは。 読売のサイトより。 放射能量多くても影響小さい……日本原燃、再処理工場の安全性PR > 商用としては、国内初の再処理工場が放出する放射能は年間約35万テラ・ベクレル >(テラは1兆)。原子力発電所の年間約1900テラ・ベクレルよりかなり多い。その >ため、「1日で原発1年分の放射能を出す」として反対運動の根拠のひとつにもなって >いる。しかし、放射能による人体への影響は、放射線の種類やエネルギーを考慮し、放 >射能量(単位はベクレル)を、被曝線量(単位はシーベルト)に換算して比較する必要 >がある。 > > 再処理工場から放出される放射性物質は、エネルギーが小さい「クリプトン85」が >多いことがわかっている。日本原燃がこうしたデータをもとに被曝線量を計算すると、 >年間約0・022ミリ・
2008年04月17日 非常識のカタマリ、テレビ朝日 (11) カテゴリ:最近の報道 こんばんは。 今日は何やら職場が大騒ぎでありました。 「業界の偉い人」が大勢集まる定例会議があったのですが、いつもとは少々雰囲気が違います。 「何かあったのですか?」と事務の人に聞いてみると、テレビ朝日が核物質防護上やってはいけないとんでもないことをやってしまい、大変問題になっているとのことでした。 何かと言いますと、これであります。 テレビ朝日「報道ステーション」の放送内容に関する事実関係等について 本日の読売新聞夕刊にも、下記の記事が出ておりました。 >「無断撮影し放映」 >テレビ朝日に抗議 >日本原燃 > > テレビ朝日の報道番組「報道ステーション」が放送した青森県 >六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場に関する報道について、同 >工場を所有する日本原燃(本社・六ヶ所村)が「許可していない >場所を無
2008年03月03日 風力100%で電気をジャブジャブ? (4) カテゴリ:原子力 こんばんは。 先月だと思いましたが、会議で大手町まで出かけた際に、余った時間に立ち寄った本屋で「ロッカショ」なる本を見かけました。 この本はSTOP-ROKKASHOプロジェクト(六ヶ所再処理工場どころか我国の原子力施設には1基も存在しない「空冷型原発の冷却塔」をマークにしているあの団体)によるもので、坂本龍一氏なども協力しています。 興味本位でパラパラと立ち読みをしたのですが、核兵器の材料だの、脱原発ドイツ賛美だの、日本だけが再処理推進だのといった素晴らしい内容で、目が点になってしまったのでした。 この本に対して、2月25日の電気新聞の時評コラム「ウェーブ」で、前原子力委員会委員の木元教子氏が「『ロッカショ』異聞」として下記の通り鋭い突っ込みを入れていました。 > Part3の、「自然エネルギーが築く未
2008年02月21日 行く先のない煉瓦 カテゴリ:最近の報道 こんばんは。 少し前に見つけたこんなニュース。 鳥取・ウラン残土搬出計画、受け入れ先探し難航 > 日本原子力研究開発機構(原子力機構)が、鳥取県湯梨浜町方面 >地区に放置していたウラン残土を今秋から約100万個のレンガに >加工し、県外にある同機構の関連施設に搬出する計画について、 >施設のある自治体から「安全なら鳥取県から持ち出す必要はない」 >と受け入れ拒否の声が相次いでいる。 う~ん。で、どの程度の放射能かと言ふと、 >残土の放射線量は1時間あたり0・3マイクロ・シーベルトと自然界 >の放射線量レベル。 うわぁ、0.3μSv/hだって! たったの! 原子力研究開発機構の施設のある各自治体の反応は、 ○東濃地科学センター(土岐市)と超深地層研究所(瑞浪市)が ある岐阜県。計画発表直後に、「事前に何の説明もなかった。 受け入
2008年02月18日 CTによる被ばく カテゴリ:個人的なこと こんばんは。 土曜日は、個人的に興味のある「CTによる医療被ばく」について学ぶため、御茶ノ水の千代田テクノル本社にて開催されたセミナー「CT検査のリスクとメリット」に行って参りました。 少々前に「年間100mSvくらいは被ばくした可能性あり」と書きましたが、これは主にコバルト60由来のγ線による職業被ばくに加え、歯医者や骨の損傷や胃・肺の検診や偏頭痛原因調査によるレントゲン、CTスキャン等の医療被ばくの概算値を合計したものです。(実は発電所での全身被ばくと医療現場での部分的な被ばくをそのまま加算すべきではないのでありますが、誰も突っ込んでくれませんでした。(笑)) 私はCTを何回も受けています ある時などは、あまりにも関節が痛むため病院へ行ったところ、初めにX線写真を数枚撮られて「なんともなっていません」と言われました。 し
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『チラシの裏の幻視録 - 楽天ブログ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く