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July 10, 2006 実売データをめぐる戦い (2) テーマ:本と出版について(527) カテゴリ:編集者生活 今や出版業界では『実売の売上をデータでチェックする』というのは常識になってきています。 自社の本に限らず、他社の本まで見れるシステムがある。 たとえば、全国展開する某大手書店のデータでは、Aという本が、その書店グループ全体にどれくらい配本されて、さらに各店に何冊ずついって、毎日どの店で何冊売れた、ということまで分かっちゃうんですね。 あと客層や返品も分かるようになっています。 当然出版社の人間は、このデータを見ていろいろなことを判断します。 ある著者の企画を考えているなら、近著のリアルな売上をチェックしたり、出版が決まっていたら、刷り部数を決める参考にしたり……。 最近、感じるのは、著者の方との感覚というか認識のズレ。 特に昔から業界にいらっしゃる先生との、かな。 たとえば
May 12, 2005 やっぱり著者は「エライ」のか (8) テーマ:本と出版について(527) カテゴリ:出版界こぼれ話 久しぶりにちょっと考えてみたいことを書いてみます。 たぶん、自問自答になって、答えは出ない上に、何が論点か分からなくなる恐れがありますが、それでもよろしければお付き合いください。 どんな業界でもそうでしょうが、ビジネス上の付き合いは力関係があります。 上下ではっきり分けるものではないですが、基本的にはお金を払うほうが一応上の立場で、払ってもらうほうが下の立場という感じ。 出版社がお金を払う主だったところのは、印刷所、製本所、紙屋、装丁家、イラストレーター、カメラマン、ライター、編プロ、そして著者です。 反対に、お金を支払ってもらう主なところは書店と取次。 書店は基本的に取次経由で支払うので、ちとややこしいですが。 (委託制がどうのという話になると混乱するのでさらりと
April 28, 2005 自費出版の編集をしたくない理由は… (9) テーマ:本と出版について(527) カテゴリ:編集者生活 ある編集者さんの、自費出版をやるために、編集者になったわけじゃない。を読んでハタと考え込んでしまいました。 確かに私も自費出版の編集をやりたい、とは正直思わない。 でも、そもそも自分が編集者になりたいと思った理由を考えてみると、「今まで様々なことを教えてくれた本をつくる仕事がしたい」「自分が編集した本が、一人でも何かしらのいい影響を与えることができたら嬉しい」「クリエイティブなことをしたい。モノづくりがしたい」「好きな著者に会いたい。有名な人に会いたい」といったもので、一番最後のバカな理由をのぞけば(でも大切な原動力だと思ってますが)、全部自費出版でも実現できるものなんですよね。 でも、自費出版の編集はあまりやりたいとは思わない。 うーん、なぜなんだろう? そ
April 12, 2005 本は高いか、安いか? 本の適性価格とは (17) テーマ:本と出版について(527) カテゴリ:出版界こぼれ話 3月29日の日記『ブックオフは出版界にとって「悪」か?』はずいぶんと反響がありましたが、そのコメントの中で『本は高すぎる』というご意見がありました。 本は高いのか、安いのか、それとも適当か。 意見の分かれるところだと思います。 どちらかというと、「本(特に単行本)は高い!」という意見が多いかもしれません。 「高い!」と思う理由の一つとして、本は身近なものである、ということがあげられるような気がします。 あるいは、「紙」からできているから。 基本的に本というのは、生活必需品ではありません。 なかったらなかったで平気で生きていける。不便を感じることもありません。 本というのは、知的好奇心を満たす文化的なものだといえます。 文化というおおざっぱな同じくくり
March 29, 2005 ブックオフは出版界にとって「悪」か? (30) テーマ:本と出版について(527) カテゴリ:出版界こぼれ話 この前123maoさんのコメントをきっかけに、ブックオフを代表する新古書店について考えてみたいと思います。 昨今は、活字離れや本が売れない原因については、いろいろな論議がされていますが、その中で必ず挙がるのが「ブックオフ」の存在。 正直言って、「ブックオフのせいだ!」って糾弾できるほど、影響を与えているとは私には思えません。 図書館だってありますし、漫画とかでいえば「漫画喫茶」だってある。(これらもいろいろ問題視されていますけど…) 「ブックオフ」を代表する新古書店の場合、何が問題かっていうと、ほとんど新刊と変わらないようなものが、安い値段で売られているってことですよね。(機械である程度キレイにして売るっていうのは、よく考えたよなぁ。商売上手。) つま
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