サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
pocari.hatenablog.com
「ストーカー」は何を考えているか (新潮新書) 作者: 小早川明子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/04/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見るシンガーソングライターの女子大学生が、東京都小金井市でファンの男に刃物で刺された事件があり、これをきっかけに少しストーカー問題について勉強しようと考えて本を読んだ。 加害者治療の必要性 作者の小早川明子さんに興味を持ったのはラジオ番組がきっかけだが、そこで加害者に対するカウンセリングの必要性について説かれていたのが印象的だった。 本の中でも、残念ながら相談者が命を落としてしまった事例として挙げられた逗子事件での被害者の夫の言葉が胸に刺さる。 「もし妻が殺されず、相手も死なずに捕まっても、ずっと狙われたでしょう。生きるも死ぬも地獄、一生、隠れて生きるしかないのか?加害者の治療と更生がなければならないのでは……」p1
ようたは、最近、本屋に行くと、回転書棚がお気に入りで、棚を回したり、思い思いの本を立ち読みしたりしている。 当然、そういうところにある絵本は、偕成社とかポプラ社とかの「ブランド物」ではなく*1、知らないメーカーがつくった「アニメえほん」シリーズなどの、明るい絵で内容が易しく、低価格の本なのだが、二週間ほど前、昔話の「本当は怖い」部分がどうアレンジされているか少し気になって、「さるとかに」を手にとってみた。 いわゆる「さるかに合戦」について自分は、基本的なあらすじを以下のように覚えていた。 猿と蟹が、柿の種とおにぎりを交換する 蟹は猿に青い柿をぶつけられて死んでしまう。すると、甲羅の下から子蟹がうじゃうじゃ這い出してくる。 子ガニが敵討ちのためにサルの居場所へ向かう。その途中で、栗、蜂、石臼、牛の糞という援軍を得る。 猿を懲らしめて終わり 確認してみると、予想通り「アニメえほん」バージョンで
ヒーローショー [DVD] 出版社/メーカー: よしもとアール・アンド・シー発売日: 2010/11/26メディア: DVD購入: 3人 クリック: 89回この商品を含むブログ (96件) を見る 【STORY】 気弱な専門学校生ユウキ(福徳秀介)が始めたアルバイトは、ヒーローショーの悪役だった。 ある日、バイト仲間のノボルが、ユウキの先輩の剛志の彼女を寝とってしまったことから 彼らは舞台上でリアルに殴り合いを始める。それだけでは収まらず、剛志は悪友たちを招集しノボルらを強請ろうとするが ノボルたちも自衛隊上がりの勇気(ユウキ)(後藤淳平)を引き入れ報復にでる。 次第に彼らの暴走はエスカレートし、ついには決定的な犯罪が起きてしまう…。 暴力シーンがとにかく痛い映画。 ダメな道の先が見えていて、なおダメな道を選んでしまう話。 そして、ラストが宙ぶらりんで後味が悪いという意味では、「ぼくらは海
ちょうどタイミングよく、韓国が人工衛星の打ち上げに成功したようで何より。それにしても北朝鮮との関係は複雑…。↓ 韓国は30日、ロシアの協力を得て人工衛星の打ち上げに初めて成功し、国内で祝賀ムードが広がっていますが、先月、「人工衛星の打ち上げ」だとして発射を行った北朝鮮は、国連安全保障理事会で非難決議が採択されたばかりなだけに、「扱いが不公平だ」と主張して反発を強める可能性があります。 人工衛星の“なぜ”を科学する―だれもが抱く素朴な疑問にズバリ答える! 作者:NEC「人工衛星」プロジェクトチームアーク出版Amazon 最近、とある資料を読んでいたら「ひまわりは静止衛星なので地上約3万6000m上空にある」というような記述が出てきて、静止衛星=36000kmって決まっているんだっけ?と疑問に思ってしまったこともあり、基礎を勉強するために読んだ。 結果として、知りたいことは大体網羅されていてと
ある奴隷少女に起こった出来事 作者: ハリエット・アン・ジェイコブズ,堀越ゆき出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2013/03/29メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (8件) を見る 1820年代のアメリカ、ノースカロライナ州。 自分が奴隷とは知らず、幸せな幼年時代を送った美しい少女ハリエットは、優しい女主人の死去により、ある医師の奴隷となる。 35歳年上のドクターに性的興味を抱かれ苦悩する少女は、とうとう前代未聞のある策略を思いつく。 衝撃的すぎて歴史が封印した実在の少女の記録。150年の時を経て発見され、世界的ベストセラーになったノンフィクション。 (Amazonあらすじ) 本を読んだのは少し前なので、直接は無関係だが、ちょうど今、ミズーリ州ファーガソンで8月9日に起きた、警官による黒人青年射殺事件*1をめぐって、アメリカは大きく揺れている。任天堂「トモダチコレクション
自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心 作者: 東田直樹出版社/メーカー: エスコアール発売日: 2007/02/28メディア: ペーパーバック購入: 4人 クリック: 96回この商品を含むブログ (42件) を見る副題「会話のできない中学生がつづる内なる心」が示す通り、自閉症の東田直樹(当時中学3年生)さんが、自閉症という病気についてよくある質問に対して回答するかたちで編集された本。 自閉症については、ずっと前に見た映画『レインマン』以外では、漫画『光とともに』で知っていた程度で、それほど身近ではなかったし、それらの作品は、家族の側から描かれた部分がメインで、本人が世界をどう感じているのか、という部分は分からなかった。 一方、障害者本人からの視点での本と言うと、これまで視覚に障害を持った人の書いた本を何冊か読み、共通して「(障害のありなしに関わらず)人によって見
週に一度はファミチキを食べる生活を送っているので、今回の中国の期限切れ鶏肉問題については、とても気にしています。ファミチキ自体はタイ産*1で、事件と直接は無関係なのかもしれませんが、やはり日常的に使うチェーン店の扱う食材に問題があると知るのは気持ちが悪いです。 一方で、不安感払拭のためとはいえ、マクドナルドの対応(おそらくベストの対応だと思います)は、科学的な合理性には欠けるのではないでしょうか。(理由は後述) 中国・上海の食品加工会社「上海福喜食品」が使用期限切れの鶏肉を出荷していた問題で、日本マクドナルドは25日、中国製のチキン商品の販売を全面的に中止すると発表した。同日から実施した。 同社は、鶏肉については中国とタイから調達しているが、今回の問題を受け、消費者の中国産鶏肉への不安が高まっているとして、全量をタイ製にすることにした。 マックが中国産チキンを全面的に販売中止 全量タイ産に
アドルフに告ぐ (1) (文春文庫) 作者: 手塚治虫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1992/04メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (43件) を見る 神戸に住むドイツ領事の息子のアドルフは、パン屋の息子でユダヤ人のアドルフを通じて、アドルフ・ヒットラーの秘密を知る。その秘密とは……!?第2次世界大戦を背景に、3人のアドルフの運命を描く著者の代表作(Amazonあらすじ) 十数年ぶりに『アドルフに告ぐ』を読み返した。 文庫版全5巻を読み返してみて、確かに傑作だと思ったが、不満も目立った。 具体的には、全体を通して、語り手の人物や、舞台が速いテンポで変わっていくため、思っていたよりも分かりにくい。明確に記憶していたのは、アドルフ・カウフマンとエリザのエピソードくらいで、その他についてはほとんど覚えていなかったのはそのせいだろう。 同じような歴史的事
論文捏造 (中公新書ラクレ) 作者: 村松秀出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/09/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 60回この商品を含むブログ (80件) を見る 科学の殿堂・ベル研究所の、若きカリスマ、ヘンドリック・シェーン。彼は超電導の分野でノーベル賞に最も近いといわれた。しかし2002年、論文捏造が発覚。『サイエンス』『ネイチャー』等の科学誌をはじめ、なぜ彼の不正に気がつかなかったのか? 欧米での現地取材、当事者のスクープ証言等によって、現代の科学界の構造に迫る。なお、本書は国内外、数多くのテレビ番組コンクールで受賞を果たしたNHK番組を下に書き下ろされたものである。 この本こそ、STAP細胞の一連の騒動と合わせて今読むべき本。 理由としては大きく3つある。 まず、「論文捏造」に関する問題の原因がどこにあるか、という「現代科学の問題点」が分かりやすくま
読書が、やや小説モードになっていたときに、本屋に平積みになっていたので、32歳*1にして初めて手に取った。つくづく何故今まで読んでいなかったのか疑問。 平積みになっていた4種類の『星の王子さま』のうち、特に考えることなく、新潮文庫を選んだのだが、そもそも、数種類の『星の王子さま』が並ぶ理由は以下のとおり。 日本では岩波書店が独占的な翻訳権を有していたが、原作の日本での著作権保護期間が2005年(公式サイトによれば2005年1月22日)に満了したことを受け、論創社・宝島社・中央公論新社等の数社から新訳が出版された。 並んでいたのは、倉橋由美子訳(宝島社)、池澤夏樹訳(集英社文庫版)、石井洋二郎(ちくま文庫)で、、訳者の親しみやすさ(個人的知名度)からいえば、前2者のどちらか、特に『スティルライフ』に感銘を受けた池澤夏樹訳のものを選ぶような気がするが、そのときは、縦書き/横書きと、挿絵の入り方
『坊っちゃん』の時代 (第3部) (双葉文庫) 作者: 関川夏央,谷口ジロー出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2002/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (19件) を見る盛岡駅を正面から見上げると、駅舎の高い場所にあるプレートに「啄木」の字が映える。石川啄木は、それほど岩手の人間に愛されている人物ながら、その生活実態は、知れば知るほど酷いもので、絶対に友人になりたくないタイプ。 今回、久しぶりに読み直した本書から「石川啄木を嫌いになれる素敵なエピソード ベスト4」を抜粋した。これらのエピソードは、確かに衝撃的だが、石川啄木自身が書いた「ローマ字日記」が題材になっているようで、ほぼ事実なのだろう。啄木・ローマ字日記 (岩波文庫 緑 54-4) 作者: 石川啄木,桑原武夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1977/09/16メディア: 文庫 クリッ
人間に勝つコンピュータ将棋の作り方 作者: 瀧澤武信,松原仁,古作登,橋本剛,小谷善行,鶴岡慶雅,山下宏,金子知適,保木邦仁,伊藤毅志,竹内章,篠田正人,コンピュータ将棋協会出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2012/09/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (25件) を見る3/23から行われるプロ棋士VSコンピュータ将棋の世紀の決戦、第二回電王戦は、米長永世棋聖vsボンクラーズで行われた第一回とは異なり、5対5の団体戦になっている。 プロ棋士に対するコンピュータ側は、世界コンピュータ将棋選手権の上位5位までで、その1位に輝いたのが、予告編PVでも異様な迫力を誇るGPS将棋。 現在、そのGPS将棋を倒したら100万円というイベントが行われている。 人類vs最強将棋ソフト 第2回将棋電王戦開催記念イベント ニコニコ本社でGPS将棋
スゴ本で「マンガを読めない子どもたち」という記事がありましたが、現在一年生のよう太が初めて読んだ漫画は、おそらくドラえもん(のび太の恐竜)です。自分としては本の方を読んでほしいので、読ませる漫画の量はセーブしてますが、特に「読めない」ということも無く親しんでいます。今回の話題は、そんな漫画好きな小学生低学年がハマる罠についてです。 よう太は、漫画も好きですが、本を読むのも好きで、怒られてばかりの幼稚園時代もそれだけは誇れると思っていました。しかし、年中〜小1あたりの長い間「ゾロリ病」にかかってしまい、親としては、そこからどう抜け出すか悩んでいました。 ここで簡単に説明すると、原ゆたか*1作の『かいけつゾロリ』は先日50冊目が出て、数年前にはアニメでも人気を博した、超人気&長寿シリーズで、絵本ではなく単行本形式なので、絵本から抜け出すには非常にいい本だと思います。しかし、絵は「挿絵」でなくメ
中部大学の武田邦彦教授のパルシステムに関するブログ記事が、あまりにひどいのでエントリにしました。(その後の状況を追記し、内容を読みやすく修正しました) 経緯について、発端となったエントリから、時系列的に整理しました。 武田教授の記事「生協のパルシステムで子供が被爆する」 8/8 14:00アップ (まず、以下は生協のパルシステムについての生協自体のホームページの記載事項です。読者の方からのご連絡です。) 「暫定規制値を下回る基準を独自に設定することは、長年培ってきた産直産地との関係を否定しかねず、日本の農業に大きな打撃を与えることが懸念されます。 パルシステムは、産直産地との長年の取り組みを通じて、日本の農業を応援し食料を自給できる国にすることをめざしてきました。とりわけ東日本には多くの産地が集中しています。問題の長期化が確実となっている中で、 ……」 …… 生協を信頼し、生協で食材を買い
「正しく恐れる」ためには、どうすればいいのか。 現在の自分にとって、かなり関心度の高いテーマです。 「正しく恐れる」という言葉は一般的な言葉であるとは思いますが、寺田寅彦「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。」(小爆発二件)が引き合いに出されることが多いようです。 確かに、インフルエンザにBSEといった過去の騒動に対する自分の考え方を思い出しても、両極端になりがちでした。 池上彰さんのメッセージ そんな中で目についた、池上彰さんの“「正しく恐れる」ことのむずかしさ”(ニューズウィーク日本版)というコラムは面白かったものの、内容が腑に落ちずに何度も読み返してしまいました。 この記事は、前半部だけで読み終えれば、非常に教科書的な分かりやすい内容で、平時であれば自分も「その通り!」と納得をしたに違いありません。 今
自然とかがくの絵本 総解説 作者: 赤木かん子出版社/メーカー: 自由国民社発売日: 2008/01/01メディア: 単行本 クリック: 35回この商品を含むブログ (12件) を見る少なくとも二週間に一回は、よう太を連れて図書館に行くので、絵本を目にする機会は多い。ただし、最近は、そろそろ単純な絵本という年頃でもなく、本人の嗜好もはっきりしてきたので、絵本を選ぶのはむしろ夏ちゃんに向けてとなっている。 よう太の好きな本は、『かいけつゾロリ』シリーズ。自分が子どもの頃にこういうタイプの本はあまり無かった気もするが、ストーリーが漫画的という以上に、ページ内の絵の比率が非常に高い単行本。文章もセリフが圧倒的に多く読みやすい。これ以外に、『おばけマンション』シリーズもお気に入りのようだが、同様の形式だ。かいけつゾロリのじごくりょこう (32) (かいけつゾロリシリーズ ポプラ社の新・小さな童話)
モテキ(4) (イブニングKC) 作者: 久保ミツロウ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/05/21メディア: コミック購入: 20人 クリック: 1,905回この商品を含むブログ (163件) を見る良い! 最終回はイブニング連載時に読んでおり、そのときは不満が残っていたが、完全に払拭された。 今思えば、読んでいない話が何話かあり、理解が不十分だったこともあるが、登場する女性陣の中で最も惹かれないタイプの小宮山夏樹に焦点が当たる展開自体が嫌だったんだな。(なお、タイプは、結局終盤に出番のなかったいつかちゃんが一番、土井亜紀が二番です。) 『モテキ』のどこが、他のマンガと違うのか。 例えば、設定にやや共通点のある漫画でいえば『Bバージン』の展開は、いかにも少年マンガ的で、変身する話。もっといえば「努力すれば変われる」話。『モテキ』は、こういう展開を、とにかく避けたところにキモがあ
「売れ筋本ばかりの図書館はいらない」と、朝日新聞6/20オピニオン欄のインタビュー記事で、佐野眞一さん*1が、最近の図書館の変貌ぶりに警鐘を鳴らす。いわく 売れ筋の本ばかりを扱う非常にチープな書店の棚を思わせる ポピュリズムの果ての、金太郎飴のような図書館 欲しい本がタダで読めますよ、で利用者を集めるなら、図書館が知を高める場ではなく、知のレベル低下に手を貸す空間になりかねない 最近の公共図書館のあり方は、(ダイヤ無料配布*2の)あのあさましい光景を思い出させる 冒頭部分だけ見ると、「昔はよかった」的な意味合いも感じられるが、記事全体を読むと、非常に納得性の高い主張で感動した。 佐野さんは、インタビューの中で、売れ筋本を図書館に置くことについての「個人的な違和感」から語り、図書館の「強み」の部分と、それが上手く評価されない現状の問題点を指摘する。 まず、感覚的な部分として、例えばベストセラ
そう、34歳ダメサラリーマンは思います。*1 最近は、本屋に行くと勝間和代に包囲されている感じがします。(正面を見据えた写真と)目を合わせないようにするのに必死で、マンガコーナーにしか行けません。*2 多分、病院に行くと「勝間フォビア」だと診断されるだろうし、全国各地に同様の症状を抱えている人がいるのではないか、と睨んでいます。 あえて、全ての平台から彼女の本を下ろして、サラリーマンが再びほっと一息つける場所に戻してほしい。そういう書店がひとつでも多く増えてほしい。それが他の書店との差別化と売り上げアップにつながるはずです。 *1:タイトルは、赤木智弘の論文『「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争』からです。念のため。 *2:親切心から、下にAmazonリンクの書影をつけましたが、自分のPCでは、画面をスクロールして隠したりしています(笑)
ライヴもあったため、ここしばらくスガシカオモードとなっていた。 田島貴男と比べて、スガシカオは、発表曲は基本的に全部追いかけているものの、とにかく情報量が多く、全く追いきれていない。したがって、スガマニアが見たら、それこそ頓珍漢なことを書いてしまう可能性が非常に高いのでこれまであまりまとめて書いてこなかったが、折角の機会なので書いてみよう。 そうだ。間違っていたら、あとで直せばいいじゃないか。所詮ブログだもの。*1 以降、スガシカオの楽曲(というか歌詞)のよさを、主に今回のアルバムをネタに、数回に渡って書き連ねる予定。 基本的には、自分のこと以外わからないので、スタンスは「何故、売れるか」ではなく「何故、自分はスガシカオの曲が好きか」がテーマ。自分でも書いていてわからなくなるので、そこんとこ注意。 歌詞における“呪い”との闘い 少し古い話になるが、SWITCHの10月号がスガシカオ特集がよ
松田聖子と中森明菜 (幻冬舎新書) 作者: 中川右介出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/11メディア: 新書購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (21件) を見る松田聖子と中森明菜 [増補版] 一九八〇年代の革命 (朝日文庫) 作者: 中川右介出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2014/12/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る(前エントリから続く) 「なつかしや」での感動体験から3日後に、この本に出会ったという意味は非常に大きい。 出てくる楽曲のイメージだけでなく、その時代の雰囲気が、自分の心に残ったままだった故、何もなしに読み始めるのとでは、2倍は理解度が違う。文体も自分のツボに入り、久しぶりの至福の読書体験だった。 以下、いくつかのキーワードに分けて、本書の内容を振り返る。 アイドル革命 『松田聖子と中森明菜』というタイトルと
一年以上前に、「渋谷系はいつ終わったか」というエントリを立て、この中で、「ピークだった1995年から1996年にかけての一年間で『渋谷系は終わった』」と結論付けた。しかし、実は、この結論は、自分の感覚とは少しずれがある。(笑) 今回は、この「ずれ」について、自分なりに考えてみた。 少し時代を遡ると、渋谷系というとまず取り上げられるフリッパーズ・ギターは1991年に解散しており、前回書いたような渋谷系の人気ピーク時期である1995頃から4年も前のことになる。 ただし、Wikipediaの解説を見る限りでは、実際に「渋谷系」という言葉が普及し出したのは、1993年頃の話であるようだ。 メディアとして、「渋谷系」という言葉が登場したのは『ROCKIN’ON JAPAN』誌1993年12月号のラヴ・タンバリンズへのインタビューが最初と言われる。当時は「渋谷モノ」と記載されていた。1993年当時『R
幻冬舎新書の周辺がにぎやかなようだ。 唐沢俊一の盗作疑惑が話題を呼んだと思えば、今度は日垣隆である。*1 ⇒日垣隆の盗作事件を検証する ⇒盗作問題の類似点検証素材 そもそも、日垣隆『すぐに稼げる文章術』は、読後に「日垣隆にしては随分と質が落ちるなあ」と感じていた本で、内容の良し悪し以上に、この本を「好きになれない」という感覚が強かった。以前、自分のエントリの内容について、コメント欄で、この本との類似点を指摘され、むきになって反論したのも、そのせいである。 今回、盗作騒動が出てきたおかげで、腑に落ちた部分もあるが、これを機に、何故、自分がこの本を好きになれないのか、を、改めて探ってみることにした。 なお、この種の、いわゆる文章読本*2をしょっちゅう読んでいる自分としては、これまでに読んだ中で好きな3冊を比較の意味で何回か取り上げ、『すぐに稼げる文章術』も含めた4冊について、文章中では以下のよ
はてなの新しいサービスが開始された。 サービス名は「はてなスター」。 基本的には、読む側が「よい」と思ったエントリのタイトル横のボタンを押すことで、励ましの言葉?をブロガーに伝えてあげるシステムだ。(押すと★が増える) 「見せるひとりごと」としてのブログ はてなダイアリーを書き始めて4年目になるが、自分にとってブログは「見せるひとりごと」だ。ブログの位置づけとして「情報発信」や「コミュニケーション」に重きを置く人もいるかもしれないが、自分には、その意識は低い。 「ひとりごと」と言い切る理由は、第一の読者が自分だからだ。あくまで自分のために書くからだ。ときにサービス精神旺盛に振舞ったとしても*1、それが自分に返ってくることを期待している。いわば、情けは人のためならずといったところだろうか。 また、「情報提供」にこだわりがないので、読む側の関心を引く引かないを意識せずに、自分が興味を持った内容
さて、渋谷系コンピこと『bossa nova 1991』では、サニーデイ・サービスの「baby blue」「あじさい」どちらか一曲が収録されることになっている。 実は、以前、ほかのブログ(田島中毒。)のコメント欄で、サニーデイ・サービスを渋谷系に含めて語ることに反論していた手前、これはちょっとかっこ悪いことになったなあ、と思いつつもやっぱり、何故ここで彼らが・・・?と改めて疑問を感じてしまった。 そこで、サニーデイ・サービスが渋谷系に入らない理由を自分なりに分析してみた。 渋谷系はいつ終わったのか? 音楽のジャンル分けは、自分が最も不得意とするところなので、「サニーデイは何故渋谷系に入らないか」という問いかけにそのまま答えるのは難しい。 しかし「渋谷系はいつ終わったのか?」という問いかけに対してならば、これに対する回答は、意外に簡単に思える。 コーネリアス『69/96』(1995年11月発
ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義 作者:岡真理大和書房Amazon 地獄とは、人々が苦しんでいるところのことではない。 人が苦しんでいるのを誰も見ようとしないところのことだ。 (マンスール・アル=ハッラージュ) p102 「GWに積読本を消化しないと!」という、小さな気持ちから読み始めた本だったが、強烈な読書体験だった。 本は、10/7の奇襲攻撃に端を発するイスラエルのガザへの攻撃を受けて行われた、京都大学(10/20)、早稲田大学(10/23)での緊急講演を2部構成で納めたもの。 パレスチナ関連については、基本知識は色々なところで目にし耳にし、それなりに把握していると思っていたが、この本を読んで、やっとそれらが有機的に繋がった感じがした。目から鱗とはこのことだ。 自分にとっての「鱗」ポイントは3つある。 (1)ガザの完全封鎖 この本で繰り返され、最も印象的だった歴史的事実は、
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Yondaful Days!』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く