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久しぶりのPOPEYEの音楽特集は、思い切ってバンドだけにフォーカスしました。ひとりでも音楽を作って届けられる今なのに、世界中で面白いバンドが増えている気がしているからです。それは、夏にアジアの旅の特集を作ってみて、その各地・各都市でも実感したことでした。 じゃあ、僕らが素直に「最高だ!」と思うのはいったいどんなバンドなのかと言えば、1万km以上離れた相手と対バンしたり、20代と60代で共演したり、実は他の仕事もしてたり。国境も世代も既成概念も超え、自由に音楽を楽しむ。そんなバンドたち200組ほどがギュッと集まったのが、今回の「バンド特集」です。本誌の内容をちょっとずつ、ご紹介します。
レコードブームといえども、多くの老舗ショップが惜しまれつつも次々無くなっていく。たしかに、テクノロジーの発達と共に、音楽産業を取り巻く環境は大きく変化しているし、そもそも、長くお店を続けること自体本当に大変なことだ。そんななか、日本はもちろん、アジア、欧米、はたまた地球の反対側の南米などから、要するに世界中から、ハードコアな音楽好きがこぞってやって来る伝説的レコードショップが高円寺にある。 店内には、ロックやジャズ(といっても「名盤100選」のような紹介ではまず挙がることがない)をはじめ、アシッドフォーク、フィールドレコーディングもの、自主制作盤、エクスペリメンタル、ノイズ、辺境音楽、ローファイ、サイケだけのミックステープ、はたまた動物の鳴き声のCDなどなど、並のディグ力ではまず出会うことのできないオブスキュアなものがズラリ。取材時も何人か海外からのお客さんがいて、「ジャパニーズ・ドローン
フード 『粥や 佐藤』の台湾粥を通して一度に楽しむ浅草の専門店の味。3月はこんなお店に行ってきた。 2024年3月29日
photo: Kohei Kawashima illustration: Shinji Abe text: Keisuke Kagiwada translation: Catherine Lealand 2024年3月 923号初出 「やぁ、流したいテープがあるんだ」 トーキング・ヘッズの公演を収めた1984年の映画『ストップ・メイキング・センス』は、ラジカセを抱えたデイヴィッド・バーンが、観客に向かってそう語りかけるシーンから始まる。監督はジョナサン・デミ。あれから約40年。このたび、A24により4Kレストア版として蘇った本作について、デイヴィッドらトーキング・ヘッズのメンバーに話を聞いた! Talking Heads is back! トーキング・ヘッズが帰ってきた! 映画公開に際し、20年以上ぶりに再集結したというトーキング・ヘッズ一同。右から、ギター他を担当するジェリー・ハリソン、
カルチャー クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書。Vol.20 紹介書籍『東京ヒゴロ1~3巻』 2023年12月15日 何回だってやり直す 何回だってやり直すんだ 抑えきれない衝動。溢れ出るアイデア。それを共有できる友達。 この三つさえ揃えば鳴らせるのがパンクという音楽の特徴で、小難しいテクニックは不要だし、楽譜など読めなくても何の問題もない。誰でもできる。それ故に、パンクカルチャーは10~20代の衝動に駆られた若者、青二才、クソ野郎共が生み出し、それに憧れたキッズ達がそのマインドを勝手に受け継いで進化させ、またその次のクソガキ共に受け継がれ、かれこれ40年以上が経過した。 そうすると、創世記の頃のパンクスはすっかりおじさんになっている訳で、今も変わらず続けている偉大な先輩もいるが、もう音楽活動を辞めている人も多い。なぜなら、年を重ねることで演奏技術や経験は蓄積されても、抑えきれな
早稲田大学のサークル活動と、 ミネアポリスでの留学生活。 ラジオの道に繋がる、二十歳の出会い。 早稲田大学の正門前で、 運命の出会いが。 「昔から、音楽や日常生活の話を面白おかしく喋ることは苦ではなかったんです。ラジオに出始めたときもいつもどおり喋っていたので、友達が『あまりにも普段と変わらないけど大丈夫なのか』って連絡してきたくらい(笑)」 TBSラジオの昼の顔『ジェーン・スー 生活は踊る』のメインパーソナリティを務めるジェーン・スーさんの語り口は、番組と変わらず飄々として、かつ優しかった。リスナーが熱い悩みを寄せるスーさんにも、二十歳の頃は迷いや葛藤があったんだろうか。学生時代に時を戻そう。 「社会科が壊滅的に苦手で、英語と国語だけで入れる高校となると女子校が多かったんです。受かったから行くって感じで、文京区から東浦和まで1時間かけて通ってました。第一志望じゃなかったからふてくされてま
カルチャー 『生きのびるための事務』刊行記念トークイベントが、ジュンク堂書店 池袋本店にて開催。 2024年5月16日
カルチャー 人生はユーモアに満ちている。『レッド・ロケット』のショーン・ベイカー監督にインタビュー。 2023年4月20日 © 2021 RED ROCKET PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』で世界を圧倒したショーン・ベイカー監督の新作『レッド・ロケット』が公開される。主人公はLAでポルノ男優として活動しながら、とある事情で地元テキサス州ガルベストンに舞い戻ったマイキー。一見すると人好きのするマイキーだが、実は他人の話に耳を傾けず自分の意見ばかりまくし立てる超自己中。そんな彼が周囲を巻き込んで起こす騒動をコミカルに描いたのが本作だ。作品について、ベイカー監督に話を聞いた。 ーー本作のアイデアはどのように生まれたのでしょうか。 『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』を作る際、リサーチで出会
「面白さを言語化できたら、 世の中のお笑いレベルの総量が上がる気がする」 昨年の『M-1グランプリ』の敗者復活戦で見た、令和ロマンの漫才「ドラえもん」は熱かった。MOROHAが歌う主題歌とか、大山のぶ代から水田わさびに声が変わるとか、「わかる!」が攻めてくる感じ。決勝進出ならずも、記憶に残る4分間だった。そんな令和ロマンのYouTubeチャンネルを見ていると、「1回戦対策講座」や「敗者復活戦の攻略法を考えよう」といった考察動画が目立つ。もちろんエンタメではあるけれど、根底にはボケの高比良くるまさんの分析力が生きている。 「気温とか音響とか、その時々の環境を考えるのが好きなんです。例えば敗者復活戦の会場は野外の六本木ヒルズアリーナで、東京中の風が流れ込む。日が沈むとめちゃくちゃ寒いんです。寒いとお客さんは笑いづらくなるので、出順が遅いときついんですよ。そうなったらどうしようかなと考えて」 1
みちくさ・はるこ|漫画家。2015年にトーチwebで連載していた自伝マンガ『みちくさ日記』を刊行。続編となる『よりみち日記』を2020年に新潮社より刊行。さらなる続編『よりみち日記2』を新潮社の「考える人web」で2022年9月まで連載。絵描きとして絵画作品も制作し、ギャラリーなどで展示販売も行っている。 twitter @michikusa_hrk さかぐち・きょうへい|1978年熊本県生まれ。2001年早稲田大学理工学部建築学科卒業。作家、建築家、画家、音楽家、「いのっちの電話」相談員など、その活動は多岐にわたる。2004年に写真集『0円ハウス』を刊行。著書に『独立国家のつくりかた』『徘徊タクシー』『躁鬱大学』、画集に『Pastel』『Water』があり、近刊に『継続するコツ』『中学生のためのテスト段取り講座』がある。2023年2月から熊本市現代美術館にて個展を開催。 twitter
カルチャー ピエール瀧さんにインタビュー。10年ぶり2度目。『ピエール瀧の23区23時 2020-2022』刊行記念! 2022年10月19日 『ピエール瀧の23区23時』は、今から10年前に発売された、読むラジオのような一冊だ。舞台は東京23区の、どこか1区。ピエール瀧さんが夜の目線で街を歩き、時に自分の思い出を吐露したり、100円自販機に一喜一憂したりしながら、小さな発見を重ねていく。瀧さんの散歩を追体験できる、368Pの分厚い本だった。その『23区23時』が、なんと10年の時を経て復活!noteでの連載をまとめた『ピエール瀧の23区23時 2020-2022』として、600Pにパワーアップして帰ってきたのだ。23区を再び歩き終えた瀧さんに話を聞いた。 人と会話してるから違う視点が生まれるし、長く歩ける。ーー今回、10年ぶりの『23区23時』ですね。 テクノロジーが進化して、noteみ
カルチャー チバユウスケさんにインタビュー。著書『EVE OF DESTRUCTION』刊行記念! 2022年10月14日 遡ること20年以上前。中学生の頃に今はなきシネマライズで観た『青い春』の衝撃が今も忘れられない。内容もさることながら、開始早々爆音で流れるTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「ドロップ」が、もうとにかく最高なのだ。以来、今に至るまでそのボーカルであるチバユウスケさんの歌は、僕の心の支えであり続けている。いつか会いたい。だけど、音楽に詳しいわけでもないし、難しいよなぁ……なんて思っていたら、なんとチバさんが『EVE OF DESTRUCTION』という本を出したという! チバさんが若い頃に聴いて影響を受けた音楽について、私物レコードを通して語ったヴィジュアルブックだ。この本を通してだったら何か聞けるかもしれない。そんな思いを胸に秘め、取材させていただい
私が生まれ育った町は東京都板橋区の高島平というところです。おそらく住んでいる人はみんな思っていると思うので恐れずにいうと、高島平にはこれといってなにもないです。かといって「なにもないがある」みたいなことが言えるほど田舎でもない。番組収録が始まる前の前室なんかで共演者と出身地の話になった時には「東京です。板橋区の、高島平……あっ、そーです。自殺の名所の。はい。団地の。えへへ」と、いつも微かに場を盛り下げてしまう。それなら東京以外で生まれて同郷の人と話に花を咲かせたかったなぁとか、リアクションの取りやすい東京の真ん中出身だったらよかったなぁって、人生で7回ぐらいは考えました。 そんな故郷にも思い出す情景はあるんです。平日に小学校の通学路にお漬物を売るトラックが来ていて、優しそうなおじちゃんがきゅうりを味見させてくれた。放課後遊んだお山の公園のそばにはたまにおでん屋さんが来て、10円とか20円と
カルチャー 鈴木涼美さんにインタビュー。【前編】 デビュー中編『ギフテッド』刊行記念! 2022年7月28日 大学在学中にキャバクラのホステスやAV女優を経験し、日本経済新聞の記者を経て、作家となった鈴木涼美さん。『娼婦の本棚』(中央公論新社)、『「AV女優」の社会学』(青土社)、『身体を売ったらサヨウナラ』(幻冬舎)など、自らの体験に基づいた視点で数々のエッセイや書評を世に送り出し、初となる小説『ギフテッド』を書き上げた。主人公の「私」は、歓楽街にあるビルの、重たい二重扉の付いた部屋で暮らしている。そして突然始まった、病に侵された母との同居生活。忍び寄る死の気配のなか、ぼんやりと見え始める詩人である母の姿。そして「私」の頭の片隅にあるのは、自ら命を経ったホステスの友人のことだった。淡々した文体から立ち上がる夜の情景は、様々な主題を孕みながら、読む者をそっと包み込む。なんだかギフトのような
カルチャー 感受性スーパーエリート?ロラン・バルトの写真論『明るい部屋』を噛み砕く 文・村上由鶴 2022年5月31日 第5回目となり、だいぶ今更感がありますがこの連載のタイトルは「おとといまでの私にわからせるための写真論」といいます。 「おとといまでの私にわからせる」というのは、わたしも学んだり考えたりしながら書いてますよ、というニュアンスをわたしなりに込めた言葉なのですが、最後の「写真論」というのは、耳馴染みのない人も多いのではないかと思います。 「写真論」とは、文字通り写真について書いたエッセイや論文などのことを言いますが、ひとつ特徴を挙げるとするならば、「写真とは何か」について考えて書かれた言葉ということができるでしょう。 これは私見ですが、写真家や写真作品について書いたものであっても、「写真とは何か」という問いが問われない、写真が説明不要の「当然の存在」のように書かれているような
カルチャー クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書。Vol.22 紹介書籍『みどりいせき』 2024年4月15日 カルチャー クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書。Vol.21 紹介書籍『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』 2024年2月15日
シュロってどんな木?ヤシの木?いつから日本に生えてるの?枕草子の時代に清少納言も異国風の植物だと思ってたみたいだけど…。。この連載ではシュロが唐突に愛おしくなった漫画家・ぴょんぬりらが、シュロの愛おしさを伝えるべく様々なアプローチで紹介します。
photo: Naoto Date text: Neo Iida illustration: ONO-CHAN 2021年9月 893号初出 怖がりで、悪魔や怨霊が出てくる映画がずっと観られなかったんです。殺人鬼は殴れば倒せるけど、幽霊には姿形がない。それが怖かった。『エクソシスト』も、小学校5年の公開当時は無理でした。うちの兄貴はこともあろうか原作を買って来て。その本が本棚に入ってると思うだけで、怖くて部屋に入れなかったです。中学か高校になって月曜ロードショーで放送されたとき、覚悟を決めて観たんです。いやあ怖かった! 何が怖いってリンダ・ブレアの顔! よくあんな造形にするなあという表情でね。 エクソシスト ウィリアム・フリードキン/アメリカ/1973年/122分 少女に取り憑いた悪魔と悪魔祓いの神父との闘いを描いた傑作。小島さんが観た『月曜ロードショー』では、悪魔パズスの吹き替えを声優の
赤い影 ニコラス・ローグ 1973年|イギリス、イタリア|110分 娘を亡くしたバクスター夫妻。ヴェニスを訪れたふたりは、霊感を持つ盲目の老女から、「ヴェニスを去らなければ夫の身に危険が及ぶ」と警告される。©︎REX/aflo, ˝️1973 NATIONAL FILM VENTURES. ALL RIGHTS RESERVED ホラーはけっこう観てますね。きっかけは小学生の頃に観たヒッチコック。なにかの映画を観に行ったら、そのときの予告編がアルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』だった。本人が出てきて、不気味な館の中を歩きながら、「ここで恐ろしい事件がありました」とか言うんです。それがとぼけていて面白かったので、封切られてすぐ観に行くと、予告編とは裏腹にすごく怖い。そこからヒッチコック・ファンになりました。『鳥』にも衝撃を受けましたね。鳥が人を襲う映画なんて、それまで観たことがなかった
ストライプシャツ ¥ 50,600(スタジオ ニコルソン / キーロ 03-3710-9696) ヴィンテージの「Twister」のTシャツ¥8,800(エスメラルダ・サービスド・デパートメント ︎090-8873-0329) ヴィンテージの〈カルティエ〉の腕時計「マスト タンク」¥298,000(ベティーロード ︎03-3386-7550) クロワッサンバッグ ¥ 133,000(ルメール / SKWAT/LEMAIRE 03-6384-0237)
アニメ好きが高じて、あのフライング・ロータスが製作総指揮とサウンドトラックを担当した、実在した黒人侍が主人公のアニメ『YASUKE-ヤスケ-』。安土桃山時代が舞台なのに、ロボットや超人が登場。時代劇としてはブッ飛びすぎだけど、アクションファンタジーとしては最高だ。サンダーに続きLAの自宅兼スタジオで話を聞くことができた。 自宅の壁には『AKIRA』や『パプリカ』のセル画が大切に飾られ、棚には『ドラゴンボール』の孫悟空やベジータとフレディ・マーキュリーとゴジラが並ぶのも渋い。そして大好きな渡辺信一郎監督作『サムライ・チャンプルー』のサントラは、LPでゲットしている。 「監督や製作陣と共通して大事にしたかったことは、ヤスケを強いだけじゃなく、挫折や失敗から必ず立ち上がってくるような新しいヒーローにすることだったんだ。オレ個人としては、キャラクターの特殊能力や精神世界のことについてアイデアを出し
photo: Aya Muto coordination & translation: Hashim Kotaro Bharoocha text: Katsumi Watanabe 2021年8月 892号初出 ピカチュウカラーのベース、どう?「日本のアニソンは世界基準」と、田中公平先生(本誌『そもそもアニソンって何だろう?』をチェック!)も話していたけれど、実際どんなものなのか? そんな折、新曲「Dragonball Durag」のMVで『ドラゴンボール』モチーフの服に身を包み、ダンスしながら熱唱するサンダーキャットの姿が飛び込んできた。 「アニメを観るときの定位置」というソファ上の壁には、サンダーが敬愛してやまない『エヴァ』のアスカ・ラングレーのタペストリーが堂々と。初公開の自宅には本やDVDに加え、『ポケモン』と『ドラゴンボール』を中心に、新旧様々なアニメのフィギュアやぬいぐるみ、家
カルチャー スーザン・ケアを知ってるかい? 初代Macのアイコンを生んだ伝説のデザイナーの仕事。 2021年6月16日 text: Kosuke Ide artwork designed by Susan Kare, kareprints.com coordination: Aya Muto edit: Yu Kokubu カリフォルニア州ロスアルトスでスティーブ・ジョブズら3人によってアップル社が創業した1976年から80年代にかけては、現代から見ればまさしく“神話の時代”という他ないけれど、そこに登場する伝説的な“神々”の一人が、今回紹介するスーザン・ケアだ。80年代初頭、初代MacintoshのGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)のためのグラフィックをデザインしたケアは、何とまだ20代の若者だった。 Photograph by Norman Seeff ・1984年、ア
大学生のときは、どこに住んでるのかスッと答えないめんどくさい奴だった。都心の大学に通っていると周りは千代田区や世田谷区といった23“区”から通っている人間ばかりで、“市”から来ている人間は自分ぐらいだった。それがどことなく恥ずかしくて、住んでる場所は「中央線の端っこの方」だとか、しつこく問われても「高幡不動の次」だとか、回りくどい伝え方をしていた。 25歳の今わかる。私が育った八王子市は、魅力的な街だ。 中央線高尾行きに乗って窓の外を見ていると、日野駅ぐらいからぐっと緑が増える。豊田駅あたりで完全にみんなが思い描く「東京」ではなくなる。大学生のとき、酔っ払って寝過ごすと高尾山のふもとに着いてしまうことがよくあった。毎回、寒暖差で酔いが醒めて起きる。家に帰るにもそこからタクシーで1万はかかるから、「高尾」という標識が目に入った時点でそれは「絶望」を意味していた。あまりにも私がだらしないから、
photo: Kazufumi Shimoyashiki illustration: João Fazenda text: Ku Ishikawa 2021年5月 889号初出 君が好きな東京の風景には、どんなBGMが流れてる? 「フィールドレコーディングをすると、数値や波形を通して、周囲の環境に客観的になれる」とは、ミュージシャンでありながら、MVの撮影や編集を手掛けるVIDEOTAPEMUSICさん。半ば仕事、半ば遊びの感覚で、普段からいろんな風景と音の採集をし続ける彼と一緒に各所を回ってみると、東京の風景がいつもと違って見えてきた。 1日かけて巡ったのは、VIDEOさんが東京らしいと感じる音に溢れた場所。複数の発車音と館内アナウンスに、人々のざわめきが混じり合う品川駅や、東京の夜景を一望しながら飛行機の轟音と静かな波の音のコントラストを楽しめる夜の城南島海浜公園。録音したものを聴いて
PROMOTION Vibramソールのことちゃんと知ってる? 靴の裏にキラリと光る<ヴィブラム>の黄色いロゴ。その歴史を紐解いてみよう。 2021年3月9日 靴底までオールレザーの革靴を買うと、コツコツという地面の感触が心地よい反面、「雨が降ったらどうしよう」という不安が頭をよぎる。そういうときはいつも、街角の修理店に駆け込んで、「ヴィブラムソールで!」と一声。これで滑り知らずの革靴の出来上がりというわけ。 スヌープ・ドッグのアルバム「Da Game Is To Be Sold, Not To Be Told」のジャケットを見て、すぐにイエローのロゴに気付くくらいのマイメンなのに、そういえば出身も正体もよく知らない。これは友達失格だ。改めて<ヴィブラム>の色々を調べてみた。 まずは誕生から。創業者は、1900年にイタリアのミラノで生まれたヴィターレ・ブラマーニ。父親が木工職人で、子供たち
ライフスタイル 【#2】 2022年半ば辺りまでは変革期。チャネリングってなんだろう? / 第二章:地球 2021年3月12日 スピリチュアル系に興味ある方だと、変化の年だの風の時代だの、そういう言葉も耳にしたことがあるのでは? この変化ってどんな意味があるの?とか気になるところかもしれません。 私のチャネリングによって見えた地球の状況はこんな感じ🌎 地球は、2011年辺りから波動&次元上昇へのアクセルを踏み出していた!(マ○オカートで言う、スタートダッシュ切るためにアクセル踏むやつ、あれのイメージ🏎💨) じゃあなぜ波動と次元を上昇していってるのか?というと、今地球が位置している3次元での学びがもう終わったから。 そして宇宙のシナリオ上、ゆくゆくは3次元自体が宇宙空間から削られるから。 ここで一旦、波動と次元の意味の解説も軽くしておきます。 波動→万物全てが持っている、そのものが出す
我が家では猫を飼っています。 黒猫のコンブ(オス)、キジトラのブイヨン(メス)、茶毛のコロッケ(オス)の3匹。 そもそも猫を飼おうと思ったきっかけは、娘に子分を与えるためでした。 うちの娘(当時2歳)は一人娘なので、このままだと数十年間に渡って家族内ヒエラルキーが最下層のままになってしまうのを不憫に思い、ヒエラルキーの人間ゾーンの下に新たに“獣ゾーン”を新設したのです。 コレによって娘に“世話をする”という責任感が芽生えるかもしれないし、親に怒られた時などは慰め合える存在になるかもと考えていました。完全なる親のエゴで。 ところがさすが2歳児。そんなことは一切関係なく、家にやってきたばかりの子猫の後を追いかけ回し、抱っこしてから「猫ポーイッ!」なんつって猫を放り投げ、スタッ!と着地する様を見て ゲラゲラと心底笑ったりしていたのでした。 親としては「よいか娘よ、猫は放り投げたらいかんのだ。仲良
毎月7人の方が文章、動画、イラスト、写真などを使って身近に起きたことを話す、世間話のような寄稿コラム。今月はこの7人! 毎月7人の方が文章、動画、イラスト、写真などを使って身近に起きたことを話す、世間話のような寄稿コラム。今月はこの7人!
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