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この2016年3月25日をもって「藤尾正人のブログ」は終了します。長年お読みいただき、メールや、電話や、葉書で感想をお寄せくださり、ありがとうございました。 ブログは、じつに楽しく書けました。「書くんだ」という気持ちがあると、ヒントがぴょんぴょん飛び出すのです。主がつぎつぎマナを降らせてくださるのです。 牧師や伝道者もそうではないでしょうか。「毎週、福音を話すのだ」という気持ちでいると、新しい説教や聖書講解ができるのだとおもいます。日曜日、日本中いや世界中の教会や集会で、聖書があきもせず語られているのは、「話すのだ」という強い気持ちがあるからでしょう。おそらく「ブログ終了」で、わたしは「書かなくてよい」となると「書く意欲はへなへなと萎え」ヒントは枯れるとおもいます。 ただ、これから新しくしたいことが一つあります。使徒パウロの小さい立像を彫ることです。それもパウロが大笑いしている顔を彫るつも
いまの天皇が誕生された昭和8年(1933)12月23日、わたしは小学校3年生でした。先生から、きょう皇子誕生なら歩兵の練兵場で大砲が1発、皇女なら2発鳴ると聞かされました。やがて大砲が1発とどろいたのです。耳をすましていても2発目は鳴りません。教壇の先生が「バンザイ」と両手を挙げ、わたしたちも「バンザイ」をしました。 その天皇が一昨日、82歳になられました。歴代天皇の中でもっともリベラルなかたなので長寿を祈ります。 わたしは先代の昭和天皇には反感がありました。帝国陸軍に入隊してみると、そこは天皇の軍隊でした。朝夕、明治天皇が出された「軍人勅諭」の「忠節・礼儀・武勇・信義・質素」の五つの徳目を高唱し、その勅諭には「上官の命令は朕(チン・天皇)の命令」としるされ、従わないと「抗命罪」で営倉(兵営監禁所)行きです。 あるとき小銃の銃口のふたの銃口蓋(じゅうこうがい)を砂浜でなくした戦友がいました
新年、うれしいお便りをいただきました。 「わたしは三年生の聖書の授業を担当してきたのですが、聖書の授業をするのが、うれしくて、うれしくてなりません。聖書から与えられた恵みを伝えることは、ほんとうに楽しいです。新しい発見、感動を、与えられた喜びを伝えるのです」。 これは島根県江津市のキリスト教愛真高校・小田弘平先生の手紙です。先生のおゆるしを得て掲載しました。まず先生自身がこんなによろこんでいられます。ドキドキする福音が先生の「からだに入って」、そこからあふれているのです。こんな先生に聖書を教えられた生徒は、聖書が好きになるに違いありません。 昨年、安保法案が審議されたとき、国会議事堂をとりまく群衆の中に、注目されたSEALDs(シールズ)という学生の一群があり、その一人明治学院大学生・奥田愛基君は、9月15日参議院の中央公聴会で、元最高裁判事らとならび反対意見をのべました。彼は小田先生の教
人間だれしも、これが最後の別れとおもうと、しみじみ相手を見つめるでしょう。老人も90歳になると来年生きているかどうかわかりません。何もかもこれが最後かと思うのです。だから感動することも多いのです。 この春、履きなれたズックをスニーかーに替えました。「くたばるのは、お前が先か、おれが先か」とやっているうち、ズックが履きつぶれました。そのとき、履物を買うのは人生でこれが最後だとおもい、「お前とよく旅をしたな」と、手に取り見つめました。老人だからこそ古靴にまで感動するのです。 老人になると呆けてきて、無感動になるとおもわれがちですが、そんな人ばかりではありません。ひと月まえの9月なかば、「安全保障関連法案反対」の大群衆をテレビで見ると、足さえゆるせば駆けつけたくなりました。学者や作家だけでなく、市民、青年、女性、子どもまでデモ行進しています。むかしの戦闘的な労働者・学生中心とは様変わりしていて感
7月6日(月)の朝日新聞・朝刊に「書庫に差す真理の光」という1ページの国立国会図書館紹介記事が載りました。 そこには、巨大な地下8階の新聞・雑誌書庫や、蔵書が東京本館だけで2632万点とかが紹介されています。そして閲覧者の貸し出し大カウンターの上の「真理がわれらを自由にする」の文字は、この図書館の設立理念で、新約聖書に由来するとありました。 わたしはこの図書館に勤めましたから、みなさん「藤尾さんは図書館員・ライブラリアン」と見なされがちですが、図書館の司書の仕事をしたことは一度もありません。だいたい調査局の「調査マン」でした。 この大図書館のおこりは、日本の敗戦の翌年(1946・昭和21)に、東京大学の大内兵衛教授らが、「日本がアメリカに敗れたのは、日本の帝国議会には米国のように強力な議会図書館がなく、官僚の出す法案の是非を判断する資料群も頭脳集団も持たず、行政の言いなりになったからだ」と
仏教寺院の本堂で、キリスト教の葬儀の司式をしたことがあります。 1971年12月23日、名古屋で桜井錠一さんが主に召されました。74歳でした。わたしの妹、初穂の主人・桜井宣隆さんの父上です。宣隆さんは、無教会の政池仁先生の信仰の弟子でした。すでに宣隆さんの影響で、その母上も、妹さんの一人も、わたしの父から受洗。また父上の錠一さんも、病床でわたしの父から洗礼をうけられました。 桜井錠一さんは獣医師です。鉄道以外まだ輸送力の主流が馬だった敗戦前、名古屋の物流拠点の中川区に住まいを定め、馬の病気や蹄鉄の面倒を診、敗戦後は名古屋の市議会議員を2期されました。背筋がぴんと伸び、弁舌さわやかに「ご承知と思うが」が口ぐせでした。あの名古屋市の雄大な道路網計画にも参画され、米軍の爆撃で自宅も焼けながら、焼失した近くのお寺の再建にもつくされました。 桜井家としては歳末の葬儀で、教会を借りたくてもつきあいがな
来る2015年から、この「週刊ブログ」を、<毎月10日掲載>の「月刊ブログ」にいたします。理由は三つです。 まず、満九〇歳になったことです。九〇歳になれば、活動のレベルを一段下げてもお叱りを受けますまい。わたしは1924年(大正13)12月26日に生まれたそうです。そのころの日本は「数え年」で、正月元旦になると、日本全国だれもがいっせいに年が一つふえました。生後六日の赤子も二歳になります。そこで父は1925年(大正14)1月6日生まれで戸籍係に届けたのです。 つぎの理由は、時代がパソコンからスマートホンに移ったことです。18年前の1996年にパソコンを始めたころは、インターネットを起動するのもたいへんでした。「ああ、つながった」と喜んだものです。いまはだれしも手軽に使いこなせます。しかし、その字の小ささ、動きの速さは、目の衰えた老人にはついてゆけません。老人はパソコン止まりです。 三つ目は
8月7日と9日、白鷺の自宅に新聞社が取材に見えた。7日は「日本経済新聞社」、9日は「東京新聞社」。用件は「皇居一周ジョギング」のことだ。 皇居の周りを走るのが評判になって、歩道が混雑しふつうの歩行者が難儀するほどだという。皇居に近い帝国ホテルが、1泊して朝食前に皇居一周ジョギングのツアーを組むと、地方からも、一生に一度は走りたいという連中もやって来る始末。それに皇居に近い半蔵門や、神田あたりの浴場は、ジョギング客の荷物を預かり、あとで一風呂というサービスまである。 皇居一周ジョギングで、なぜ藤尾かというと、インターネットで調べると「藤尾正人・聖書ばなし」(第2巻)にゆきつくらしい。どちらの新聞社もそのコピーを持っていた。つまり、皇居一周ランニングの始まりをさかのぼると、国立国会図書館の「マラソンクラブ」にゆきつき、その世話役だったわたしにたどりついたというわけ。 ことの起こりは、1964(
12月13日。永田町の国立国会図書館で、65年つづく聖書研究会のクリスマスに招かれた。あのギリシア語の「Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ」(へ アレエセイア エリュセロウセイ ヒューマス・真理が君たちを自由にする)」とも対面した。本館2階図書貸出し大カウンター右上に彫られている。 左上には初代館長・金森徳次郎の筆で「真理がわれらを自由にする」と彫ってある。国立国会図書館法前文に「国立国会図書館は真理がわれらを自由にするという確信に立って、、ここに設立される」とあるからだ。この前文は羽仁五郎の発案。そこでは「真理が<君たちを>」でなく「<われらを>自由にする」になった。だから両方がわかる方は違いに気づき驚く。わたしはこのことにかかわった最後の証人として、のちのためにもう一度その事情を13日にも後輩に話したし、またここに書き残す。 1958年、ドイツ大使館跡の国立国会図書館
十二使徒を彫った6年のあいだ、ずいぶん使徒たちと入魂(じっこん)になった。時には群像を抱え込んで彫るからだ。わたしの群像ではマタイに福音書の巻物を抱えさせた。(写真) その十二人のうち、聖書で無言なのは熱心党のシモン、アルファイの子ヤコブ(小ヤコブ)、バルトロマイと、マタイの4人だ。ヨハネ福音書1章のナタナエルをバルトロマイと同一人物とすれば、1人減る。しかし熱心党のシモンや小ヤコブが無言でも驚かないが、マタイの沈黙には驚く。なぜなら、わたしたちが聖書を読み始めたときから「マタイO章」と、マタイの名を呼びならわし、なんだか親しい名前になっているからだ。 イエスは数ある徴税人からマタイを選ばれた。彼の仕事ぶりが断然ほかの人と違っていたのに違いない。塚本虎二という伝道者に、ある人が仕事をやめ伝道者になろうかと相談した。塚本は「君は職場で絶対やめないでくれといわれる存在か」と聞いたという。いまの
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