発売1週間で累計10万部を突破した書籍『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆,集英社新書)のヒットは、現代人が抱える「もっと読書をしたいのに読めない」という悩みを浮き彫りにしました。忙しい日々の中で、読書とどのように向き合えば良いのでしょうか。 ビジネス書を中心に1冊10分で読める本の要約サービス「flier(フライヤー)」CEOの大賀康史さんにお話を伺いました。 終身雇用の崩壊、新型コロナのパンデミックが、ビジネス書にも影響した ――昨今のビジネス書の傾向について教えてください。 従来のビジネス書は、戦略やファイナンスなど、経営層向けの専門的な内容が中心でした。しかし近年では、一般的なビジネスパーソンが抱える、仕事や人生に関する悩みに寄り添う書籍が大きく増加しています。当社のデータから見ても、『落ち込んだときに前向きになれる書籍』へのニーズが顕著であることがわかります。 さら