はやぶさ 不死身の探査機と宇宙研の物語 便乗本である。まあ幻冬舎のやることだからねぇ…。便乗本を出して売れると思わせたムーブメントのみに敬意を払って"買ってはいけない"とまでは言わないけど、"読むだけ無駄"くらいは言っておく。 これだけじゃ、ただの悪口ととられかねないだろうから、なぜ私がそう思うのかを書いておく。 1. これは「はやぶさ」の本ではない。 本書は296ページしかない新書である。扉・はじめに・目次・おわりに・奥付まで含めて。 しかしだ。プロローグではやぶさの第1回目の着陸の際の管制室の様子を描写した後に始まる第1章、驚くべきことにそのタイトルは「逆転の糸川英夫」である。唖然。おまけにその少年時代のエピソードまで書かれているのだ。 そこからペンシル→ベビー→カッパ→おおすみと文章は続き、M-Vに至るまでのページ数は4章130ページ。ほぼ半分を占める分量である。内容は…この本の抜粋