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検証・BELLRING少女ハートとはなんだったのか?──Vol.2 橋元恵一(@JAM総合プロデューサー)が語る、ライヴアイドルとしてのベルハー 2016年末に崩壊したアイドルグループ・BELLRING少女ハート。独自のサイケデリックなサウンドからブチ上げロックまで、変幻自在アイドル・ユニットとして活動。幅広い音楽性と、黒い羽をつけたセーラー服でステージを駆け回るパフォーマンスで「東京最狂」の名を欲しいままにした。しかし、その儚さ故に、惜まれながらも崩壊という形で解散を迎えた。 ベルハーにとってデビュー10周年を迎えた2022年4月8日。全楽曲のサブスク配信スタートを開始し、約5年半ぶりとなるワンマンライヴ〈Grave Robbery〉を東京・Spotify O-nestにて開催。詳細が一切明かされていないにもかかわらずチケットは即日完売。大きな注目の中、BELLRING少女ハート’22と
検証・BELLRING少女ハートとはなんだったのか?──Vol.1 濵田俊也(元・TIF総合プロデューサー)が語る、あの頃のベルハー 2016年末に崩壊したアイドルグループ・BELLRING少女ハート。独自のサイケデリックなサウンドからブチ上げロックまで、変幻自在アイドル・ユニットとして活動。幅広い音楽性と、黒い羽をつけたセーラー服でステージを駆け回るパフォーマンスで「東京最狂」の名を欲しいままにした。しかし、その儚さ故に、惜まれながらも崩壊という形で解散を迎えた。 ベルハーにとってデビュー10周年を迎えた2022年4月8日。全楽曲のサブスク配信スタートを開始し、約5年半ぶりとなるワンマンライヴ〈Grave Robbery〉を東京・Spotify O-nestにて開催。詳細が一切明かされていないにもかかわらずチケットは即日完売。大きな注目の中、BELLRING少女ハート’22としてライヴを
2021年2月8日、ZOCは日本武道館に立った。ZOCが遂にたどり着いたステージだったが、そのリハーサルの時期から、大森靖子は病気になっていたという。時期的には2020年2月ごろから10月ごろにかけてだそうだが、大森靖子の2021年の多作ぶり、ソロとZOCでのライヴの活発さを考えるとにわかには信じがたい。激しい炎上にも苦しめられる過程で、大森靖子に何が起きていたのだろうか。 取材&文:宗像明将 写真:まくらあさみ 早くおばさんになりたいと思って生きてきた ──「大森靖子楽曲大賞」(※)のノミネート曲が80曲って、なんでこんなに多くなったんですか? 大森:曲を作ることで自分が癒やされていく人間なので。その曲が誰かを救える曲になっていくと思っているから、いっぱい作るしかなかったのかなと思います。 ※大森靖子楽曲大賞2021 ファン有志によるイベント。2021年に発表された大森靖子関連楽曲に対し
自分と他人が違うのは、脳の作りが違うから。ZOC結成時からのメンバーである西井万理那の割り切り方は豪快だ。大森靖子とはふだんLINEすることもないという。そして、2021年6月10日のTSUTAYA O-EASTでは、「ZOCに入っていいことしかなかった」と発言して、大森靖子さえも驚かせた。なぜあの発言ができたのだろうか? なお、西井万理那と私は、出会った日からお互いにタメ口なので、今回はそのままの会話を掲載する。 取材&文:宗像明将 写真:まくらあさみ 今考えたら、そんなに自分のことを好きじゃなかった ──最近思うんだけどさ、生ハムと焼うどんの頃のにっちゃんの禍々しさみたいなものは今どこにいったの? 西井:禍々しさって何(笑)? ──どこか邪悪な感じだよね。 西井:あれは若いから。若い時って敵なしというのは本当にあって。あれは10代の良さだと思う。 ──10代は何が一番違ったの? 西井:
「学校やTVが教えてくれない大切なことは大体エロ本から教わった」という石野卓球による帯の文章の通り、エロ本に思い入れのある人は少なくない。80年代まではエロ要素だけでなく、インディーズの音楽や漫画をはじめとしたサブカルチャーや、社会問題にもなった山口百恵宅のゴミ漁り記事といったエッジの利いた記事まで、有象無象を取り上げていたエロ本。90年代以降はエロの純化が進み、00年代にはDVDの付属が当たり前に、そして2020年を目前にコンビニからエロ本は姿を消そうとしている。とうとうエロ本の歴史は終わってしまった。そんなエロ本の歴史を、1946年から2018年までの創刊号100冊とともに振り返る『日本エロ本全史』。この壮大な記録を行なった著者の安田理央に、エロ本の歴史とそこに込められた男たちの業について話を訊く。 取材&文:西澤裕郎 エロがどんどん純化されていった ──『日本エロ本全史』は、安田さん
15歳のシンガー・ソングライター足浮梨ナコが、1stシングル『烏』をTRASH-UP!! RECORDSからリリースした。 初めて作ったCD-Rが音楽ライター南波一海の目に止まり、タワーレコードで300枚の売上を達成。2020年にGarageBandで楽曲制作を始め、本格的な活動開始からわずか1年の間に12〜15曲入りのCD-Rを3枚発表するなどハイペースに曲を作り、地道にライヴ活動を行なってきた彼女にとって本作が初めての全国流通シングルとなる。レコーディングエンジニアを夏秋文尚が、ミックス&マスタリングはマイクロスターの佐藤清喜が担当。リード曲「烏」のアレンジはジョリッツなどで活躍する吉田仁郎が手がけており、足浮梨ナコの世界がこれまで以上に立体的な作品となっている。 そんな足浮梨ナコへのロングインタビューを実施。インタビュアーは、彼女の魅力にいち早く注目し発信してきた南波一海。渋谷の取材
ZOCが結成された2018年9月、ZOCに「共犯者」として参加した「私。」は、振り付けを担当し、ステージにはサポートメンバー的に登場する存在だった。ところが、2020年10月1日にZOCに正式加入し、「雅雀り子」と改名。メンバーとして常にステージに立つ存在へと変化した。その背景には、幼少期から学んできた伝統的な舞踊の舞台に立つ機会がコロナ禍で減ってしまったことが大きかったという。当初は振付師として絶妙な距離があったZOCにメンバーとして加わることで明確になってきたという「踊りでやるべきこと」について語ってくれた。 取材&文:宗像明将 写真:まくらあさみ 「人と交わったら、踊りが踊れない」くらい思ってた ──2016年開催の「ミスiD2017」に出たときは名義が「私。」で、2019年に「riko」になって、2020年のZOC加入時に「雅雀り子」になりましたね。「私。」という名前の由来はなんだ
ZOCが2021年8月14日(土)、全国22会場42公演に及ぶライヴハウスツアー〈ZOC FOR PRAYER TOUR 2021 SUMMER〉の宮城公演を、仙台darwinにて2部制で開催した。 大森靖子がプロデューサー兼“共犯者”としてメンバーを務め、西井万理那、藍染カレン、巫まろ、舞踊家のrikoこと雅雀り子、新メンバー・鎮目のどかの6人体制で巡っている本ツアー。順調にツアーを巡っていると思った矢先、巫まろが“体調不良”により8月7日~9日の九州ツアーを欠席、5人体制でライヴの敢行がオフィシャルより発表された。 8月11日の『ファンアプリ限定!みんなに会いにいくツアー まろにー編』東京公演で巫まろは復帰を果たしたものの、8月12〜13日未明、大森靖子が巫まろに対して大声で詰問する音声がインターネット上でアップされ、SNSを中心に大きな騒動となった。 同13日20時過ぎ、巫まろと大森
4人組ロックバンド・東京初期衝動のヴォーカル&ギターしーなちゃんが、ジャンル問わず、話をしてみたい相手と対談を行なっていく連載がスタート。2018年にバンドを結成し、自主レーベル「チェリーヴァージン・レコード」を立ち上げ、DIYな活動を続けているしーなちゃんが、音楽に限らず、映画、お笑い、漫画などジャンルを横断し、それぞれの表現について、ざっくばらんに語り合っていく。 記念すべき第1回のゲストは、曽我部恵一。自主レーベルROSE RECORDSの設立も17年目に突入、今もインディペンデント/DIYを基軸とした活動を続けている。2020年にはサニーデイ・サービスのアルバム『いいね!』のリリース、「カレーの店・八月」と中古レコードショップ「PINK MOON RECORDS」を下北沢にオープンするなど、ミュージシャンとしても生活人としても、自身のスタイルを貫いている曽我部恵一と曲作りの話から、
人間椅子のプロモーションを2013年より担当し、SNSやYouTubeを中心としたマーケティングプランでバンドを再ブレイクに導いた男、北龍太郎。Perfumeをはじめ数多くのアーティストのネットプロモーションを手掛けてきたが、2019年末にそれまで務めたレコード会社を退職し、現在は株式会社hayaokiでエージェントとして人間椅子の戦略を中心に多くのアーティストのプロモーションなどを手掛けている。 筆者は、北が前職でバリバリに人間椅子をフックアップしているときからの付き合いで、彼のことを本当におもしろい仕掛けをする人だなと思っていた。2020年コロナ禍で渋谷の街が1番静かだった時期に、たまたま歩いていた北と遭遇した。これも何かの縁だと思い、その場で取材のオファーをした。北が今どんな仕事をしているのか、なぜレコード会社を辞めてエージェントの仕事を選んだのかなど、hayaoki代表取締役の高田
曽我部恵一が店主を務める「カレーの店・八月」が、2020年4月10日、下北沢にオープンした。コロナ禍真っ只中ということもあり、テイクアウト中心でスタートしたが、店内でも飲食をすることももちろんできる。3階建ビルの1階が飲食スペース、2階がキッチンになっており、3階には中古レコードショップ「PINK MOON RECORDS」もオープン。曽我部自身、カレー屋さんのカウンターに入って接客することもあれば、レコードの査定・買取をし、自らコメントカードを書いていたりもする。エプロンをして朝から晩まで働く姿はひとりの生活者として下北沢の街に溶け込んでいる。 一方で、曽我部の主催するインディ・レーベル「ROSE RECORDS」は2019年に15周年を迎え、自身のベストアルバムのリリースや、サニーデイ・サービスの新作アルバム『いいね!』のリリース、そしてGW明け5月7日24時には1曲15分の東京シンフ
WACK代表・渡辺淳之介、コロナ禍の現状を語る──自分たちの価値観をどう変えていくか考えないといけない BiSH、BiS、豆柴の大群などが所属する音楽プロダクション、株式会社WACK。ロックやパンクを取り入れた楽曲、海外アーティストの施策をモチーフにしたセンセーショナルなプロモーションなどで、オリコン1位獲得や、横浜アリーナ、幕張メッセ、大阪城ホールなど大規模公演も果たすなど、2014年の設立以来、大きな成長を遂げ、世間の注目を集め続けている。 そんなWACKもまた、2020年5月現在、コロナ禍の影響を直接受けている。2月8日からスタートした所属グループ7組による全国ツアー〈WACK TOUR 2020 “WACK FUCKiN’PARTY”〉はツアー半ばで中止を余儀なくされ、3〜5月の3ヶ月間に予定されていた所属グループのライヴは延期・中止に。GW明けの今なお、先行きを見通すことは難しい
2019年6月10日に突如現れたアパレルブランド、『GIRL FOOD SEX』。Twitterでそのデザインを見たときに、一目でそのポップを超えた毒々しいデザインに釘付けになり、「自殺三十六景 LongTshirts」を思わず購入してしまった。その謎に包まれた不思議な魅力で、Online Shop開設後、30分足らずで商品は即完売。公式HPやSNSには、ブランドについての詳細が全く書いていない。そんな謎多きブランドを運営している山田太郎(仮称)に、今回コンタクトを取ることに成功した。なぜこのブランドが生まれたのか、メールインタビューを行なった。 取材&文:ヨコザワカイト 目が肥えたオタクだったんだと思います。 ──ブランド立ち上げおめでとうございます。まずは、GIRL FOOD SEXをどのような方が運営されているのか伺ってもよろしいでしょうか。 山田太郎(仮称):私は、石を投げて獲物を
東京・渋谷の「宇田川カフェ」をはじめ、東京・大阪・沖縄で計20店舗のカフェ&レストランを経営。渋谷チェルシーホテルや梅田シャングリラなど全国6店舗のライヴハウスの経営も行い、ガガガSP、かりゆし58、打首獄門同好会、ドラマチックアラスカなどが所属する音楽プロダクションとしての顔も持つ、株式会社エル・ディー・アンド・ケイ(以下、LD&K)。それ以外にも、レーベル事業、エージェント、出版、クラウドファンディングなど、「仕事はもらわない。下請けはしない」という哲学のもと、音楽を中心に多角的な経営を行ってきた。 多くの企業が受けているように、LD&Kもまた、新型コロナウィルスの感染拡大を抑えるための自粛による影響を真っ正面から受けている。すべての店舗が営業できていないことにより、収入はほぼ0だが、毎月の支出は1億円にのぼるという。しかし、代表・大谷秀政はいち早くスタッフを解雇しない旨を表明し、さら
音源配信でライヴハウスを救え! 『Save Our Place』主宰OTOTOY取締役・飯田仁一郎に訊く ポストコロナ時代を考える 今なお猛威を振るう新型コロナウィルス。イベント自粛を行うライヴハウスやイベントスペースは経済的にも精神的にも大きなダメージを受け続けている。そんな状況の中、ミュージシャンの音源を販売しながらライヴハウスをサポートするために音楽配信サイトOTOTOYが立ち上げた企画が『Save Our Place』だ。 『Save Our Place』には、大きくわけて2種類の施策が用意されている。 1つは、ミュージシャンが用意した音源をOTOTOYで配信。売り上げからクレジット決済手数料と著作権使用料(※著作権登録がある場合のみ)を除いた全額がミュージシャンの希望する施設(ライヴハウス、クラブ、劇場など)へ送金される。 もう1つは、無観客ライヴをレコーディングし、後日ライヴ音
クリトリック・リスが、自身初となる音楽フェスティバル〈栗フェス2020〉を、2020年11月1日(日)に大阪城音楽堂にて開催することを宣言した。これまで自主企画イベントを行ったことはあるが、音楽フェスを開催するのはこれが初となる。2019年、日比谷野外音楽堂でのワンマンをDIYで成功させたスギムが50歳になった今、地元大阪で挑戦する初の音楽フェス。なぜ、スギムは音楽フェスを行うのか、そしてどんな構想を描いているのか。コロナ禍にいる現状についてから、なぜ今開催を宣言したのかまでをSkypeを通して語ってもらった。 取材&文:西澤裕郎 ライヴハウスを救うことが先決だと思っている ──ちょうど1年前の2019年4月20日、クリトリック・リス最大のワンマンライヴを日比谷野音で開催しました。そこから1年経った現在の心境を教えてください。 スギム : 僕の50歳記念ということで日比谷野音ワンマンを開催
ライヴハウスと飲食店の現在 Vol.1──緊急事態宣言直前、売上0で毎月200万ずつ減っていく現状を語る 2020年4月7日、新型コロナウイルス感染症の急速な拡大を踏まえ、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令された。 感染リスクを避けるために営業自粛を余儀なくされていた全国各地のライヴハウスは、営業再開の見通しが立たないどころか、収入が絶たれた苦境へと立たされている。営業停止を行う文化施設に対する助成金を求める「#SaveOurSpace」といった運動や、ライヴハウス主導のクラウドファンディングなど、音楽を巡る環境を守るための活動も行われており、なんとしてでも文化の火を絶やしてはならない。 StoryWriterでは、2店のライヴハウス(埼玉県宮原にあるヒソミネ、東京吉祥寺にあるNEPO)と、2店の飲食店(埼玉県宮原にあるbekkan、東京吉祥寺にあるMOCMO s
編集者の北尾修一が2017年9月に立ち上げた1人出版社・百万年書房の勢いが止まらない。2019年には『愛情観察』、『しょぼい喫茶店の本』、『日本国民のための愛国の教科書』、『13歳からの世界征服』、『私の証明』といった話題の書籍を上梓。2020年に入ってからも、日本のサブカルチャー通史を現在の視点から問い直す『ポスト・サブカル焼け跡派』を発行するなど、ジャンルを問わず北尾が面白いと思ったもの、必要だと思ったものを書籍にして発行し話題を生み出している。 北尾にはこれまで2度ほどインタビューを行い、StoryWriterに掲載してきた。1回目は百万年書房立ち上げのとき、2回目は初の自社刊行物『何処に行っても犬に吠えられる〈ゼロ〉』が発行されるとき。今回は、そういった何かのタイミングというより、単純に現在の百万年書房について話を訊きたいと思い取材をオファーした。自分自身が北尾氏の独立から1ヶ月後
2019年5月6日に開催された文学フリマにて販売されていた『風俗大好きお姉さん』。そのポップな表紙と「風俗大好きお姉さん」というパワーワードに惹かれ、内容もわからず購入し読んでみると、あまりにおもしろく一気に読み終えてしまった。風俗に関する本はたくさんあるが、ここまで自発的に風俗の世界に飛び込み、特別な世界という形ではなく風俗の世界を主観的に描写したエッセイを読んだのは初めてだ。17歳から5年間、風俗のお仕事に恋をし、風俗のお仕事を愛して生きてきた一人の女の子の笑いあり涙ありの風俗エッセイ。なぜこのエッセイが生まれたのか、本書を書いたやよいちゃんにインタビューを行なった。 取材&文:西澤裕郎 風俗をやっている中でも私は特殊なタイプだと思う ──5月6日の東京文学フリマで出店されていた『風俗大好きお姉さん』、反響はいかがですか? やよいちゃん:ありがたいことに通販で買いたいと言ってくださる方
2019年4月20日、今年50歳を迎えるパンツ一丁のスギムによる音楽ユニット、クリトリック・リスが、日比谷野音でのワンマンライヴに臨む。サラリーマンをしていた36歳のとき、行きつけのバーの常連客たちと酔った勢いでバンドを組んだものの、初ライヴ当日に他のメンバー全員がドタキャン。やけくそでリズムマシーンに合わせてパンツ一丁で行った即興ソロ・パフォーマンスが〈笑えるけど泣ける〉と話題になり、活動を開始…… そこから14年間、会社も辞めて全国を巡りライヴを行ってきた男の一世一代の大勝負が行われる。 いよいよ開催まで2週間を切った今、坂本慎太郎との居酒屋での対談をお届けしたい。なぜこの2人が? と思うのは当然のこと。かつてスギムが書いていたブログに、ちょくちょく坂本が登場して一緒に酒を酌み交わしていることがあった。話を訊けば、オシリペンペンズをきっかけに出会い、スギムが勝手に写真を撮ってアップして
THE 夏の魔物が解散を発表した。 DPG〜夏の魔物〜THE 夏の魔物と名前を変えて続けてきた成田大致が、はじめて明確に解散という言葉を使ってバンドに区切りをつける。2018年末、グループの良心といえる存在の大内雷電が脱退し、メンバーの入れ替わりが立て続けに起こった。そんな継ぎ接ぎだらけの状態で活動を続けることは、成田にとっても、バンドにとっても、ファンにとっても、耐え切れる状態ではなかった。ここで一度バンドを解体し、成田は再び新しい道を歩み始めるという。 メンバーの間の絆にヒビが入ったことはどうしようもできないが、それぞれが別の道を歩み、何年後かにどこかでクロスする日が来ることを願っている。これを読んでいるあなたも言いたいことはたくさんあると思う。それも当然だ。ただ、ここに掲載している言葉は、事実確認以外しておらず、ほぼ成田と話した内容をそのまま掲載している。最後に語ったTHE 夏の魔物
ロックフェス〈夏の魔物〉を主催する成田大致が2017年に結成した“ペンライトをふれるロックンロールバンド”、THE 夏の魔物。 2017年9月に麻宮みずほが脱退して以来、全国各地のライブハウスに出演したり順風満帆のように見えたが、実はこの1年間はバンド史上最大のピンチを迎えていたという。 ロックの持つ魔力にグループのバランスが崩される時期、現実的にバンドの通帳の口座残高が624円だった時期、そして初期メンバーで成田の最大のパートナーである大内雷雷の脱退発言など、いつバンドが崩壊してもおかしくない時期を過ごしてきた。 計らずしもバンドになったTHE 夏の魔物。彼らの進む道は、果たしてどこに続いているのか。激動の期間を初期から共に活動をしている男子メンバー3人に語ってもらった。 インタヴュー&文:西澤裕郎 写真:Jumpei Yamada ぶっちゃけ年明けには破綻していたんです ──7月20日
【ネタバレを含みますので注意してお読みください】 2015年に公開され大きな話題を呼んだ『劇場版 BISキャノンボール2014』。アイドルグループ・BiSの解散ライヴのドキュメンタリーを撮るという名目でAV監督たちがメンバーに密着、横浜アリーナでの解散ライヴ前日にも関わらず連絡先を聞いたり、下着を見せてくれと迫ったり、誰が1番点数をゲットできるかを競った。 そこからはじまった「アイドル vs AV監督」シリーズ。2016年には、新生BiSの合宿オーディションを記録した『劇場版 BiS誕生の詩』、BiSのライバル・グループ・SiSの消滅を記録した『WHO KiLLED IDOL ? –SiS消滅の詩–』、2017年に行われた5泊6日の「WACK合宿オーディション」でAV監督たちがポイントを競った『劇場版 アイドルキャノンボール2017』が公開。それらに続く「アイドル vs AV監督」シリーズ
北尾修一が2017年9月に立ち上げた出版社・百万年書房から、初の自社刊行物『何処に行っても犬に吠えられる〈ゼロ〉』が、5月6日(日)、文学フリマにて発売される。かつて北尾が編集長を務めた雑誌『クイック・ジャパン』で執筆したニュージャーナリズム的手法のルポ記事を、2018年版に大幅に改稿して掲載。それだけでなく、「私と一緒に雑誌を作りませんか?」とTwitterの公募で参加した小西麗さん(女優&ライター:24歳)による原稿とが並列に並び、頭から順番に読んでいくことでひとつの作品となっている。気鋭のイラストレーター・おたぐち、デザイナー川名潤も参加し、1冊通して「ひとつの読み物」となった本作について渋谷で北尾に直撃インタヴューを敢行した。 インタヴュー&文:西澤裕郎 「カルチャーにすらなっていない漠然としたにおい」を記録しておきたい ──百万年書房にとって初の自社刊行物『何処に行っても犬に吠え
強烈な個性や独自の切り口をもった雑誌の編集者や著者に迫る新連載「雑誌列伝」。 記念すべき1回目は、「アイドルも! 映画も! コミックも! 全部!! 日本で唯一のトラッシュ・カルチャーマガジン!」と銘打った雑誌『TRASH-UP!!』をピックアップ。2008年に創刊され不定期で発行されてきた同誌は、マニアックなB級映画から、オルタナティヴ・ミュージック、漫画やイラスト、詩に至るまで、アンダーグラウンドなカルチャーを中心に、ジャンルレスで偏愛に満ちた熱量の高い記事が詰まったカルチャーの百科事典的な雑誌。現在は、レーベル事業やアイドル・グループSAKA-SAMAの運営など多角的にアウトプットしていますが、どのような思想の元、雑誌を作り発行してきたのでしょう。 編集長・屑山屑男さんとデザイナーのシマダマユミさんにインタヴューで迫りました。 インタヴュー&文:西澤裕郎 編集協力:ちゃんおか あの頃は
読んでいて惚れ惚れする。主婦であるこだまが書いた処女作『夫のちんぽが入らない』は、その切り口もさることながら、流れるようなテンポのいい文章があまりに気持ちよく、いつまでもその文を読んでいたくなる。この人に黒いものを「白」と書かれたら、信じてしまうかもしれない。それくらい高い文章力。まさに、天才。 同時に彼女は非常にすぐれた観察者でもある。『夫のちんぽが入らない』は、夫のちんぽは入らないのに、ネットで知り合ったどうでもいい男性のちんぽはすんなり入ってしまう、そんな事実を描いた私小説だ。心は繋がっているのに体はつながらない。そんな悲哀を、その心地いい文章でどこかコミカルに切り取り、発売から2017年12月までに13万部を発行している。 それから約1年。デビュー2作目となるのが『ここは、おしまいの地』である。この本の中では、家族、職場、これまで経験してきた著者の半生が、その観察眼と文章力で描かれ
ストリートを愛するカルチャー・マガジン
2017年12月、Web版“StoryWriter”をはじめようと思ったものの、どんなサイトにしようか悩んでいた。レビューサイトにしたいわけでもないし、ニュースサイトにしたいわけでもない。批評サイトというのも自分にとってはおこがましい。時間ばかりが過ぎていく。このまま1人で悩んでいてもダメだと焦り、ナタリーを立ち上げた大先輩の大山卓也さんに電話をしてみた。いま考えるとなんて不躾なことしてんだ… と思うけれど、「対談をしてほしいんです!」と単刀直入にお願いしすると、「記事になるかはわからないけど一度話してみようか」と返事をくれた。嬉しさのあまり、BiSやBiSH、GANG PARADEなどをプロデュースするWACKの渡辺淳之介さんに話したところ、インタヴュアーを買って出てくれるという。以下の記事は、サイトの内容が決まっていないにもかかわらず実績とキャリアのある2人が参加してくれるという普通で
Webで公開された記事は半永久的に残るものだと思っていないだろうか? 2017年12月にオープンしたWebサイト“百万年書房LIVE!”は、そんな感覚を一蹴するような仕組みで運営されている。定期的に連載記事が更新されていくのは従来のサイトと変わらないが、それぞれの記事に「公開終了」の日時が刻まれており、その時間になると記事が読めなくなってしまう。いつでも見れるようにしておいたほうが後々“百万年書房LIVE!”を知った人のためにいいじゃん、と思うのだが、なぜ期間限定で記事を消してしまうのか? そんな疑問を胸に、“百万年書房LIVE!”を運営する株式会社百万年書房・代表の北尾修一にインタヴューを行い、そのコンセプトについて伺った。たしかに、記事が消えていくことのよさってあるかもしれない! もしかしたらそう思うかも。 インタヴュー&文:西澤裕郎 Web上って言葉が「残りすぎている」 ──“百万年
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