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アメリカ大統領選
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離婚後も父母の双方が親権を持つ共同親権を導入する改正民法が成立し、2026年までに施行される。弁護士の岡村晴美さん(51)は、法改正は子どものためにならず、ドメスティックバイオレンス(DV)にさらされてきた女性や子どもたちを困難に追いやると、懸念を発信してきた。「本当に弱い人の声は、耳をすますだけでは聞こえてこない」。実務家として声を上げ続ける思いを聞いた。 DVは離婚や別居では終わらない -離婚後共同親権制度が導入されます。 制度が始まれば、離婚しても両親の合意がないと子どものことを決定できず、同居親が単独で決めたことに、相手から損害賠償を請求されることもあり得ます。私が一貫して反対してきたのは、DVや虐待などで結婚生活に疲れ果て、追い詰められた人が、離婚後もものを言えない、我慢する、そもそも離婚自体を諦める、といったように被害から逃れられなくなることを懸念しているからです。 離婚や別居
保護者が第2子のために育休を取ると、上の子が強制的に保育園を退園させられる埼玉県所沢市の「育休退園制度」を巡り、市長選で初当選した小野塚勝俊市長(51)は30日、就任会見で廃止を宣言した。制度は2015年度から続き、保護者に不評だった。小野塚市長は「きょうが子育てしやすい所沢市に転換していく最初の日。市長が変われば、生活が変わると申し上げてきた通りにしたい」と述べた。 既に退園の子も検討 制度は、保護者が第2子以降の出産で育児休業を取得すると、上の子(3歳未満)は通っていた保育園を退園させられる。2022年度は105人が退園した。 小野塚市長は、30日からは退園を強制せず、既に意思に反して退園させられた子どもも希望に応じて保育園に戻れるよう検討する考えも示した。 ただ、制度では育休退園すると上の子の再入園と下の子の新規入園の際、保育の必要度の評価点数が加算され入園が有利になる特典もあった。
川崎市教育委員会は10日、多摩区の市立稲田小学校で、屋上プールの水をため始めたものの、止めるのに失敗し、約2175立方メートルの水を流出させたと発表した。同校のプール約6杯分に当たり、損害額は約190万円。川崎市教委は川村雅昭校長と男性教諭の過失による事故と判断し、損害のうち計約95万円を2人に請求した。市教委による校長と教諭への賠償請求に対し、市内外の教育関係者らから抗議の声が上がっている。 止めたつもりが、ブレーカーのせいで… 川崎市教委学事課によると、5月17日午前11時ごろ、稲田小の30代の男性教諭がスイッチを操作して注水を始めたが、ろ過装置も同時に作動させてしまったため、職員室の警報音が鳴った。教諭は警報音を止めるためにブレーカーを落としたが、その際、注水スイッチの電源も喪失した。 同日午後5時ごろ、同じ教諭が水を止めるために注水スイッチを切ったが、ブレーカーが落ちたままでスイッ
「私は生まれなかった方が幸せだと思っている。子どもを持ちたいとは思えません」-。岐阜県の女性(35)から、本紙に、そんな投稿が届いた。全ての人の出生を否定的に捉える考え方は「反出生主義」と呼ばれ、関連の書籍が出版されるなど注目を集めつつある。この女性もそうした考え方を支持する一方で、恋人がいて複雑な思いも。「多くの方の意見を聞いてみたい」という女性と会い、思いに耳を傾けた。 全てに嫌気 心地いいのは「無の状態」 生まれなかった方が幸せだと考えるのはなぜか。女性は「働くことや家族との関わり、日常生活の全てに嫌気が差している。頑張ることにも、ただ生きることにも非常に疲れた」と話す。反対に心地いいと感じるのが「無の状態」。寝ている間の無意識が好ましく、起きている間は「考えることも意識がある今も嫌」という。 そうした感覚は幼い頃から。最初の記憶は定かではないが、小学校低学年で、両親に「私は自殺して
「娘がテストで掛け算の式が逆だとしてバツになった」。東京都内の女性から東京新聞「ニュースあなた発」にこんな訴えが届いた。掛け算の文章題で答えが合っていても、式の順序が逆だと間違いなのか。その是非を巡っては50年前から論争が続いているが、いまだ決着していない。近年は、採点がSNSで炎上するケースも散見される。学校現場や文部科学省を取材してみると、変化の兆しも見られるが…。 「1つ分の数×幾つ分」…1つ分とは? 現在小学3年の娘が2年だったとき、算数テストで「車が6台。1台に5人乗ると何人乗れるか」という設問があった。娘の書いた式は「6×5」だった。「6台の車に1人ずつ乗せていくから6人で、それを5回繰り返す」と考えたからだが、バツが付けられた。 文科省の「小学校学習指導要領解説 算数編」によれば、小2で掛け算を教える際、「1つ分の数×幾つ分」の順で式を立てることになっている。例えば「4人にみ
19日に一時休園 前日夜にメール 小金井市や法人、保護者によると、一時休園したのは19日。前日夜、メールで保護者に知らせた。法人が運営する他園や本部からの応援を入れて20日に再開したが、保育士の必要数は確保できず、受け入れる園児を約50人に縮小。保護者宛てのメールで「28日までは産休・育児休暇中の方、また家庭保育が可能な方はできる限りの家庭保育のご協力をお願いいたします」と登園自粛を要請し、しのいでいるという。 法人による市への報告では、トラブルの原因は施設長と保育士らとの人間関係だったという。 保護者の一人は「保育士の人手不足は各地で問題になっているが、小金井市でも起きてしまった。一大事だと感じるが、詳細が分からないので不安だ」と話した。 保育士からの修繕要望にも応えず 小金井なないろ保育園を運営する社会福祉法人なないろが22日開いた保護者説明会には、約60世帯の保護者らが出席。小島章敬
サバ美の手術 偉大な音楽家の死 前回、もうすぐ手術を受けると書いたうちの猫サバ美は、無事に術後1カ月たち、穏やかに過ごしている。ばっさりと縦に開いていた傷口もすこし凹凸があるくらいで、そられたおなかの毛もふわふわとした産毛が気持ちいい。サバ美が受けた大手術の術後としては獣医師も驚くほどの回復力で、入院も2泊のみ、家に帰ってからはどんどん動き回って棚の上に登ろうとするのをまだだめーー!と止めていたほど。 生き物が日に日に回復する様は神秘的だ。当人の意志や努力とは別のところで、治癒力が身体を乗っ取るとでもいうような、大きな力を感じる。自分の子宮筋腫の手術や帝王切開の時に感じた、その「日に日に良くなる」という実感は、その後の私の人生を支えている。生きていればいつか傷は癒えると、どんなに痛い時も思い出す。希望が片隅にある。 先日、偉大な音楽家が亡くなった。親戚のような特別な人だった。直接ありがとう
月刊少女漫画誌「りぼん」(集英社)のとじこみ付録「生理カンペキBOOK」が、発売から1年以上たつ今も、幅広い共感を呼んでいる。少女誌とは縁遠い記者(37歳)も、思いがけない家庭での出来事をきっかけに手に取り、女の子だけでなく大人の男女までが絶賛する理由がのみこめた。 基礎知識も、日常で直面する疑問も 「お父さん。生理が来ちゃった」 ある日、自宅で小学5年生の長女(11)に告げられた。記者の生理の知識は小中学校で学んだ程度。どうしていいのか分からず、2人の娘の父親のくせに生理を「人ごと」と考えていた自分に気付かされた。 頼りの妻(37)は仕事で不在。LINEで助けを求めると「『りぼん』の付録がすごい。ネット公開されているから見せてあげて」と返事が来た。さっそくスマートフォンで読んでみると、親子ともに「今、知りたい」情報でいっぱいだった。 フルカラー12ページ。基礎知識に加え、初潮を家族らにど
「数学の宿題が多すぎるし、難しすぎる」「宿題のせいで、やりたい勉強も部活もできない」。そんな訴えが高校生や教育関係者から上がっている。学校が進学実績を競う中、宿題の負担が年々増しているとの見方も。質・量ともにこなすのが困難な宿題に向き合う高校生らの声を聞き、背景を探った。 多すぎる、難しすぎる、やる意味がない 名城大教職センター教授の竹内英人さん(54)の呼び掛けで9月に開かれたオンライントークイベント「数学の宿題多すぎない?」には、全国の教員・塾講師や保護者ら約90人が参加。竹内さんのほか、この問題に関心を寄せる数学者と2人の塾講師が登壇し、意見を交わした。 高校時代の宿題について大学生から聞き取った神戸大大学院理学研究科教授の谷口隆さん(45)=代数学=は「多すぎる、難しすぎる、やる意味がないという3つの問題点が見えてきた」と指摘。他の科目に手が回らなくなるほどたくさんの課題や、解答を
離婚後に父母の両方が子どもの親権を持つ「共同親権制」の導入を国に求める声が上がっている。「子どもは両親に育てられるべきだ」というのが賛成派の意見だ。一方で、ドメスティックバイオレンス(DV)を受けて離婚した女性らは「子どもを口実にされ、暴力から逃れられなくなる」と不安を訴える。DV被害者保護の観点から共同親権を考える。 〈関連記事〉離婚後の「共同親権」は子どものためになるのか 法制審が8月末にも中間試案 議論の現状を解説します(2022年8月19日公開) 〈関連記事〉【反響編】離婚後の共同親権 識者の意見は? 木村草太さんと小田切紀子さんに聞く(2022年9月26日公開) DV防止法が適用…でも家裁は面会”強制” 「家庭裁判所が小学生の娘を父親に面会させるよう強制してくる。DV防止法の適用を受けて住まいも隠しているのに、どう考えてもおかしい」。30代のユウコさん(仮名)はそう語る。 出産後
数字に興味を持ち始める3歳ごろから、子どもたちは時につまずきながらも、だんだんと数の世界に親しんでいく。算数は正解・不正解が分かりやすいだけに、子どもの間違いや、得意・不得意を気にする保護者も多い。算数の基礎を学ぶ小学校低学年くらいまでの段階で子どもが苦手意識を持たないよう、周りの大人はどうサポートすればいいか。数学の専門家に聞いた。 「5だね」…新たな一歩を大切にしたくて 「3+1=5」。子どもが足し算の問題にこう答えたら、学校の先生も保護者も、普通は「×」を付けるだろう。 ところが、「○」にした数学者がいる。神戸大大学院理学研究科教授の谷口隆(たかし)さん(44)=代数学=だ。当時3~4歳で、足し算を覚えて間もなかった娘に口頭で尋ね、「5」という答えを「そうだね、5だね」と○にした。正解の「4」も教えなかった。 谷口さんは「答えは一応3より大きいし、また7や8のような見当外れの数でもな
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