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『ゲーム小説』の一読者視点からのアレコレ【前編・80~90年代コンピュータRPGの時代】 公開日:2021年4月30日センセイ (べ・一文字) 読者の皆様は「ゲーム小説」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか? ここで元祖はどうとか本家はどうとかいう話を始めると様々な異論反論が入り乱れてかつライトノベルの定義がどうこうとか余計な方向からの流れ弾も飛んできて宗教戦争かくやと言うペンペン草も生えない焦土状態になる事は火を見るより明らかと思いますので、あくまで個人的な体験・経験則を元に語る「ゲーム小説の蘊蓄」が今回の題材と言う事でお願いします。かつ、文中敬称略です。 まぁそう言った前置きと言うか逃げを打った上でも、現在まで続くライトノベル史の起点とも言うべきタイトルとして『ロードス島戦記』(著・水野良/角川書店(現KADOKAWA))を外す事は出来ないと思います。 元々は『コンプティーク』誌に連載さ
HOME 読み物 KOTOKOs GAME SONG COMPLETE BOX 「The Bible」 ~KOTOKO中心に語るゼロ年代PC美少女ゲーム主題歌回顧録~ KOTOKOs GAME SONG COMPLETE BOX 「The Bible」 ~KOTOKO中心に語るゼロ年代PC美少女ゲーム主題歌回顧録~ 公開日:2020年4月22日 / 更新日:2023年10月18日センセイ (べ・一文字) 4月21日に、アニソンシンガー・シンガーソングライターであるKOTOKO(ことこ)がこれまで発表したほぼ全てのゲームソングを網羅したゲームソングコンプリートBOX、『KOTOKO’s GAME SONG COMPLETE BOX 「The Bible」』を発売しました。 CD全10枚に収録された曲は100曲以上、価格は通常版15,000円、ライブBD付き限定版17,000円とこれまでKOT
キミはおぼえているか?「放送当時の児童誌のガンダム」を! 公開日:2019年12月27日ラクメキアそーさい/新井博之助 変身ヒーロー番組もアニメ番組も一緒くたに「テレビマンガ」と呼ばれていた1970年代、『仮面ライダー』などのヒットを受けて急増した児童向けテレビ番組を、専門に取り上げる雑誌が相次いで創刊されました。実写の番組では製作元から提供された素材のほか、各出版社による独自の撮りおろし写真がグラビアを飾っていましたが、対象が二次元のアニメ作品ではそうはいきません。加えて「平板なセル画のアニメは実写に比べて迫力に欠ける」と一段下に見られていた風潮もかつてはありました。 そこでアニメ作品の記事に起用されたのが、戦前からの児童誌の伝統の「口絵」の技法です。 戦記物の記事やプラモデルの箱絵などに見られた細密な絵画調でアニメのキャラクターがド迫力で描かれ、実写作品のヒーローに負けじとカラーグラビ
『映画ドラえもん』の歴史をたどる【第1回】 公開日:2019年9月30日稲垣 高広 来年(2020年)3月、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』が公開される。今年7月初旬に本作のタイトルや特報映像などが発表され、「コロコロコミック」10月号からマンガ版の連載も始まった。マンガ版を読んでから映画を観るか、映画を観てからマンガ版を読むか迷うところだが、私は今のところ映画を先に観たいと思っている。 『のび太の新恐竜』は、1980年から毎年(2005年を除く)春に公開されている『映画ドラえもん』シリーズの40作目にあたる。そして、この映画が公開される期間は、マンガ『ドラえもん』連載開始50周年のアニバーサリーイヤーと重なる。 40作目と50周年。 そんな『ドラえもん』史上の大きな大きな節目に登場するのが、『のび太の新恐竜』なのである。 『のび太の新恐竜』というタイトルは、シリーズの記念すべき第1作『
虚影の街をあるくもの ~「機動警察パトレイバー」脇役中の脇役の話~ 公開日:2019年8月6日センセイ (べ・一文字) 今年は梅雨が長引いてじめじめとした日々が続いてましたが、ようやく真夏日と観測される暑い日が続くようになりました。メタボには辛いんですけどね。 その炎天下の中、外を歩いているとひとつの作品のワンシーンが脳裏を横切り、BGMが聞こえる気がします。それは『機動警察パトレイバー the Movie』(押井守監督・1989年)で、登場人物の松井・片岡両刑事が廃墟とも呼べる東京の各所を犯人の足取りを追って地道に捜査するそのシーンは、スティールドラムが印象的なBGMと共に強く記憶されています。 と言う訳で今回は『機動警察パトレイバー』のサブキャラ中のサブキャラ、黙々と捜査をする刑事、松井刑事について語ってみようかと思います。 まず『機動警察パトレイバー』は、1988年にOVA(旧OVA
美少女ゲーム界隈と美少女フィギュア市場のカンケイ【3】 ~大エロゲー秋葉原決戦~ 公開日:2019年5月8日センセイ (べ・一文字) 再度続いてしまいましたが、意図せず結果的に平成を振り返るみたいになってしまい、少なくとも観測周辺では読まれた同年代の皆様の過去を順当にエグっているようで何よりです(性格が悪い)。 ですので新元号になりましたがまた同じような流れで続きます。 繰り返しになりますが、極めて視野の狭い個人的な記憶と経験をベースに語ってみたいと思います。かつ、文中敬称略です。ご了承ください。 今でこそ当たり前のようにコンテンツの周辺アイテムの一環として塗装済完成品フィギュアがありますが、PVC塗装済完成品フィギュアが一般化するまでのこの時期二十世紀が終わる頃は、塗装・組立に要する技術が高かったことが一因かと思いますが、美少女フィギュアがオタクコンテンツの中でも敷居の高い物であったこと
【かがみあきらさんの思い出】 2017年7月11日加藤 一(かとう はじめ) ちょっと昔の話をしましょう。 大体、30年とちょっとくらい前。僕がまだ田舎の高校生で、先輩に連れられてこの世界――アニメとゲームと漫画の渦巻く同人の世界に足を踏み入れて間もなかった、1980年代頃。時代で言えば昭和の終わり頃ですね。 「懐かしいね!」という人も、「まだ生まれてない」という人もいますでしょうが、何しろ30年も前と言えば情報源が月刊誌くらいしかない時代。アニメとゲームと漫画について同好の志を得ようと思ったら、教室の中に仲間を見つけ出すか、アニメ専門誌やマニアックの漫画誌を読むか、そうでなければ同人誌即売会で同じ穴の狢を見つけるしかなかったわけで。田舎の小規模な同人誌即売会に顔を出しては顔なじみを作り、悪友と連れ立っては同人誌を作り、そうこうしているうちに「夏コミに行かないか」と誘われました。 夏コミ―
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