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ノーベル賞
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レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記 作者:大串 夏身 発売日: 2019/11/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) 何度か書いたが高校生の頃は司書になりたかった。なぜかと言うと図書館でただ本の整理だけすればいいと思ったからで、そのために大学は司書課程のある大学を選び、実は俺は司書資格を有している。とは言え「ただ本の整理をすればいい」などというおいしい労働はない。図書館情報学等の教授達は「図書館は市民のための情報サービスセンター」「司書は、膨大なデータから即座に正確に取捨選択して利用者の要望に答える」「何よりもパソコン、コンピューター、ITのスキルと知識がなければならない」「利用者とは、努めて明るく社交的に接していかなければならない」、等、等と繰り返し繰り返し述べられた。俺はすっかりやる気をなくした。更に個人的な体験、夜間部なのに司書課程の単位を取るために昼間の講義に参加し、夜
まあ31年も生きていると「魔がさした」と思われるような事が何度かありました。何故か誘われるままにホイホイとディスコに行ったとか、井上喜久子のファンクラブに入ったとか、出会い系喫茶に行ってそこで指名したブサイク女と昼飯食うためだけに1万円払ったとか(昼飯代は別)、五反田のSMクラブに行ったとか、まあ色々ありました。しかしながら最近の「魔がさした」やつはこれまでとは少々趣が違っていまして、「日本図書館協会に入った(年会費を払った)」という事でして、まあ司書資格は持っていますし週に1回は必ず図書館を利用するヘビーユーザーでありますが、ただそれだけの、図書館関係者でもない人間が「図書館雑誌」みたいな業界誌を読んでもどうしようもないのですが、年会費を払うだけで業界の匂いを嗅ぐ事ができて何となくその業界の中に入った気になるのなら9千円など安いものですわな。 つまり何が言いたいのかと言うと勘の良い人は大
以前書いた事があるが、高校生の頃の俺は図書館で働きたかった。なぜかと言うと本が好きだから、ではなく、一日中黙々と本の整理だけして誰とも触れ合わず単調で静かな毎日を送れると思ったからだが、大学に入って司書課程の授業を受けてそんな考えは子供の甘っちょろい考えであることを思い知らされた。教壇に立った「図書館学」の専門家達は口々に「図書館は情報のサービスセンターとして、積極的に市民に奉仕する」「これからの図書館はただ本の貸出をすればいいのではない。図書館の機能を市民にアピールするのだ」と口角泡を飛ばし檄を飛ばしたので、内向的で口下手で閉じた世界にこもることを何よりも得意とする俺に司書は無理だと早々にあきらめ、更に「図書館司書」などという職業はそもそもなくて、例えば市立図書館で働くためには市の職員として採用されなければならず市の職員として採用されたとしても希望通り図書館に配属になるわけではないし配属
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