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いよいよ食欲の秋到来!秋の味覚は多い中、シーズンに一度は食べたい食材として、青物好きの釣り人にとって「サバ」は外せないだろう。ところで沖釣りなどで釣ったサバを美味しく食べようと思って現地で内臓を除去すると「不法投棄になるのでは?」と釣り人の間で白熱した議論になることもあるが、今回その論争に筆者が終止符を打つとしよう。 (アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)
一方、イギリスでも同様のことが起こる。 本来、「サーモン」とは、イギリスに分布しているアトランティックサーモン1種であり、「トラウト」とは同様にイギリスに生息するブラウントラウトを指した。 大航海時代に入り、英語圏がアメリカ大陸まで拡大、更に太平洋にまで達すると、その定義が崩れた。英国にいないサケ・マス類が次々に英語に組み入れられることになる。 それまで、チャーと呼んできたイワナ属にもトラウトが適用される(レイクトラウト、ブルックトラウトが有名)など、英語でも曖昧になった。 その後、明治期に サーモンをサケ、トラウト をマスと翻訳し、すべての個体が降海する種をサーモン、一部またはすべての個体が河川残留する種をトラウトと定義づけしてしまった。 この定義がイギリスに逆輸入されたことで、さらに曖昧さが加速。 本来であれば、サケはシロザケ、マスはサクラマス、サーモンはアトランティックサーモン、トラ
外来魚であるニジマスは本州では繁殖できないと言われています。それはいったいなぜなのか調べてみました。 (アイキャッチ画像提供:PhotoAC) ニジマスって? ニジマスは皆さんもよくご存じの通りサケ科の淡水魚です。漢字では「虹鱒」と書き、英名は「レインボートラウト(rainbow trout)」と呼ばれています。 一般的な大きさは40cm前後で、大きな個体になると80cm~1mの大きさに成長する個体もいます。エラから尾ビレにかけての朱色の縦帯が特徴的で、体全体に黒い小さな斑点が見られます。 ニジマスは太平洋東岸とカムチャツカ半島が原産地の外来魚で、日本に初めて持ち込まれたのは1877年とされています。現在日本では北海道の一部に定着していますが、そのほかの地域では定着せずほとんどが放流魚となっています。 環境の変化に強く、適応能力が高いことから様々な場所で養殖も盛んに行われています。 本州で
Tweet 茨城で70年ぶりにニジマス釣り全面解禁 那珂川や久慈川などの大河川を抱え、川釣りが人気となっている茨城県。ここで来年1月より、河川などでの「ニジマス釣り」が全面解禁されることが決定しました。 これまでもニジマス釣り自体は可能だったのですが、15cm以下の幼魚や卵の採捕は禁止されていました。しかしルール改正後はこれらを含め、すべてのサイズ、ステージにおけるニジマスの採捕が許されることになります。 また、10~3月の期間はニジマスの繁殖・産卵期に当たるため禁漁期として採捕が禁止されていましたが、この指定も解除されることになりました。 全面解禁は約70年ぶりとのことです。 規制があったわけ ニジマスは北アメリカ原産の魚で、日本には明治時代に移入されました。食糧事情が悪かった時代に貴重な食用魚として導入され、現在でも各地で盛んに養殖されています。 茨城県では1951年に、ニジマスに関す
Tweet 江戸前の新名物「ホンビノスガイ」 東京湾奥部、いわゆる「江戸前の海」で現在主要な漁獲物となっているホンビノスガイ。白ハマグリと呼ばれ、関東の市場で見ない日はありません。 アサリやハマグリ、バカガイなどの漁獲が激減する中、今世紀初頭から水揚げが上がり始め、あらたな海の幸として注目されてきました。しかしそんなホンビノスガイがここ数年、かなりの勢いで漁獲量減少が続いています。 ホンビノスガイの主要漁獲海域である東京湾奥の三番瀬では、ピークとなった2017年には1676tの水揚げがありました。しかし昨年2022年度の同海域での水揚げはたったの81t。5年でなんと21分の1にまで減少した形です。 なお、周辺海域での水揚げも三番瀬ほどではないものの減少しています。 外来種だけど重要魚業種 ホンビノスガイは、我が国では1998年に発見された新顔の二枚貝です。原産地は北米の大西洋沿岸で、日本へ
Tweet 川崎で熱帯魚が見つかる 川崎市環境局環境総合研究所は先月11日、川崎港の一部である東扇島地域周辺海域で生物調査を実施した結果、3種類の魚を初めて確認したと発表しました。 そのうちの1種である「クツワハゼ」は、これまでも東京湾での生息は確認されていましたが、外洋に面した東京外湾でのことであり、内湾のかつ湾奥部で確認されたのは非常にレアであるといいます。 このほか南方の暖かい海に生息し、東京湾の環境では適応が難しいと考えられていた「セグロチョウチョウウオ」や「カスミフグ」も初めて発見されました。 東京湾でサンゴも増殖中 これらの魚が東京湾の奥部にある川崎港で発見されたのは、東京湾の水温が上昇していることが原因とみられています。そしてその変化は湾奥だけでなく、湾の入口付近ではよりドラスティックに環境が変化しています。 いま、千葉県沖の東京湾に、まるで南の島のようなサンゴ礁が見られると
Tweet 「ウチダザリガニ」駆除イベント 先日、福島県猪苗代町を流れる川で、外来種の大型のザリガニ「ウチダザリガニ」の駆除イベントが実施されました。このウチダザリガニは「特定外来生物」に指定されており、駆除が推奨されている生物です。 イベントでは、1時間ほどで約150匹のウチダザリガニが捕獲されました。捕獲されたザリガニは専門家の指導のもと調理され、参加者にふるまわれました。 猪苗代町などでは今後、この取り組みを観光にも活かしていく予定です。 ウチダザリガニとは ウチダザリガニはエビ目(十脚目)ザリガニ科に分類される、北米大陸原産の淡水ザリガニの一種です。体長は15cm程度になり、アメリカザリガニと比較してもより大型になります。 体色はやや明るめの焦げ茶色で、ハサミに白い斑点がありよく目立ちます。ハサミを振りかざしたときに、この斑点が手旗信号のように見えるため、英名ではシグナルクレイフィ
日本のサバは「ノルウェー産」? 日本の食卓を代表する惣菜魚であるサンマやサケの不漁が、ここ数年続いています。これらの魚が高値になり庶民向けではなくなるなか、変わってその地位に収まろうとしているのが「ノルウェー産のサバ」です。 ノルウェーから輸入されて日本に入ってくるサバは、はじめは干物や丸の冷凍のみでしたが、人気の高まりとともに昨年からは生サバの状態での空輸もスタート。今や国産のもの以上に消費されているとも言われています。 ノルウェー産サバの日本への輸出が始まったのは40年以上前。ノルウェーの機関が発表しているデータによると、昨年輸出された同国産サバ約38万9000トンのうち、半分くらいが日本向けだといいます。日本でサバと言えばいまやノルウェー産、国産はサバじゃないと言われるくらい浸透するかもしれない、という声も聞かれるそうです。 なぜノルウェー産が人気? ノルウェーのサバは日本近海に生息
Tweet モロッコでタコ漁が中止に 西アフリカに位置する世界有数のタコ生産国モロッコ。しかしそんなモロッコでのマダコの夏漁について、同国はこのほど漁の中止を決めたと公表しました。 これは資源調査の結果が悪かったことなどが影響しているとみられ、少なくとも12月15日まで禁漁となる見通しだそうです。世界的な原油高により漁の採算が合わない懸念もあったと考えられています。 たこ焼きにも影響? モロッコから日本への冷凍タコの輸入量は、昨年9月から今年1月にかけて約2300t、一昨年の同時期には約5500tを記録しており、今回の禁漁は日本のタコ市場に影響を及ぼすと見られます。特に関西の市場はモロッコ産の扱いが多いため、たこ焼きの価格にも影響が出る可能性があるとのことです。 スペインでタコ養殖事業が開始 タコの資源量減少は西アフリカだけでなく、世界的なトレンドとなってしまっています。そんな中、タコの大
Tweet アオリイカの画期的養殖技術が開発 沖縄県恩納村にある沖縄科学技術大学院大学が今月2日、高級食材として知られるアオリイカの、商業化を念頭に置いた養殖技術を世界で初めて開発したと発表しました。 当大学では2017年よりアオリイカの養殖研究を始め、今年までの5年間で5万匹以上のアオリイカ稚イカの孵化に成功。今年4月には、孵化から繁殖までを10世代にわたって繰り返す累代飼育に成功したといいます。これは世界初のことだそうです。 研究では、イカの成長に合わせて、水温や水質などを調整した16個もの水槽を用意。その結果、既存の研究では数%にとどまっていた、稚イカの孵化後90日生存率が90%超まで上昇し、これによって養殖実現への道がひらけました。 今後は、県内の漁協関係者や行政と協力し、養殖技術の商業化に取り組む予定だそうです。 実は難しいイカの養殖 イカには大きく分けて「海中回遊するタイプ」と
Tweet 今年に入り頻発するアニサキス中毒 我が国で最もよく名前を知られている寄生虫と言えばアニサキス。これが寄生した魚介類を生で喫食し、生きたまま体内に入ってしまうと発生するのが「アニサキス症」です。 消化管の壁にアニサキスが穴を開けることでアレルギーになり、胃に千枚通しを刺されたような強烈な痛みが起こることから非常に恐れられています。アニサキスは醤油やわさびをつけても死なず、胃酸の中でも数日生きることができるので、発症してしまうと基本的には外科的処置でアニサキスを除去しないといけなくなります。 今年に入り、全国でアニサキス症の発生事例が頻発しており、関係者の注目を集めています。特に鳥取ではすでに9件の事故が確認されており、これは例年より遥かに速いペースだそうです。 原因は「イワシの豊漁」? 本年度のアニサキス症発生例の中で目立つのが「イワシの刺身が原因となっている」もの。アニサキス症
市販のお刺身はとっても美味しいですが、実はほんのちょっとのひと手間でもっと美味しく食べることが出来るのをご存じですか?今回はそんな裏技『塩水処理』をご紹介します。 (アイキャッチ画像提供:PhotoAC) Tweet 売れ残ったお刺身 残業終わりや夜にスーパーに行くと、お刺身コーナーに値引き札が貼ってあるお刺身を見たことはありませんか? そういった値札が貼られているお刺身は色が変色していたり、魚のドリップが出ていたり、ハリが無い感じ・・など、安くなっていてもちょっと敬遠しがちです。 しかし、ある方法を踏むことでこのお刺身が蘇るとしたら、今後は積極的に購入するようになりませんか?今回はそんな魔法のような方法をご紹介します。 お刺身の劣化 鮮度の良いサカナの身は特に臭いは気になりませんが、時間が経つにつれサカナの身はトリメチルアミンという物質が発生し、だんだんと生臭くなっていきます。 また、特
サカナの食べ方でまず思い浮かぶのは「お刺身」。しかしよくよく考えると、淡水魚をお刺身などの生食で見かけることはありません。これはなぜなのでしょうか。その背景にはとても恐ろしい寄生虫がいたのです。 (アイキャッチ画像提供:PhotoAC) Tweet サカナの生食文化 四方を海に囲まれた日本では古くからサカナ料理が愛されており、世界を代表する魚食大国といっても過言ではありません。中でも特徴的なのが刺し身や寿司などの生食で、中国やアジア圏の一部の国では同様に食べられてはいるものの、ここまで文化として根付いているところは他にはありません。 この大きな理由としては、海から近くサカナがすぐに食べられたことや、衛生面に恵まれていたこと、鮮度を保つために様々な工夫が施されてきたことなどが考えられます。 しかし、よくよく考えると、生食で食べているのはマグロやタイ、アジやイカなど、どれも海のサカナばかりで、
Tweet 「ハダカイワシ」の化石が発掘 先月24日、愛知県南知多町の「師崎層群」から、珍しい化石が新たに見つかったと愛知県の学識者団体が発表しました。1800万年前の地層から発掘されたのは、およそ1800万年前のものと推定される「深海魚」の化石群です。 なかでも、ハダカイワシの化石は、特有の部位である「発光器」がはっきり残っているといいます。化石になることで消えてしまいがちな目や背中の黒い色合いも確認できるほど状態が良く、関係者の興奮を誘っています。 そのほかイワシやサバ、ウニなど約150点の化石が発見されており、今後、クリーニングをした上で、電子顕微鏡や化学分析で詳しく調べるということです。 ハダカイワシってどんな魚? 今回見つかった「ハダカイワシ」は代表的な深海性魚類のひとつで、現生種も多い種です。鱗が非常に剥がれやすく、漁獲されたときにはほとんど剥がれた状態になっているので「ハダカ
固有種の宝庫と言われながらも、近年は外来生物によりその多様性が失われてきている日本最大の湖・琵琶湖。そこにいま、史上最悪とも言われる外来種が侵入しようとしており、滋賀県が必死で駆除を行っています。 (アイキャッチ画像提供:PhotoAC) Tweet 琵琶湖のアメリカナマズ問題 琵琶湖の唯一の流出河川で、淀川水系の本流のひとつでもある滋賀県の瀬田川。この川の上流部にある瀬田川洗堰で、いまとある外来魚の繁殖を防ぐための戦いが行われています。 その魚とは「アメリカナマズ」。琵琶湖と瀬田川では2000年代に入って生息が確認され、ブラックバスなど他の外来魚のように湖内で大量繁殖するのではないかと懸念されていました。 滋賀県水産試験場は、琵琶湖へのアメリカナマズ拡散を阻止するために、瀬田川の洗堰上流域での徹底駆除に力を入れてきました。その結果、2020年秋以降は現時点で1匹も捕獲されていないといいま
Tweet ニジマスは重要な水産物 ニジマスという魚の名前を知らないという人は、日本にはあまりいないのではないかと思います。全国各地で養殖されており、淡水魚ではコイ・アユと比肩する知名度をもつ淡水魚です。またいわゆる「釣り堀」などの管理釣り場では最もポピュラーな魚のひとつで「釣りはしないけど、ニジマスなら釣ったことある」という人はきっと多いでしょう。 このニジマスは、実は遊漁においてメジャーと言うだけではなく、むしろ漁業上でより重要な水産物といえます。というのも、「回転寿司のサーモン」の多くはニジマスを改良して作られたものだからです。 元来、海と川を行き来しながら成長する性質を持つニジマスは、改良によって海で育てることも可能になります。そのようにして海面養殖できるようにしたものが「サーモントラウト」として寿司ネタなどに利用されるのです。 またこのほか、内陸で養殖されるヤシオマス、ギンヒカリ
Tweet あの成分でウナギが大きくなる? ウナギの養殖生産が盛んな愛知県。鹿児島県についで全国2位の生産量を誇り、三河湾沿岸の「一色うなぎ」などは全国的なブランドです。 その愛知県にある水産試験場の内水面漁業研究所で「大きくておいしいウナギ」を人為的に作り出すことに成功したというニュースが話題になっています。大きく成長させるためのカギは「誰もが知る食品栄養素」と「メス化」にあるといいます。 養殖ウナギのメス化に成功 ウナギは現在、天然のシラスウナギを捕獲し、それを飼育して大きくするという形の養殖が行われています。しかし現在、養殖で育てたうなぎは9割以上がオスになってしまうといいます。ウナギの生態にはわからないことが多いのですが、ほとんどが「オス化」してしまうことの理由もまだわかっていないのだそうです。 オスのウナギは大きくなると身や皮が硬くなるため、食味が悪化してしまいます。そのため大き
Tweet 生サバ食べたしアニサキスは怖し 日本の食卓を支える魚・サバ。昔と比べると値上がりが著しいものの、それでも大衆魚の代表格としてその存在感を示しています。 日本で一般的なサバはマサバ、ゴマサバそして輸入のタイセイヨウサバの3種。このうち、夏に旬を迎えるものがゴマサバ。夏の海の豊富なプランクトンや小魚を飽食し、脂のたっぷり乗ったゴマサバは東京湾では「トロサバ」と呼ばれ、隠れた人気釣魚となっています。 脂の乗ったゴマサバで作るしめ鯖や鯖寿司は最高の美味で、家庭で作る方も少なくないと思うのですが、しかしそこで問題となるものがあります。ご存知、アニサキスです。アニサキスに寄生されたサバを食べて罹患するアニサキス症は、現在でも年間2000人程度が発症する危険な寄生虫症です。 「養殖ならアニサキスも大丈夫」はウソ アニサキスは自然環境下に広く存在する寄生虫。そのため「養殖のサバならアニサキスの
Tweet ブラインドケーブ・カラシンとは? 目が皮膚で覆われて退化しているブラインドケーブ・カラシン。観賞魚として有名なネオンテトラと同じカラシン科に属している熱帯魚です。 原産地の中米では洞窟の中で生活しているため、魚体のメラニン色素が失われ白っぽい外見をしています。視覚の代わりに嗅覚や側線といった別の感覚器官が発達しており、周囲の様子を察知しながら泳ぐことができます。 成魚で8cmほどになり、イトミミズや人工エサも食べることから家庭でも気軽に飼育することができ、日本でも鑑賞魚として販売されています。本来洞窟に住む魚ですが、光がある環境でも飼育することができます。しかし、その見た目が災いしているのか、ペットとしてはあまり人気がないとのこと。 少し不気味な見た目をしていますが、どことなく神秘的な魅力を感じてしまうのは筆者だけでしょうか・・。 目が退化した理由 人間には考えられない進化を遂
空前のサバ(鯖)ブーム 全国どこの鮮魚店でも販売されているサバ(鯖)。日本近海ではマサバとゴマサバの2種類がメインで漁獲されており、冬の間はマサバが、夏の間はゴマサバがよく漁獲されています。 近年のサバ缶ブームで改めて注目されているサバですが、古くから全国各地にブランドサバが存在し、珍重されてきました。宮城の「金華サバ」、関東では「松輪サバ」や「銚子サバ」、高知の「清水サバ」、大分の「関サバ」、北部九州の「玄海サバ」などに加え、現在では各地で養殖サバのブランドも勃興しており、良質のサバが消費者の口に入りやすくなっています。 関東は「しめサバ」で九州は「刺身」? しかしその一方で、古くから愛されている魚だからこそ、その食文化には大きな差異が存在します。特に知られるのが「刺身」と「しめサバ」の差です。 関東在住者は、鮮魚店で「しめサバにできます」といって売られているサバを見かけたことがあると思
身も骨も青色の「アナハゼ」 青魚という言葉もあるが、これは身の色ではなく背中が青く見えることからそう呼ばれる。不飽和脂肪酸を多く含む魚は、背中が青く見えるのだという。 ダツやサヨリ、サンマなど骨が青いことで知られる魚でも、さすがに身まで青いということはない。いくらなんでも、青い身の魚なんて……。 それがいるのだ。 その魚の名はアナハゼ。一見すると褐色(黄色っぽい個体もいる)だが、口の中も青ければ骨も青。さらに身までもが青い。色の濃淡には個体差もあるようだが、この青い色はダツの骨と同様、ビリベルジンという胆汁色素によるものだ。 どこから見ても毒があるようにしか見えない色だが、もちろんアナハゼに毒などない。それどころか、このビリベルジンには、なんと抗酸化作用や抗炎症作用があるらしい。ということは、アナハゼを食べてアンチエイジング、なんてことも! アナハゼの生態 この魚、ハゼという名は付くが、ハ
シラスウナギの漁獲量が減っている、あるいは密漁などのニュースを耳にする機会がたびたびあります。そもそもシラスウナギとはなんなのか?先ずシラスウナギとはを用途と共に説明します。 シラスウナギの外見 シラスウナギを簡単に言えば、ウナギの赤ちゃん、幼魚のことを指します。身体は透明ですが動きはニョロニョロ、顔も形もウナギと変わりません。都市型河川にも生息していますが、その外見のため簡単には見つけることができません。 シラスウナギの生態 卵から生まれたウナギの稚魚は、オタマジャクシのような形をしており「プレレプトセファルス」と呼ばれます。そこからしばらくすると葉っぱのような形をした幼生「レプトセファルス」に成長してからウナギらしい形のシラスウナギへ変貌を遂げます。その後川に上り成魚になります。ウナギは形態が何度も変わる面白い成長を遂げるサカナの1種類です。 成魚は5年から15年にかけ、河川や河口域で
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