あまりに長く閉じ籠もって息を殺す様な暮らしぶりが続いたので、何をどう書き残していいやらよく解らなくなってしまって、何年も何も書かずにいた。 僕の持病の事もあって、取り敢えずは慎重にしていたけれども、こうも長く続くともう色々と通常に近づけて暮らさなくては身が持たない。 お陰様でまだ誰も罹患せず、それなりに穏やかな暮らしが続いてはいるが、友人と会う機会も減ったし、そもそも殆ど出掛けずにいたし、元々経済に与える影響など殆どない暮らしぶりなので、洞穴生活の原始人にでもなった様な有様だ。 買い出しは週に一度、深夜スーパーで大人だけで済ませ、子供たちはリングフィットが日課になり、それでも兄弟二人で居れば少しも退屈はしない様で、横で見ていて感心してしまうくらい一日中くっついて楽しげにしている。 今日、春休みに入った子供たちと話していて、ふと、僕が居なくなったら、この子達も散髪屋さんに行くのだな、という様