国内総生産(GDP)は大きく分けて3つの観点から考察することが出来ます。それは、生産・分配・支出です。この3つの観点から見たとき、導出する算式は異なるものの導かれる数値は等しくなります。これを三面等価の原則と呼びます。 三面等価の原則とは、GDPを生産・支出・分配の3つの観点から見た時、すなわち、生産面のGDP、支出面のGDP、分配面のGDPを考えるとき、それらは常に同じ金額になるという法則のことです。 経済の循環は、財・サービスの生産、生産された財・サービスの価値(収入)の分配、分配された価値(収入)の消費という一連の流れで成立しているため、生産・分配・支出が同一になるのは必然であると言えるでしょう。 人や機械が財・サービスの生産を行います。それの付加価値の合計額が生産面のGDPとなります。 その生産された財・サービスが生み出した価値は、その財・サービスを生み出す要素である労働者への賃金