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衆院選
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弱虫ペダル 2015年 日本映画 原作漫画からの映画化です。 漫画も面白いので是非おすすめです。 映画化にあたりかなりの短縮傾向はしょうがないですが 自転車に乗りたくなりますね。 フィクーポイント80点 ① ... The post 高校生ですか?! first appeared on fic-tion world.
謎解きはディナーのあとで 2013年 日本映画 個性豊かな登場人物がたくさん ドラマから映画化です。 令嬢・麗子と執事・影山がくりなす推理ショーです。 ボンボヤージ
「美姫さんってさ、自分の事どう思う?」僕が聞くと 「気弱なマダム?ってとこかな?」と言ってきた。 ちょっと意味が分からない。ひとつも僕のイメージする美姫さんに当てはまってない。 「ちょっと待って。マダムって何?」僕はひとつずつ聞いていくことにした。 「マダムってのは、フランス語で“既婚女性”の事を言うんだよ」と美姫さん。 まぁ……合ってるな。 「じゃぁ、『気弱』ってのは?」と僕。 どちらかというと美姫さんは『気が強い』方だと僕は思う。 「雨の日は傘をさすし、水たまりがあったらちゃんと避ける。冬の日は防寒につとめるし、暑い日は冷房のお世話になる。台風の日は危ないから家にいるし……自然にあらがわずに生きているんだよ。気弱でしょ」と美姫さん。 ん?それみんなじゃん。と僕が思ったその時 「僕は水たまりは除けないよ。むしろ、そのまま進む。降水確率も気にしない。100%だって当たらないかもしれないしな
明日は僕のPTAだ。 お父さんが仕事から家に帰ってくるなり「ショウ。ごめん。明日抜けれない仕事が入ったからPTAに行けないや。」と言ってきた。 「別にいいけど。」と僕。 「でもな、今回のPTAは大事な話をするらしいから行きたかったんだよね。」とお父さん。 すると美姫さんが「私、行ってもいいよ」と言い出した。 僕のPTAには必ずお父さんがくる。だって、美姫さんが行くと「PTAで先生が話していたのは日本語だった」って言うから。それでこの前の美姫さんが行きたがって行ったPTAでは、先生の話をお父さんが「録音してきて」って言ったのに録音し忘れて、おじいちゃんにPTAの資料を読んでもらい、それを録音していた。 案の定、お父さんにバレて怒られていたけど。 「ちゃんと、先生の話をきいてくるんだぞ。」とお父さん。 「こうちゃん、私の事いくつだと思っているの。それぐらい出来るよ。」とちょっと拗ねる美姫さん。
「オックスフォード英語大辞典」の誕生秘話を描いています。 言葉の面白さを改めて感じ、 人間の強さや脆さ、暖かさや醜さ、 いろんな事が紙一重なんだろうなと思いました。
ワンダーウーマン1984 2020年 アメリカ ワンダーウーマンの続編です。 前回よりはアクション少なめかな? ストーリーに力を入れた感じですね 強いワンダーウーマンは健在です。
「えー。」休みの日、まったりとみんながリビングでくつろいでいる時、いきなり美姫さんが話し始めた。 「昨今、個人的なやり取りが情報として洩れるという事案を目にいたしました。」と美姫さん。 どうやら、どっかの芸能ニュースでも目にしたのであろう。 「危機管理能力の高い私としてはですね。」美姫さんは続ける。いやいや、防災カバンの中身の食糧を「お腹が空いているのはピンチだ!」と言いながら食べている人から『危機管理能力が高い』なんて言われたくないけど。 「これは斉藤家の一大事だと思いまして、これから個人的なやり取りの暗号化を決めたいと思います。」と美姫さん。 『決めたいと思います』ってうちは独裁国家か。まぁ、独裁国家といえば独裁国家だよな。と僕は心の中で笑う。 「はい。」とお兄ちゃんが手を挙げる。 「ユウくん。どうぞ」美姫さんが言う。 「暗号化ってどうするんですか?」とお兄ちゃん。 質問があった事が美
転生ものが流行っている。 美姫さんに「もし、転生できるなら何に転生したい?」と僕が聞くと 「うーん。そうだな……。右はショウの右目で左はユウの左目かな?」という答えが返ってきた。 ゾゾゾと寒気がする。 「何で、目なの?」と僕が言うと 「目だとさ、鏡見た時に目が合うじゃない。毎日、目が合うんだよ。」とニッコリする美姫さん。 聞いた僕がバカだった。悪寒しかない。 同じ質問をお兄ちゃんにも聞いてみる。 「お兄ちゃん。もし転生できるなら何になりたい?」と僕が聞くと 「生まれ変わったらか……。そのままでいいかな?」とお兄ちゃん。 なんか、つまんない。 「お兄ちゃんは、憧れているモノとかは無いの?ほら、憧れているモノになってみたいとかあるじゃん。」と僕。 「憧れているモノか?そうだな……。地球か。」とお兄ちゃん。 お兄ちゃん…地球に憧れている? とお兄ちゃんが、「ショウ。ありがとな。」と急に言ってきた
むかし、むかしある所に普通の男が居た。 どのぐらい昔かといえば、江戸末期ぐらい。 まだみんなが農業を主にしていた頃。 男は、どんなのかって? まぁ、見た目は普通。中肉中背。年の頃は……20代。 特徴といえば、よく食べる。3つ先の村の住人が知っているぐらい良く食べる。大食い選手権に出たら、日本一?いや、世界一になれるぐらい。 そんなに食べるのに中肉中背。ちょっと羨ましい感じの男だった。 その村には若い男手が無かった。だから、みんながその男に村の期待をかけていた。だから、男の家には食べ物がたくさん集まってきていた。 『若いんだから、食え』それがその村の合言葉のようなものだった。 みんなが食べさせるから、男は更にどんどん食べるようになる。 天候が良い年は、たくさん農作物が取れるから、男に沢山食べさせても問題が無い。問題は、天候の悪いの年だ。 そして、天候の悪い年がやってきた。 採れる農作物がいつ
「もう、やってらんない。決別だ!」朝から美姫さんが怒っている。 「どうしたの?」と僕は優しいので、一応聞いてあげる。 「毎日、毎日暑いじゃん。いつもね、寝る前に【環境】に話しかけてるのよ。『明日は、涼しい日にしてください。』ってなのに全く話を聞いてくれないのよ。これはもう、仕掛けてもいいと思わない?」と美姫さんがプンプンしながら言う。 美姫さん…うち、美姫さんのおかげ(せい)で、寒いぐらいだよ。と言いたいのをグッと堪え「家の中ってそんなに暑くないじゃん。」と僕が言うと 「外を見てると、暑さが伝わってくるのよ。こうちゃんも帰ってくるとき『今日は暑かったなぁ〜』って帰ってくるし。たまに出ないといけない時だって、殺人級の暑さじゃん。喧嘩売られているよね。」と美姫さん。 「で、何をするの?」と僕が聞くと 「【環境】と全面戦争をする事に決めました。」と美姫さん。 僕がキョトンとしていると 「話し合い
真実が知りたいー ヒロシは、もう何年もそう感じてきた。 ネット社会、進む技術。 でもヒロシの知りたい“感情”は分からない。 もしかしたら、書いてある文章とは裏腹の事を考えていたかもしれない。 表向きは笑っているが実は嫌だったのかも知れないし、書いてある通りの嬉しさの笑顔だったのかも知れない。 調べれば調べるほどにその人物を感じたいと思う。 本心はどうだったのか、表情を想像するしかできない。 そんな時にヒョンな事から、大学の同級生のウエダに会った。 「おぅ!元気だったか。」とウエダ。 「まぁ…な、ぼちぼち」とヒロシ。 「そういえば、お前、まだ調べているのか?」とウエダは言ってきた。 ウエダはヒロシが、熱心に調べ物をしてた事を覚えていたのだ。 「まぁ…な。」とヒロシ。 「その顔を見ると、まだまだ真実には辿り着いてないって事だな」とウエダ。 ヒロシは苦笑いをする。 と、ウエダが 「ちょっといいか
事の発端は、またしてもテレビだ。 「私も接待がうけたーい」その一言から始まった。 いつもは何もしないくせにこういう時だけ行動が早い。 次の日には仕事先を見つけてきた。 「ショウ。接待うけるために明日から働きます。」と美姫さん。 働く動機ってそんなものでいいのか?僕は首をかしげる。 その次の日、学校から帰ってくると「ショウ。仕事辞めた。」と美姫さんはプリプリ怒っていた。 なんとなく察しは付いていたが、確か今日は初日だったはずだ。 何があったのだろう。 「美姫さん何の仕事をしたの?」 僕が尋ねると 「ティッシュ配りだよ。ほら、ティッシュって必需品じゃん。無いと困るから貰えたらラッキーでしょ。そんな欲しい物配っている人には接待したくならない?」 と美姫さん。 「今時、ティッシュ配りなんて仕事がよくあったな」とお父さん。 確かに…僕は見たことない 「そうなのよ。こうちゃん、どこを探しても条件の良い
珍しく夕食後、ゴロゴロせずに美姫さんが、インターネットで調べ物をしていた。 「何しているの?」と僕が聞くと 「クローン人間ってさ、どこで手に入れられるんだろうって思って。」と美姫さん。 ……そもそもクローン人間って作ったらいけないんじゃなかったかな……そんな『犯罪してますよ~』って行為をインターネットで公開している人がいるのかな…… 「美姫さんは、何でクローン人間がほしいの?。」僕は聞いてみた。 「もうさ、疲れたのよ。」と大きくため息をつく美姫さん。 はぁ??寝て起きて食べるしかしない美姫さんのどこが疲れるんだろう。 「何か、忙しい事でもあるの?」とりあえず僕は聞いてみる。もしかしたら、僕のいない日中には忙しくしているのかもしれない。 と、そこにお兄ちゃん「母さんが、忙しいわけあるわけないじゃないか。」と笑いながら言う。 美姫さんがお兄ちゃんをギロリと睨み、べ~っと舌を出し、反論をはじめた
「うん。まぁ。何となくは…」僕は答える。 「ショウ。スゴいな!!」お兄ちゃんは、歓喜の声をあげる。 「うん。まぁ。何となくだけどね」僕は、苦笑いする。
感染経路は、全く持って不明。 大概が、接触も無く感染しているので空気を介してうつるのが、濃厚と思われた。 そのウイルスに罹患したものは、様々な症状をおこした。 発熱する者、咳が出る者、喉が痛い者、鼻詰まりをおこす者……等々、だが大半は無症状であった。 そして、そのウイルスの最大の特徴として、罹患しても本人に自覚が無い事がほとんどだった。 自覚が無いのでウイルスを撒き散らし、感染者は日に日に増加の一途をたどった。 感染者がどんどん増えるうちに新しい事も分かってきた。 このウイルスに免疫を持つ者の存在が明らかになったのだ。
「ショウ。今日、学校どうだった?」学校から帰ってきておやつを食べていた僕に美姫さんが聞く。 「ふつう。」僕は答える。 すると、ソファーにドカッとしていた美姫さんが立ち上がり、リビングに掛けてあったカレンダーに“ツン”と書いた。 その様子を僕は横目でみる。ほぼ、興味はない。 ー次の日 帰ってきておやつを食べていた僕に美姫さんが聞く。 「ショウ。今日は学校どうだった?」と。 「ふつー。」と僕は答える。 すると、美姫さんはソファーから立ち上がりカレンダーに“ツン”と書いた。 ……どこかで見た光景だ。うん、でもまぁいい。 僕は、そのままおやつの続きを食べる。 ー次の日 「ショウ。今日は学校どうだった?」と美姫さんが、学校から帰ってきた僕に聞く。。 「ふつう。」僕は答える。 美姫さんがカレンダーに“ツン”と書く。 よく見ると、昨日もその前も“ツン”って書いてある。そういえば、ここ毎日、学校の様子を聞
「美姫さん。人生に大切な三つの“ふくろ”って知ってる?」とおやつを食べながら美姫さんに話す。 「そりゃもちろん。知ってますとも。」と美姫さん。 さすが、美姫さんも大人なんだな。と僕は思う。 「みんな、何だろうって言ってたけど、三つの“ふくろ”って何?」と僕が聞くと 「まずはね、復路(ふくろ)。これはね、『行きはよいよい、帰りはコワい』って言うでしょ。帰りにもちゃんと気を付けましょうっていう事。」と美姫さん。 確かに…遠足も家に帰りつくまでが遠足だって言うし。
「美姫さん。学校でさ、マウントを取ってくる人がいるんだよ。」と僕はおやつを食べながら、ソファでゴロゴロしている美姫さんに言う。 すると、美姫さんがガバッと起き、目をキラキラさせて 「ショウのクラスには類人猿がいるのかい?」と言ってきた。 えっと…デジャヴ?このやり取りどこかで見た気がする。 いやいや、そんな事は問題じゃない。問題は、美姫さんの言動だ。 「美姫さん、類人猿って何?。」と僕が聞くと 「“マウント”ってさ、猿科の動物が取るじゃん。だからさ、もしかしてショウのクラスメートって猿人に最も近い類人猿なのかなって。進化の過程がみられるって歴史的発見じゃない?もしかして、ノーベル賞とか?」と目をキラキラさせる美姫さん。 と、パソコンで調べ物をしていたお兄ちゃんが「母さん、流行りは繰り返されるっていうじゃないか。AIまで行きついたから、今度は類人猿になるんだよ。最先端の流行りだよ。」と言い出
コンテンツへスキップ ホーム / 4コマ漫画 / 4コマ漫画 その2 フィクーション 調子にのってまた描きました。 フィクーション 読んでいただきありがとうございました。 おすすめ 4コマ漫画4コマ漫画 TOP
「どうしたの?」と僕が聞くと 「ちょっと休憩中。」とお兄ちゃん。(お兄ちゃんは、受験生です) 「ふぅ〜ん。」と僕は言い、そのまま通り過ぎようとした時に お兄ちゃんの履歴書が目に入った。 「履歴書だ〜」と僕が言うと 「バイト用の下書きだよ。」とお兄ちゃん。 「ふぅ〜ん。」と僕は言い、中身を見る。 名前・住所……そんなに面白くない。 誕生日……知ってる通りだ。 学歴・職歴……学歴は、聞いた通り中卒だった。職歴は、ズラズラズラと書いてあった。それも国内外問わず。 「お兄ちゃん。海外とかも行ってたの?」と僕が聞くと 「まぁな。色々と放浪してたから、その土地で仕事をしないと生活できなかったからな。」とお兄ちゃん。 「ふぅ〜ん。」意外とお兄ちゃん、凄いんだな。僕は、ビックリする。 資格・免許……普通自動車免許に大型自動車免許。お兄ちゃん、大型自動車も運転出来るんだ。僕は、さらにビックリする。 そこには
「美姫さん、鈴木くんちっていつも手抜きご飯なんだって。」 学校で、鈴木君が言っていた。『僕んちは、手抜きご飯ばっかり』って。 今日もソファーでゴロゴロしていた美姫さんが、いきなりガバッと起き上がる。 そして、キラキラした目を僕に向け「鈴木くんは、仙人なのかい?」と言った。 僕は、食べていたお菓子を落としそうになる。 「鈴木くんは、僕と同じクラスの子だよ。」と僕が言う。 「だって、いつも【手抜きご飯】なんでしょ。」と美姫さん。 「うん。そう言ってた。でも、なんで【手抜きご飯】だと仙人なの?」と僕は聞き返す。 「じゃぁ、ショウは、どんなのが【手抜きご飯】だと思う?」と美姫さんも聞き返してきた。 「あんまり手のかからないご飯の事かな?」と僕が言うと 「例えばどんなのがある?」と美姫さん。 「お惣菜?とか、買ってきたお弁当?」と僕が言うと 「それは、【買う手間】と【何がいいか考える手間】があるから
今日、学校で授業中に寝ている人がいた。 先生に寝ているのがバレないように起こそうとするが、僕がトントンと身体を叩くと一瞬は起きるものの、またすぐにウトウト。 先生に見つからないか、気が気じゃなかった。 学校が終わって、家に帰ってから美姫さんにこのことを話す。 「もうね、ヒヤヒヤしたよ。」僕はおやつを食べながら、ソファーでゴロゴロしている美姫さん言う。 「ショウ。寝ている人を起こしちゃいけないんだよ。睡眠は人にとってとっても大切なものだからね。」と美姫さんは言いだした。 寝る事が仕事のような人に話す内容じゃなかった。僕は少し後悔する。と僕の後悔をよそに美姫さんは話を続ける。 それも寝ている体勢から起き上がってまで。 「もし、寝ている人を見つけたら、まずは【起こさないでください】とその人にそぉっと張り紙を貼る事。その人を起こさないようにだよ。これは、必須。次に、周りの人に寝ている人がいるから、
いつもfic-tion worldに来ていただき、ありがとうございます。 今日は、私の好きなアーティストMrs. GREEN APPLEさんのお気に入りの歌について書きたいと思います。 その歌は【僕のこと】という歌です。 音も素敵ですが、歌詞がとても素敵だなぁと。 奇跡は死んでいる 努力も孤独も 報われないことがある だけどね それでもね 今日まで歩いてきた 日々を人は呼ぶ それがね、軌跡だと Mrs.GREEN APPLE 【僕のこと】
朝からお兄ちゃんの様子がおかしい。 僕たちの様子を伺いながら、コソコソ動いている。 ただ、ガッツリとリビングには居る。 ただ、喋りもしないし、動きもしない。動くときは、僕たちの様子を見ながらコソコソ動く。 「お兄ちゃん、どうしたの?」僕は思いきって聞いてみた。 「……気配を消してるんだよ。」お兄ちゃんは、小声で僕に言った。 なんで、気配を消すんだろう?僕は「何で気配を消すの?」と聞いてみた。 「朝から、喉がイガイガしてな。風邪かもしれないから。気配を消しているんだ。」とお兄ちゃん。 ???意味不明 「なんで、風邪だと気配を消すの?」と僕が聞くと 「ほら、『病は気(け)から』って言うじゃないか。気配を消せば、風邪も治る。兄ちゃんな、病院が嫌いなんだよ。」とお兄ちゃんは言った。 「お兄ちゃん、それ『病は気(き)から』だよ。病気は気の持ちようによって良くも悪くもなるという意味だよ。」と僕が言うと
「ショウ。あのさー、これからの時代、マイノリティの意見も大事じゃない?やっぱり、多数決では大人数の意見だったり、声の大きい人の意見しか反映されないでしょ。意見は平等に入れていきたいっておもうんだよね。」と美姫さんが僕に言ってきた。 僕は「そうだね。」とうなづく。確かに美姫さんの意見しか反映されてない気がする。 「でね、いい案を思いついたんだ。」と美姫さん。 僕に悪寒がはしる。美姫さんの【いい案】はいい案では無い。 「へぇー」僕は気のない返事をする。 「まずは、家族会議にかける議題の主以外を紙に書く。例えば【部屋の模様替え】だとしたら、みんなそれぞれ【いつ・どこで・だれが・どうやって】を紙に書く。それから、だれの言葉を選ぶのかのあみだくじをして、文を完成させる。そうすれば、公平じゃない?」と美姫さんは、僕が話を聞いてもいないのに話し始めた。 今回のは、本気で何を言っているのか分からない。 僕
お兄ちゃんがバイトを探していた。 「ショウ。ココなんてどうだ?」とお兄ちゃん。 ネットで、バイト先のレビューを見ている。 【めっちゃ、ブラック。】 そこには、そう書いてあった。 「お兄ちゃん。ココ、ブラック企業みたいだよ。」と僕が言うと 「だから、選んだんだ。」とお兄ちゃんはニッコリ。 ブラック企業に自ら進んで働きに行きたいって人がいたんだ……。 僕は、ビックリする。 「大丈夫なの?」と僕が聞くと 「なんでだ?ブラック企業なんだろう。とても素敵な会社じゃないか。」とお兄ちゃん。
「ショウ。すごいぞ!!【8日目のセミ】が出品されている。」と興奮気味に話すお兄ちゃん。 お兄ちゃんは、なかなか手に入らないもので試験の願掛けをしようとしていた。 「このオークションを制したら、試験にも通りそうな気がする。」と。 まだ、7月だけど、もう願掛けなんだね。 で、見つけたのが【8日目のセミ】らしい。 そこには『ミンミンミーン〜♬』と鳴くセミの動画があった。 商品詳細の所には【8日目のセミです。このセミの生命力を貴方の元に。8日目まで生きているセミは、珍しい逸品ですので、良い事が起こるかも?】と書いてあった。 恐ろしく怪しさ満載だ。こんなの誰も買いやしない。 だって…… 「ショウ。これいいなぁ。最低価格もお手ごろだし。悩むなぁ~。セミが8日目まで生きるなんて凄い事だしなぁ。」とお兄ちゃん。その【8日目のセミ】を見てお兄ちゃんの目は輝いている。 あまりにも純粋に見ているお兄ちゃんに『怪
美姫さんの部屋のエアコンの調子がおかしいらしい。 美姫さんは、終日リビングにいるから問題ないと思うんだけど、部屋に籠りたい時もあるらしく(月に1回あるかないか)、ブツブツ言っている。 お父さんの休みの日にエアコンを買いに行く事にした。 珍しく美姫さんも付いてくる。 「こうちゃんなんかに私の部屋のエアコンを任していられない。」だって。 エアコンにはこだわりがあるらしい。 電気屋に着き、エアコン売り場に一直線。 そしてぐるっとエアコン売り場の隅から隅まで歩いたかと思うと、一台のエアコンの前で立ち止まり、 「このエアコンにする。」と美姫さんがひと言。 店員さんにエアコンの説明を聞く事もなく、どんな機能が付いているのか……美姫さん、さすがはエアコンにこだわりがあるって言ってただけちゃんと下調べをしてきたんだーとほんの少し感心する。 と、お父さんが「決め手は?」と聞く。 「【省エネ大賞受賞】って書い
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